絵本教室をほんとほんとに開きます

120331.jpgジオラマみたいなちいちゃな人間。教室から見たJR秋葉原駅のホーム。「わたしがここにいる不思議」をいちばん感じるシーン。
 ひと月また間が空いてしまいました。半月後には新しい学年が始まる。それから新しい仕事の種まきもしてます。いよいよ田植えが始まったとこかな?
 楽しんで進めていられれば良いのだが、ちょっとここんとこ、しんどいところを通っているのかも、と思う。
 いちばんの事件は家族が病気になったこと。大病といわれる、あの病気です。現在治療に向かって進み中なんだが、いろいろ考えさせられた。なんとそれと同時進行でわたしはオランダにも行くことになっている。
 家族の病気とオランダ行きという2つのトピックは、じつはつながった一つのストーリーで、またいつかお話することになると思うんだが。その根底にはわたしの人生と生活そのものが関わっている。

 ストーリーや映画だったら、ここが山場だと思うが、実際にはこんなのまだ序の口かもしれないのである。人生初経験の連発でうまくやっている自信は、まるでないが、感動的な毎日。感性全開でティッシュで涙を拭う。鼻かんでばっかり。いや、これは花粉症のせいだけど。
 幸いなことに、頭の中はかなりクリアーに整頓できていて、わたし自身は健康です。淡々と着実に一つづつをこなしていく他に道はないと思っています。

 絵本教室、ずっと言っていたことですけど、やっと、実現に向けて仕掛けました。
生徒募集中です。申し訳ないけど有料です。お子さんお持ちの方にも参加しやすい時間帯に設定しました。どっかの学生や生徒でなくても参加できます。ご興味ある方はぜひご参加お待ちしております!

それと予告です。手作りで本作りを楽しむ「ハンドメイドブック」というサイトを立ち上げることができたことをひとつの区切りに、ちかじか、このブログを終了させていただこうかなあと考えております。
ずいぶん長い間たらたら続けてまいりました「ゴタク」並べにおつきあいくださったあなた、ほんとうにありがとうございます。たぶん、引越先は、ハンドメイドブックのブログになると思います。
終了前に、「祭り」やります。よねの「文章祭り」。よねとしては、ちょっと長いエッセイに挑戦します。

投稿者 midori : 06:20 pm | コメント (0)

手作りで自分の本を作りたい人、お集りください

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どこでもドアと言っちゃってもいいぐらい、都内との行き来が楽になったのです。最寄りの停留所から東京駅の真ん前まで渋滞がなければ50分。暖かい社内でくつろいで、読書したり、お茶したり(ゴゴティー・パンジェンシー)、音楽聴いたり、メール読んだり書いたり、眠ったり。
 成績付けも家の片付けもクリアーして、2月の新規事業開店も順調にスタートした。確定申告も終わりぃっ。
 3月に入り、最初の金曜日です。雨が降っています。
 雨って寒さによって音が違うの、知ってた?。今日はさくさく、景気いい音がしています。気温高め。久しぶりにストーブ切って仕事してます。それでもときどき、手が凍えるので、1時間にいっぺんぐらいスウィッチ入れながら。午前中は4月からの仕事ネタをネットでうろうろしながら、勉強してました。
 
 週に2日、自由時間を捻出できたので、ついに、手作り本の仕事に立ち向かうときだ!と思っています。売りは中身は印刷も可能なデジタル・コンテンツで、装幀は壊れない丈夫な本格的手製本だということ。部屋を片付けたので、ひとまず自宅でやろうと思っている。ひっそり地味に活動開始。

投稿者 midori : 01:50 pm | コメント (0)

よねの春まつり計画

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闇を抜けて光の海へ!そう、999。ついに出会ってしまった、乗ってしまったあ!スカート(前面の車輪を守るカバー)の上に、少女の頃なぞったメーテルの、カールがくるん、と描かれているの。涙。
 あけましておめでとう!今日は春節。中国からの留学生にとっては今日がお正月。今週は授業ないので、とっても気楽。しばし、のんきにネットで遊んでます。授業ではないのだけど、午後からからは大学に行って、学生の本作りのお手伝いします。
 いよいよ新しい年が始動して、よねも2012年のマスト実行計画を立てました。題して「2012年の春休み3大マストイベント」

ひとつめ 業の新部門を自宅で開始
 自分でやっている個人事業の一つを、会社や人とやるんでなく、まったく自分ひとりで挑戦してみる。場所は自分ち。固定費はかかんないが、どこまで片付けちゃんとした空間を作ることができるかが未知の挑戦。

ふたつめ 「よねまつり」開催
 文章、アイデアを吐き出す、祭りを開催。締め切りがないと書かない癖をなんとかしたい。
 時間をとってパソコンに貼り付き、原稿を執筆し、特定の読者に向けて宣言どおりにアップしていく。自分のためだけのイベントをネット上どこか(恥ずかしいのでひみつ)でひなまつり前に開催。仮題「よねまつり」。

みっつめ メインマシンを買い替える
 ただいま、よねのメインマシンはMacOS10.4、アドビはCS3。行っている学校で、新学期に向けてパソコンを新しくするそう。よねもこの機会に乗っかり、パソコンを新しくしようとしている。春休み中にMacOS「Lion」とFLASH5.5(CS6に備えて)の挙動に慣れる。
 マシンが新しくなったらいよいよ、サウンド界にも首を突っ込みたいと思っている。

 2月3月の2ヶ月間で消化の予定。自宅で楽しく自分イベントしていきたいです。都内に出かける回数をどれだけ減らせるか勝負!がんばる。

投稿者 midori : 10:50 am | コメント (0)

本の読み方を忘れてしまったよう

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たまごがちぎれた。ケチャップで顔を描いて、ごはんがはみ出たのをごまかす。そしたら70代の親たちが子供のように喜んだ。
 本棚の目の前の段には「正月よむもの」と殴り書きしたメモが本の小山に貼ってある。
 時間ができたら真っ先に読むんだ。楽しみにして、すぐに取れる場所に備えたのに、正月中、いちども開くことはなかった。正月中は皿洗いばかりしてた。皿を洗うと本が読みたくなくなる。なんでかわからないけど。

 「人生がときめく片付けの魔法」も「ハーバードの人生を変える授業」も「テルマエロマエ」ももちろん買った。けど、どんなことが書いてあったのか、人にぱっと本を紹介する言葉が浮かんでこない。
 いいこと書いてあるなあ、というときは、本を読むとき同時にノートを広げて、メモを取りながら読むようにしている。そのノートを後から見て「あれ、こんないい言葉、自分で書いたんだっけ?」と改めて感心するが、なんの本からの引用だったかも忘れている。

 人間の前頭葉もパソコンのメモリみたいに、領域に限界があるらしい。
 あまりに捨てられない項目が乱雑に押し込まれていると、記憶力が落ちるそうだ。

 貸していただいた小説もちっとも読まないで、袋ごとお返しすることが多い。

 昨年はなんどもBookoffに本を運んだ。スーツケースに何杯もの本を売ったり捨てたりした。読書のときめきが少ない。「はまる」ことが最近ない。それも寂しいものだなあ。

投稿者 midori : 09:38 am | コメント (0)

勘違いラッキー

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きゃあ、食べられない!とか言いながら、しっかりいただきました。耳から食べた。ひどい人であるかのような気がした。
 年末から年始にかけて、お家仕事がたてこんでいます。昨日もパソコンほぼ24時間起動。高校生のためのFLASHのテキスト書きと素材制作。FLASHの素材作りは時間がかかるのだ。それと、高校生向けなので、ふだんの3倍くらい丁寧にテキストを書いてくから、もう、きりがない。
 じつは午後に気功治療を予約してあった。治療院は東京なので、午前中には出かけなくてはいけないスケジュールだったのだけど、急遽出かけなくてよくなった。わたしからキャンセルしたんでなくて、ちょっとした行き違いで。
 気功治療は月に一度で、しかもいつも決まった日でないので、どうも何時に予約したか不安になった。出かける前に予約時間をもう一回確認したくて電話をした。そしたら「今日じゃありません」といわれてしまったのだ。
 午前10時。まだやりたいことがたくさん残っていて、出かける準備はしたものの、ほんとはパソコンの前から離れたくない、後ろ髪をひかれる思いでダイヤルした。だので、この「今日は予約はいってません」のひと言はちょっぴりうれしかった。
 嬉々としてまた部屋着に着替え、パソコンつけて、そのあと猛然とマウスを振り回していたら、2時過ぎに電話が鳴った。
 治療院からで、朝に電話で話した気功師が、ちょっとむっとして、「時間過ぎてるけど、いまどちら?」。
 えーっ?。朝、そちらが、今日は予約入ってませんって言ったんじゃあなかったか?
 よく話してみると、ヨネザワさんという患者さんは2人いて、どうやら今朝の電話をそのヨネザワさんと勘違いしたらしい。わたしのことは「みどりさん」とカレンダーに記すことにしていると。

 そんなこと知らない。

 ともかく、わたしは出かけるはずだった予定が家にいられ、遅れを取り戻せた。
 教材はばっちり準備できて、きょうは、自作の素材を使ったFLASHの授業だったのだけど、丁寧に作れたおかげで生徒の理解度ばっちり!
 気功師さんの勘違いに感謝。

投稿者 midori : 02:19 pm | コメント (0)

とくべつな一週間

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新しいノートを使い始めた。さらさらの白いページをさすってると、しーんとしていた心に、でてくるでてくるわいてくる。今年の野望と幸せのイメージ。よろよろの字、うろうろの線だけど、つなげりゃあなんかにはなる。書くど =っっ
 今年も楽しいお正月を過ごせました。
 12月28日(水)大学年末ラスト講義 夜10時帰宅
 29日(木)大掃除をしつつ、Web仕事の新年用更新準備
 30日(金)掃除をするふりをしつつ、ホームページの追加構築
 31日(土)年賀状は年内無理 サイト新年更新確認できた やーっと大掃除スパート
 2012年1月1日(日)ニューイヤー駅伝応援するふりをしつつ年賀状書き
 2日(月)朝1で千葉中央郵便局に年賀状投函 駅伝応援(東京農大に絶叫)
 夜、弟夫婦が来た だんらんに参加するふりをしつつサイト追加構築
 3日(火)駅伝応援(小涌園ぼんじゃーのん!) サイト追加構築続き
 近くの神社までウォーキング 家族で銭湯(1日地震で温泉のポンプが破損!)
 4日(水)高校時代の友達とドライブ 水戸近代美術館でウルトラマン展
 夜スポーツクラブで軽いエアロビクス1本
 5日(木) 別のサイト追加構築 ずっとこじれていたバグ1こ解決

 今年は特別なお正月に思えました。
 なぜって、一週間どこにも出かけなかったから。1日も電車にもバスにも乗らずに自宅に居続けました。これって高校時代ぶり。
 遊びに来た義妹からは「おねいさん、しごとは?」と聞かれた。ずっと家にいるのが不思議だったみたい。働き始めてからずーっと、おねいさんは正月は家にいないのがあたりまえだったのです。

 正月が休みって常識はサラリーマンと並の公務員さんのものだと基本思っています。
 商業界の人々(コンビニ、テーマーパーク、技術や芸で食べてる人、ゆく年来る年関連の人)、あるいは「人間」に向いた仕事の人(医療の現場、おまわりさんや交通、それから主婦も含む)にとって、正月は休みなんかではなく、逆に力を試されるときなのです。

 今年は、ほぼ専業主婦みたいなタイムスケジュールでした。
 昨年は、ビジネスのひとつに区切りをつけたため、ずっと家にいられたわけですが、一週間家にいて、主婦役をずっとして、気持ちは穏やかでしたが、なんかすごい達成感。「やったー」っていう気分。
 食事の支度、後片付け、そのへんの掃除。
 家の中の仕事ってきりなくあるんだなあ。外で働いてたほうが楽なくらい。
 一日じゅう皿を洗っていた気がする。次の食事の段取りと食材を回す順番をぐるぐる考えて。

 普段は親たちが家事を担当してくれているのですが、こなせる仕事量がだんだんに少なくなっています。もう70代後半ですから。いままでと同じ家事を同じペースでできないってのは、あたりまえといえばあたりまえなのです。今まであまり実感がなかったのですが、一週間家にいて、かなりの重労働だったんだなあと大発見。
 ってなわけで、今年のお正月は仕事のスタイルとスケジュールと人生を見直す、いいきっかけとなった1週間でした。明日から、東京行き開始です。  

投稿者 midori : 10:22 am | コメント (0)

2012はひと味変えて生きてみる

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年賀状書きちゅう。去年中に出せなかったのだー。いろんな方のお名前と住所に相違ないか、住所録の整理してたら、もう今年の年賀状が届いた。添えられたひと言ひと筆が胸にぐっと来る。お元気ですかあ。みなさん。
 あけました!おめでとうございます!
 本年もいつもとかわらず、楽しく正しく、ときにはくねくね曲がり道を味わいながら旅を続けていきたいです。

 ショックをがつんと受けた昨年でしたが、そのおかげでいろんなことに気がつきました。
 信じていたいろんな「よろしい」について。優先順位が完全に変わった。ほんとうに必要なものは、ほとんどもう持ってる。枝葉にばかり心配しながら、人生ずいぶんと進んで来た。これからの人生は、自分にとっての幹と根の部分、自分がほんとうに必要とされていることに時間を使っていかなきゃ。

 今年は自分の原点に返る感じで、「したかったけどお預けだったことがら」に取り組んでいこうと思います。
 デザインやいい形のもの。人さまを応援すること。本作りや本作りを広げること。などをきちんと形におこす。考えているだけでもやもやのままだった物ごとを、人さまのお役に立つように整える。
 肝心のことからは逃げて、他のことばかりを心配してきた。忙しがってばかりいないで、この辺で本業にがっつり向き合っていきます。

 ここまで書いたらまた地震があ〜。テレビをつけたら、サッカーは止まらず試合続行。広い範囲に震度4とか震度3とテロップが出た。ずいぶん長く揺れた。雪崩とか津波とか起きないといいな。
 地面は揺れるもの。(揺れるけど生き延びてきた)
 物は壊れるもの。(だからこそ残っているものは尊い)
 仕事は移ろうもの。(生きもの。人のものを奪い合うのではなく種まいて育てていく。これぞ人生!)
 認識が変わる変わる。生き方も変えていこう。

投稿者 midori : 01:41 pm | コメント (0)

いろいろあったけど100点。

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黒部ダム。写真上部の薄いブルーのラインが手すりで、点々はアーチの上を歩いている人間です。コンクリートのアーチは、作られてからずっと、今もぐぐっとこらえて水を支えている。その偉いアーチさんの上を歩くとき、ある年の忘年会での大失敗がよみがえった。黒部ダム→中島みゆき、地上の星→カラオケ大会の幹事→ビール12杯注文→砂の上の銀河〜マイク握ってる途中でビールが来た→つばめよ〜とおいほしよ〜入り口ドア前で歌いながらビールの盆を片手で受け取った→歌いながら盆を運ぶ→ビールがテーブルに着地する前にひっくり返る→いま〜どこに〜いるんだろう〜部屋じゅうビールの海。ビールびたし。(いかん!写真の水煙がビールの泡にみえてくる)
 先週、かつて勤めていた会社のOB会というのがありまして、顔を出してまいりました。
 銀座の大通りに面したレストランで半年に一回開かれる定例の会で、ひょんなことから、今年から、よねにもお声がかかることになりました。
 最初は参加に躊躇ありました。退職のときには、いろいろ悔しい思いもあったからです。
 もと同僚に案内がきたことを相談したら、「えー? なんでよねちゃんが呼ばれるのー? OB会って定年退職した偉い人しか呼ばれない会だよ。よねちゃんは勝手に辞めたんじゃないっ」と絶叫メールを投げてきました。
 他人がなんといおうと、とにかく、よねは会社OBとなったわけであります。
 当時の仕事仲間で別の部署の課長さんをしていた松山さん(仮名)と、じっくり話ができたのがよかったです。仕事している時代はお互い忙しくて、制作物の発注を受ける以外で言葉をかわすことなどなかった気がします。
 「あのころは忙しかったけどさー、土日もなく働いたけどさー。おれ、仕事ほんと好きだったのよー」
 「わたしも、働くのが楽しかったー」

 「こんなこというのもなんだけどさー、おれ、山田さん(当時の社長)好きだったのよー。山田さんのためなら、なんでもやってやろうって気持ちで仕事してたのよー」
 そうか。すごい告白を聞かされたかのような想いがこもった発言にうんうんうなづいてしまいました。

 いい時期にいい会社で日本のサラリーマン代表!みたいな体験の連続でした。気持ちいい人たちと働けて、安心して失敗ばっかりさせてもらって、わたしはほんとうに幸せな人間だったなと、10年近くたって思いました。
 いいことと、すかっとしたことしか覚えてない。悔しかったことや恥ずかしい思い出も、バイヤスとフィルターかかって、笑い話に変換されている。よねが特別におめでたい人間なんだろうか?それとも人間ってそもそも、そういうふうにできているんだろうか?
 こんな気持ちで会社時代を振り返ることができるようになろうとは、思いもしませんでした。

投稿者 midori : 09:32 am | コメント (0)

若者よ。一度はサラリーマンになったほうがいい。

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トロリーバス。どこが「トロリー」かというと、頭の上に電線が通ってるでしょ?ちなみに、このバスはガソリンでなく、黒部ダムの水力発電の電気で動いています。ノー排気ガス。ノー放射能。バス、という名前だけど電車の仲間。タイヤあるけどナンバープレートがない。昭和っぽいけど未来的乗り物。おでこについた3つのライトと「えへん」と言ってる顔がちょう、かわいいデザイン。
 空が急に曇って、この先は雨が降るなあと思われる状況になったとき、どちらの行動を取りますか?
A 降られても気にしない派。
降らないかもしれないし。たとえ降っても雨くらいなんのその。わたしは晴れ女だから雨のはずないと信じ、降ったら降ったとき、と考える。現状決行。
B 予定を変更する派。
心配しながら進んでも楽しくないので、別の道を選ぶとか、乗り物を変えるとか、時間を変えるとか、とにかくなにかを変更するなど手を先に打つ。場合によってはイベント自体もあきらめる。

 10年前のよねは、Aタイプでした。Fuji Rock Festival的。ハイになれば雨も楽しい。雨ぐらいじゃあ死にゃしないさー。着替えもってけばいいじゃん。超楽観主義でした。

 最近はすっかりBです。なるべく心配や憂いを回避したい。年齢のせいかもしれない。それと、自分以外の人はどうかな?と考えるようになれたのかもしれない。自分は雨でも楽しめるだろうけど年寄りは?小さい子は? 来た人全員の居心地を気にしないわけにはいかない。責任感がでてきたのはいいことかもしれない。

 保険をかけながらゆっくり進む方式ってあまり自分らしくないなあ、と、そこでまたやんなっちゃう気分になるのですが、やむを得ません。雨に濡れたあとの後始末が大変だし、替えの服や靴を持たないからです。

 軽はずみの代名詞だったよねが慎重になった最も大きな原因、それは「経済」です。組織の外にいる人が失敗するということは損を意味するのです。
 サラリーマン時代のよねはあほうでした。フリーランスなってはじめて気がついた。会社時代はわたしの責任をだれかがしょってくださってたわけだ。心配することの質がまったく変わりました。基本、今は弱肉強食だから、いい人かどうか?より「利害」のほうが重大になってきます。(人はともあれ、向き合っている方にとってわたしのしたことが「利」になる人になろうと、こころがけてる。利にできなさそうなことは最近はお断りするようにしている)

 失敗ができるってことは別の言い方をすると「失敗をする余裕がある」または「失敗の責任が自分にない」ってことでもあります。
 失敗した〜と悩める状況にいる人は特権階級にいると思ったほうがいいです。上手なお詫び言葉をいっぱい研究して、失敗できるうちにいっぱい転んでおいたほうがいいと思います。会社を利用してね。

投稿者 midori : 04:15 pm | コメント (0)

またよろしく旅におつき合いください

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黒部の山越え旅行の写真から。トロッコ電車。まず音がいい!。わたしたちも荷物!って感じのゆれです。レール幅も狭いし天井も冗談みたいに低い。やたらな手作り感たまらない。今ごろはきっと冬眠。(ちなみ冬期はメンテナンスの季節。整備も点検も運転も駅員さん達が協力してこなしてらっしゃるそうです)
 先週は同窓会やら記念の会やら、いくつかの集まりにうかがいました。そしたら、何人かの方が「最近、米澤さんブログぜんぜん更新してないじゃないですか〜。だめですよ〜。やめちゃあ」と、お声をかけてくださったのです。
 どき。
 でもなんだかちょっぴりうれしかったです。(楽しみにしてくださる方がいるんだったら、やめるのやめようかな、と、考え直したお言葉、ありがとうございます)

 無断休載のお詫びをいたします。
 ほんとうにいろいろなことがかさなった1年でした。地震と原発事故の影響で心が揺れたということもありますが、それ以上にいろんな意味で節目となる事がらがつぎつぎと起こりました。
 このブログはいままで、自分の支えでもありました。静かな流行らないブログです。でも、楽しみに読んでくださっている方々を想像して、よしなしことを書かせていただく時間は、無上の喜びであり、究極の趣味でした。
 ところが今年は、書いてはならないことを吐露してしまいそうなぐらい、難易度の高い谷越えがありました。
 どうやってこの事実をとらえようか?整理できないまま投稿画面に向かう度胸が萎えていた、というような何か月かだったのです。(おかげさまで、今ではある決断をしてドアを1枚開け、次の部屋に進むことができました!)

 まあ、でも、どうにかこうにか、こうしておりますよ!
 足下に湯たんぽ。MacBookの温もりが指にうれしい季節になってしまいましたけども。
 また、1編1編、心をこめてお届けしたいと思います。また、よろしくおつき合いください。

投稿者 midori : 02:00 pm | コメント (0)

Mac Book proは熱い!卵が料理できるかもよ

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旅行のときに大人買いした歯磨きチューブが1本だけ発掘。すんごい前のものだけど、勇気出して使ってみた。変な味しないし、相変わらず気持ちいい。また欲しいけど、同じ物はもう作ってないみたい。ネットで探したけど。アルプスの山描いて清涼感出すって、日本人は思いつかない発想だよね。ヨーロッパのパッケージデザインに山の絵はよく出てくるけど。
 残暑お見舞い申し上げます。
 大学の前期授業がやーっと終了して、おとといから家におります。たまりにたまっていた制作作業をひとつひとつ片付けて、なんだかやっと憂鬱から抜け出た。なあんだ、落ち着いてやれば終わるじゃないかー。がりがりぱちぱち。2日間ずっとhtml書いてます。
 3月の震災のときも思ったなあ。家で稼げるなんて、ほんとうにありがたい。電車に乗らなくても出かけなくても、家でなんとか納品できる夢の仕事スタイルが実現してます。
 すてきなのは眠くなったらぱっと15分ぐらい眠って、ぱりっと復活したら、ばりばり冴えた頭でまた集中できるってこと!暑くてもへーきへーき。だって、お化粧もしないし、ストッキングもはかなくていいんだもん。すきなときにお昼寝しながら、快適に飛ばしてまーす。

 心は晴れ晴れなんだけど、その分体がばりばり。今日は早めに夕食を済ませて、近所の温泉に行く予定。

 最近の心あたたまる我が家のニュースをひとつ。ipadをもしや、と思って親たちに貸し出してみた。ipadは南風堂の仕事では、MacBookAirを買ってからここんとこ、しばらく出番がなかったので。
 父には将棋、母には麻雀のソフトを入れてあげた。将棋のソフトには羽生名人が出てくる。「あいはぶしょうぎ(←ぷっ。)」って名前。
 そしたら、二人で取り合い。すんごい感謝されちゃいました。携帯メールも打てなかった70代男女にもちゃんと戦えてます。質問ちっとも来ない。ipadすばらしー。

投稿者 midori : 06:24 pm | コメント (0)

たいへんな坂道

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へー。こんなとこ、バスが走るようになったのかー。ちょうどやってきたいつもとは違う行き先の路線バスに飛び乗った。見慣れた風景もバス目線だと違う町並みに思えた。
 茨城に住む友人と千葉の佐倉で待ち合わせてお茶をした。
「やせたみたい」と言ったら、「血尿が出て、しばらく調子が悪かった。もうなおったけど、体重が戻らない」ということだった。
 地震でしょっちゅう揺れてる日々が続いて、やっと落ち着いたと思ったらこんどは近所に放射能のホットスポットができた。申し出れば罹災証明が出る地域だそう。
 たいへんなのは自分だけかと思ってた。友人や知り合いからも「たいへーん」をここのとこたびたび聞く。そうか。みんながたいへんなのか。じゃあ、たいへんをなんとか楽しく変えなきゃーね。なにかスウィッチを考えよう。魔法のスウィッチ。

 春の疲れがたまって、今ごろこたえてる気がします。自分の能力が衰えたせいかもしれないけど。なにかと疲れたー、っと声に出ます。そんなとき、最近よねの頭の中には「たいへんな坂道」が流れる。少年合唱団バージョンで。
 小学校のときに音楽の時間にならった輪唱曲なんだが、たいへんなさかみち、たいへんなさかみち……。同じ歌詞が続くひょーきんな歌。

 調べてみたらば、原曲はスイス民謡で、ちょっぴりあほなでたらめみたいな歌詞は、岡本敏明(1907年~1977年)という音楽の先生作。正しくは「坂道」という題だそう。おしまいが、「じーさん、まっとくれーよ、わしゃーとってものぼれないー」というの。こどものときは、なんてばかな歌!と思ってたが、大人になってみると、うまくつけたもんだなーと思う。

 青田がもりもりと勢いを増し、お百姓さんも、稲さまたち自身もベストを尽くしてる。いつもの年なら「きれいだなー」と心を打たれるところだけど、今年はもしかすると我が千葉県近所だって汚染を受けたかもわからず、テスト待ちな緑に複雑な気持ちです。切ないのーう。

投稿者 midori : 02:34 pm | コメント (0)

アイデア出し&ラフスケッチがうまく進まない人

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だいぶまえだけど、アキバ駅の軒先のストリートミュージシャンさん。もう今はアトレの入り口になってしまったあのすみでコンサート。
 さきほど、村上春樹のエッセイを読んでいたら、こんなふうに書いてありました。
「最初に書いたふたつの短編小説『中国行きのスロウ・ボート』と『貧乏な叔母さんの話』はどちらも先にタイトルができた。そのあと、こういうタイトルで短編小説を書くとしたら、どんな話になるだろうと考えた。」(†マガジンハウス「おおきなかぶ むずかしいアボカド 村上ラヂオ2」の中の「医師なき国境団」P36より)
村上春樹ほどの小説家でも「書くべきことを思いつけない」ことがあるという正直な告白にうれしいショック。

 よねは美術学校時代、かなりぼんやりと授業を受けていた生徒で、当時習ったことをほとんど記憶していない残念な人です。十分にトレーニングを積んだ訳ではないのに、いきなり制作現場に紛れ込み、最初に身につけた制作の方法が実は、「先にタイトルを決める」的方法でした。広告会社でしたので、「先にタイトル」ではなく、「先にキャッチコピー」でしたが。
 先輩のコピーライターさんのキャッチコピーを受けて、それに似合うビジュアルを考える、というやり方が一番最初に身に付いたのです。
 しばらくすると、一緒に組むコピーライターは先輩でなく、自分より後輩になっていくのですが、そのときも最初に覚えたやり方は変更なしでした。
 つまり、よねはデザイナーでしたけども、後輩コピーライターと一緒にキャッチコピーを考えたのです。

 キーワードやタイトルに、まず、イメージを加える。フォントを選んだり、並べたり、形をかえたり。これが仕事の第一段階。タイトルが決まってから、ビジュアルを探す、作る、と移るのです。これが第二段階。
 20年前は写植屋さんという文字を印字する職人さんに文字を注文する、というのが、時間的に先に進めなくてはならないマスト項目でした。そのせいで、文字にまつわる作業が先攻したのです。
 それより前ににはなにをしたかな? 事情調査、アイデア探し、でした。アイデア探し期間中の私は、何をしていても、目が泳いでる。「○○だったら?」という目であらゆるものを置き換えて、妄想に忙しいので、ときどき、普通の仕事が追いつかなくて遅刻したりするくらい、「だめな人」になってしまします。

 先週、NHKのBS3が北欧特集をしていて、版画家の山本容子さんがホスピタルアートという「病室をアートで飾る」仕事をするようになって、スウェーデンの病院を見学に行くというドキュメンタリーを偶然見ました。
 この番組で山本さんに、見学先のスウェーデンの病院の治療室の壁にアートを依頼されるというハプニングが起きるのだけど、このとき山本さんも、「とにかく思うがまま、いろんなものをがんがん見る」ことから取りかかってて、その脈絡のなさがおかしかったです。つくづくみんな一緒だなあと思いました。

 「先にタイトルだけを作り、内容を後から考える。文学的に不謹慎だと言う人がいるかも知れないけど、そうやってとにかく書いているうちに自然に、「自分が本当に書きたいこと」だんだんくっきり見えてきた。」(「おおきなかぶ むずかしいアボカド」P37)

 学生に見せるチラシ一枚に時間がかかってて、もめている(自分の中で)最中ですが、このもめている過程こそが、もしかすると学生さんにとってはいちばん知りたいことなんじゃないかと思えてきたところです。(まだ途中)
 なにがいいたいかというと、順番はどうだっていいから、作りたいものを早く発見すること。発見する方法がサムネールだったりラフスケッチだったりするわけで、それが描けないってことだけでつまづくなーと声を大にして言おうと思います。作るってことを楽しんで、とにかく手を動かせ!ってこと。
 ハルキだって言っているし。
 「書くという作業を通して、これまで形をとらなかったものが徐々にまとまった形をとっていった。「最初にこれを書かなくては」という『蟹工船』的な使命感ももちろん大事だけど、そういう自然さもまた、使命感と同じくらい文学には大事なんじゃないかと、」(「おおきなかぶ むずかしいアボカド」P37)

投稿者 midori : 03:10 pm | コメント (0)

トラーとコブタ

110709.jpg母が植えたあじさいの仲間。この花みるたびに同じことを思う。「キャンディーキャンディー」のラストってどうなったのかな?結局最後を知らない。連載開始のころはまだ少女だったよねは、主人公の背景にこの花そっくりな花がしばしば、どばーっと盛られてたのを、よく真似して描いてたな。
 昨日は毛布とシーツとタオルケットを洗濯した。洗濯機3回分の洗濯物を限られた竿に干すのって、けっこう企画力いる。
 暑いけど窓から強い風が吹き渡る。洗濯物はよく乾いた。しかし床は砂っぽくなった。梅雨はいったいどこへ行った?家中床をモップ掛けしたら、なんだかそれだけですごく仕事した気分になって、Webまで手が回らなくなった。
 夜、大学のミーティングがあるので夕方から秋葉原にでかけた。
 他のグラフィック担当の先生方と進行状態の擦り合わせとテスト問題と課題の打ち合わせ。今年は地震の影響あっていろいろ悪条件なんだが、他の先生たちとも知恵を持ち寄ったので、内容は上がっていると思う。進化したと思う。いろんなことを決めるのに白熱し、なんと午後10時過ぎまでかかった。
 「えーっ?も−10時?ビール飲みたかったのにー」とかいいながら、けっきょく最後は酒盛りになった。帰りは12時10分東京発の深夜高速バス。英語でいうとミッドナイトエクスプレスバス(←おお沢木耕太郎か)。
 ミーティングの前にヨドバシによって、MacBookAirの外付けDVDドライブを買い足しておいて、あー、とってもよかった!。

 深夜家に着いてみると、注文していた Adobeのソフトが届いていたのであります。
 
 本日はAdobeのCS5.5をMadBookAirにインストール。Flashのみ仕事の都合でCS3。そいからFetch(ホームページ用の書類をサーバーにアップロードするためのソフト)とドリ(ホームページ制作用ソフトDreamWeaver)が使えないコーディング用にCoda(ホームページ用のタグをキータイプするためのソフト)をダウンロードした。ストレス0で終了しました。
 ちなみにもとから動いているMacBookProは5年前のMacOS10.4.1、通称「タイガー」で動いているため、最近の呼び名は「とらー」となっています。従って、11インチのMacBookAirのニックネームは「こぶた」。お互いの中に共有したフォルダー名も「tigger」と「piglet」。となると、経理会計方面でまだ大活躍中のXPのDellは「ふくろう」、そしておいらが「ぷう」か?。なんかほのぼのして、やる気もほかほかしてくるな。

 ちいさいけど、ともだちのためならゆうきのあるコブタはぐんぐんインストールを続けていました。ぷうはトラーをふうふうさましながら、ホームページをがしがし更新しましたとさ。いぇい。

投稿者 midori : 10:32 pm | コメント (0)

よねの節電対策

 MacBookAir(11インチ)を購入してしまいました!
 あともう少しで新製品がでるのに。今このときになぜ? 若いマックユーザー達にいっせいに聞かれました。

 よねの愛機、すでにバッテリーがおかしくなっていて、コンセントが外れると、ただちに電源も落ちるというようなことになっています。それからときどき、キーボードも効かなくなるようになりました。外付けのキーボードも持っているのですが、キーが反応しなくなるたびにキーボードをつなぐのはけっこう煩わしいものです。かなりおんぼろっぽくなってます。

 それでもなんでもないときは正常に動いているし、ちょっと立ち上げとスイッチ切るのに時間かかるようになったけど、あとはストレスないし、いろいろいじくるの面倒だし、愛着もたっぶりだし。なによりも、現状のバージョンからアップできない走り中の仕事もいくつかあり、今、ぱたりと止まられては困る状態です。

 よねんちの状況はさておいて、世間さまでは今月からMacOSが新しくなります。一時は、新しいOSを楽しみにしていたよねですが、重要なことに気がつきました。
 よねのマシンに入っているOSは「タイガー」というニックネームがついた5年前のバージョンです。ちなみに、MacのOSには「スノーレパード」とか「ライオン」とか、猫系ニックネームがつけられているのですが、タイガーはiTuneの新しいヴァージョンもEverNoteもとっくにサポートを外されているという、何世代も前のタイプなのです。
 OSは新しければ新しいほどいいのか?というと、そうも言い切れません。よねのように、古いバージョンを使用していて急に何世代もジャンプさせようとすると、古いソフトや周辺機器が全く受け付けられなくなる、という不都合を覚悟しなくてはなりません。プリンターやその他の周辺機器は全部お取り替え、ということになります。となると、もしもよねんちのよれよれのタイガーがある日ぱったりと落ちたとして、次に最新の「ライオン」というOSが入ったMacに急に取り替えたとしても、データのいくつかは読めなくなってたり使えなくなる、という可能性もあるのです。
 不具合は起きないかもしれないのだけど、新製品が出る前に、一つ古い世代の製品を確保しておいた方がいいかな、と、直感しました。 

 もう一つ理由がありました。うちのMacBookPro、ものすごく熱くなるのです。まだ涼しいうちはいいのですが、よねとマシンのテンションが同時にアップすると、キーボードに手を置く辺りがやけどしそうになります。
 1昨年前にも熱のため、モニターが突然見えなくなり、一週間仕事ができなくなる、という事件が起こってます。ロジックボードお取り替えということになりました。そのときはまだapple careの保証期間だったため、費用はかかりませんでしたが、期限が切れて久しい今となっては、熱に対して過敏にならざるをえません。手の辺りが熱くなってくると、ふうふう冷ましながら……。冗談でなく、ほんとにそうしているのです。
 現在、扇風機はフル稼働していますが、それでは足りなさそうな暑さになってきました。
 暑さをさけるため、4時半に起きて5時から7時をコアタイムにすることにしてます。しかし、日中仕事しないわけにいかないときもあります。
 家の別の部屋では家族が汗を流しているのに、一人だけひんやり冷房の中でじっとしているという状況も、今年は「暑いなら、そっちの部屋も冷房つければ?」と言えない雰囲気です。
 そう、この夏を1台では乗り切れないかもしれない……。

 もう一機あれば、仕事を分散させて負担を減らすこともできるし、バッテリーが長持ちする健康な子ならばお外に連れ出して「暑い時間はマクドナルドで仕事」という選択もとれます。
 いろいろ理由をつけて、ついに子機を手に入れました。今はお外でこれを書いているのですが、感想は「もっと早く手に入れとけばよかった!」です。わたし、やっぱipadじゃ生きていけません。キーボードLOVE!。しかもぱちぱちタッチ。

投稿者 midori : 02:42 pm | コメント (0)

細部に神さまは居る!

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駅で乗り換え中、目の前をなにかがさぁ〜っと横切った!なに?なに?今のなに?工事中の駅構内をジブンち化しているつばめくん発見。
 ことしも無事、誕生日を越えることができました。現在、49周目に入って4日過ぎてます。今日は火曜日。ゲットしたての休日です。少し心に余裕ができました。近況報告します。

 10日は金曜日でした。朝9時10分の東京駅八重洲口行きの高速バスで地元を出発しました。午前中はクライアントさんと打ち合わせ、お昼すぎに大学に入り、教員の準備室でお弁当。午後は1時から7時半まで授業。
 今年は震災の影響で新学期の始まりが1ヶ月遅れてて、授業の開催回数も少ないのです。始まる前にだいぶ教材や授業の出し物を練り直す必要がありました。毎回、リニューアルしながら進めています。
 頭で理解する理論+理屈パートはなるべくウェブ教材を丁寧に作ることで対処して、読むか飛ばすかは学生の自主創造性にゆだねてます。
 学校にいる間は「手を動かす」それもじっくり「パス」や「フォント」に触る時間を増やしています。課題の難易度はむしろ優しく、量も少ないのだけど、しつこく再提出を求めてます。パスを丁寧に描くとか、フォントの字間を詰める、とか、今まで「ついて行ける人」だけに要求していた細かい点を全員に求める方針に変えました。出しっぱなしでなく、ひとつひとつにちゃんとエンドマークをつけるように時間をかけています。どうやらその作戦は、今年の一年生の性に合っていたみたい。みなさん、すごい集中してますもん。
 たぶん、学生にとっては一週間のうちでいちばん、目が疲れ肩のこる授業だと思いますけど。今週と来週がちょうど真ん中の折り返し地点っす。

 仕事を終えた後、有楽町へ。サラリーマン時代の元同僚とワイン飲み。1歳違い、1日違いの誕生日をお互いに乾杯しました。
 元いた会社もいろんなシーズンを経て、友人はハピーな仕事と眺めのいい席に。会社での思い出話と知人のその後を懐かしく語り、笑い飛ばせる日がようやっと来たね。なによりなにより。バースデーケーキと48歳と50歳の記念写真を店員さんに撮ってもらって、ふたたび東京駅八重洲口へ。

 家に戻ったのは深夜12時。シャワーを使ってPCをつけてメールチェックしたら、facebookからお祝いメッセージをたくさんいただいていて、ウォールがものすごいことになっていてびっくり!

投稿者 midori : 09:34 am | コメント (0)

ラストシーン

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このブランコが鎖を離れてどこまでも飛んでったらどうなるか?想像しながら飛ぶとよけいにスリル。歴史ある乗り物だけによけいにリアル。のどから血が出たーっ。
 今月からシフトチェンジ。レギュラーのスケジュールを思い切って1本外してみました。今月から火曜日は家で仕事する日。現在ものすごくほっとしています。
 1年くらい前からずっと考えていたことなんだけど、いろんな方々との関わりがあったために、実行するタイミングを測るのにけっこう時間がかかりました。先方の事情でなくこちらから辞めるのって、勇気がいったなあ。
 どんな仕事でも、趣味でも、役割でも言えることだけど、引き受けるときや入るときよりも辞めるときのほうが難しいと思います。自分のコンディションも先方の状況も良くないと、辞めるときって誤解をうみやすい。人間との別れと同じだなあ。
 これまでに100点満点のラストデーも、失敗だった結末も経験してきました。ぎりぎりまでがんばるのがいいと思ってた時期もあるけど、辞めるときのすったもんだは、ほんと長い間心の傷になります。反対に幸せな別れを経ると自分の次のステージへの自信がつくものです。
 最後の日がどんな気持ちであったか?は、その仕事でどのくらい稼いだか?という事実よりも大きな自己評価にすり替わる。だからよねはラストシーンにかなりこだわるのだと思うのです。
 計画どおりにはいかないことのほうが多いのだけど、でも、次のスタートにしこりや傷を残さないで、いい余韻で終える。これってたいせつだと考えます。

投稿者 midori : 05:14 pm | コメント (0)

若い発明家、新しい指導者求む

110415.jpg振り回されるのは、なるべくパスしたい。けど、きれいだよね。鉄の段々。20世紀のデザインってかんじだよねー。ところで、このブログに書いたことって、いつのまにか広がっていたり、かなったりした、というジンクスがあるのです。ですのでこれからはちょくちょく、希望を述べていくことにします。
 我が家は、3月30日にほうれん草から多量のヨウ素が検出されてニュースになった千葉県多古町から20キロぐらいの場所にあります。近所には牧場なんかもあるくらいの田舎に住んでます。
 本日は朝から座りっぱなし。4時過ぎまで仕事をして体が固まったので、近所の野菜の直売所に買い物に行くおかんにくっついて出かけた。
 ちなみにこの直売所は節電対策で午後5時閉店。閉店間近というのに、ほうれん草は山盛りに売れ残っていた。水菜も。
 よねの母はためらうことなく、山盛りのほうれん草コーナーに行き、いちばん元気良さそうなわっさわっさの一束を選んだ。それから、たけのこ、しいたけ、トマトと、千葉の牧場のミルクで作ったアイスクリームも購入しました。
 一生懸命作る方がいて、野菜が売られている限り、わたしたちはそれを普通にいただいていこう。うちの家族はそう決めています。
 悲しい予測に一喜一憂して心配ばかりしているより、野菜を買って、三食ともバランスのいい食事を料理して美味しくいただく。このほうが、健康的な気がしませんか?。

 この次チャンスがあるならば、必ず「原発を減らす」と表明した人に投票しようと決めている。それから、蓄電池とか、太陽光発電とか、風力発電とか、自然エネルギーの開発をプランに組み込んでいる人をよね応援します。
 早々に、パソコンと冷蔵庫と炊飯器が動くぐらいの発電が自宅で自前で発電できるような、簡易発電機が2年間分くらいの電気代合わせた額くらいでつけられるようになったらいいなあ。あるいはたやすく蓄電できるようになったら、どんなに安心なことか!
 鳥人間コンテストとか、ロボコンとかで優勝するような、発明家大学のきてれつ大百科的学生さん達には、ぜひ、がんばってほしい。

 原発を建てなくてはいけない理由が20世紀にはあった。原発のおかげで今の日本があるとも言える。いろいろな偶然が重なっての事故だというが、でももう、起きてしまったのだ。考えを切り替えるべきだと思う。
 こんな大事故を起こした原発を設計しておきながら「原発を今後もこれまでどおり売っていく」と宣言した某大会社の偉い人の発言に無神経さを感じる。
 こんなにもみんなが怖がっているこの時期に、「注文がくんだから、見直しなんかなし。どうせ海外なんだから」という立ち位置は日本人としていかがなものか。
 月にかわっておしおきをしたい。掃除機ほしいが、原発を受注していないメーカー製のものを選ぶことにする。

  不幸中だけど、いろいろラッキーなことも生じていて、今の状況だと思っています。この結末が良くても悪くても、残りの人生を世の中に捧げる。
 わたしたちって、 自分で生きているような気になっているのですが、そんなことない、生かしていただいているのだ、と気がついた。事故がなければ一生開けなかった悟りかもね。
 現在も被害を小さく食い止めようと現場で懸命に働いてらっしゃる方々。
 その方たちに心から感謝です。

投稿者 midori : 05:12 pm | コメント (0)

目にした元気が出るもの

110414.jpgよねのうちの近所にはこんな丘があります。圧倒的なフクシャピンク。この花の色には生き物の命のやる気を燃え上がらせる効果がきっとある。
1 「景気回復を祈るくらないなら、新製品を買え」
 秋葉原の駅のエレベーター降りるときに目にした、広告のコピー。
 週刊アスキーかなんかだったけど、つい、笑ってしまった。この後、用事があったので、反対側の出口に向かったけど、仕事がなかったらきっとそのままヨドバシカメラに直行していたと思う。
 掃除機、買いたいな。
2 湾岸浦安
 帰り道。東京駅から御成台車庫行きの高速バスに乗ったのだけど、このバスは湾岸道路を通る。
 浦安にさしかかったところで海側に目をやると、ディズニーランドに明かりが灯っているのを発見した。
 まず、手前にあるホテルの屋根に縁飾りみたいに細かいライトが点灯しているのが目に入った。その向こうに、淡くひかるお城が見えた。
 弱い光なんだけど、だれかが帰って来た、みたいな気がした。
 それから、その脇で、20本くらいのサーチライトが輪になって並び、上がったりさがったりして、動いているのも見えた。
 なんか、涙が出るほど、じんとしたな。

投稿者 midori : 02:14 pm | コメント (0)

さくらさくら墓参り

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としまえんの桜4月7日の模様。古くからの庭園だっただけあって、ここの桜は一本一本が枝ぶりが掛け軸の絵の中の木みたいに整っている。まるで盆栽を大きくした感じ。桜+ビール+樽酒+焼き肉+あと、なんと、こたつ!さすが、としまえん!
 地震から一ヶ月たちました。ちょうど、一ヶ月前の今ごろ。恐ろしいことが起こった時間。今後毎月11日は津波の日。生きてることに感謝を捧げ、なにか一つでも、一分でも、社会と公共のためになる作業を進めることにしよう。
 
 ひゃー。またまたものすごい大きな地震がありました。
 津波おこりませんように!

 千葉市内のよねの家らへんは、都内より少し寒いらしく、毎年桜のラッシュが一週間遅れます。本日はお昼に家族でコーヒーとサンドイッチと敷物を持って、平和公園というところに花見に行きました。
 平和公園は遠足やハイキングの目的地にぴったりな距離にあり、広い原っぱがある。広場の周りにものすごい数の桜の木が植わっているので、毎年桜の季節に最低でも一回は家族で弁当か、朝ご飯を食べに行く習わしになっているのだけど、実はそこは市営の霊園。墓地公園です。
 花見とともに、欠かさないセットになっている行事があって、それは恩師のお墓参りです。よねが高校のとき部長をしていた美術部の顧問だったあきよし先生のお墓です。

 不思議なご縁で、昨年から高校でも先生をしています。今朝は今週から始まる新学期の準備を進めていたところでした。
 
 高校のときに美術部に入ったことがもとになり、よねは美術の学校に進むことになり、もらえるものはいただいておこうと、大学のときに教師免許を取得していたのです。持っていることすら20年以上ずーっと忘れていたのですが、昨年秋から高校の先生をすることになりました。

 お花見に出かけるときに線香やら花やらを準備しながら、ふと気がつきました。
 今、高校や大学で先生の仕事をしているのは、あきよし先生のおかげかもしれない。

投稿者 midori : 05:45 pm | コメント (0)

さあ、出かけよう。近くに遠くに。

110401.jpg国立近代美術館の岡本太郎展。最後にタロー語録みたいなコーナーがあり、いい言葉を見つけた。メモってたら、さいごの三角くじコーナー(箱の中に手をつっこんで、くじを引く→あけるとワードというお楽しみ)で、偶然、さきほど書き留めた言葉を引き当てた。
 今週は仕事が1ミリも進んでいません。いろいろな考えにとらえられて、手がちっとも進みません。気が緩んでいるのか、どっと疲れてしまったのでしょうか。わかりません。しなくてはならないことが手に着かない。クリックしまくるだけで日が暮れたりしてます。
 こんなときは、もう、あきらめます。自分が納得いくまで、どこまでも突き詰めて考えたいことを考え進めます。
 昨日は木曜日。
 一週間同じ姿勢でいるのはまずいと思って、鉛筆とノートを持って、出かけてみました。家の中とかパソコンの前とかだと、なんだか仕事から逃避しているようなうしろめたい気持ちに襲われます。うしろめたいときは堂々巡りしやすいし、悲しいイメージしか出て来なかったりしやすいですしね。
 ほんとは旅行とかに行くことができれば良いのでしょうけど、どこか遠くに行かなくても、普通の毎日を多少旅目線で眺めることは可能です。
 
 いつもと違うルートで出かける、というのをやってみました。
 東京駅までの高速バスで都内まで出かけてみました。
 最近、東金〜千城台〜東京という路線ができたのです。うちから2分の最寄りのバス停にも、高速バスは止まってくれる。すごーく便利だよと、その評判は聞いていたのですが、ふだん私はモノレール〜JRの定期券を購入しているため、まだ一度も利用したことがありませんでした。たまたま定期券も期限切れだったため、初めてトライしてみました!
 
 いやはや!眺めがいい!近所のバス停から、すっとバスに乗って、ゆったりシートに座ったまま、階段の上り下りも全くなく、東京駅からは少し離れた、地下鉄の日本橋駅の入り口近くの降車場でバスを降りました。
 そのまま東西線で竹橋に行きました。国立近代美術館で岡本太郎展を見て、復路もバスで。東京を18時10分に出発して、7時5分には自宅の食卓に着いていた!早い!信じられない!

投稿者 midori : 05:38 pm | コメント (0)

2011年はにっぽんいいデザイン元年

110325.jpg近所の野菜の直売所「しょいかーご」で調達したミモザとホワイトアスパラ。はかまを取って、茎のほうから先に十分塩ゆでして、白ワインと卵の黄身とバターのソースで食べた。うまくいきましたよん。春の味。あ、ミモザは食べてませんから。
 地震からほぼ半月たちました。みなさん、いかがお過ごしですか?
 今日も余震がありました。
 電車はまだ時間どおりに走らないし、車内の中吊り広告は半分以上が付けられてないし、テレビではあいかわらずありがとうさぎが「ぽぽぽぽーん」と言っているし、イベントやキャンペーンはとりやめになるし、で、フリーランスにとっては心臓に悪い日々なように見えます。
 ある偉い人は「ん兆円の損失」なんて開口いちばんに損失の話しましたし、東京を見捨てて外国人は国に帰るし、日本人の中にだって、実際に関西に引っ越す人も出て来てます。
 不安な予測や風評にあふれています。でもね、よねは今後に対して、明るい見立てを持っています。

福島県には一生感謝する。岩手と宮城と山形にも。茨城にも。
 このたいへんな混乱で見えてきたことと知ったことがあります。
 地震にならなければ、今も知らなかったことです。

 スーパーや野菜の直売所で、すかすかになった売り場を見ると、東北や北関東の農家の支えがいかに大きかったか、ということがわかります。
 それから電気。福島の原発、今たいへんなことになっているけど、これまでどれだけ依存していたかを思い知りました。
 ありがたみを考えることもなかった。ありがとう今まで。福島県。
 水もつながっている。このままの状態が続いたら、いづれは、放射能がほんの少し含まれている水をわたしも時間の問題で口にすることになるでしょう。けどね、飲むことになっても、ありがたく水道水をいただくことにするよ。

 いままで、あたりまえに受けて来た恩恵の中にいろんな人たちの仕事の結果が、それこそ、水に溶けるわずかな放射能みたいに少しずつまざりあってこちらに届いていて、ずっとそれに支えられて暮らしてこられてきたのだということに、いまさら気がつきました。

 反対に言うと、わたしだってだれかに貢献しているってことも言えるのです。真面目に働いて、高くなるかもしれないけど、税金を真面目に払っていく。そうしてただ、あたりまえに生きていく。それが次には、だれかのためになるんだ。
 そんなこと、地震前からわかってるべきなんだが、正直言って、よねはこのたびやっと、心の底からちゃんと理解した。自分が生かされている意味を。
 よねの他にも、こういう実感を持った人、改めて確認した人、多いと思うよ。

有用か?無用か?
 人より高く看板を上げていくことばかりを考えていた広告の質、それから商品の質、それから生活の質は、今後、ぐぐっと変化するに違いないと思うのだ。もちろん良い方に!。なぜって、新しい価値観で物事の優先順位がみごと入れ替わったから。
 新しい価値基準は、
 有用か?無用か?
 の2極。
 人も、物も、デザインも。

2011年はにっぽんいいデザイン元年
 わたしもどうせ払うなら有用な会社に、有用な人に、有用な物にだけ、お金を使って生きていきたいと思う。
 役に立たない人も余った物も、どんどん循環循環。よねも今後は選んで調べて、いちばん有用な品に、人に、会社に、じゃんじゃんお金使いたいと思う。(品や物を支える背景を示す「ブランド」は今後ものすごーく重要になるだろうね)
 よねと同じように思っている人がたくさんいることを願う。
 それから、地震で壊れたところに、また生まれる街はすごくいいデザインになるね。きっと!
 そういった意味で、勝手に今年をいいデザイン元年にします。

 今日は、1日自宅。パソコンの中のデータとメールボックスの整理。すぐに返すことができなかった返信のメールを何本か続けて作文した。続いてこの文。ちょっと調子こきすぎて、だいぶ削除することになったけど、じっくり書く時間を取ると、自分でも意外なアイデアやいい考えがわき上がってきたりする。気づきがある。ありがとう、ともだち。みんな。がんばるよ。

今春卒業した学生たちへ
 卒業おめでとう。土曜日は卒業式にうかがえなかったけど、それから仕事が途切れずに、ストリーミングでの中継も見逃したけど、あの瞬間、よねは働きながら、卒業生の未来の幸せをイメージしてました。
 デザインや物作りの現場がスタート地点でない人もいるかもしれないけど、職種や身分とか、あんまり関係ないと思うんだ。どれだけ人の役に立てるか?必要とされるか?喜んでもらえるか?そのことのほうが重要だと思う。
 だれかの役に立てば、それの結果がきっとまただれかの支えになる。世の中のすべてはつながっている。とにかくひたすらクリック、ドラッグし続けよう。手を止めるな。

 心に太陽、唇に歌、手に職
 知恵を使うならば、あらゆることがデザイン行為だし、みんなが生きることそのものがクリエイティブだと思う。エンターテイメントだと思う。自信を持って。なぜなら、みんなの手には職がある。0から何かを作る力がある!

 地震でものすごい状況での社会人スタートとなったけど、みんなの技術と知っていることをつなぎ合わせれば、いちばん近くにいる人を助けることができるでしょう。
 みんなの思いつきはとびきり楽しいからね、新社会人のみんながその場にいるだけで、世の中明るくなるよ。とにかく健康をいちばん優先に、いつも笑顔で暮らしてください。
 ほんとうに心から、ご卒業おめでとうございます。

投稿者 midori : 04:40 pm | コメント (0)

世代によってアクションに開きがある

110318.jpg東金のイチゴ狩りハウスからのプレゼント。お客さんがいなくてかわいそうなので食べてください、とお料理の先生のところに届いたのをさらにおすそわけでいただきました。もー絶品の甘さ!
 オランダから帰省中の友達と千葉のそごうデパートで落ち合いました。
 デパートではグッチもシャネルもディオールもコーチもルイヴィトンも売り場には鎖がかかってお休み。かなりあからさまに堂々と休業である。商品の出荷とか、従業員のコストとか、いろんな事情もあるのだろうけど、明かりの消えた売り場に「あーら、逃げ足早いことー。日本を見捨てたのねー。悪いけど私たち、ここで生きているのよ、まだー」という印象を持つのを否めなかった。エルメスはちゃんと営業していた。偉いぞエルメス。

 友人とお好み焼きを食べました。2時間くらい、ゆーっくりおしゃべりしました。
 友人はたまたま、仕事の都合で帰国していて、地震に遭いました。今月29日まで滞在の予定なのだけど、オランダの彼氏と彼氏の家族から
「こんなたいへんな事態なのになんですぐ帰ってこない?!」
という、ものすごいカムバックコールを受け、オランダ勢を説得するのに苦労した、と言ってました。
 現在は、東京と千葉は放射能汚染の心配なし、という情報が行き渡って落ちついているそうですが、原発の事故のニュースは欧米諸国を慌てさせているようです。

 電話で、別の友人が
「若い社員の1人が、関西の実家に帰るから休みを欲しいとマジメに申し出るので、もう二度と帰って来なくていい、とあと少しで言ってしまうところだった」
とのたもうてました。
 外国からのおののきが、若い人たちに伝染してオーバーアクションの原因になっているらしいです。

 60代の方からは、
「なんでもインターネット、インターネットって、インターネット使えない人にはなにがなんだかわからないわよ!」
 とのご意見をインターネット代表ということで、頂戴しました。ごもっともなご意見です。テレビの人は、「詳しくはインターネットで」とインターネット頼る表現をなるべくやめましょう。テレビの問題はテレビで。
 なぜなら、今や、テレビを見ているのはインターネットを使わない世代だけで、そのセリフを聞くたびに、なんだか重大なことを聞き逃したような取り残されたような気持ちになるのだそうです。

 今のよねはね、もう日本には今以上原発が増えることはしばらく、きっとないと、ある意味ちょっとほっとしたりもしている。切り替え早すぎで不謹慎かも知れないが、日銭をかせぐしかないフリーランスは、放射能から逃げ回っていられない。腹をくくって、来月のことを考えてる。

 よねの目下の最大の気になることは、みずほ銀行のシステムがダウンしてしまったこと。
 本日、千葉に出たときにみずほ銀行の前に銀行員が何人か立っていたので、「明日にはなおりますよね?」
と質問してみた。最近、ほとんどのお金のやり取りにみずほ銀行のインターネットバンキングを使っていたから、ちょっとめんどくさいことになりそう。連休明けには使用できるんだと思って、なんにもアクションを取らずに先週を過ごしていた。
「いま、一生懸命復帰させようとしているのですが、明日は復帰しない可能性も出てきました」という答えを聞いてがーん。
 3月21日午後2時ごろの話である。
 
 日本でいちばん信頼できると思っていた銀行のシステムが壊れるって、こっちも原発に負けないくらい、のっぴきならない事件じゃない?。ちょっとぞーっとした。
 それと、数千の、ひょっとすると、それよりすごい数かもしれない、システムエンジニアさんたちのたいへんさを思い浮かべてしまった。消防隊や自衛隊ほどマッチョではないが、きっと命を張らざるを得ない人たちがここにもいるはずだあ。
 銀行は分けよう。この震災の教訓である。

投稿者 midori : 10:26 pm | コメント (0)

イメージの力

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夜になりました。家じゅう節電。バッテリーも余計なコンセントも抜いて、音楽のボリュームもしぼって。
 渡り鳥が季節を知るように、人間にもある程度、生き物としての危険察知力があると思う。
 それを信じるとすると、日本の未来は今後も繋がる。想像を上回る地震が起きて、津波が来て、原発がこんなことになっていても、だ。未来はある。
 なんか今回、死ぬ気がしない。だめなら、もっと悲しい気持ちに満たされると思うのだ。悲しい気持ちになるどころか、なんだ?このやる気は?

 風が強い。北からの強い風である。家ががたがた揺れている。風のせいか、余震のせいか、もう、どっちかわからない。どっちでも怖い。でもどっちでもいい。今夜この家は壊れない。

 今回の事故は電力を見直す時代のスタートになるでしょう。新しいエネルギーの研究や開発がどんどん進むきっかけになれ、と思う。必要なところから歴史は進む。日本は世界でいちばん進んだ国になるのだ。

 たくさんの人が亡くなったのだから、生き残ったわたしたちは、しょんぼりしたり、がたがた怖がっている場合ではないと思う。
 1日も早く地震の前と同等か、それ以上にクレバーに生まれ変わって、傷を負ったひとの分も稼がなくてはならないのだから。

 被災地のみなさん。今は助けにもいけません。でも私たちはとりあえず元気です。これから私はがんばって働くから。できることを、着実にこなす。それしかできませんけど、とにかくしっかりやるから。いろいろ心配しないでとにかく生き延びてください。大丈夫だからね!

投稿者 midori : 06:28 pm | コメント (0)

あきらめないぞ

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余震に備えて天井近くまである本棚の本を床に下ろした。埃がいっぱいたまってた。必要なくなってるものもだいぶ収納されていた。発作的に掃除することになった。
 大地震3日目。今日は停電の恐怖に怯えた。電気が繋がってるうちに!と、食事の時間ももったいながって、一日中がりがり、スタイルシート打ってたけど、けっきょく停電は来なかった。すごい、仕事はかどった。

 余震がまだ来る。携帯に流れてくるニュースが揺れとリンクしていて、ピンチの中にまだいるんだ、って思う。揺れてるのにニュースが来ないと、「これはめまいだったか」と思う。気のせいなのか、ほんとうに揺れているのか。今日はもうずっとぐらぐらしている。
 入ったメールがときどき、仕事の業務連絡だったりするととてもうれしい。ほっとする。

 原子の釜の断面図と、起きた地震の震源地を黄色いシールでたくさんマークした分布図。この2枚の画像が目下の恐怖。
 ほんとのことだからしょうがないんだけど、テレビはよくない知らせばかりをあほみたいに繰り返していて、見ると心拍数が上がる。もっと見る人が元気を出すような内容にできないものか?こういうときこそ、元気出る番組流せよ!せめて、もうちょっと明るい言い方する人を出せ!と言いたい。
 原子力や地震の先生は、人を不安にさせない話のトレーニングを受けていない。こういう人があんまり詳しくご自分の研究分野を説明するのは、緊急事態の場合、かえって不安をあおることになるのではないか?。こういうときにこそ、もっと、楽しい言い方をする人を出すべきだと思う。節電のためもあるが、うちの家族はとうとうテレビを消してしまった。

 ネットでいろんな場所からのレポートは、読んで、見て、安らぐ。とてつもないたいへんな状況からの投稿なはずなのに。投稿している方の、周りを元気にしたいという思いやりがにじむ。あきらめないぞ!という生への執着が伝わる。逆に元気つけられた。感動する。

 この状況に、なにかできることはないか?と考えた。
 今日、思いついたのは、とりあえず自分に与えられた役割を、最高レベルに丁寧にやっていくことぐらいか。
 あきらめないで。どこかで人のために繋がることを祈って、よねもいろんなこと、あきらめないでテンションあげあげでいこう!。
 てなわけで、今日はよく働いた。節電のために今日ももう消灯。

投稿者 midori : 09:15 pm | コメント (0)

報告です。無事です。

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地震からおよそ21時間後の錦糸町。ツリーもツリーについてるクレーンも無事。あんなに揺れたなんて、信じられないほど、すまして建ってる。ほっとすると同時にせつない青空。
 地震のときは自宅にいました。
 夕方17:50に品川に集合、という日程でした。都内に出るとき、少なくとも2つはスケジュールを組み合わせるはずでした。しかし結局、パソコン仕事が終わらなくて、金曜日は昼が過ぎても家を出ることができず、まだずるずる自宅にいたのです。
 そろそろ、着ていくブラウスにアイロンかけなきゃ、と、パソコンで開いた書類を別名保存したときに、揺れはきたのです。
 マックブックプロのコードとケーブルとマウスを抜いて、そいつを抱えて外に出ました。仕事机の前の天井までの高さの本棚があります。これは倒れなかったのですが、本が入りきらず、前後2列にして置いてありました。手前の列がきれーに全部落下し、机と床に散乱しました。
 でも。マックは手に持っていたためにデータ及びマシンの破損等の被害はなし。揺れがもっとひどかったら、きっと、まっくくんがよねの頭を守ることになったのでしょうが、ありがたいことに、上からはそれ以上なにも落ちてきませんでした。
 スピーカーの上においたまんまだったもう一冊のノートVAIOちゃんはスピーカーもろともに床にころがり、かわいそうなことに。 

 本日は午後2時に新宿に行かなくてはならない用事があり、家族の心配を背中に、家を出発しました。
 スニーカーとリュック。タオルと非常食と水。下着セットと靴下スペアも入れてます。どこかで泊まることもあるかも、と思ったからです。
 いつも通りのほほーんと見える車窓の風景が胸にしみて、眠いはずなのに本日は居眠りせずに、窓の景色をずーっと眺めていました。

 天気いいのに、昨日の今頃とは打って変わって厳しい1日です。一見最悪に天気が悪くても平和な日よりも、天気いい日のほうが悲しいこともあるなんて。

 11時36分に千葉駅を出た東京行き(上り)の快速電車に乗りました。ボックスシートに乗り合わせたのは、ネクタイを外したサラリーマン。徹夜明けなんでしょう。ホームの反対側ですれちがう下り電車は満員。夜を都内で過ごした方々のラッシュアワーと重なったようです。
 被害に遭われた方、家を失った方、家族を亡くされたかた。もう、ほんとうに、心から、お見舞いを申し上げます。
 友達が盛岡にいます。雪が降っているのに電気がなく、お湯も出ないそうです。いったいなにがしてあげられるだろう?

 なにも思いつかなかったので、せめて今日から11時に寝ることにしました。2時間分を節電。その分、明るい朝仕事しよう。電気をなるべく回してあげたい。回せるもんじゃないにしろ、なんか協力したい。

 11時なので消灯します。

投稿者 midori : 10:00 pm | コメント (0)

確定申告ごおおる!

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知らないうちに春が来てる。気づくのがどうも遅れるなあ。家族に「庭を見てごらん」と教えてもらって、今年はみごと、最初の一輪をぱちり。このつぼみたちが全開すると、うちの庭はものすごく豪華になります。
 本日、さっき、送信ボタンを押しまして、今年も確定申告すっきり終了。めでたい。
 やれやれって感じです。サラリーマンを卒業して、この季節に毎年おたおたするようになって8周目の関門をくぐり抜けました。
 なんでこんなにたいへんか?というと、ちゃんとわかっていないから。言葉の意味を知らないことが多すぎ。

 でもね。経理の専門家に外注するほどの規模でもないし、大変だけど、1年に1回ぐらい、ちゃんと数字と向き合う時間を取ることも必要だと考えます。
 フリーランス業はいつまでも同じ仕事がずっとありつづけるわけがないのです。大きな収入も楽しい仕事も、自分の関わるタイミングと自分の位置っていうのがあると思って仕事させていただいてます。商いって、人間関係みたいなものです。長くおつき合いするには、チャレンジと礼節と思いやりがいつでも必要。これがよねの信条です。

 昨年はご時世を反映して、よねの業にも波が寄りました。しかし、乗り越えてみると、収入減った分にちゃんと別の仕事があたわったり、最初は細くちっぽけだった仕事も丁寧に続けているうちに、まとまった額の仕事に成長したりしていて、今やなくてはならない収入の一つになってます。
 仕事を大きく育てるってことは、まことに楽しいところだし、エキサイティングでさえあります。
 わりとこれって自信。えへん。

 自分で経理をするのは、ときには恐怖だったりもするのだけど、数字を管理していないかったら、ある意味今の生きがいと言ってもいい、ビジネスの面白さにも気づかずにいたかもしれません。 

 出力した紙に書いてあることの中で、どうしても聞きたい、知りたい質問が出てきました。4月の迷惑かからない時期になったら、青色申告会に今年こそ帳面持って質問大会しに行こう。

 もうひとつ、毎年痛感することがあります。
 経理のことがわからないよねが、ものすごく気持ち悪い思いで経理をこなしている。その気持ち悪さはそのまんま、PhotoshopやIllustratorやデザインがわからない学生さんのもやもやと同じなんだろうな。

 よねが経理で、とんでもなく長い時間を費やして、やっとマニュアルを読みこなしたように、学生さんたちも、ゆっくりゆっくり自分なりに聞いたこと噛み砕いて、理解しようとものすごい努力をして、課題を作ってきてくだすってるんだろうな。学生さん方の苦労が理解できる。
(初歩の知識や技術習得には、「真実の要点をしぼった」教えとわかりやすい教材がなくてはならないなあ、と、この季節越えるたび、思い知る。)

 ともかく、なにはともあれ、今年もフィニッシュ!
 明日は晴れやかに、遊ぶぞ!と言いたいとこだが、これから、サイト作りの仕事びっしり。2011年度も働くぞー!

投稿者 midori : 11:34 pm | コメント (0)

春休み進行中。いぇい。

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今朝10時。総武線から降りると、雨が雪に変わっていた。それも埃の固まりみたいな大きいやつが、ばかばか落ちてくる。錦糸町のホームからツリーのある辺りを見上げると、まったくなんにもないぞ。
 ガッコウは休みなんだが、今日はアキバに出動。同じグラフィックデザインの課目を担当している先生方で集まって朝から4月からの授業課題を練る作戦会議。
 ガッコウの会議室はガラス張りで駅前の風景が見渡せる。ちょっと薄着で出て来てしまったので、着くまでは寒い思いをしたが、ガラス張りビルの谷に雪の風景が思いのほかきれい。なんか得した。打ち合わせなのにテンションアップ。いぇい。 
 ランチは水道橋のアンチフェブリンガンまで散歩してカレーを食べるつもりだったのだけど、靴が汚れるのが嫌でパス。アキバのichiの中のイタリアンにした。
 動画を見ながら大盛りのトマトとモッツァレラパスタを食していたお隣の外人さんが、デザートにパンナコッタを注文した。こっちもつられて追加注文したら、いちごのソースがむちゃむちゃうまかった。いぇい。
 午後は別のお得意さんで打ち合わせ。担当の方の背中にこなきじじい状態で貼り付いてがんがんはげまして、1年間ぐらい滞っていた手続きを1時間で処理していただき、その場で送信していただいた。これで少しは進行するのではないか。はげますの得意。いぇい。
 交通事情が悪くなると戻れなくなる。それで4時台に都内を出発したら、5時には地元に戻れた。いぇい。
 夕飯までの間にパソコンをつける時間ができる。この一週間ぐらい、ずっと探していたサイトがあった。それはいつか一度みたことがあるのだが、お気に入りに入っていなくて、Photoshopの合成のアイデアの参考になりそうなのでどうしてももういちど見ておきかったのだが、なんという作家なのか、どこにあるのかも、いつ見たのかもまったく思い出せなかった。うっかり記録しそこねていた。
 ところが、うだうだいろんなページを渡り歩くうち、すてきなキーワードを思いつき、それでぽんとぐぐったら、見つかったぜ!いぇい!(これ)

投稿者 midori : 11:23 pm | コメント (0)

雪の中を散歩に出かけた

110211.jpg近所(といっても歩いて3km)のカフェはちょうどいい2nd Studio。窓がいい場所に作ってあるので、裏の竹やぶもかっこ良く見えるところがいつも面白いと思っています。雪降ってますがまだ積もってません。
 鎌倉にいくつもりにしていた。でも計画変更。遠距離の外出は取りやめ。
 本日はもうひとつ予定していたことがあった。高校生のときからの友人と(向こうは公務員、私は土日に仕事が入っている。記念日か正月か盆くらいしか予定が合わないのだ)1時間ほどおしゃべりでも、と国道のスタバで会う約束をしていたのだ。久しぶりに顔を合わせてから、友人は車で成田に向かい、私は最寄りの駅までまた歩くということになっていた。
 ところが天気予報では大雪である。「帰りの道がこわいから今日は出かけない」と友人からキャンセルのメールがきた。待ち合わせはなくなった。

 それでも出かけることに決めた。この3日、家でずーっとパソコンに向かっていた。そろそろ散歩にでも出なくては。ほっんとに運動不足になるのだ。

 雨はもう雪に変わっていた。3キロの道のりをとことこ歩きはじめる。少しもいかないうちに傘が重くなってきた。少し風があるのか、雪が60度の角度で斜めから吹き込み、太ももの辺りがすでに冷たくなってきた。両腕の袖の先にも水滴がたまっている。
 引き返そうか?でも、もう歩き出してしまった。そのまま進むことに決めた。

「でも、そもそも、友達が待っているわけでもなんでもないのに、なんで行くんだっけ?」
 水溜りを除けて歩きながら、単純な疑問が沸き起こって、はっとした。
 普通の人なら出かけない。こんなひどい天気の日に散歩なんか決してしない。
「なんで、こんなたいへんなのにばかみたいに雪の中をでかけてるのか?」
 これってよねの生き方のほぼ全部を象徴するよく起こるパターンである。

 つい最近も、仕事のひとつが「若者たち状態」の渦に飲み込まれた。
 ほぼ10年細く続けてきた仕事のひとつなんだが、実はこの春、ピリオドを打てそうだった。ずっと、この機を狙って卒業しようと思っていた。Webの仕事が忙しくなってきたからである。もっと作ることに集中したいと思う。
 ところがどういうわけか、「セカンドシーズン」に突入することになってしまったのだ。収入の面から見れば、ありがたいことだと言わなくてはならないのだろうけど、降りようと思った列車を降りはぐった感じである。

「きみはーいくのかー?そんなにしてーまでー」
 雪の中で思わず歌ってしまった。
 まあね。楽じゃないけど進まなくちゃならないときって、いくらでもあるよね。進む道を選んだのは自分なんだから、途中で投げ出すわけにはいかない。

 がしがし歩いてたら、国道とよねが歩いて来た街道が交わる交差点の信号が見えてきた。

 カフェは暖かかった。天候のため、がらすきである。隅のテーブルに荷物を置き、空いた椅子に濡れたジャケットをかけ、コーヒーを注文してトイレに行き、飲み物を受け取って、パソコンのスウィッチを入れ、ワイファイを繋ぐ。
 コーヒーの匂いに集中力出てくる。今日はパソコンとよねのバッテリーが切れるまでここで仕事することにするよ。

投稿者 midori : 03:56 pm | コメント (0)

よね、おんらいん。

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午後1時15分前。大学のエレベーターを降りたところのじゅうたん。ブラインドから漏れた光なだけなんだけど、通る時間によって、日時計みたいにまわる光の点線。晴れた日にだけ見られる、すごくきれいな「ぼかし」のお手本。神を感じるなあ。
 最近,インターネットでWebを勉強するカリキュラムのPRのための番組のお仕事を引き受けました。パソコンのモニターの向こうにカメラがしつらえたあり、それに向かって1時間ひたすら話す、という、いつもとまったく違う授業形式。

 事前にしゃべる内容を箇条書きにしたリストをパワーポイントで準備し、それがインターネットにアップしてあり、その画像をクリックしながら話を進めます。普段の授業と同じかというと、違う。ぜんっぜん違う。

 先生といっても、よねの授業はいつもばりばり実技です。ソフトが起動してあり、デザインの実物か画像かマウスをぶんまわし、しゃべりながら手を動かす先生なのだ。手持ち無沙汰な状態で、ただ話をする、というのは、実はとても苦手なんである。
 しかも、こちらからは学生さんの顔が見えない。正直言って、とても困った!
 顔って重要です。つまんなそうな顔してるな、とか、笑っているな、とか、困ってるな、とか、食いついてきたな、とか、あ……落ちそう、とか、ふだんは、聞いてくださる学生さんの顔が時計がわりになっています。みなさまのお顔見て、こちらは話のテンポを測っており、内容も厚く盛ったり、遠くに飛んだり、ということを自然にしている。ということが、よーくわかった。

 用意していた話は38分で終わってしまったのを覚えています。
「チャットで受講生から質問が来ます。それにけっこう時間取られますから」と、事前にうかがっていたのですが、来ました。質問。それもとてもありがたいご質問。質問くださった方、ありがとうございます。救われました。

「タイポグラフィーに興味があるのですが、どんな勉強をしたらいいですか?」
授業ではちゃんとご紹介できなかった、自宅でできるタイポグラフィー勉強法。お答えしましょう。それは、本を見ること。

 ただ読むだけ、見るだけより、もっと効果的な勉強法があって、それは、本に書いてあるかっこいいデザインをそっくりそのまま、トレース(なぞる、上から写す)すること。紙をスキャンして、パソコンに取り入れて、似ているフォントを上から当てアウトライン化し、後から足りない部分やずれている部分を修正する。フォントが見つからない場合は最初からパスでなぞる。ものすごく時間がかかるのだけど、これはいちばん、目にも手にも脳にも効きます。

【お手本が載っているおすすめ参考書】
*フォントの歴史やバックグラウンドを知ると、受けている感じの理由が何となく理解できるようになります。書体と親しくなると、使えるようになります。読み物としても楽しい。
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きれいな欧文とデザイン

*マンガやラノベのタイトルがお手本なので楽しい!コンビネーションのティップスが身に付く。和文フォントは高価で手に入れにくいのですが、そのへんの事情説明も載っています。
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書体の研究

【フォントを探すときにすごく便利な助っ人サイト】
フォントガレージ

 でも、いちばん早く上手になるには、なによりも、よねのクラスにちゃんと時間どおり出席して、ばりばり宿題を出すこと!……なんちゃって!

投稿者 midori : 12:26 am | コメント (0)

よねはイノベーションにとりくんだ

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コードレス時代突入。本が電子ですと、メモりたいことが小さいメモ用紙じゃあ足りないほどの妄想規模。手元に大きな紙とペンが必要になってきてます(紙の本のときは必要事項は本に直接書き込んでました)。
「もし高校野球のマネージャーがドラッカーの『マネージメント』を読んだら」
 長いタイトルの本を一冊、iPadで読書した。
 本の内容に関する感想はいろいろあるけど、アプリケーションショップから指「とん」で購入した(800円。紙の本は1600円だから半分)、人生初電子書籍。いろいろ発見したことをはっぴょうします。

■集中することはできるか?
 手に持つのは、板。でも、読書の臨場感はばっちり。
 ページの左下(進む)右下(戻る)の領域をタップすると、ページをめくるアニメーションとともにページ移動する。紙の本のように、重量と手で触る厚みで進み具合を確かめることはできないが、ページの左上に常時、何ページ目/全ページ数、という番号が表示されるため、不安感を感じることは一度もなかった。かえって進度が数字で示されるため、元気づけられる。集中できる。

■読みやすさ
 ページレイアウト、美しい。本には、フォントの大きさと行間の幅を可変できる仕掛けが施されている。
 文字をどの大きさの見ていも、禁則その他で途中「ん?」と、止まったところはなかった。本の筆者の漢字の使い方で戸惑った部分はあったけど。
 よねは文字を20ポイントにして、行間は18ポイントにし、画面を横向き、見開きの状態で一気に読んだ。楽。一般の書籍にはできなない、すばらしい長所だと思う。
 (字送りはつめとか、緩みすぎとか、ない。ルビもちゃんとはまってた。文字の大きさを変えても、つじつまが合う仕組みを知りたい)
 ただ、光を発するものの宿命で、電車の中で読書するには場所を選ぶ。立ったままでは、隣と後ろの人目が気になり、集中するのはちょっと無理かな。
 席についても晴れている日、総武線の海側の席に座ると、画面はもろ日なたになり、モニターが光って自分の顔が映り込む。これはかなり読みにくい。

 一冊読み終えたときの疲労感は、首の後ろに集中。どうしても首を下げて見下ろすことになり、頚椎にばりばり負担がかかる。紙の本にはない疲れを感じた。
 よねは乱視が強く、紙の本を見ているときはいつも「ちかちか」に悩んでいるのだが、iPodは画面の光量を調整できるので、この「ちかちか」がない。これは反対にたいへんに楽だった。目の弱い人にとってはとてもやさしいメディアなのではないか?

■内容が頭に入るか?
 せっかく読んでも頭に残らなくては意味がない。
 普通の本と同じに味わえ、内容を深く理解することができるか?という点では疑問点が残る。

 マネージャーのみなみは最後どうなったんだっけ?
 ショックなことにラストシーンが思い出せなかった。
 あまりにも早く読み終った感がある。きっと読飛ばし状態だったんだろうと思う。ラストシーン以外にあっさり、という、この本の書き方にも原因があるのかもしれないが、映画を映画館で見るのと飛行機の中の映画見終わる感じくらいの違いがあるとおもっていい。
 試しに2回目を読んでいる。1回目と同じ頻度でいちいち感心している。1回目の読書をいかに「ランスルー」していたかがわかる。
 それで、スケッチブックのおでまし、となった。

■みなみのマネージメントからよねが学んだこと
1要求をいつも考える そこからぶれない
2何かに集中するには何かを捨てる必要がある
3エラーを恐れない
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■また電子書籍を買うか?
 よねはこのスタイル好きである。買っても買ってもいくら買っても家が狭くならない本。それだけで夢のようだ。
 じっくり味わいたいときは、紙の本を買い直したくなるな、きっと。
 近い将来「電子書籍でしか読めない」本、というのが普通に出てくるな。これもきっと。
 あとさ、いまのテレビみたいに、iPad大画面化、40インチ絵画用リーダー、なんて展開はどうだろう。そしたら、世界中の美術館をお家で!である。……ないか。

投稿者 midori : 09:19 am | コメント (0)

炭酸風呂と水素風呂の話

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柿の種にチョコがかかったときも衝撃だったが、それ以上によねを喜ばせた、今のところお茶のお供キング。ビールにはちと甘いが、ハイボールなど洋酒飲みのパートナーには相性ぴったり。ロイスのチョコがけポテトチップス。北海道民の開拓魂を感じる。とんちと勢いと愛がこもった傑作。
 お正月中にお風呂にいきまくった話の続きです。
 本日は新年空けて4日目ですが、なんと、久々に肩こりから開放された開放感!ほんとうにすっきり、体が軽い生まれ変わった感じ。
 昨日は、家族で近所のスーパー銭湯に行きました。
 よねが住んでいる千葉市だけの現象なのか、全国的な流行なのかはわかりませんが、まあ、実にたくさんのお風呂屋さんが近所に密集した激戦区に住んでいます。お風呂仲間という、お風呂がご縁でおつき合いしているお友達がいて、お風呂の中とか、モノレールの中とか、買い物先で会ったりするたびに情報交換してます。そんな友達の中の1人、ワンピースとかをよねに回し読みさせてくださるさとみちゃんから、情報をいただきました。
「極楽の湯、行ったことありますか?炭酸風呂の炭酸がなんか濃くて、お湯の温度ももうちょっと高めで(このへん、微妙な差をとらえている、すごいお風呂通)、泡がもっといっぱい付くんですよ。しかも露天だから息苦しくないし」

 炭酸風呂というのは、鉱泉というものを人工的に再現して、それに熱を加えたお風呂だと思ってください。サイダーの中に入れたストローに泡がつくみたいに、このお風呂に入ると腕やお腹だの体じゅうに細かい泡がたくさんつくのです。
 いつも行くみどりの湯の炭酸風呂はちょっと温め。浸かっていると、自分が赤ちゃんになったみたいにほっとする優しい感触です。ぬるま湯よりちょっと温かいくらいなのに、長く入っていても寒くならない。不思議なお風呂です。
 柔らかくてユル〜い感じが大好きだったのですが、しかもこの気持ち良さが露天?と聞いて、出かけてみたのです。さとみちゃんご推薦の「極楽の湯」。

 露天の炭酸風呂ばかりか、「水素風呂」「酸素をまぜた蒸気サウナ」「高麗人参湯」「天然温泉をイメージして調合した露天風呂」など、数々の湯船をはしごすることになりました。

 本日朝、仕事場についたとき、ふと気がつきました。肩こりが消えている!
 ものすごい脅威というか、快挙なのですが、いろんなお風呂に入りまくったため、ほんとは何が効いたのかがはっきりしません。
 あと、1日、2日、3日と、3日連続で10時半に寝て8時に起きました。睡眠不足解消、というのも効いているのかもなあ。
 それと、この1週間、連続2時間以上パソコンモニターを見ていません。これも良かったのかもなあ。

 仕事しない訳にはいかないので、1年間このまんまで、というわけにはいきませんが、いろんな条件を変えることで、体はものすごく楽になる、もっともっと快適に幸せになれるのだということを発見しました。

 しかし、ほんとにいい場所に住んでいると思います。いつも行くみどりの湯は下志津温泉(ナトリウム塩化物強塩温泉) という名のれっきとした天然の温泉で、千葉県南部の鉱泉たちと同じ、しょっぱくて黒い色をしています。極楽の湯ってのはチェーン店みたいです。お住まいのお近くにある方はぜひ、お試しください!

投稿者 midori : 12:26 am | コメント (0)

Hipty Hopty 2011

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週に4日は通過する錦糸町のホーム。乗り換えのたびにスカイツリー最先端を見上げる。いちばん高い部分を工事するには面積が小さすぎてクレーンを乗せられない。知恵を振り絞った特別の工法がとられてるそうだ。たくさんの周辺住人や仕事場を持つ人や通りがかりの人と同じどきどきを共有してるって、そのことにもどきどきする。
 明けましておめでとうございます。
みなさまいかがな新年をお迎えですか?2011年もよねなりに、なんかいいこととか、すてきなこととかを発表していきたいです。あと、生活面では真面目に楽しく進んでいきたいとおもいます。どうぞ、よねと「Yone is…」を今年もよろしくお願いいたします。
 
 お正月レポートをいたします。
 カレンダーの都合でこの年越しは年末にお休みがまとまってとれたのでした。大掃除の合間に29、30、31日と3日連続で地元の温泉に通い、自宅にいながらのプチ湯治を満喫しました。紅白歌合戦もオープニングからがっつり観戦し、(シャンパンを結局1人でほとんど1本空けてしまい)落ちと復活を繰り返しながら、平和な年越しをすることができました。
 反対に元旦と2日は通常に仕事しました。シャンパン1本全部飲みはさすがにこたえ、床に着くときはうなるほどの頭痛でどうしようかと思いました。
 元旦7時にはなんとかまっすぐ歩けるまでに回復し、順調に営業を遂行することができましたが、反省からのスタートです。ことしも飲み過ぎにはちゅういしよう。(とくにしゃんぱん)

 本日3日は駅伝の復路を観戦しながら、勉強熱心な義妹の質問に応え、「Gmailアカウントを開設する」「Windows環境で取り込んだ画像のファイルサイズを変えるには?」の二つをデモンストレーションしました。弟夫婦は横浜に住んでおり、弟は「駅伝をリアルタイムで沿道で観戦する」のだといって、まだいろいろ質問したい義妹をせかし、11時過ぎに二人は車で帰っていきました。
 これで、うちの正月シフトはおしまい。

 駅伝のデッドヒート、すごかったですねー。一位になった(やっぱり一位じゃなきゃ意味ない)早稲田のアンカーすばらしい。こういうぎりぎりのときに、与えられた役割りをこなすことができる人って、それまでに、ものすごい積み重ねを経ているのだと思う。自分の体の性能に対して絶対の信頼がなかったら、気持ちが繋がらない。
 年初めから、とてもいいものを見ました。
 
 道を間違えそうになった国学院、10位になれてよかったよかった。なんであの状況で曲がっちゃったんだろう?おばかさんウサギっぽい間違いを根性でとりかえした。国学院アンカー君によねからよかったね賞。

投稿者 midori : 11:13 am | コメント (0)

自分は何のために働くのか?

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2011年12月8日現在の使用中と最近見た本を入れておく棚。仕事の資料と作業のあんちょこと。半七捕物帳はぜんぜん読む時間なし。待機中のまま数ヶ月。
 2日続きの連休、休みというより、家でがしがしPC作業を続けております。天気いいのに散歩の余裕すらなく、引きこもり中。
 先月は仕事の一つの行く末が揺らいで、ふだんは気にしないことにあれこれ気を回したということがありました。おかげさまで、現在その件は落着し、来年もその仕事を続投させていただく決意を固めましたが、たぶん、心の底はものすごく疲労したのだと思われます。

 12月に入ってから精神的にぐっと落ち込んで、自信がぐらつくという事態になりました。メランコリーというやつです。
 そうなるとどうなるかというと、ところかまわず、物悲しい感でいっぱいになります。なんだか四六時中自己嫌悪感につきまとわれ、気がつくと「もうだめだー」とか、つぶやいています。くよくよちゃんスウィッチが入ります。

 簡単にいうと、来年の仕事のスケジュールを決めるという、たったそれだけのことに迷いが生じました。
 生き方の基を問わざるをえないような質問と久しぶりに向き合うことになりました。
 自分は何のために働くのか?自分はどうなるのがいちばん良いのか?

 そんなへこみの底の日の深夜、すごい遅すぎる夕食を食べながらテレビをつけてビールを飲んでいましたら、たまたまNHK教育の「プロフェッショナル」という番組が始まりました。
 「社会起業家」という肩書きの渡邊智恵子さんという50代の会社社長のドキュメンタリーでした。オーガニックコットンを原料に、ベビー衣料やホームウェアのメーカーを経営されています。(わたしはサラリーマンのときに、この人の会社の営業の方のお話をうかがっているかもしれない。無農薬で作られた綿花かから製造した綿はとても高価で、そのときに勤めていた会社の商品開発にはとても使えなかったのをかすかに思い出しました。)
 番組では、質のいいベビー服というヒット商品に対して、韓国で安い類似品がどんどん出没して、マーケットを失っていく現場が取材されていました。

 渡邊さんに落ち込んでる時間はなく、韓国のマーケットを見に行って、こりゃダメだってわかった瞬間の決断が早い早い。
 どうなんのよ?というはらはら、どきどきの次に出てきたのは、もっと高品質なベビー服。富裕層だけをターゲットにしぼった商品でした。渡邊さんは低価格レースに加わるのではなく、「日本産にこだわってさらに品質をあげていく」という選択をします。
「師匠」
 知り合いでもなんでもないのに、そう呼びたくなりました。ああ、なんだ、こんなところに、こんなすごい人がいたのか、って。
 そのすごい人でさえ、いつも自問自答していらっしゃる。わたしと同じように。

  自分は何のために働くのか?

 もう、真夜中に大盛り上がり。夜中なのにビールもすすんで、そのあとのブラタモリまで見ちゃいました。(こちらも「鷹狩り」の話でものすごく面白かった。)

 わたしが先月にぶちあたった問題なんて、あったりまえで、よく起きる問題で、問題が起きたこと自体に驚いたりうろたえたりしている時間はないんだ。
 問題が起きるから進化するんだよね。先があるんだよね。逆に言うと先があるから解決しなくちゃならない問題が起きるともいえる。

【問題のほんとうの意味】 
 問題が起きたとき、その問題は必然であり、結果である。
 真正面から受けて大打撃を受け、唖然とするためのものではなく、ましてや、逃げるとか忘れるなんて論外。
 問題自体を別の角度から観察しなくてはならない。
 なにかを変えろ、手を打て、進歩しろ、という運命からのささやきを聞く。

【問題を越える方法】
 1「幸せな決着」や「こうなりたい」をはやく見つける。
 2 それに向けて、できることの最善を選ぶ。
 3 とにかくやる。

 生きることって、きっとこういうことの繰り返しなんだろうなあ。
 へこみの底をつま先でこつんと蹴飛しました。

投稿者 midori : 02:03 pm | コメント (0)

スピード

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週に一度、六時半に家を出る。今くらいの季節の6時半って、明けたばっかりっていうかんじである。西に向かって歩く。夜の成分がまだほんのり残っている空に、白い月。
 わわわーっ。今年はあと、さんじゅうとすう日!
 突然に、あたりまえのことなんだが、すごい事実。今日気がついた。終わらないかも。今年じゅうに。
 このさんじゅうすう日で、企画を2本作り、年賀状を作り刷り、ホームページの簡単なやつを1本アップして、成績をつけ、担当している店舗の正月のポスターを準備し、それから、ウェブの12月分の仕事をする。あ、あと、年内数回分の授業授業。できるんだろうか?

 ここのところ、学校のお仕事は生徒と学生の力が上がるたいっせつな時期で、わしわし資料やら授業の台本やらを書いて作って書いて作って、来年のえとはうさぎだけど、まさしく烏飛兎走。や、その3倍速。
 準備だけじゃない。宿題を出して、作品をチェックして、また宿題をだして、その宿題に注文をつける。キャッチボールの回数が多ければ多いほど、学生の実力はつく。デザインはやりっぱなしではだめで、直すべきところを発見して、どこまでしつこく修正できるか?が勝負なのだ。学生にも仕事と同じにやってもらう。繰り返すうちに、なんか、みんな、発見していくみたいだ。デザインの直しは文章でいえば推敲に当たると思う。

 昨日の昼間はいちにち、ミスった連絡不行き届きの後始末&事後処理で時間が過ぎた。なあんにも進まなかった。
 深く反省ののち、たった先ほどから、スウィッチ切り替え。
 それとそうだ。忘れていた。家事。そうじ。家の中の掃除。積んであるものを分別して、すっきりしたい。でも、これはどう考えても年内無理。窓や食器棚、お風呂や玄関、毎日みるものだけでもとにかく。

投稿者 midori : 12:47 am | コメント (0)

ボタンのデザイン問題

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おはようございまーす。みゅーう。写真撮っても良いですか?みゅーう。そんな会話が交わされてます。散歩の途中、スニーカーソックスねこに出会う。

gmailの送信ボタンは書類のいちばん下部、操作者から見て手前についています。ipadでgmailを開いて、返信の本文を書いているとき、タップによるコピペがうまくいかなくて、指をじたばた動かしたら、つるっと送信ボタンに指が触れてしまいました。
書きかけメールをお送りして申し訳ありません、と、お詫びを書いている最中同じ人に対して、もう一度同じ間違いをやらかしました。二通も間違ったメールをお送りすることとなってしまった。ばかすぎる。
信用問題になりかねません。ipadでgmailチェックはしても、発信はするまい、です。

秋葉原某ビルでもボタンにまつわる大失敗をしました。インフルエンザの予防接種にいつもの職場とは違うビルに行った日の話です。注射が無事終わってからトイレに入りました。水を流そうとして、体をよじって、水洗ボタンを押したつもりだったのに、手が触れていたのはエマージェンシーボタンだったのです!。
仕事でよく行くビルのトイレでは同じ場所に水洗ボタンがあるのです。しかも同じパネルが使われています。
よく見ればちゃんとボタン名が書いているのですが、とっさに勘違いしました。

あっと思ったけど、後の祭り。手を洗ってたら、すごい勢いの足音と「はあはあ」という息切れ音が鳴り響き、「失礼します!」という掛け声と共に警備員さんが駆け込んでらっしゃいました。
ごめんなさい!の、連発でした。平謝り。

文字よりも物の形の印象のほうが強いという痛い例です。すごい勉強になりました。

よねにはもうひとつ、よく間違うボタンというのがあります。
エレベーターの内側のドアの開閉ボタンです。
外向きの三角が開くだったっけ?閉まるんだっけ?
このボタンは落ち着いて考えても混乱します。

投稿者 midori : 02:03 pm | コメント (0)

よねの外側を大きく回る時間の流れ

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矢も盾もたまらず、結局Bluetooth機能搭載のキーボードを購入してしまいました。ガラスタッチを使いこなせなかった点では、負け感がありますが、ipadの入力環境を手に入れてごきげん。もっとも現在、入力前の「折りたたみ」を繰り返して、キーボードくんの関節の動きにいちいちしびれている変人なよねであります。機械のジョイント大好き。
 本日文化の日、朝いちばんに部屋の床を掃除して、続いてたまってた領収書の整理。あと2時間以内で、とあるサイトのトップページの画像をPhotoshopで描いて、午後からはくみちゃんと展覧会を見に行く予定です。

 「きょうはめーじせつか」と、よねの父がさっき言ってた。よねの周りで「文化の日」を「明治節」という人はいないので、耳に止まった。へいへいぼんぼんなただの日常生活の外側で、ゆったり回る時代の流れを感じる発言だなあ。
 船とか、飛行機とか、特急列車とか、大きな乗り物に乗っているときとかにも、はっと気がつくことがある。揺れは感じるのだけど、手元の視界や体の位置はとりあえず止まっていて、本を読んだり眠ったりができる。自分が全体的には、どこらへんを進んでいるのかは、窓の外を見てみないと確認できない。速く遠くに動く場合ほど、手元の時間とほんとの位置の間に差ができる。
 あたりまえのことなんだけど、よねにはそういった現象じたいがとてもおもしろく思える。だから電車とか飛行機とか、自転車とかの乗り物が好きなのだ。流れる景色をぽさっと眺めているときにこそ、手元の時間と外側の時間、違う時間がすれ違う感じを味わうことができる。そして、ふとした拍子に、ものごとの本当のポジションとかが(自分が認識していた位置とのギャップ)確認できる瞬間がある。(「あ、今、ここにいるんだー」と、地図上での自分の位置を見つけたときみたいな感じ)そういうことに、すごく感動を覚える。
 抽象的でわかりにくくてごめんなさい。

投稿者 midori : 09:30 am | コメント (0)

ipadとペンタブレット

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ブロックのごつごつに止まりやすいのか、なんなのか、よねの家の門の内側の壁には、いろんなお客さんが滞在する。蛾やかまきり、雨の日はなめくじご一行様。夏のある日なんかは、せみさんが脱皮+体を乾かし中だったこともある。本日のお客さんは、ボタンかと思ってついうっかり押しそうになる。
ipad買いました。つるつるのガラス面をタイプするのにまだ慣れてません。
それと速くは打てません。
変なリズムでガラスを指先でノックしている。未来な感覚。
子どものころ、ピアノ習っていました。レッスンの日までに、曲を暗譜(譜面を暗記して見ないで弾けるように覚えること)しなくてはならなくて、ピアノを弾けない場所でもテーブルの上で指をとんとんと動かしてたものだけど、今現在の指の感覚はまさにその暗譜時の具合。
だので、とても姿勢良くなってます。手の形も卵を優しく包むみたいにまあるくして、指先をほぼ垂直に振り下ろす、ピアノ弾く時の感じがよみがえってます。
とんとことんとこ。
これでは、当分、仕事になんないでしょ。(←なあんあいであほ、とばかなうち間違い)出っ張ったキーならしないミスが出ます。
(遊んでいるみたいな、を、遊んでいるもたいな、と、出したりしてます)

この他にこの秋はもう一つ、べつの道具に挑戦+悪戦苦闘。
その道具とはペンタブです。
正確にはペンタブレットといいます。パソコンに入力するための筆記具でマウスがペンの形をしていると思っていい。圧力やタッチを感応するボードが本体なのだけど、ボードをペンでなぞると、軌跡が線になる。イラストを描く道具です。
学生たちからペンタブについての質問が多く、これはそろそろ道具として必須になるのかも、ということで。
と、いうのは表向きの理由で、近頃、高校生にFLASHを教える仕事が始まったのだけど、そこの生徒たちが、ペンタブとフォトショを実にみごとに使ってイラストを描く技を持っているんだが、正直いうと、彼女たちに憧れました。

そんなわけで、やっと購入しました。こちらはもっとたどたどしい。
メーカーによって、クセがあるそうなので、来年の四月までに、いくつかの機種を練習しておきたいです。

投稿者 midori : 05:48 pm | コメント (0)

よねと賢者の本

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衣替えのついでに、麻の帽子も洗濯した。帆布製なので洗濯機で丸洗い。脱水が終わって取り出したらしわしわ。おまけに少し縮んだ気がする。先に高温のアイロンを当て、まだ生乾きなのをかぶって外出。乾燥しながら型を整えてるところ。

 ひょんな理由で仕事が休み。打ち合わせ等いろいろな細かい用事も偶然、前と後にずれたので、思いがけない連休が発生した。うれしい。
 最初に大掃除+衣替え+洗濯。
 蔵書が一気に増えた。それらの収蔵に伴い大掃除となる。
 今年の春に亡くなった友人のご遺族が、故人の本のコレクションをよねに譲ってくださることになった。その本とは、よねが研究している道での文献である。すでに絶版になっている書物ばかりで、古書店でも順番を待たなくては手に入らない。もっとも、買いたくてもよねには手が出せない。一生かけても集められないくらい高価な本ばかりが二十数冊。たいへんなコレクションを譲り受けた。
 6月のある日曜日に宅急便で届いたのだが、部屋の中で居場所が決まらないまま、段ボールに入って、隅っこに積んだままだった。
 この本たちを湿気が及ばない、部屋の中央の本箱に納める。あまり古いものは酸化すると困るので、ビニールに入れて本箱に並べていく。時間をかけなくては読めないし、いい本か悪い本かもわからないので分類のしようもない。とりあえず今のところ、背の順に並んでいただいている。
 これまで特等席に座っていたいつかもう一回読むぞシリーズの本たちは奥の本箱と、仕事用の棚に分散して納めた。そうやって20冊の蔵書が増えた分、部屋じゅうの本や道具やら衣類やら、たくさんのものを移動しなくてはならなくなった。ごそっと棚から本たちが抜けるときに、いっしょに表出する埃をぬぐいながら、部屋をくるっと一周、出しては入れ、拭いてまわるということになる。大晦日ぐらいの大掃除になり、夜までかかった。
 古い書物がでーんと中央の本棚に座り、よねの部屋はきゅうに格調を増した。それから自分でもなんとなく、勉強を続ければいいんだよ、と、運命からいわれたような、答えをもらったような感じを受けている。まだ読んでもないくせに。学生時代も参考書を買っただけで、勉強した気分になったものだが、その時と同じような安心した感覚だなあ。本とは持っているだけで賢くなった気がする、不思議なものだにゃー。

投稿者 midori : 06:51 pm | コメント (0)

歌みたいに楽しくできたらいいな

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ドイツの機械技師ヒューゴ・ハーゼの設計による、エルドラド。「同じところをただ回るだけなのにどこが楽しいんですか?」と問われて、なんで楽しいのだろう?と改めて考えた。わたしの場合、「ぐるぐる回る」「繰り返す」ことじたいが快感なんだろうと思う。ブランコで風を切ってたあの感じ。こどものころってあんな簡単な仕掛けでもって、いろんなお話の中の大空を旅行してたよね。エルドに乗って感じる風も、そんときのに似ている。
 先週から新学期が始まっていて、今学期も新しいグラフィックデザイン講座が始まりました。
 今学期、月曜日の授業は4時過ぎから。毎週、午前中に別の仕事があって中抜けの時間ができることになります。今週はその隙間に秋葉原のヨドバシカメラのTOWER RECORDSに寄って、授業の教材を買い物して、かなり早く現場に到着し、先生の控え室の電源とヘッドホンをお借りして授業の仕掛けを作りました。
 後期の中級のクラスでは第一作目にCDのジャケットをデザインするのですが、テーマはなんとJAZZ!。それもアルバムのタイトルは「LOVE JAZZ」。ジャズ初心者の女の子がターゲットのコンピレーションCDが最初のお題です。
「LOVE」も「JAZZ」も、はっきりいってアキバ戦士達には縁遠い。まず、「JAZZ」を聞かないことにはデザインできないでしょ、ってことで、よね先生はラヴな感じのするジャズを集めてまいりました(タワーレコードのJAZZ担当のお兄さんに手伝っていただいて。こういうとき、相談に乗ってくださる人のいるショップはやっぱりぜったいに必要と思った)。
 以下、生徒たちに聴かせる曲目です。
♪-----------------------------------------------------------------------------
"Tonight You Belong To Me" jane monheit 「HOME」
"When you Wish Upon A Star" Don Friedman Trio「 Circle Walts 21C」
"My favorite Things" 羊毛とおはな 「LIVE IN LIVING '08」
"Magic" Manami Morita 「For You」
♪-----------------------------------------------------------------------------
授業の前って、緊張する!教える仕事6年目ですが、新学期はいまだに緊張。

投稿者 midori : 11:04 am | コメント (0)

機械遺産 Mechanical Engineering Heritage

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佐倉の川村美術館で夏に行われたジョセフ・コーネルと高橋睦郎の詩の展覧会のカタログをいまごろ愛でている。文字は活版印刷。アンカット(フランス綴じ/小口がカットされておらず、ペーパーナイフで切りながら読んでいく)の簡単な表紙(手触りのいいばふん紙)にくるまれた、美しい本(本文紙にも草の茎みたいな繊維がすき込まれている)。折り畳まれたページの上から覗き込むようにして、ところどころ文字を広い読むだけ。それだけでも、じゅうぶん楽しい(←あほ)。
 今朝午前中、久しぶりに家にいて、机の書類を仕分けしていたら電話が鳴った。
 としまえんの広報の人から。なんと、かねがね応援していたとしまえんのカルーセル(回転木馬)「エルドラド」が、この夏「機械遺産」に登録されたとのこと。NHKで番組を作りたいので、ファンの方に話を聞かせていただきたい、という内容でした。
 エルドラドのことなら、なんでも語らさせていただきますっ!でも、
 「機械遺産?なんですか?それは?」
 電話でとしまえんの方に聞き返すと、「歴史に残る機械を大切に保存し、次世代に伝えるために、日本機械学会が認定する文化遺産です」ですって。
 それで、NHKさんが番組を作るんですって!
 ええーーーっ?!
 よかったー。えるど。
 なんだか、じーん。
 急いで相かたのりかちゃんにメールを打って、喜びをしらせました。
 りかちゃんとは、「日本歌謡大学ピンクレディー学部の学部長(←うそ。でもピンクの大ファン)で、「としまえんのエルドラドを応援しよう」の言い出しっぺの人です。今日は会社でドレスのお仕事中でした。でもお昼休みに両手ぶんまわし、よろこびメールが返ってきて、なんだか今、とても楽しくなっています。
 エルドよ、テレビになれ。いろんな人がエルドラドのことを知ってくれれば、きっとこの回転木馬がばらばらになることはずっと避けられるに違いない。わたしたち、ずっとそう思っていたのでした!わあーどんなことになるのだろう。楽しみ。

投稿者 midori : 02:08 pm | コメント (0)

東京ゴットファーザーズ

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美術館のテラスでサンドイッチ食べてたら、すずめのカップルが大胆にも近寄ってきた。こんな近くでまじまじとすずめをながめたのって、初めてかも。もっと丸っこいかと思ってた。ずっと痩せてる。顔が横向きなのは、向こうもわたしをせいいっぱい、じっと見ているから。というより、すずめちゃんはじっとはできない。がんばっても、どうしても首が動いてしまう。
 台風はさきほど熱帯低気圧に変わったという。現在千葉は豪雨のまっただ中。あんまり雨の音がものすごいので、今、外を見に行った。家の前の道路が川みたいになっている。ニュースをつけたら、成田線も止まっているって。家にいる日でよかったよ。
 サイトの構築がひとつ終わって、お客さんから確認の電話をいただく。ほっとしたせいか、猛暑が和らいだせいか、雨のためいつもより仕事部屋が暗いせいか、さっき食べたおやつに眠り薬が入っていたためなのか、すごく眠たい。ほんとは今日から、新学期の授業の素材作りを始めたいところなんだが、眠くて眠くて仕事にならない。

 ちょっと書き物をしてはとろとろ。久しぶりに昼寝しちゃったよ。あー、気持ちいい。十歳若返ったみたいな爽快感。

 若返る感といえば、もう一つ。
 この前の土曜日と日曜日の間、ケーブルテレビで今監督の追悼特集をしていた。やることいっぱいあるので早く眠らなくてはなくてはと思いながら、「東京ゴットファーザーズ」を見てしまった。
 あれ以来ずっとだ。現在も普通に、見るものすべてにアニメフィルターがかかってる(トレースして色をつけるとごみの山さえもが美しくなる)アニメスコープ現象。やばい。こどものころから、はいりこむと現実の暮らしと妄想が混ざるまずい癖があったが、それがよみがえる。視界のところどころで、現実の時間の流れとは関係ないタイムラインが走り出す。

投稿者 midori : 04:05 pm | コメント (0)

こちらシンガポール

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夕立の後、虹が出たところ。夕焼けの時間とかさなって、空はとんでもなく美しいことに。アニメ監督の、今敏さんの遺書を読んだら、結婚したほうがいいよなあ、やっぱ、と思った。家族に思われているっていいよね。せめて一生懸命仕事しよう。
 今年の夏はあんまりにも暑いので、奥の手を使うことにした。ここはシンガポール!と、思い込むことにする。
 高い費用を払って、わざわざ長い時間飛行機に乗ってこちらから旅に出かけるのではない。シンガポールさんが、この夏、こちらに来てくださってるのだと思おう。
 ここは温帯ではない。もともと熱帯なんだとおもえば、いろんなことにあきらめがつく。
1. 熱帯なので、お化粧は汗で流れて当然。もともと化粧にはまじめに取り組む方ではなかったが、粉をはたくのはもうやめた。そのかわり、ちょっと価格の高い、くっつきのいいファンデーションとベースを奮発した。
2. 服は基本木綿。しかもノーアイロン。上着とストッキングが必要な案件は極力パス。半日にいっぺんお着替えだ。ひと仕事すると着ていたものは洗濯機に放り込み、乾いた洗濯物をそのまますぽっと着る。3種類くらいをヘビーローテ。いろいろ考えないことになるが、しかたない。今は旅中なのだから。
3. 昼ご飯のメニューも麺、麺、麺類ばかり。それしか頭に浮かばない。いいのだ。ここはシンガポールだし。
4. いつもの枕の場所だとあついので、ベッドの下の方を頭にして眠る。ここは赤道直下。北枕でもいいのだ〜。
5. パソコンのパワーボタンを押すと同時にエアコンもつける。熱帯では当然の行為だ。

 昭和30年代生まれの悲しい癖。エアコンつけるたびに、なんだか申し訳ないような、自分に負けたような気持ちになる。炎天下の体育授業なんかのとき、「なるべく水飲むな、飲むと余計つらくなる」とか言われて暑くても水を我慢した世代なもんで。
 ところが前回の猛暑のとき、エアコンの調子が悪くて、冷房を我慢したことがあった。パソコンの温度が上がり過ぎ、ロジックボード取り替えという惨事になる。このときからよねの家の夏の常識が変わった。冷房はマシンのために絶対つける。しかし、木造平屋築40年の小さな家は、全館冷房というわけにはいかない。パソコンを付け、飯を炊き、エアコンを2台稼働するとブレーカーが落ちる。トイレは暑い。それと、1カ所だけ涼しくしている仕事部屋に親父だのおふくろだのが涼みに来る。しょうがないか。熱帯だもの。ここは。

投稿者 midori : 12:49 am | コメント (0)

夏休み一歩目にしたこと

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スウェーデンのナショナルカラー。食らう人がいるのか?とかなり引く、未来的、宇宙的コンビネーション。受けねらいにしてもこれはやりすぎだろー、と思っていた。が、意外や意外、おいしかったんだよ。イエローの部分はマンゴー味のクリーム。期待のブルーは何味でもなかったが、スポンジ部分はきめ細かくてしっとり。IKEAに行ったら挑戦してみてください。
 大学の前期の授業が終了しました。夏休みスタートです。まず、まっ先にしたことは、ビールを飲むこと、です。黄金色を愛で、くちびるでふわふわの泡を感じ、のどでしゅわしゅわがはじけるのを楽しむ。正面からビールと向き合う一週間。あー、なんという喜びよっ。
 大学の授業にはティーチングアシスタントといって、学生のお手伝いが入るのだけど、先週はそのTA(ティー・エー、と呼んでいる)さんたちといっしょに夜の秋葉原に繰り出しました。金曜日のクラスのメンバーとはJRの高架下の焼き鳥屋さんにて、乾杯。月曜日のメンバーとはアキバの和民で先生だけががっつり飲み、まだアルコール飲めない生徒たちはがっつり甘い物。(つまり、飲み会は2回した)ふだんは聞けない、若い人たちの日常の様子が聞けて楽しかったー。
 昨日はウェブでお世話になっている仕事先の暑気払い兼、打ち上げ兼、人事異動歓送迎会の飲み会。12人の美女美男たちがピッチャーのビールをすごい勢いで追加追加。
 リラックスして飲んだせいか、許容量をオーバーしてたのか、年を取ったのか、「乗り過ごし事故」がこの一週間、多発した。
 金曜日は大失敗してJR最寄り駅で降りそこない、終電過ぎていたので戻って来られなくなり、一つ奥の「よつかいどう」からタクシーでお帰りなさーい、ということになった(えーん)。月曜日は金曜日の反省が生きて終モノには間に合うも、最寄り駅で危うく降り損ないそうになる。昨日は千葉駅に着いたのが12時を過ぎていたので、千葉駅前から深夜バスに乗るが、やっぱり最寄りバス停一つ先で意識が戻る。慌てて降りて徒歩で引き返した。
 渡り鳥や鮭が懸命に故郷をめざして帰ってくるよう。意識がなくても薄くなっててもひたすら家に近づこうとするよねの帰巣本能よ。いつもありがとう。でも頼むから、働くならあと5分早く、よねを起こしてくれ。

投稿者 midori : 07:27 am | コメント (0)

たこ占いのたこ

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「くずもの入れ」と「おす」。こういうフォントのサイトを作りたい。ペンキを平筆に含ませて走らせた「レタリング」の味を再現した、なんともかわいらしい「こくてつゴシック」←かってに名付けたが、ほんとはなんて言うのかな。「特急あやめ」旧型の列車のパーツ。
<今週の気になるもの>
1. ジョセフ・コーネルの展覧会(千葉県佐倉市の川村記念美術館で。7月19日まで)いいものとの出会いの予感。今週土曜日に行ってこよう。
2. ルーシー・リー展。ホームページはすごく繊細。友人たちの評も高い。でも東京での展覧会は見逃した。8月に益子まで行く計画を立てた。夏の小旅行計画第一弾。
3. 夏のWeb仕事開始!。昨日、神保町の呂古書房で、すばらしいネタをゲット。高かったけど、即買い。ものすごく良い状態のお手本で、開いたとたん、あたまの中でアイデアがわんわん回り出す!ことしの夏もサイト作りの予定がぱんぱん。引きこもる日々が今から楽しみ。
4. たこ占い「パウルくん」の行く末。
 オランダvsスペインは占わないのかしら?それより、ドイツが負けた時点で、怒ったドイツ国民に捕われて、レモンをかけて食べられてやしないかとても心配。

 昨日は、とあるお集りに。友人からの紹介で、またまた素敵な方に出会ってお話をした。「こんなふうになれたらいいにゃあー」という、自分がなりたい目標のイメージがなんだかすごくはっきりした。年を取るのががせん楽しみになる。ご縁をくださった方がたに感謝。

投稿者 midori : 12:27 pm | コメント (0)

風に便乗

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すでに巣からこぼれそうに大きく成長した燕ちゃんたち。千葉駅の線路下の通路に巣がいくつもかけられている。親が現れると顔を口だらけにして大騒ぎ、とたんに赤ちゃんっぽくなる。でも、親がいなくなると少し静かになって、駅のおじさんが作ってくれた台の上で、羽ばたきの練習なんかしている。巣立ちの日も近い。(今向き合っている生徒たちになんかちょっと似てる)
 家で仕事の土曜日。音楽を聞きながら、いくつかのWebサイトの更新作業してます。今日は曇り空。また雷が始まりそう。ごろごろ始まると、パソコンをコンセントから抜いて、蓄バッテリーで動かさなくちゃなりません。なんか妙な緊張感。ま、洗濯物が雨の前に乾いてよかったよかった。
 10年続いた、とある部門の仕事のルーティーンを変えようと考えています。手始めに来月からまた、土曜日にレギュラーの外仕事を加えました。今月いっぱいで土曜日に家にいられるシフトはおしまい。

投稿者 midori : 12:43 pm | コメント (0)

思いつきを片っ端から実行

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アートにみえなくもないシリーズ。散歩道で遭遇。これだけ集まると古代の遺跡か宇宙基地みたいにも見える。水道やらなんやらの管やら、それぞれの丸印に別々の役わりがあるのだろうけど。長年トラックとか踏まれて丸み帯びていい感じにつやつや。
 本日は朝、思い立って、Movable Typeのバージョン5のインストールを試みてみた。
 最初の設定がめちゃめちゃ楽!サイトのダウンロードをネットで調べて、必要な手順をプリントアウトして、シックスアパートのサイトからお試し版をダウンロードして、新しく開いたサーバに送ってインストール完了。10時前から始めてお昼とお使いをはさんで今1時前。一回も迷うことなく、それから管理画面に入れないとかの、MT5様からのNGも一度もおきなかった。
 バージョン4まではとある書類をエディターで開いて手がきで書き直すという山場があった。今回はぜんぶウィザードさんがリードしてくださる。すごい進化だ。
 今日はお試しでテストしてみたのだけど、購入決定だな。

 昨日、6限の授業のあと、雨の青山に出かけた。よねが勝手に師匠と思っている仲條正義さんの飲み会に乱入したのである。ものすごい良心の印刷屋さん「グラフ」さんを紹介していただいたが、お辞儀をしながら、最近、造本の仕事は生徒に教える以外、ちっとも進んでいないことが心に痛かった。
 8月からウィークリーのシフトが一部チェンジする。これを期に南風堂を、また造本デザイン業に戻そうと思う。
 昨夜の仲條さんは、たっぷりした半袖の白いシャツ。すずしげ。
 以前「形がいいけど、なんにもついてないトレーナーってなかなかないんだよな」とかおっしゃって、とあるブランドの無地のトレーナーのロゴの部分をデザイン用のハサミでちょきんと切り取って着ておられたのを思い出した。
 なんでもないってけどいい、ってのの秘密を見た気がした。

投稿者 midori : 01:11 pm | コメント (0)

桜のトンネルを通り抜けて

100409.jpgときどき自分が「みどり」ちゃんなことを忘れているけど、この間、アイルランドの人と話をしたとき、名前が「みどり」でよかったなあと思った。「べに」とか「あお」とか、「みかん」とか。色の名前を自分の名に持つこどもはみんな同じように思うことがあるに違いない。
お久しぶりです!おげんきでしたか?
少し長めに空いてしまったしまったこのブログ(たま、過ぎてブログと言えない)、また再開させていただきます。何回も訪れて更新を待っていてくださった方、ごめんなさい+ありがとうございます。

近況報告します。この2か月半、よねはけっこう忙しくしていました。春休み中に1本、最初からのWeb構築をアップしたのと、新しいお取引先がひとつ増えたのが、うれしいニュース。どちらも先が楽しみなお仕事。幸せだなあ。
Web構築は学校の仕事が長い休みに入ったときにだけ、集中して行う事業です。プログラミングは普段触っていないので忘れている部分もあります。よねにとっては、かなりがんばらなくてはならない分野の作業となります。それに、新しいテクニックを勉強する時間がこのところ持てていません。ですので、この部分については近い将来、パートナーを探さなくてはなあ。今回つくづく思いました。

胸に痛いトピックスもあります。親しくさせていただいていた仕事の恩人が2月の中ばに亡くなりました。こちらはほんとうに心のよりどころにさせていただいていた仕事仲間だったので、心にあいた穴は実はまだ癒えていない。ときどき、まだくよくよしている。
もひとつ大事件。自分の母親が3月に骨折した!
母は1か月右足にギプスをはめ、ひとりで外出できない状態でした。先月は買い物やらなんやかやで、よねが自動車を運転する出番がとても多かったのでした。
つくづく、去年ペーパードライバー講習受けて、車を動かすことができるようになっておいてよかった!

そうこうしているうちに、大学の新学期の週に突入しちゃいました。さきほど、月曜の授業の仕込みを終えました!今年はどんな才能と巡り合えるのか?わくわく。

投稿者 midori : 12:08 am | コメント (0)

本のタイトルを考えた

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教室で表紙貼りしているところ。本文を考えて、書いて、デザインして、素材の画像を調達して、データを作って、出力して、製本する。すべて自分独りで。製本は身近な材料で手作りできます。
 成績はさきほど、送信完了。大学の生徒の作品を採点したのを、成績つけの書類にアップする作業に半日以上かかっちゃいました。数字をセルに振り始めると、なんども作品を見直したくなりました。今期は挫折した学生がとても少なかったので、けっこうな仕事量でした。うれしい悲鳴です。
 表をスクロールし続けていたら首と肩がばりばりになりました。午後遅くになってましたが、リュックにドローイングパッドとスケッチのための太いペンとお財布を放り込んで、万歩計をオンにして、ウォーキングに出ました。
 家から2キロ半ほどの林の中の国道沿いに、なんとドライブスルー付きの「スターバックス」がいつのまにかできていたのです。日中は空いている。そこが最近、家仕事日の定番の散歩コース+臨時仕事場になっています。作業が一区切りついた午後中半〜夕食準備までのすきま時間って、ぜったいに作業の効率が落ちるので、そんなときは、ちょっとした仕事のパーツを持ち出して、外で片付けることにしてます。
 すきま仕事のコツは「気分を変えること」と「時間を決めること」。「30分」とか「50分」とか、(パソコンを持ち出したときは、ちょうどそのくらいでバッテリーが切れる)きっぱり制限時間付きで、「ここにいる間にやってしまう」と言い聞かせて打ち込むと、とても集中できるのです。これは、よねが先生の仕事をしているときに、授業の合間の空き時間をカフェで授業の教材作りなどをして過ごしながら発見した仕事方法です。
 本日はこれから作るお話本のアイデア出しをする予定になってました。30分でどのくらいの量のタイトルを思いつくことができるかを、時間を計りながら勝負してみました。いいのも悪いのもおなじようなのも合わせて120本ぐらいが白い紙の上に並びました。これから数日かけて、こんなふうな「独りブレスト決戦大会」を何回か試みてみて、出た中からいいものをピックアップして、お話を膨らませていきたいと思います。

投稿者 midori : 06:32 pm | コメント (0)

おもいっきりアナログカルチャー

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皮がはがされ、昔のビルが陽にさらされてる。ひゃー。こんな丸窓がついていたんだー。中にファントムが住んでいそう。改修工事中のJR秋葉原駅の壁。
 大学の後期の授業が終了しました。成績つけに真面目に取り組んでおります。
 今年も大学の授業では本を作りました。じっくり取り組まないと気が済まない、職人気質の生徒さんが多く履修していて、嬉しいながらもちょっぴりはらはらしていた数ヶ月でした。
 今、大学から宅急便で生徒の作品が届きました。金曜日に遅れて提出してきた何人かの分なのですが、すべりこみセーフ!で間に合いましたね。

 届いた最終の課題作品を開いてみると、生徒の仕事はびっくりする愛情の濃さで、仕上げられています。これくらい濃い愛情だと、自分ばかりか、人のためにだって役立つことができるだろう、と嬉しくなります。
 内容は「自由」だと言ったので、マンガやノベル、絵本もある。お話に自分で挿絵を描くのが夢だった人もいるし、写真集を作った人もいる。イラスト集に仕立てて、自分のスケッチブックの住人を大放出した人もいる。あと詩に自分ですてきな画像を組み合わせる編集デザインをした人もいます。
 今の時点でのそれぞれの「自分」がしゃっきりと描かれていて、それが夢でも想像でもなく、ちゃんと手で触れられる「もの」としてちゃんと実現しています!。そして生徒は知らない重大なことがまだあります。作った「もの」は、この世に存在する以上、作った人が知ろうが知るまいが、「もの」に与えられた命の限りを尽くして「伝える」という仕事をするのです!
 本心では、グラフィックデザインの教科書に載っているみたいな、マークやロゴのデザインや、カタログやパンフレットの紙面を課題に出した方が生徒の得になるんじゃないか?という問いもあります。「デジタルテクニックのガッコウで今どきアナログなカルチャー。これってどうよ?」今回もスタート時には、かなりぐだぐだ迷いました。
 授業では本と印刷の業界のルールと言いたいことを伝えやすくするグラフィックデザインのコツは押さえていますが、ベース作品部分を生徒はやりたいように作りまくるので、作品は見応えありますが、ちっとも社会的ではありません。就職活動のファイルにはおそらく入りません。
 まあでも、この道を選んでしまったからには、「自己満」あるいは「くだらない」に終わらないように、「商品」にするつもりで、と生徒さんたちには言いってます。うまく火がつくと、信じられないくらいの分量のデータを制作することになります。(パソコンがぶっ飛ぶ生徒も何人か出ます。そこで生徒はバックアップの大切さを学ぶ)。その汗と涙と経験と仕事量は間違いなくスキルと自信になると思います。

 自分をとことん愛すると自信が出るし、自信が出ると次すべきことに進める。(一気にゴールにたどり着けるほうがまやかしかも)それって、実際やってみないと永遠にわからない。どうしたらいいかわからなかったら、とにかく作ってみよう。作ればわかる。

 この表現を踏み台に、少年時代からジャンプして、先に先に進んでほしい!

投稿者 midori : 02:36 pm | コメント (0)

妖怪どーちてばあや

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シルクスクリーンの工房です。2色目のグリーンを色出し中。色チップで指定した色を一色一色、職人さんがインクを練って調合してくださる。本番で使う紙にちょこっと付けて、乾かして、確認しているところ。よねはこの脇で「もうちょっと白っぽく」とか声をかける役。
 さて、申告に向けてのスタンバイに入ったばい。
 昨年はvistaのSony Vaioにて申告用書類作成一切を行いました。わたしはなんだかvistaと相性が悪く、入力作業がとても疲れる気がして、今年は方針を改めました。
 会計ソフト「ブルーリターン」は、14インチのDell Inspairon君にインストールしなおしです。Dell君は、xp。ずーっと出番がなかった旧友です。音が出なくなっていたのを昨年、きれーにリペアしたまましまってあったのを久しぶりに立ち上げました。(おお、立ち上がりのサウンド!懐かしい!)
 当然ですが、インストールすると、ブルーリターンはまっさらなあかちゃん状態にかえりました。よねの脳の海馬からも「ブルーリターン」の思い出は残念ながらリターンしません。二人とも初期設定しなおしです。
 さすがに最初どこをクリックすべきか、ぐらいは覚えていたんですが、キーナンバーを聞いてきて作業画面に入れません。パッケージから説明書を取り出して探すと、「青色申告会に電話をして、キーナンバーを発行してもらうように」とありました。昨年のナンバーが書き残ってましたので入れてみましたが、だめです。
 青色申告会さんに電話をしまして、訳を話してナンバーを再発行していただきました。すごく急いでいるとか言って、割り込みしました。ごめんなさい。
 20分後くらいに係の人がナンバーを電話でバックしてくださって、そのナンバーを入力してみると……。
 拒否されるじゃあ〜ないですかあ〜!
 もしかして?と思い、Vaioを立ち上げて確認してみると、なんと、こちらのパソコンに早々とインストールを済ませてありました。昨年の大掃除時に再インストールした記憶を、どうもよねの海馬は泡にしちまったらしいです。
 ひゃあ〜。1回のインストールのたびにいちいちNewナンバーを発行してもらわなくてはならないのだろうな。もう一度青色申告会に電話をして確認すると、さっきの係の女の人ではわからないということです。年上っぽい声の女性にチェンジしました。質問を繰り返すと、やっぱり、もう一回再発行が必要ということでした。
 「ごめ〜んなさ〜い〜」きっと相手は受話器から耳を外しただろうな、と言うくらいの大お詫びを(電話口でおじぎつきで)言って、再再発行をお願いすると、先方の女性はあきらめた様子で、もういちど会員名を聞いてきました。名字を伝えると、
 「あ〜よねざわさんね〜」だって。
 「またきたか〜ようか〜い」という感じの言い方だった。
 思い出したか。おらだ。ようかい「どーちてばあや」のよねざわだ。

 去年も会計の知識がゼロ状態で果敢にも自力で電子申告に挑んだのだが、青色申告会さんには「電話で質問攻め+押し掛けて質問攻撃」でかなり迷惑をかけた。電話の声は、そのときによねのミスに立ち向かってくださった入松さん(仮名)という女性だと確信した。
 
 今年は生まれて6回目の青色申告+確定申告です。6回目だというのにまだ謎ばかりです。ひとつひとつクリアーしながら、また、そろりそろりと行きたいと思います。
 入松さんとその仲間ご協力で、よねの「ブルーリターン」は無事に動くようになりました。ところが!初期設定をしているうちにまたまた次の謎に!(つづく)

投稿者 midori : 04:43 pm | コメント (0)

2010年元旦の朝日新聞(千葉)

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モノちゃんのモノレール。千葉のお父さんたちは、このふざけたモノレールに乗って出勤している。いいでしょ。モノちゃんに出会えた日はラッキーなことがあるんだって!(←千葉市伝説)。
 1月1日の新聞広告は、広告業界の大バトル。どの会社がどこの面にどんな広告を出しているか?元旦の朝は毎年、時間をかけて新聞を見る。
 一般の人も年賀状や1月1日のブログで、決意を表明することが多い。決意表明って、過去の反省や実現していない自分を前提に書かれる。その人の素の日常の様子が、良いところも具合わるいこともストレートに伝わることが多い。年始の企業広告も同じで、ボディーコピーも細かい文字、イラストや写真から、その企業の健康状態やなりたい姿が浮き彫りになる。メッセージを読みながら、今の日本を旅することにもなる。
 一面はおなじみの三八広告。
 ・研究社
 ・風間書房
 ・朝倉書店
 ・山川出版社(受験のときにお世話になった。懐かしい!)
 ・東京大学出版会「新老年学/42000円」(おお!きっとこの日にぶつけることは1年かけて決めていたに違いない)
 ・誠文堂親光社「至高の芸を味わう 秀行百名局」(雑誌「アイデア」の出元)
 ・有斐閣
 学術書を扱う出版社ががちんこする中で、偕成社の絵本の書名が際立っていた。「ぎゅうってだいすき/大好きな人から抱きしめられたときの、うれしくてくすぐったい気持ちがいっぱいにつまっています。●0歳〜 735円」

 今年のよねの元旦広告のデザインベストはキャノン。
 ピンクのイソギンチャクの中からカクレクマノミが顔を出しているのを正面から撮った写真がメインビジュアルなんだが、くまのみくんのかわいさに大笑い。
 キャノンさんの企業理念は「共生」だそうだ。「地球環境さん」がすうっと企業広告から姿を減らし、どこかしこも「コドモ」にすっかりおんぶ。そんな中で、キャノンは「地球環境さん」と「せいかつ豊さん」の共生をうたっている。
 「エコ」というワードが古びていく現象に、政治の力を感じなくもないが、規制に振り回されて会社やっていくのも大変だったのだろうなあ。でも、キャノンくんなら、なんとかするかなあと思わせる。楽しい未来をイメージさせてくれた一作に一票。
 プリンターとカメラはキャノンをひいきにするよ。

投稿者 midori : 06:07 pm | コメント (0)

自分優先 自分専用

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錦糸町駅の4番線ホームで下りの総武快速線を待っていると、ビルの谷間に東京シティーツリーができていくのがちょうど真ん前に見える。ほんの少しづつだが、高く伸びていく。なんだか生き物みたいだ。欠かさず確認するのが楽しみ。
 2009年もあと数分です。今年最後の仕事をいつもより早めに終え、千葉まで帰ってきて、さきほど家でおそばを食べました。掃除を終えた部屋で(片付いている!)ストーブ炊いて、パソコンつけて、やっとほっとひと心地ついているところ。うーん。幸せだー。
 反省はたくさんあるのですが割愛し、本日は来年への野望だけ書きたいと思います。
 2010年は自分のための本作りの仕事を原点に戻って再開したいなあ。心から。
 ものを作る仕事って、人様から注文を受けられるようになるまでが、いちばん個性と夢が濃い仕事ができる時期なのかもと思います。自分むき出しで。仕事って不思議なもので、それが糧になりだすと、とたんに生の自分のものって、作る機会が激減する。よねは、お客さんのニーズにうんと寄ったものをお客さんの変わりによねが作る、という手堅いポジションを守っているので、100パーセント自分中心のものって、最近なかなか作る時間がないのです。今のところ。最後のちゃんとしたジブン本を作ってから、なんと10年も経ってしまった!
 10年前持っていた夢は「人の夢をかなえるお手伝いをしたいぞ」でした。
 ひょんなことからデザインの先生という業に飛び込んだわけですが、夢は気がついたら実現していました。(※生徒さんたちが作品を作りながら、自分の「念願」をかなえている瞬間に、遭遇できたのだった。授業の最中にそのことを知り、じーんときました。一所懸命にがんばる生徒さんのおかげです)
 人の眠っている底力をたたきおこして物作りを推進していくうちに、なんだか自分の奥底に眠っていた原始的な「あー、もう、作りたいんだよっ」が目覚めてきた感じなんです。
 「仕事とは別に、ちゃんと自分のための制作の時間をとる」
 これが2010の目標ですっ!
 ああ、もうすぐ来年だあ。
 2009、みなさん、ありがとうございました!!

投稿者 midori : 10:26 pm | コメント (0)

600万人の女性に支持される「クックパッド」というビジネス

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かわいいでしょ。Illustratorの最初の練習でやる「基本オブジェクトツールとパスファインダーでできちゃいました」みたいな「いろんな形クラッカー」。ビールじゃ寒くなってきたので、最近は赤ワインのおともにちびちび食べてます。
 宣伝とか宣教とか販売とかプレスとか。そんな目的があるわけでない、シュミのホームページをいくつか運営している。サイトを運営するのって、地味に庭木を育てているのに近い。ときどき土を入れ替え、時にはどんどん伸びる枝葉を時々手入れして剪定してやる。虫や雑草を取り、要らない枝葉を処分して枯れないようにしてやる。
 花が咲いたり紅葉が見られたりする喜びもあるのだけど、幸せなゴールとでもいおうか、運営のいく末にどんなことが待ち受けているのかが、ときどき見えなくなることがいまだにある。そんなとき知人から「ホームページを作るならとても参考になるから」と教わった。なんだかとても明るい未来をいただいた。今年のベストブックです。
『600万人の女性に支持される「クックパッド」というビジネス』(上坂徹・著/角川SCC新書)
 欲しい情報が3クリック以内で探せる。圧倒的に早いレスポンス。ユーザーは日常生まれた自分のレシピをストレスなく更新できる。「レシビを紹介する」「レシピを調べる」というコンテンツに絞り込み、広告は細心の注意を払って仕掛けられている。実際のサイト自体を動かしながら読むと、ものすごい勉強になります。
 Webって「コンテンツ」「システム」「利益回収」。この三つが満たされて初めての成功なんだよなあと、しみじみ感じた。三つどもえのどのパートもスマートで参考になる。
 クックパッドの開発の秘密だけでなく、主催者の「大学卒業時に就職という道を選ばなかった起業家としてのサクセス・ヒストリー」としても二重に楽しかった。
 Web業を生業としている方にはきっときっとお役にたつと思う。

投稿者 midori : 11:35 am | コメント (0)

幻想美術館で夢を見る

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なんの実かしら?美しい枝。ブログに使ったあと、この写真はトレースされ、作り中のサイト中のイラストになります。
 デザインの講義授業の初日。生まれて初めてのパソコンなし先生だ。普通はそれがあたりまえなんだろうが、しゃべりだけで授業を持たせるのはよねにとっては難しい挑戦である。マウスとモニターがない状況にかなり緊張した。
 朝からの授業だったので早めにフリータイムになる。久しぶりに昼間の渋谷に開放されたよねは、まっすぐBunkamuraミュージアムに向かった。「ベルギー幻想美術館」をめざす。
 何年か前にオランダに留学した友達(職業はちゃんとした学者だが、中身はかなりのおたく)が「ポール・デルボーの良さを発見できたので、すごく行ってよかった」とベルギーの美術館の良さを自慢していたのを覚えていた。
 この美術展は姫路市の市立美術館の所蔵展なので、日本にあるコレクションの展覧会なのだが、とてもよかった。
 ポール・デルボーは、瞳が大きくて、おっぱいの大きな女の人が裸で、現実にはありえない風景の中に何人か、静かに立っていたり、歩いていたりする絵を描いた人である。シュルレアリズムという部類の絵なんだが、その絵は見ていると、そこに行きたいような、反対に「その絵の中に入り込んでしまって帰れなくなったらどうしよう」的な妙な気持ちを同時に感じる。
 夜、人と飲んでいるときに、ふと、「自宅の自分の部屋にもう1人自分がいて、今の自分はもう1人の自分の想像の中の自分じゃないか」などと妙な気分にとらわれる時がある。あと、夜中に水を飲みに起きたときなんかに、「ほんとうはよねは85歳で、今は85歳の自分の見ている夢なんじゃないか」と真面目に考えるときがある。そのときの静かで奇妙な心の様子を絵にしたみたいな感じ。
 もともと形のない物は描けない。それまでは描かれなかった「言葉にできない気持ち」がさかんに表現されるようになったのは、19世紀の終わりから20世紀の初めごろ。「情欲」とか「嫉妬」とか「不安」とか、人に説明するのさえもたいへんな目に見えないものを形にしてみよう。そういう挑戦が美術の世界全体で始まっていた。その頃ベルギーでは、アフリカの植民地で儲かって社会が豊かになっていた。頽廃的だったり、ちょっと極端な派閥のキリスト教がらみの神秘性とエロがまざったみたいな作品など、それまでには人があまり飾ざれなかった不思議な絵が人気を得ることとなった。
 ポール・デルボーは風景や小道具、主人公のポーズや身につけたものに実際にはありえない組み合わせを施して、(たとえば衝撃的にあり得ない場面で裸)見る人に妙なことを知ってしまったときのような感情を思い出させる風景を作った。
 若い頃はちっとも興味を持てなかったシュルレアリズムを、少しは味わえたきがする。今、この瞬間に、この絵に向き合っていることに感謝する。
 午前中のしゃべりでかなり疲れていたらしい。ポール・デルボーの前に休憩用のソファがあった。腰をかけ、ぽさっと眺めていたら、ほんとうに夢の国に飛んでしまった。

投稿者 midori : 09:57 pm | コメント (0)

『THE GINZA WAS.』

091007.jpg「聖」というワードをキーに課題を出した。今朝、メールで送られてきた生徒の作品をチェック中、笑っちゃう「聖」作品に混じって、イラストレーターの友人からのメールが。「天使の画像を探していて見つけました。とても良かったので、オススメです」偶然な「聖」つながり。きれいな声を聴きながらシンクロの話をどうぞ。
 ときどき、起こる関係ないことの不思議な一致。シンクロ。ただの偶然なんだろうけど、よねは、いつもなんか大切なことのサインだと受け止めている。
 最近受け止めた偶然の話。

 フリーランスになる前、よねが14年間勤めていた会社が、今年始めに業を畳んだことは前回書いた。親会社があるので倒産とかではないけど、たくさんの人が職を失う。遠くからいろんなうわさ話が回ってきた。その渦中にいる社員がどんなに不安か、怖い思いをしているかが、痛いほどわかっていた。だので、すべてが決まって落ち着くまでは、と、直接その会社の関係者に会うのは控えていた。
 でも、この夏休み中に、久しぶりにその会社時代の友人と飲む機会ができた。
 お互いビールを10回ぐらいおかわりして、かわりばんこにトイレにいった。なんであんなに笑ったのか覚えていないが、楽しい思い出話ばかりがでた。つらいと思っていた体験ほど、げらげら笑う話題に変わっちゃうのだから、時って不思議だ。

 笑っている最中、「山田さんが閉店記念の本を作った」という話が友人から出た。
 山田さんはよねのいた会社の創設者みたいな人物だ。親会社のコンペに山田さんの企画が選ばれて、その会社が立ち上がった。よねが入社したときは専務だったが、ショップや商品のアートディレクションも手がけていて、よねのディレクターでもあった。じきに社長になり、会社を100億円の商いの会社に育てて退職された。その後、何代か社長は交替したのだが、代替わりするたびに、会社は山田さんの目指したものと違うものに変貌していって、じきによねも辞めた。
「非売品の本だけど、よねちゃんにも絶対送ってもらえると思うから連絡してみなよ」
 友人が翌日、わざわざ窓口の経営部門の電話番号をメールしてくれた。
「社員の数は半分に減りました。当時の賑やかさが懐かしいです」
 すぐに記念本が、事務の社員さんのお便りとともに郵便で届いた。開けてみるとタイトルは『THE GINZA WAS.』創設からのストーリーと、ショップや販促品、広告、商品などのアートディレクションを綴った内容だった。

 ちょっと「にやり」としちゃった。このブログ「Yone is…」のタイトルを思いついたときに山田さんの教えを復習する、ということは一瞬たりともなかったのですが、何年かをまたいで山田さんの本のタイトルと(ひょっとしてあちらが?)シンクロしている。よねがまごうことなく山田さんの影響を強く受けていて、山田式思考が身にしみ付いていることがはっきりしたよ。

 なかなかOKをもらえなかった案に手直しを重ねた徹夜明けの朝、GOサインを出してもらえて、死ぬほどほっとした若き日を思い出した。

投稿者 midori : 11:02 am | コメント (0)

過去を整頓するひとつき

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イケアの家具を自力で組み立てました。一枚一枚の板が立派なので、ものすごい体力を消耗。だけど楽しくて夢中に。ネジやパーツが上手に設計されていて、しかも組み立ての説明書がグッドデザイン!家具作り好きかも。これからイケアの家具購入予定の人手が足りない人、組み立ての日には、ぜひ呼んでください!
 新しく生まれ変わりました。そんな気分です。
 よねの寝室兼仕事部屋、家族からは「洞窟」と呼ばれていました。背の高い本棚と本棚の隙間で眠ったり、原稿書いたり、マウスを振り回したりのすべてを行ってきたのです。打ち合わせや大きな紙を拡げなきゃならない、ある程度のスペースが必要なシーンでは、取引先の会社のスペースを借りたり、都内のキンコーズとリスマチックを渡り歩くことでなんとか用が済んでいました。最近のかっこいい言い方でいえば「事務所をあえて持たないノマド」ってスタイルなんでしょうが、よねの場合は、家賃をケチった節約方式のまま進歩がなかっただけで、電源が挿せる場所を探しノートパソコンをいろんなところで開いて、それで何年もしのいできたのです。
 千葉市に拠点を移してそろそろ10年になるのだけど、前のすみかからの遺産をそのまま自室に運び込み、捨てずに貯めたままでした。ところがある日きゅうに、心境の変化が訪れました。
「物を減らしたい、軽くなりたい」

 いろんな動機があります。ひとつは、20代半ばから40歳になるまで14年間在籍していた会社が、今年の初めに業をたたみました。よねの心の中でもひと時代が終わった感が今ごろツーンと胸いっぱいに広がって、ちょっぴりしんみりしましたが、なぜかやがて、「宝島」という昔のアニメのテーマソングが頭の中に鳴り響き始めました!

 さあ!いこう!夢に見た島へと!
 波を越えて風に乗って海に出よう!
 行く手には、みんなまだ知らない、
 不思議な●●と●●●が待っているのさ!

 *「宝島」のテーマソング。●部分が思い出せません。どなたかご存知?

 とっくに辞めた会社なんですが、不思議なもので、自分が関わった仕事のことを心のどこかで自分の子供のように気にかけていたようです。母親が子供の小さなときに描いた絵や洋服を取っておきたがるように、よねも、物を作る際に集めた材料やデザインのソースを捨てられないまま今に至っていました。つまり、過去に執着があったわけですな。それをきれいに整理したいなあと強く思うようになりました。

 それともう一つの理由です。そろそろ家に人を呼びたくなったのです。きれいでなくても、かっこよくなくてもいいんです。ただ、よねとよね以外の人が向かい合わせにくつろいで座って、製本やデザインの話をして注文を受け、お茶を飲むスペースぐらいは、うまくすれば作れるんじゃないか?思い立ったら実行せずにはいられなくなりました。

 雑誌やテレビの特集みたいな大掛かりな手は入れられませんが、思い切って大工さんに入ってもらって、最小限の改装を注文しました。たかが「押し入れの中段を取る」ということだけなのですが、始めてみるとそれはそれは恐ろしいことになりました。
 いったん、部屋の中身をすべて別室に移して部屋を空っぽにし、工事が終わった部屋に家具を並べ直しました。物を部屋に運び込むときに厳しく選別査定を行いました。目標は本も衣類も仕事の道具も、鞄や帽子など身の回りの持ち物も、すべてを半分に減らすこと。ひとつひとつの場所を決めるのにも時間がかかり、全部があるべきところに納まるまでに1か月かかりました。やっとこうしてブログを落ち着いて書けるまでになったのです。ふう。

 人に譲るもの、売るもの、捨てるものを分け、一つ一つの物の埃をぬぐって、ビニールをかけていきながら、いろんなことを考えました。とくに、人生の優先順位について。
 いろんなものを手放すことになりましたが、不思議と寂しい感じはありません。むしろ、大切だった道具や物を手放すことで、ぼんやりしていた「これからすべきこと」がクリアに浮き立ってきました。

投稿者 midori : 09:18 am | コメント (0)

ギフトショウでいいものみたみた

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浮世絵のいい展覧会が多い千葉市立美術館は古い銀行の建物をリユースしている。「肉食わせろー」 輪っかをくわえて困った面がかわいい、美術館の扉のドアノッカーズの2匹。
新しくビジネスを立ち上げたいという知り合いを道連れに、お台場のギフトショウに出かけました。広ーい会場でなるべく多くの収穫をあげるには、ひとえに体力体力。集中力が繋がっているのは最初の2時間だけです。後半は意識もぼーっとなって、何をみても最初の驚きが失せてしまう。過去数回の経験をもとに、今回は今までになく、まじ。見たいエリアをマップに赤丸で印して、時間を計りなから回りました。

*出会った発見といいこと*

1.キャンドルがグリーティングカードにセットされたもの。
 「これ、どこで買えるんですか?」
 「まだ、どこにも売っていません。昨日できてきたばかりなんです」
 東欧の絵本みたいなパッケージがかわいい、アイデアばっちりの自信作を並べた夢いっぱいのグラフィック・デザイナー3人組。

2.「あっ!さわらないで!」(えっ?だって、商品の展示じゃないの?)
 羊毛を丸めたもので毛玉作った動物。リアルで愛らしい動物や鳥を庭や近所の自然の中で撮影した写真と動物の実物展示。デジタル上でイラストを描いていたが、飽き足らず、ついに立体化。売るつもりはさらさらなく、動物はみんな一点もの。ショップのディスプレイや写真の仕事を注文されたいそう。神戸で独りで活動。なんとかこの動物だけで食べてるそうだ。すばらしい。商売でなく、展覧会みたいな感覚で参加って、思いっきり目立つ。いい思いつき。

3.台東区のグッズショップ。指物師さんとの合作のおもちゃや家具、ブリキ職人さんとの合作の箱、オニオンペーパーのノートなど。プレゼントされたらうれしいものが並んでた。高いので自分用には買わないだろうけど、うんとかわったものをしまって、人に贈りたい。

4.目黒のホテルのお土産売り場のブランド。バスケットや子供の帽子、キャンドルなど、洗練された品々。時間をかけて、丁寧に仕事するってことの大切さを感じる。

5.「Flip me!」と表紙に貼られたちいさなメモパッド状の物体。ぱらぱらぺーじをめくるとなんとぱらぱらマンガ!「キングコング」とヒッチコックの「北北西に進路を取れ」の2冊を「サンプルに買いたい」といったら、「5さつがロットなので、バラでは売れません。でも余分があれば差し上げられるかも……」結局2冊ともいただいてしまった!
手のひらに納まるちっちゃな本。大学の今年後期の授業の課題はこれに決まった。

投稿者 midori : 04:55 pm | コメント (0)

サラリーマン時代の台風の日の思い出

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雨が来る。雨が来る。舞台の書き割りみたいなもくもく灰色の雲からおたまじゃくしのような大粒の雨。
 昨日夕方、本日朝とすごい雨が降りました。千葉市内では道路や線路が冠水し、交通も一時ストップするというひどいことに。みなさんの住む街では雨、大丈夫ですか?

 大森に事務所があったころの話。朝、通勤時にものすごい雨が降っていた。ようやく会社に着く。
 日本のサラリーマンってすごい。台風なのに、台風で欠勤する人など一人もいない。窓打つ嵐などどこ吹く風。なにごともなかったかのように、ふつうに仕事が始まっていた。
 ぼろぼろで職場にたどり着いて、ぜいぜいしているよねのほかにもう一人、普通でない人がいた。ふくちゃんと呼ばれていた、ちょっぴり周囲から浮いていた(いい意味も含めて)女子社員だった。中途採用で入社し、しばらく別の事業所に勤務していたのだが、他の女子社員ともめて最近よねと同じ職場に異動してきた。前の勤務地のときは、毎日、車で彼氏に送り迎えをさせていた逸話がある。ふくちゃんはこの朝、オレンジと黄色の縞のムームーみたいなタオル地のワンピース姿で、ストッキングも靴も脱いで、ビーチサンダルをつっかけてコンピューターに向かっていた。女の部長が気がついて「ビーチサンダルで仕事に来るとは何ごとですかっ」と叱った。
 ふくちゃんは「だって、靴びしょびしょになっちゃったんでー」と口答えした。ちなみにふくちゃんがはいていたのは、会社の商品企画部の棚から探しだしてきたと思われる自社製品のビーチサンダル(ビーチサンダルも作っていた)のサンプルである。
 ふくちゃんを目の敵にしていた女部長は「あなたっ!反対よっ!。会社まで濡れてもいいので来て、会社で普段の靴に履き替えるものでしょっ」とふくちゃんを怒鳴り飛ばした。
 やっぱり中途採用で、この会社の習わしに何年もたつのにまだ慣れてなかったよねは、横で聞いていて、ちょっと感心した。そうかあ。土砂降りの日は、どうせ足が濡れる。女子社員たるもの、会社まではサンダルをはけばいいのか。ビーサンかどうかはともかく。
 いろんな人が働いていて、楽しかったな。

投稿者 midori : 06:01 pm | コメント (0)

仕事について思うこと1

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留学生に撮らせていただいた中国語バージョンのPhotoshop。メニューバーの「レイヤー」「レイヤースタイル」を開いたところです。顔は似ている。しかしなにがなんだか、さっぱり意味がわからない。漢字が日本の辞書に載っているものだけだと思ったら、大まちがい。
テレビで矢沢永吉の番組を見た。矢沢に二十代のファンが質問する。
「人に負けたくないって気持ちで高卒で働き始めた。証券会社で7年続けた。最近は仕事についても自分に対しても、このままでいいのかという不安にさいなまれ、自信を失っている。このことについてなにか言っていただけないか?。」(だいたいこんな内容。言い回しは違うけど。)
それに対する矢沢の答え。
「音楽ずっとやっているけど、おれにだって、30代には間違いなく嫌だと思って音楽をやっていた時期があった。最近も1年間、休業して、音楽活動を一切しなかった。今は60歳になって、生まれ変わったような気持ちで『さいこー!』と思いながら、この仕事にも臨んでいる。」
 1年間ぱったりと音楽をやめてみて、気がつくこともあったそうだ。
「人間、天からあたわった能力をいくつも使えるわけではない。おれには音楽がある」
 ビジネス上で大失敗した経験のある矢沢のこの言葉には重さがあった。生きること、仕事をすることについてずっと思いを巡らしている。わたしが60になったときはどんな気持ちでどんな暮らしをしているだろうか?
 きょうは大学の前期の授業の最後の日。生徒たちは最後の提出作品を持ってくることになっている。それを磨いて、ものを作ることの喜びを感じてもらうのが今のわたしの仕事だ。締めくくりに、どんな話をしようか。

投稿者 midori : 12:02 am | コメント (0)

勉強は最高級エンターテーイメント

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いろんな草がにょきにょき2。よねが小さなこどもだったら、きっとしゃがみこんで1日じゅうずーっと見てる。
 日本の各地で突風が吹いたり、大雨で災害が起こったり。嵐が日本中を駆け回っています。よねが住む街にも今、雷が鳴りだして、大粒の雨が落ちてきました。東京〜千葉も今夜から荒れ模様だそう。お出かけ中の人、気をつけて!。
 土曜日は、お茶の水に勉強に出かけました。10月から受け持つことになった、デザインの講座の準備です。そのコースの授業内容を作られた先輩先生の授業を聴講させていただきました。よく練られた内容に感心するとともに、テンポのよいお話の面白さに引き込まれて大笑いしてきました。生徒さんも仲が良さそうで大盛り上がり。うーん。いいなあ。学生になりたいなあ。勉強いいなあ。また学校入りたくなっちゃった。よねにとって、勉強は最高級エンターテーイメントだ。
 数年がんばって、今度時間に余裕ができたときはデジタルで音作りを習ってみたい。ちょっと先の野望というか夢です。

 大学の前期授業があと数回で終わりで、今は締めくくり。これから作品の添削。成績付け。先生業の佳境に入ります。
 あと自分のビジネスでは9月からお得意先さんが増え、新しい仕事にチャレンジします。学校の成績付けが終わったらすぐに、始めるにあたっての準備に入ります。
 今年は夏休みがとても短く、後期の授業の準備も同時進行。

 本日は数日ぶりにパソコンの前に落ち着き、細かいいろいろを読んだり書いたりしています。最近、月曜日は自宅にいます。自動的に飯当番となります。
 今日は湯むきしてつぶしたトマトと卵とキノコを炒めて、ニンニクとバジルで味付けした卵トマトソースを冷やして、そうめんにあえて出したら好評でした。

投稿者 midori : 05:18 pm | コメント (0)

自分で考えたエクササイズ

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おなじ道なんだけどいろんな物を発見します。歩道のタイルの隙間から葉っぱがにょきにょき。雑草って公共的には困るものなんだろうけど、毎日見ているといとおしくなる。配置にリズムを感じる。
 ここのところ、電車に乗る日は駅まで歩いてます。4キロちょっとで、40数分の道のり。快速電車が駅に到着する1時間前に家を出ます。駅に着くころには汗だらだらになりますので、電車に乗る前にすっぽりお着替えをして、化粧を直し、駅のカフェで冷たいコーヒーを1杯頼んで一息入れて総武快速線を待ちます。
 駅までトレーニング、自分なりにルールを作りました。
 1:週に3回歩ければよし。
 2:途中時間がないときは、途中からモノレールを使用してもよし。
 3:かんかん照りの日と雨が降りそうなときは無理しない。事前にあきらめる。
 はじめたきっかけは、健康。春先に花粉症から併発した気管支炎みたいな症状がなかなかなおらなくて、これは、体が弱っているなあと痛感したのです。ジムにぜんぜん行けていません。運動不足が原因で抵抗力が落ちているのだと思います。
 おまけに通っていたスポーツジムは不況のあおりで営業時間が短縮になって、ますます運動しにくくなりました。
 最近、何人かの友人が同時多発的にジョギングにはまっていて、「走りなよー東京マラソン大会でようよ」とお誘いも受けたりしたのですが気が進みません。
 若いときにしていた運動兼仕事のせいで、膝が弱いせいもありますが、強い運動って、やめるときのことを考えると入るのが怖いのです。(犬は飼いたいけど、死ぬときのことを考えてペットを持てない状況ににています)
 始めたときはすごく気持ちいいのも、始めればきっとはまるだろうなというのも予測できるのだけど、行けなくなったりできなくなったり、という状況のときの「落ちる」感じが嫌でどうも踏み込めません。うーん。

 ゴールデンウィークごろのこと。気まぐれで、駅からモノレールに乗らないで家まで歩いてみました。ときおりモノレールに追い越され、これが時間の目安になります。時計を見たら43分。よねの住む街は駅より少し高台にあります。谷がちの地形をはさんで緩やかな坂道もあり、広い歩道もついています。どっと汗が出て、足はいい具合に疲労していました。
 スポーツジムで「クロストレーラー」「トレッドミル」を20〜30分使うと、距離はだいたい4キロ半、ビールをコップに1杯ぐらいの消費カロリーになりますから、それとだいたい同じくらいの運動になると思いました。
 それが2ヶ月続いています。交通費は節約になるし(1ヶ月に15回歩くとして1年でほぼ5万円)、体重は減るし、運動不足だっていう強迫観念なくなるし、なにより歩くのって楽しい!いいことづくめ。これならマラソンと違って、きっと70歳になっても続けるの無理じゃないしね。

投稿者 midori : 12:38 pm | コメント (0)

絵なんか描けなくたって絵が描ける

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きもちいい風が吹き渡っています。高原にいるみたい。けど、家じゅうのほこりも飛びまくっています。めだかの赤ちゃんが今朝、生まれた。透き通っているし小さすぎ。ここいら辺にいると思ってください。
 医者は医学部、看護士は看護学校を卒業しなくちゃなれない。国家が定めているから。でもグラフィックデザイナーとか、漫画家とか、アニメーターなんて職業には資格なんて必要ないのだ。学校を卒業したからって、確実に職にありつける保証はない。だから楽しい。そして厳しい。
 よねが大学4年だったときは、デザイナーも医者と同じように、職業に向けて専門の勉強を積むのがあたりまえだった。デザイナーだったらどこそこの美術大学とかデザインの専門学校卒業している、ってのが企業の募集の暗黙の条件、みたいな風潮だった。
 30年前、広告の仕事は手先が不器用な人にはむいていない仕事だった。印刷の版下を作ったり、写真を加工するのには細かい緻密な職人の技が必要だったから、限られた人だけのわりのいい職といえた。
 現時点2009年の7月、しっかりした技術を積んだ職人であれば、生涯心配なく食べていける仕事がずっとある時代か?というと謎だ。守って来た手技がこれからも家族全体を養っていける業か?うーん。悲しいけどNoだな。
 グラフィックデザイナーという職業を大学卒業と同時にゲットしてよねが社会を泳いだ30年で、世の中の水は劇的に変わった。

 最先端の技術の会社がアカデミックな手の技を持っている職人を要求しているってことはわかる。でもだからって、「早いうちからデッサンしておいたほうがいいよ」と、学生に勧める気にはなれない。
 デッサンが不必要だとは言わないけど、絵なんか描けなくたって、絵は描けるよ。矛盾しているようだけどこれは本当のことだ。
 大昔はピアノやチェンバロの名手が作曲家だった。でも現代にはピアノが弾けなくても、楽譜さえ読めなくてもきれいな曲が作ってる人はうようよいる。羽は生えていなくても空は飛べるし日本にいても世界を散歩できる。
 デジタルって、そもそもそういうものじゃないか。
 デッサンをもってこい、と募集要項に描かれているからデッサンを就職用に練習する。それって、ナンセンスな気がするんだけどなあ。
 募集要項にデッサン、と書かれているのは、ミスコンとかの応募要項に身長185cm以上、年齢20以下と書かれているのとまったく同じだと思う。
 
 そういう求人しか目に入らないとは、ちょっといけないな。デッサンに学生がコンプレックスを持っているとは。よね先生が悪かったよ。反省するよ。
 つべこべいわずに手を動かそう。デッサンじゃなくていいんだよ。自分がいちばん得意なことをしよう。身についたことに自信を持って。手が未来を教えてくれる。(続く)

投稿者 midori : 02:22 pm | コメント (0)

デッサンをもってこい、か。

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グレイって、さいこう、きれいな色だと思う。ブルー帯びたり紫帯びたり。空に実にいろんな色を発見する。だから雨降りだけど外に出る、梅雨soraだって(とくに風が吹いてる日)大好き!
 木曜日に大学4年生と飲み会をした。1年生のときにIllustratorとPhotoshopを教えた教え子たちが、就職戦線に立っている。ふつうの大学であれば、もう内定が出て行き先が決定している時期だ。けれど、制作の仕事の採用は遅い。決まっている子もいるけど、なかなか納得の内定が出ない。
「3DCGの会社の募集要項に、デッサンをもってこい、と書かれているのでとまどっている」
と1人の男子が言ってた。それぞれが生きたい道と、現実との裂け目の広さを実感したところ。その隙間をどうジャンプしようかと試行錯誤する中継を聞いた。
 それから金曜日は仕事させていただいている大学の先生達の勉強会があって、校長先生と生徒の就職の話をした。 
 それで考えた。仕事について。
 ごめん。本日は午後からお仕事。続きはまたあした書きます。

投稿者 midori : 10:57 am | コメント (0)

トラブル発生、ごめんなさい!

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自動車教習所にてペーパードライバー講習受け中です。1コマ約4500円のレッスン料を払って、教官の監督のもとアクセルを踏む。たまに生徒になるのは必要なこと。いろんな発見があります。現在車庫入れ特訓中。(涙)
 ここのところしばらく、サイトの不具合が続いてごめんなさい。文章の続きがなくて、「続きを読む」ボタンをまじめに探した方、申し訳ないです。しかも、手当てが遅れ、お見苦しいところを長らくお見せしました。これより、まじめに再開します。
 ご時世のリズムにこのごろのよねの生活もやっぱり同調していて、ゆっくりまったり、慎重に進みすぎた今年前半戦でした。後半はさらに暇になるかと覚悟して、その話題をいろんなところで言いまくっておりましたら、あちこちからお声が。「時間があるなら手伝っていただけない?」と。
 夏から来年にかけてのスケジュール、すでにいっぱいに埋まりました!こんな時代に、もうほんとうにありがたいことです。感謝です。ありがとうございます。

 そんなわけで、今のテンポでは回らなくなりそうなくらい、てんぱってきました。
 5月半ばからずっと、ひたすらお仕事の日々でした。それこそブログの不具合にも気がつかないくらいに。だのに、ちっともゴールにたどり着かないのはなぜ?がんばってもがんばっても同じところにいる気がします。
*原因予測1:しようとしていることが雄大すぎ。
 →対策案:そもそもたいへんなことを丁寧にしているのだから、時間がかかるのはあたりまえ。不安がらない。仕事と心中、くらいに腹をくくる。
*原因予測2:方向指示器が間違っている。同じところをぐるぐる回っている。
 →対策案:遠い目標をもういちどマークしなおす。ひっくり返らないくらいの適度な距離に、小さな標的をまめに据えなおす。実際に書き出して貼る。
*原因予測3:思っているより、じぶんはずっとのろまだ。
 →対策案:今より性能が上がることはない。能力を受け入れるしかない。それよりもトラブルが起こってこれ以上遅くならないように注意する。

 ギアチェンジ、ギアチェンジ。改革改革。んで、朝仕事派に生活を変えました。

投稿者 midori : 08:52 am | コメント (0)

7月までの課題

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都内ある地下鉄駅の通路。ここでタップダンスの練習をしたら、すごく不思議に音が響くと思う。
ゴールデンウィークが終わり、学校のレギュラー仕事が始まりました。
連休中は風邪を引き、1日だけど頭が痛くて寝込んだ日があったりしました。薬を飲んでるとビールも飲まないで眠るので、肝臓にもいい休みになったと思う。
ずっと引きこもる訳にはいきませんでした。とびとびで仕事が入っていて、出かけては休み出かけては休みの繰り返しでした。
5月に入ってからパソコン仕事は完全休業。頭痛がぶり返すような気がして、モニターを見る気になりませんでした。自分のウェブもお客さんの仕事も何一つ進展できてません。
できるといいなーと思っていた部屋の模様替えも済んでおらず、デスクの周りは埃だらけのまま。仕事部屋はかなり無気力丸出しの様子を呈しております。 どうもまとめて「これをしました!」と、胸を張れない連休になってしまいました。
こんなときは、旅番組の録画をまとめて見て、「2週間の長い旅に出ていたのだ」と思いこむに限ります。
仕事ができなかったという罪悪感が消え、気のせいかもしれないけど、ゆっくり休みを取った感がわいてくるぞ。よーく休んだ、休んだ!これから仕事開始だー!。お土産ないけど。

今月から7月までの間、レギュラー仕事の一方で、自宅で進めようと思っている自分だけのプロジェクトがあります。
 1:部屋の模様替え:前編 棚の位置を取り替え、本を移動。
 2:部屋の模様替え:後編 ベッドを無くしてマットを収納する場所を空ける。
 3:部屋の模様替え:最終章 いい木製のテーブル購入。仕事の椅子とマット購入。
 4:家具購入に際して、自分で車が出せるようになる。ペーパードライバー脱出。
なんとか部屋にお客さんを呼べるように整えたいと思ってます。とにかくハードをなんとかしたら、カーテン、トイレや玄関周りの棚などもどうにかしたいものです。
運転については、7月までにはなんとか家具を自力で買いにいけるくらいの腕前になりたいものである!。いまのところまっすぐの道はまず心配ない。問題は駐車場入れだ。待ってろよー船橋IKEAっ!

投稿者 midori : 09:32 am | コメント (0)

古いものから新しいものへ

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キッチンの流し前は出窓になっている。洗って伏せたガラスを朝の光が突き抜ける。よね屋敷は全体がものすごくおんぼろなんだが、局所的にはとても好きな風景もある。
先週から、お客さんのホームページのログを新しいサイトの上に引っ越しさせる作業をし続けている。古いサイトから文字をコピーして、新しいテンプレートの上に貼り付け、画像ファイルの名前を変更して新しい書類を作り、新サイトにアップロードするという単純作業。2日ぐらいで終わるだろうと甘く見くびっていた。かなりの量があり、もう3日目に突入。
村上春樹の「世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド」だったっけかな?影のない国に迷い込んだ主人公が図書館に行くシーン。ときどき関係のないときに、その物語のそのシーンだけが思い浮かんでくることがあった。
その図書館で本はなぜか本でなく一角獣の頭骨で、書架には骨がずらーっと並んでいる。カウンターには視覚のない少女が1人座っていて、手でどくろをなでまわして本の内容を読み取っている。目の見えない少女がただ本を読み取り続けるという永遠に終わらない作業のシーンが心から離れなかった。
サイトの引っ越しを決行して、「気になっていたムラカミハルキのあの図書館シーン、なんだか知っている気がしたことの意味は、そうか!これだったのか!」と思った。
骨ではないけど、本の形でない書類をブラウザで開き、目ではなくマウスでなでまわして指で操作して読み取る。べつの書類に書き写す。これって、世界の終わりの国の永遠に終わらない仕事とそっくりの作業だ。
村上春樹はべつにそういうつもりであの小説を書いたのではないかもしれないけど、なんかみごとに、21世紀の図書館的労作を暗示していると思う。
コピーしながら、それから作業結果を確認しながら、5年前のログを読み返すこととなる。いかんいかん。気がつくと完全に読みふけって手が止まっているぞ。

投稿者 midori : 10:52 am | コメント (0)

フォントものがたり /著作権の話

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ともだちの宝物をみせてもらう。ラオスから持ち帰った、ねことぞうのコースター。あきらかに手仕事。ぬくもりがかわいくてかわいくて。
 モリサワという文字の会社があって、本日はフォントの話を聞きにいってきた。フォントの著作権の話。
 印刷物や映像に使われている文字の形は、一文字一文字をだれかがデザインしたものなんだよ。だから文字には、著作権がある。デザインをしたり、本を作ったりする人は、お金を払って文字を買ってきた。
 文字に料金がかかっているなんて、知らない人もいるでしょ。パソコンやソフトを買うと、いっしょにパックになってるから、気がつかないかもしれない。あと、ただで使っていい文字もあるしね。でも、たいていのデザイナーは文字にものすごく神経とお金を使う。文字は形にキャラクター性を持っているから、うまく種類を選ぶことでムードを作ることができる。ビジュアルを作る仕事に就くと、たいていの人は無料の文字だけではもの足りなくなるのだ。
 文字にはいろいろな「字形」があり、意味を伝えています。そのデザインのことを「字体」という。似ているからややこしいのだけど、字体がかもしだす表情の種類のことを「書体」と呼んできた。「書体」がパソコンなんかで使い回しのできるデジタルデータに置き換わると「フォント」という単語に変わります。もともとは同じデザインの欧文活字のことをさす言葉だったのだけど、日本語で「フォント」っていえば、デジタルの文字のデザインのこと。頻繁に使われるようになったのは、パソコンが普及して、Adobe社がIllustratorとPhotoshopを開発してからです。
 モリサワって会社は日本のフォントメーカーのひとつで、昔からデザインしてきた印刷の活字から写真植字を作り、写真植字をデジタルのフォントに置き換え、文字を時代に合わせて育ててきた。
 一口に「作りかえてきました」といっても、それは大変な仕事で、なぜかというと、日本語はむちゃくちゃ字体が多いから。どのくらいの種類を作んなきゃならないかというと、ひらがな、かたかな、数字とアルファベット、簡単な漢字、それと難しい漢字、記号なんかも全部あわせると1セットに2万字以上ある。 そいつらをこつこつ、コンピューターの性能に合わせてデジタル化しつつ、新しいデザインも開発してきた。フォントのにかかる費用はその労力に対しての対価である。
 受け取る側の状況に応じて、文字のデザインも使用する条件も変わる。パソコンが新しくなったり、画面がコンパクトになったり、携帯でも文字を受けたり送ったり、と、何かが進歩するたびにフォントの境遇も変わってくる。そうなると、どこまで著作権が生きてて、どこまでがフリーか?という線引きが謎だった。
 モリサワさんに教わったことをそのまんま書くと、アウトライン化やビットマップ化など画像化された文字に関しては、ご自由にということです。ただし、文字に手を加えないでそのまま、会社のマークに使ったり、商標に登録するのはNG。商標登録されちゃうと、もう、その形と同じ形状のものを他の人は自由に使えなくなるものね。
 それと、今はFLASHのサイトなんかで、フォント情報を受けた側で操作するなんてことがよくある。ダイナミックテキストっていう機能を使ってその仕組みを作るのだけど、その場合は注意が必要です。今、決め中ということでしたが、Webサイトでも著作権のあるフォントを受け投げするようになると、別途料金が発生してくるそうですよ。

投稿者 midori : 01:00 am | コメント (0)

高速道路料金1000円ばんざい

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千葉の田舎をドライブ。畑も森も、ぱっと見は先週と同じようだけど違う。いくぞいくぞ、でるぞでるぞー、ってつぶやきでいっぱい。
 お彼岸を過ぎました。窓が明るいです。きのうは生まれて初めて、ぼたもちを自宅で作ってみました。
 餅米を炊飯器で炊いて、すりこぎで半分くらいつぶす、と聞いていたんだが、どうもつぶしすぎたもよう。それと飯が柔らかすぎたのもあると思う。球形っぽくならず、次第にとろーっとコロッケのような形に流れた。味は悪くないんだけど、あまりにも脱力したぼたもちとなった。あまりの不気味な形状に、すりこぎをお借りしたお隣に差し上げるわけにも行かず、お重箱一杯の面積の広い平たいぼたもちをせっせと家族で食べてました。でも、おいしかったよ。

 あと一週間くらいで新しい年度に入りますですね。
 ニュースで言ってたけど、高速道路の料金が全国どこにいっても1000円!ってアイデアを考えた人は偉いと思う。よねさえも「車でどこか行かないなんてどうかしている」って思うくらい、画期的な策だと思う。車が売れるようになって、またたくさんの人が忙しくなるといいね。

 高速料金に刺激されたわけじゃないけど、よねにも今、考えをぐっと変えて、違うやり方をしてみよう、と、思っていることがあるので書きます。
 4月から、スケジュールの立て方を変えてみようと思います。数年間ずーっと、落ち着いて自分のための本や文を作ったり考えたりする時間がまったく取る余裕がなく、現在自分の仕事がまったく進んでいない状態だったのですが、この4月から毎週、なににも征服されない「自分のための日」を義務つけて取ろうと考えています。
 だいたいよねは今まで、「すること」がないとつぎつぎに空いている時間に何か用事を詰め込まなくてはいられない人でした。スケジュールの空きが不安で不安でしかたなかった。なにか仕事が入っていないってことは、来月再来月の収入がないってことだもの、あたりまえといえばあたりまえことだけど、「家にいる」ってこと自体に罪悪感さえ感じていたのだ。
 でも、ここのところいろいろなことがあり、「今までと同じ働き方ではいけないんじゃないか」「ただ忙しいだけではダメなんじゃないか」と思いはじめた。これまでは、人様からいただけるお仕事に自分をあわせることでいっぱいいっぱいであった起業初期であったが、今後は人の役に立つことを自分から提案していくってこともしなけりゃならないステージに到達しつつあるのかも。
 長年の忙しがりやの習慣をあえて変えてみようと思う。着実に人のためになるということが重要なのであって、舞台はなにも世界規模、全国ネットを目指さなくてもいい。自分に合った規模でちんまりとちっちゃなビジネスをずーっとやっていく。そうなれたらいいなあ。
 こういうときに、ホームページが自分で作れるってすごい武器だね!。

投稿者 midori : 09:59 am | コメント (0)

印鑑がいらないってすごい 電子申告の星2

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今朝、うぐいすの声を聞いた気がした。咲いていたうちの庭の桃。にほんむかしばなしのテーマがこころの中に流れる。いいな、いいな、にんげんっていいな。
 電子申告の巻、最終回です。
 うんと経理や税金に明るい人と、最初から税理士さんとかに会計を任せることの出来る人以外は、きっと今年のよねと同じような険しい道を歩くかも。しつこいかなあとも考えたけど、電子申告の一部始終を書いておきます。時間がもったいない人のお役に少しでも立つかもと思って。

 利用してみた感想は、宣伝で歌われているような簡単なものではなかったです。きっと税務署で働く一部の人にとっては、少しは便利なんだろうけど。利用する側からしたら、時間かかり過ぎ+面倒臭さ三倍。プラス1210円の出費。現在のところは手書きのほうが、窓口で行列したとしても、ずっと効率いいです。お忙しい人はやめましょう。というか、このままの面倒臭さであれば、何年たっても日本国の申告の完全電子化は広まらないと思う。
 しかし、すばらしいなと思う部分もある。
 だいたい、納税の書類なのに印鑑が一カ所も押すところがないってのは、すごいことだよ。電子申告では、源泉徴収票や保険の支払い証明、領収書などの書類の提出を省略できる。記録の紙を一片たりとも提出していない。だが、還付金が戻ってくるのだ!これって、全国の人が独りでできるようになったら、すごい量のペーパーレス。うまくいけばすばらしい物だと思うが、初期の準備にこれだけの手間がかかるとは。どうにか直していただきたいものである。
 
 さて、続きです。よねはカードリーダーをわざわざ買いたくなかったので、青色申告会に出かけた。3月6日の午後1時。受付を済ませると電子チームはノートパソコンが4機置いてあるがらーんとした部屋に案内された。
 前のブログで述べたブルーリターン先生の他には、大柄で白髪のおじさんが青色申告会のブレーカーを着てじっと座っている。奥の明るい窓の横におじさんの席が作ってある。おじさんはおそらく70代。旭山動物公園のシロクマくんみたいだ。よねが前に働いていた会社の総務部長に少し似ている。
 まずは、ブルーリターン先生の指導で作成した決算書をUSBにコピーして、シロクマ部長のパソコンにデータを移す。
 既にマシンは国税庁のサイトと接続し、初期設定を終えてあった。いよいよ電子申告をするのだ。
 
 よねは自分で申告、してみたかった。いちおう、「じぶんでやりたい」リアクションはしてみた。ところがシロクマ部長はモニター正面の席からどかない。
 シロクマ部長はキーを1文字1文字入魂して打っていく。おそらく、街のパソコン教室か「生きいき大学」にでも行って、キーの入力方法を覚えたばかりっぽい。「東京」を「冬期用」と打ち間違えるよねの母とどっこいどっこいの実力と見た。よねの名前を紙を4回も見直して変換してくださる。慎重なのは良いことだ。けど、暗証番号まで、シロクマ君が打ち込んだら、暗証番号の意味ないだろー!
 とうとうシロクマ部長はおしまいの送信ボタンを押すまで、キーボードとマウスのイニシアチブを譲らなかったのだ! 
 キーボードを前にして困っている人が横にいると、放っておけないのがよねの悲しい習性である。横の椅子で、モニターをはらはら見つめ、「はい、Shift押して、そうそう!」などと、自然にサポートしている自分が悲しかった。(うえーん!)

 本人確認に何面もの画面を通り抜けなくてはならなかったが、いったん入ってしまうとモニターの中では、先の会計ソフトで作成したデータがまるまる確定申告のフォームに転記されている。数字の間違いや書き直しの心配か皆無。初心者にとってはとてもうれしいかも。
 来年はシロクマのいない日を狙って来よう。そいで、自分でやってみよう。そのうちに、カードリーダの値も下がることであろう。そしたら自宅でやってみよう。
 シロクマ部長に、途中経過と登録した画面と送信結果をプリントアウトしてもらった紙束をいただいて、よねの平成20年度の確定申告は無事、終了した。(おわり)

投稿者 midori : 03:37 pm | コメント (0)

電子申告を体験してみた 1 住基カードへの道

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保温性が抜群でしかも軽い、かさばらない、漏れない。Sサイズのコーヒー1杯分の容量。熱いお茶をつめて出かけるときはいつも持ち歩いている。
今年、会計ソフト「ブルーリターン」を購入したときに、e-taxのチラシがパッケージに添付されていた。
そこには、
「ネットでカンタン♪申し込み!
 e-taxを利用して所得税の申告をすると
1. 最高5000円の税額控除を受けることができます。
2. 添付書類の提出または提示を省略できます。
3. 還付金を早く受け取ることができます(3週間程度に短縮)。」
との文面が、イラストと共に書かれていた。いっかにも簡単そう。よねにもできそうな口調である。

 e-taxを利用する前に準備することがあるという。
1. 電子証明書の取得
2. 開始届出書の送信
3. e-taxの初期登録
なんか、面倒くさそうだったが、なにごとも経験である。

 チラシでは手順は3項目だけど、国税庁のホームページをちゃんと読み込んでみたら、実は1番の「電子証明書の取得」には、厳密にいうと3つの仕事が含まれていたのであった。
1. 住基カードの取得
2. 電子証明書の取得
3. ICカードリーダの購入&ドライバのインストール
 げげっ。「カードリーダーは2000円から4000円」? なんだとー?。買いたくない。
 ここで、青色申告に問い合わせる。
「青色申告会の電子申告コーナーにお越しいただければ、カードリーダーが備え付けてありますので購入は不要です」
だって。
 青色申告会館まで出かけたら「家でできる」というメリットはゼロじゃん。へっ? あんた、それでも電子申告かい?
 確定申告の全体の手順さえおぼつかないよねである。どこが電子で、なにが普通の申告と違うのかさえもまだわからない。いっぺん、体験してみないかぎり、謎は永遠に解けないだろう。

 注意書きをもっとよく読むと、
「住基カードの取得は市町村窓口で申し込み、発行料は500円程度」
となっている。なにー?手数料がかかるのか? それも事前に役所に行かなきゃなんないのかいっ?
 くじけそうになるが、
「なにごともけいけん、とにかくやってみよう」
と言い聞かせて、よせばいいのに強風の中、マスクをかけて家から徒歩10分の区役所出張所に出かける。
 出張所に着くと、窓口の男が
「住基カードはここでは発行できません。区役所まで行ってください」
だって。おいおい、住基カードってなにさっ。出張所では発行できないほど、恐れおおいものなのかっ? 区役所まで歩くと4〜50分はかかる。不本意だがモノレールで行くことにする。(駅までと待ち時間を合わせておよそ30分。乗車料金210円)
 区役所はわりとにぎわっていた。
「住基カード取得の方はこちらに名前をお書きください」
という手書きの張り紙の下の名簿に名前を書き込む。直前の人までチェックが入っている。そんなに待たなくてもよさそうである。
 と思ったのは早合点であった。名前が呼ばれ、商店主っぽいおじさんがカウンターにすわった。対応している役場のおにいさんは、席を立つとどこかへ消え、戻ってくるまでおじさんはしばらく待たされている。
 職員が再登場するまでの間、よねは柱に貼られたポスターで、「住基カード」ってものがどんなものなのかをたっぷり学習する。市が発行するIDカードである。運転免許も保険証もない人が、身分を証明するためのカードである。写真入りと写真なしの2種類から選べる。「電子署名」は、きっと申告書に押す「印鑑」の役割を果たすためのものなんだろうと察した。暗証番号で本人との照合をするらしい。
 戻ってきた市役所員の手にはひらひらと何枚もの書類がはためいている。げげっ。「住基カードを作ってもらう」とは、そんなにもたいへんな儀式なのか。
 またまた、「もうやめよう」と思うが、
「ええい、なにごともけいけん!」
と言い聞かせる。

 市役所の人は、カードを機械に差し込んだ。ボタンを渡されたおじさんはなにやら入力する。いったん席を立つと、別のブースまで案内され、そこのモニターでも何かを打ち込む。おじさんが終わり、やっとよねの名前が呼ばれる。
 申し込み書を渡すと、住基カードの発行料が500円と、電子署名の発行代が500円だと知らされる。
 もうほんとうにこのまま家に帰ろうかと考えたが、
「ここまできたんだから。なにごともけいけん」
と思いとどまって料金を支払う。
もう後戻りはできない。意地でも電子申告してやる。

 職員が席を立ち、よねは先ほどのおじさんと同じように、席に取り残される。
 お兄さんが集めてきた書類は住基カードの領収書と電子証明書の領収書と、説明のパンフレット、カードリーダーを電気店で各自購入する際のおすすめ機種とメーカーと電気店のリスト。それと、なんと、
「住基カードにはお名前の1文字が違う字体で記録されています」
の証明書であった。
 すみませんが住基カードさんは「米澤」の「澤」を持ってないので、あなたの名前は「米沢」になってますよ、だって。澤くらい持ってないの? 仮にもあんた、市役所の証明書でしょ。いつ、誰がつくったシステムだいっ!
 係のお兄さんが悪い訳ではないが、あんまりのぎくしゃくぶりに、
「チラシには簡単って書いてあったからやってみたけど、わざわざ市役所来なくちゃなんないし、お金はかかるし、時間はかかるし、字は違うし、ちっとも親切じゃないですよね。市役所の方が悪いわけじゃないけど、簡単って書くのは間違いじゃない?」
とよねが言うと、お兄さんのかわりに横にいた中年の職員が
「そうですよねえ。ほんとはこれも県の仕事なんですけどね。市が動くことになっているんです」
とコメントした(ほんの少しうれしそうに)。
区役所は区役所で愚痴があるらしい。

気を取り直して
「申告用のお客さんは1日に何人くらい来られるんですか?」
と聞いてみたら、
「そうですね〜。今日はまだ少ない方で10人くらいです。」
だって。ちなみに3月2日までの最高は18人だったそうだ。(数えられるってことは、きっとこのお兄さんがこの期間、ずっとここの担当を守っているってことか。一人当たり30分として×18人およそ9時間。)
 区役所に着いてから住基カードと電子署名を無事取得して脱出するまでに、きっかり1時間かかったぞ。(まだ続く)

投稿者 midori : 04:21 pm | コメント (0)

青色申告ソフト ブルーリターンで決算

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3月の必需品。リコラアルペンフレッシュ。強力なのに、割れても口の中で凶器にならない優しさ。やはり口腔に突き刺さらないという理由で気に入っているフォルチュアトローチとヴィッシーのミント。それとキャンディーではないけど手放せないメンタムリップ。唇にも、鼻の下にも、そして目の周りにも!
 確定申告クリア!だ。やったー。
 1昨日は11時に千葉の青色申告会に到着して、午後1時からの相談予約を取った。「こんなんでまかりとおるか、よねのなんちゃって経理」の決算報告をチェックしていただいたのだ。そのあとその場で確定申告も終了。今年は「電子申告」というものに初挑戦してみた。
 青色申告会ご推薦の「ブルーリターン」というソフトを年末に購入してみたため、またまた確定申告ぎりぎりになっての一気入力となる。開業時に購入した弥生会計より、保守費用がだいぶ安いので今年から乗り換えてみた。まあ、当たり前のことだがインターフェイスがぜんぜん違う。使い勝手がよくわからない。初期設定などを終わらせるまでにゆうに半月が経過してしまった。それから1年分のデータ入力。
 預金通帳→現金出納帳→売掛帳という順番で、それぞれの帳面を1月1日〜12月31日までをだあーッと縦に入力していった。ほんとは、経理って毎日、毎月ちゃんと積み上げていくもの。だけどよねはいっき打ち。
 通帳とレシートや領収書、請求書などの数字をたよりに、ただただ辛抱強く数値を入力していくのだが、よねはじつはこの作業むちゃむちゃ早い。数値入力は得意ってわけではないが、苦ではない。ちょっと楽しみでさえある。
 なにが厳しいって、会計の知識がまるでゼロ。だから、パソコンから求められる質問の用語からすでに「?」だらけなことだ。お国の定めた納税の仕組みがまったく理解できていないところからのスタートなんである。
 青色申告会のブルーリターン担当の先生に間違えを教えていただいたのは減価償却部門の処理。よねの固定資産といえば例えば、このブログを今見ているMachintosh。購入時に20万円を越えるものは会計上、いったん資産として登録してだんだんに価値を下げていく、という処理をすることになっています。これを固定資産として入力していなかったことで何回もエラーが生じていた。
 ブルーリターン先生はよねのちっちゃなVAIOにかぶりつきになってカーソルを繰り、「あー、わかりました、わかりました」といとも簡単に欠陥をみつけてくださった。神業に見える。
 ソフトの売り文句の1つに、e-taxという最近始まった電子申告のシステムに連動していて、確定申告を家でできるという点があった。
 混雑した税務署で行列をしなくてよいのだ!家で電子申告!なんてすばらしー!
 それを成し遂げるために、どんな踏み絵がまちかまえているのか、手間がかからないというのは本当なのか、なんの疑いも持たずに挑戦してみたよねであった(続く)。

投稿者 midori : 10:56 pm | コメント (0)

沈丁花の香りと桜が散る間に

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先週からこんな感じ。もっとも不得意とする分野で四苦八苦しどろもどろのよね。電卓くわえてじたばたしてます。「青色申告+確定申告」は年に一度の会計祭り。いよいよフィナーレに突入。
 沈丁花の香り。花粉症を知らなかった時代は思い切り好きなシーズンだったのに。
 よねは、いったいいつから花粉症か?ということが、重大になってきた。花粉症について、耳寄りな話を知った。
 多くの経験者が語るのだ。花粉症って発症してから30年たつと軽くなるんだって。ぴったりなくなるわけではないが、はくしょんも鼻水もだんだん少なくなって、過ごしやすくなるそうだ。

 大学3年の春休みは実家に帰っていた。2月24日に初めての海外旅行に旅立つ予定だったのだ。出発の直前、鼻が出はじめて体がだるくなり、すわ、風邪か?旅行行けなくなるか?と思って、一日ベッドでおとなしくしていたのを覚えている。
 生まれて初めての長旅の前で、ナーバスになっていたこともあったけど、とにかく前日にどうしようもない不安とだるさの中にいた。翌日、飛行機に乗ったとたんに元気になって、ちゃんとそれから20と数日の旅程をこなして無事に帰ってきたのだけどね。あの時の体調は、今の花粉症そっくり。

 旅の翌年の春休みは就職先の広告会社へアルバイトとして出社していた。会社といっても、住居用マンションの2戸分を会社に改造して営業している小さな現場だった。
 やしきごりさん(仮名)ってディレクターがいた。この方はすごい花粉症で、その存在がよねの一番の悩みの種であった。デザイナーの部屋でだれかがスプレーのりを使うと、ずうっとやしきごりさんのくしゃみが出っぱなしになる。初めて見るくしゃみの連発は衝撃的であった。
 「早く止んでくれー」。よねは心の中でいつも毒づいていた。やしきごりさんは酒を飲むとき以外はいつもマスクをかけていた。口元が見えないと、人は常時機嫌悪そうに見える。&、指示の言葉が聞こえにくい。
 やしきごおりさんからの作業指示をどうやってかわすか、が、アルバイトよねの最大の心配事であった。夜寝る前には「4月からはやしきごりチームに入れられませんように」なんて神様にお願いしてた。
 花粉症=やしきごりさんの代名詞みたいに言われていたので、「よねちゃん、それって花粉症なんじゃない?」とか言われると即刻否定してた。
 当時そんなよからぬことを考えていたばちが当たっので、今、こんなにひどい花粉症に苦しんでいるのかもしれない。花粉症を笑う者は花粉症に泣くのだ。花粉症の人にはやさしくしようね。

 社会人になってしばらくは、春先にいつも風邪っぽくなるなあと自覚していて、医者には行ってた。その医者はアレルギー検査なんてしないで、普通に風邪薬を出した。飲んでも飲んでも2か月ぐらいずっと調子悪いままだった。風邪じゃなくて花粉症だったとしたら、違う薬を飲んでたってことになるな。

 よねの花粉症が、もしも大学~就職したあたりで発症していたのだとすると、もうじきに25th Aniversary。花粉症卒業の日って、おれにもいつか来るんだろうか。今のところはまだまだ鼻水爆裂、のどもいがいがだが。

投稿者 midori : 10:01 am | コメント (0)

他の職種とあきらかにテンポが違う

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経営の本にあった、クエッション、スター、金のなる木、ドッグの図のよね版。
 新規起業は図の右上から始まる。シェアは低いけどアイデアは新しい。うまく広まれば、左の部屋の「スター」に。「スター」が「金のなる木」になると、業は安定する。金のなる木は、たいして成長はしないけど、ともかくたくさんの人が買ってくれて利益を生んでくれる支えの収入だ。
 「スター」は「金のなる木」に育ちにくい。話題になる商品には必ずライバルが登場する。シェアはすぐに取り合いになる。価格が破壊する。
 アイデアがいくら良くても、時代が一歩早すぎたとか、あまりにも一部の人にしか受けない、ということになると、新規事業は、投資費用ばかりがかかる「ドッグ」に転落する。この図では「どぼん」と書いた。(オリジナルネタは小宮一慶著/「ビジネスマンのための発見力養成講座」から。)
 ひどい不景気のとき、新規事業なんてとんでもない、と考えるのが普通の会社なんだろうが、デザイナーやライターやプログラマーや音楽家やイラストレーターが考えることは全く違う。わたしたちが何かを作ろうって場合、自分でするんだから費用はタダ。時間だけはたっぷりできる不景気の時にこそゆっくり、自分自身の業に向き合うことが出来る。

 収入がおもいっきり影響を受けるのはわかりきっていることだが、はたしてよねの仲間は今をどう受け止めているのか? 仕事が少なくなってきている今、みんないったいなにをしているのか?
 「今年はどんな仕事していきますか?」クリエーター業の友人や仕事仲間何人かと話してみたまとめ。
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・数年来の宿題になっていたプロジェクトの案をまとめるチャンス。
・仕事を休みやすいので今年はぜったい行く旅行の企画。
・業に加える新しいパーツのツールを開発する。
・溜まっていた注文をひたすらこなしていく。
・もうからないとわかっている仕事。今だからできる。
・親の介護。
・レコーディング。
・マラソン。会費もタダだし調子もいい。
・このすきに婚活!
・ちょうど病気。治療に専念。
・休みを減らした。忙しくなって余計な心配をする暇がなくなった。
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フリーランス仲間はみんなけっこう落ち着いていた(というより、ひらきなおっている?)。ピンチだといいながら、「今しかできないこと」に着手していてけっこう夢中になってる。どの方もすてきです。
 暗い話題ばかりですが、クリエーター界ではみんな、もう次の玉をクリエイトし始めているのですね。

投稿者 midori : 02:40 pm | コメント (0)

2つのトラブル

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うといぺんこ?。じゅもんみたいでかわいいことば。つぶやくと、ハーレムパンツをはいて蛍光色のウィッグをつけた、あくびちゃんみたいな妖精が現れそう。
 サイト構築と軽いリニューアルの仕事、それと悪夢の確定申告の準備。2機のパソコンフル回転……と思ったら、昨日、なんとMac機が壊れた。立ち上がらない状態になり、あわや絶対絶命か?と思った。レスキューに電話してやっぱりというか、いつも通りシステムインストールの指示を受け、なんとか自力で動くようにできた。病院行きにならずにすんで、とてもほっとしたものの、このトラブルで遅れることほぼ1日。これが1つ目のトラブル。
 2つ目のトラブルはクレームレター。顔が見えない相手からのちょっと怒りを含んだメールにひやっとする。ちょうど自分のパソコンを自宅で見ている時間にキャッチできたのが幸いであった。何通かのやり取りののちにがらっと文面が変わった。相手の気持ちが伝わってきて、どうすればいいか答えが出たのでこちらもオーライ。
 時間を止められたり損害が生じたり、健康を害する。これが自分の仕事の上でのトラブルの定義だが、思わぬ結果や間違いが発覚しただけでは、それはまだ「ハプニング」だ。問題のうちには数えない。
 トラブルって、一発ではトラブルにならなくて、じつはいつでも手前で前ふりがあるはずだと思う。パソコンだっていきなり壊れることは少ない。「あ、やばっ」という操作ミスがいくつかあって、それが不運にもなにかの不幸な動作と重なったときにトラブルは来る。来るなあと思っているときに来るのである。

<トラブルについて思うこと>
1時間と気持ちの余裕がないときは、ことが起こったときの対処を誤りがち。時間の余裕って常に大切。
2トラブルは成長のチャンス。ちゃんと向き合ってことを納めると、危機を乗り越えたその経験がそのまま自信になる。たいへんな時の行動こそがその人の本質だと考えている。人のせいにしてばかりいる人、自分で向き合わない人は成長できない。魅力的でもない。
3トラブルの種を撒かないように工夫する。(でもこれはあるていどトラブルを乗り越えないとむりかも)

投稿者 midori : 05:33 pm | コメント (0)

大風で眠れない夜、ひらめいたこと

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立派な木の枝ぶりを見るのが好き。木に住んでいる虫になった気持ちになる。ぐんぐん登る登る。
 先週の金曜日、千葉に大風が吹いた。よねの家は、築40年の木造の平屋である。風が吹くと雨戸はがたがたなり、車庫の屋根はばりばり震え、ものすごい音をたてる。夜12時ちょっと前に家にたどり着いて、少し考えごとをしてベッドに入ったのは2時過ぎになった。風は勢いはぜんぜん止まらない。
 眠れない。そんなこと、よねにとってはすごく珍しいのだが、風の音を聞いているうちに、いろんな考え(それも楽しいことではない、切ない気持ち)が押し寄せてくる。不眠って、こんなふうに辛いんだろうか?
 バレンタインの前日だったので、お世話になっているディレクターの事務所にチョコを持ってうかがった。愛を告白に行ったわけでない。バレンタインチョコはよねにとって、「台湾のビジネスマンにおける月餅」みたいなもので、お礼の気持ちを伝える格好のチャンスでなのである。この先生は夜中に仕事をされる。じゃまをしたくなかったので、まだ出勤されない3時半をねらって出かけた。いろいろのお礼の手紙を置いてそっと帰るつもりだった。
 アシスタントさんとのお話が弾んで時間が過ぎた。もう帰ろうと思ったときに、先生がみえる。予告より早めのご登場であせった。B0のポスターを3枚頂いてしまった。ご挨拶をして引き上げたが、応援をいただいたことに感謝を伝えるつもりで出かけて、また気を遣っていただく結果になってしまった。

 大風の音を聞きながら、よねの心はこの日の出来事を何度も反すうしている。恥ずかしいような、後悔に似た気持ちで胸がいっぱいになり、すっかり目が冴えてきた。
 「行かなきゃよかったのかも」
 くよくよした気持ちがどん底まで沈んだとき、ぱちっとスイッチが切り替わるように、ある問いが浮かんだ。
 「なんでこんなに落ち込んで、嫌な気持ちになってるんだろう?」
 嫌だ嫌だと自分をせめるのをちょっと置いておいて、この「みじめで酸っぱい気持ち」を中心にすえて考えてみた。
 申し訳ない、わたしってだめな人、という気持ちになるので嫌なのだ。なんで申し訳ないかと思うかというと、先生と向き合うと、いっつも、「Give and take」でいう「take側」つまり「取ってくほうの役」になっているからだ。
 かつて、よねはこの先生からすれば、「クライアント」の会社で働いていた。先生からすればお客さんだったのである。よね個人は「Take」ばかりやらかしていても、ディレクターさんからすればよねは「Give」な人であったはずだ。
 会社を辞めてからが問題なんである。1ファンとして遠くから応援を送る以外、「Give」することが出来ないよねなのに、お会いすれば若いときと同じ調子で、まだ「Take」し続けである。6年経った。いままで一度も「Give」側になれたことがない。ここがダメなところのキモなんだと気がついた。

 「よし、またチョコもっていくぞ。でもきっと必ず、チョコの他にもプレゼント持っていけるようになる!」
 先生はよねの父と同じお歳であられる。お元気なうちに、いっしょにお仕事ができる日が来るのであろうか?野望、というより無謀なドリームだが、どんな夢もまず見なければかなわない。がんばる。

投稿者 midori : 10:57 am | コメント (0)

今できることから一歩づつ

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いつもと同じ道なのに、ぱっと気がついたら次のステージを走っていた。南風堂も初章を終えて、次のステップへ!
  やりたいことがあるならば、とりあえず、今持っている力を100%使って、ブツ<現物>をとにかく作ってみよう。作ってみれば(あるいは、一歩踏み出せば)わかる。その道が自分にふさわしいか。選択が間違いでなかったか。どこを目標にするか。どうすれば目標までいけるか。いつごろまでかかるのか。
全部がすぐにはわからなくても、においぐらいはわかる。
いけるか、だめか、その先、どうすればいいのか。
 さいしょの一歩はだれにとっても、いちばん力と勇気のいる、偉大な一歩だと思う。
 こんなふうにけしかけて、取り合えず、本を一冊完成させる。IllustratorとPhotoshopを基本操作を覚えて、たった半年間で。
 べつに、本に生きなくたってかまわない。でも、一冊、本が完成できたんだから、同じように、映画だって、アニメだって、ゲームだって、作っていけばいいのだ。とにかく「完成という経験」「アウトプット」というキーワードにこだわっている。

 いつものことなのだけど、生徒さんの作品に励まされる。教えたことを、そういうふうに、柔軟に解釈して、そんな物を作ってくるかーっ。思いもよらなかった力作に、心が揺すぶられ、胸がいっぱい。

投稿者 midori : 01:28 am | コメント (0)

プログラマーの世界をちょっと見る

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イスラムの街の道路の側溝の蓋のパネル。こんなにかわいい。昨年の2月6日はアジアの旧正月で、よねはシンガポールにいた。2月なのに、すごくむし暑い夏であった。
 Movable Typeの勉強は少しづつだけど着実にじっくり、いろんな機能の意味を確かめながら進んでいる。やっとサイト構築の部分に突入。長年の謎が解けてとても気持ちいい。新しいことができるようになるのって、楽しい。もちろん、知っただけじゃ知識って身に付いてなくて、使えるようになってなんぼ、のものなんだが。がんばるよ。ぜったい。
 発見が多いと、勉強はだんぜんおもしろくなる。よねはもともと、プログラミング界なんてとんでもない!、って思い込んでたアート系軟弱派。ところが、「スタイルシート」だって「Xhtml」だって、Webブラウザ用の「プログラミング」のひとつだとわかって以来、急に世界が広がった。(いま、考えると、DreamWeaverとかHomepageBilderとかのソフトの使い方を最初に知らないまま、サイト作りの仕事に入ったってのがとてもラッキーだったと思う)Os8台のMac Bookを購入して10年になる。いつのまにか、文字ばかりの解説書を読みこなしている自分にびっくり。数年前の企業のデザイナーのままの自分だったら、プログラミングの書籍が面白くて手放せないなんて事態、考えられない。この歳になって、このように人生が展開するとは思わなかった。すげー。おれ。自分がどこまでいくのか、恐ろしい気もするが、開けてしまった扉だ、進むしかない。
 現在の猛特訓、これからの1〜2ヶ月にアップする予定の仕事に超反映できそう。勉強が直に生かせるチャンスが目の前にくるってこと自体、自分って幸せ者だと思う。

投稿者 midori : 11:43 pm | コメント (0)

今週からWeb屋さん

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仲條正義の最新ポスターに、どぎもを抜かれる。フリーハンドの勢いと、紙とインクの色の優しさに感動。まったく、すごい人だ。ドクロ好きな人は見るべき。きっと笑っちゃうから。銀座のクリエーションギャラリーG8にて、2月6日まで。
 子供を描いた17世紀の絵画のサイトを作るために、Movable Type4の勉強を始めた。今年から東京都市大学という名前に変わったけど、武蔵工業大学の教育学の先生との共同研究で、ずいぶん前から宿題になっている案件。月曜日に学校の仕事が一区切りついた。やーっととりかかれる。
 サイトの構築とデザインの前に、MT4猛特訓を受けている。よねのWebのマスターであるインターネットラジオ局を主催しているzion氏に先生をお願いした。今は学校で教えていないので、バイオリンレッスン方式で再弟子入り。バイオリンの代わりにvaioをしょって、横浜のラジオスタジオまで通ってる。
 zion氏はもともとWeb学校の先生だったから、説明もものすごくわかりやすいのだが、それよりも、なにが勉強になるかっていると、超能率的なディレクトリ構築術。ふだんから、何百ページもの、ものすごいファイル数のサイトを毎日操っている人のファイルのしまい方やソースの書き方はとても美しい。
 Movable Typeというのは、Web上で自動的にホームページのソースを書き出して、サイトを作っていってくれるCMS(コンテンツマネージメントシステム)という種類のプログラミングです。皆さんが今読んでくださっているこのサイトもプログラム君が自動的にソース書いているホームページです。自動的ってのは、便利でもあるんだけど楽ちんな分、ちゃんと使おうとするには、webやデータベースの知識が必要で、ちゃんと勉強しないと開設もままならない。最初から、出来上がりのイメージがちゃんとできていないと、とんでもなく複雑な構造に書き出され、せっかく蓄積されたデータも再利用できない日が突然来たりします。
 がんん増えていくデータを、再利用しやすいように、どう貯めていくのか。こつは名前のつけ方だったり、保存場所の選び方だったり、単純なことの積み重ねだったりするのだけど、それをまねするだけで、目からうろこ。
 あと数年で、コーダーというポジションの人材はいらなくなって、プロデューサーとデザイナーだけで仕事が回るようになるかもなあ、とは、zion先生のおことば。未来のウェブ屋さんのために、デザインの先生は、もっとしっかりしなきゃね。

投稿者 midori : 10:10 am | コメント (0)

目に見えない場所に祈りを込める

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 お正月をいかがお過ごしでしたか?新年、明けましておめでとうございます。
本作り+グラフィックデザインのあれこれを紹介するサイトhttp://nanpuudo.comの構築を練り中。南風堂6年目です。

 元旦は9時ごろ起きてきてお雑煮を食べ、1時〜5時まで昼寝をし、夜は9時にはベッドに行く、という、異例の「眠り正月」でした。ほんとこんなに眠った正月は乳児の時以来人生初かも。
 2日は、5日開始の授業の教材の準備から仕事スタート。
 それと昨年末から走り続けている情報誌のデータに、さらに磨きをかける作業に取り組んで今日に至ってます。一週間、作り続けてます。2日は午後から友人宅にあんこう鍋のおよばれがあり、3日に家族と初詣に行き、4日、5日、6日と外出を伴う仕事がありましたので、ずっとパソコンの前に居たわけではないのですが。
 出かけなくていい日の昨日と本日は、LANに繋がれっぱなしでデザインのチャッチボール中。ここまでくると、ものすごい楽しいです。

 パソコンでかなり大きな拡大率にして、うぶ毛1本分レベルの差にこだわりながら文字を調整してます。(よねは仕事するとき、ワンクリック0.02mmのピッチで移動するように設定してあります)
 普通の人にしてみれば「ここまで、必要ないかも」って、無駄としか思えないかもしれないくらいの、きちがいっぽいこだわりなんですが、こうまでして調整しないと、だらっとしたせつなさが消えないのです。
 また、手に取られるものですから、上下左右、斜め、ときには裏から、どこから見ても壊れない確固とした美しさでなくてはなりません。ここが、webなどのモニターで見るガラス越しのデザインとの違いなんだと思います。
 「細部に神は宿る」って、よねの先輩がよく口にする言葉です。
 別の仕事仲間は「目に見えない場所に祈りを込める」という言い方をします。
 仕上がったときには普通の人には目に見えないところ、気がつかないところに、人の手と精神を統一した時間が詰まると、出来上がったものにはなんだか説明できない神々しさが宿るのです。
 たかが紙の印刷でさえ、こうなんだから、洋服や建物や乗り物、全ての工業製品や、あるいは食べ物についても同様なんだと思います。どんなものであれ「いいもの」には「祈り成分」が入っている。たぶん、なんらかの物作りを体験した人にしか理解できない微量の差なんだと思うけど、これを感じられるようになると、日々の毎日でいい物を手に取ったとき、じーんと響くようになります。人生楽しくなること請け合い!です。

 なんちって。しょっぱなから、ヒートした文章からはじまりました。今年のよねはこのモードでぶっ飛ばします。2009年もご愛読どうぞよろしくお願いいたします!

投稿者 midori : 04:53 pm | コメント (0)

さよなら2008年

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授業が終わって学校の外に出ると必ず空をみる。電気街に明るい月。ビルも看板も電気も日々の忙しさも、人間の営みひっくるめて、大きな宇宙の一部なんだよなあ。
 2008年の公式スケジュールがいちおう終了しました。昨日はシルクスクリーンの工房に出かけて、年賀状の印刷も完成しました。今朝は朝寝坊させていただきましたー!あー、よく寝た。気持ちいい!元気回復。

 ひゃー。今年もおもしろかったなあ。でも、忙しかったなあ。とくに11月から12月にかけては、体力と気力の今のところの限界までふんばりましたよー。
「けっこうよく走るけど、このまま調子にのりすぎると、そのうちに焼けるなあ。このエンジン」
みたいなことが自分について、わかりました。どのデザイナーもスポーツ選手も、どの経営者も同じだと思うけど、針が振り切れるところまでアクセルを踏んで、エンジンを吹かしてみなくては、信頼って得られない。それは自分自身についても同じだと思う。
 今後このよねマシンをどうやって走らせていけばいいのかをチェックするといい経験を積ませていただきました。
 来年は、今年得た確信を、ちゃんとアウトプットして、パッケージに詰めて、世の中の方がお役に立てやすいように整理して並べたいと思います。
 あと数日になりましたが、本年じゅうにしなくてはならないことリストです。
1. 来年の頭に入稿する雑誌のデータ修正3ページ分。
2. 年賀状の宛名書き。
3. 生徒さんの冬休み中の制作のフォロー。
4. 自分で運営している何本かのサイトのお正月用の更新。
5. それと、お掃除。
 並べると今年中に終わるのか?って感じですが、年賀状は、いまさらどんなに急いでも1月1日には届かないという評判なので、正月にかけて、ゆっくり書こうと思います。修正も自分のサイトの更新も、じっくり時間かけてちびちび楽しもうっと。年内は、近所以外、遠くに出かけない方針です。お正月も引きこもり希望です。本も読みたいし。

投稿者 midori : 10:25 am | コメント (0)

ご近所のおじさんに言葉をいただく

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友人から旅の絵はがきが届いた。アンデルセンの故郷、デンマークから。今は長い旅行には行けない。かわりに、Googleのマップでアンデルセンの故郷、オーデンセの上空を飛んでみる。自宅にいて、心は世界を旅する。
 短期間にいろんなことが起こったので、昨日の真夜中まで気持ちの整頓がつかないままであったが、本日朝から平常モード。このひと月ちょっと。失われた楽しみの時間を復活させよう!まずはブログから!
 仕事がからまって、徹夜が続いていたさなかのこと。地元にたどり着きよろよろ歩いていたら、隣の通りにお住まいのいまださん(仮名)と同じモノレールに乗り合わせた。いまださんは数年前まで、大きな企業で人を束ねる偉い役をしていた方で、よねの住んでいる辺りのパトロール隊の隊長である。

「どうしたんですか?話をしてごらんなさい」
 よねは、あまりにへこたれた顔をしていたらしい。世間話をするところが仕事の悩み相談みたいになってしまった。
 このたびの仕事に何回も直しが加わって、なかなか進まない、という経過をかいつまんで言ってみた。いまださんにはちっとも関係のない話なんだが、関係ない人にだったら、だれにも言えない愚痴を聞いていただいても、ま、いいか、と思って。
「会社だと、一番下の社員がえらい残業していて、やっている業務の内容を細かく聞いていくと、真ん中のやつが上につなげる前に、よけいな気を回して、上から見ると無駄なことやらせてる場合がほとんどだ。高い見積もりのときは、細かく話を聞いていくと、必ず必要ない部分があって、それを省いていくとえらく安くなるもんだよ。まず、むだな時間を探しなさい」
 モノレールは7分でよねといまださんの最寄り駅に着く。改札を出て、それぞれの家のある道を曲がるまでのほんの10数分の間だったが、なんだか、とても元気が出た。やっぱ、たくさんの人をしきっていた人は言うことが違う。行く先にかすかにうっすら灯火が見えたような気がした。そちらに向かって歩こう。

 心が正しいと思う方、じぶんの思う方に。自分で行き先を決められるのが、フリーランスが会社員と徹底的に違うところ。自分で選べる。難しいことではあるが、これは喜び。

投稿者 midori : 04:49 pm | コメント (0)

プラグイン

 ひさしぶりに、チームの仕事に加わっているのだけど、他の人の知識や技が自分の体のなかに入るのって、パソコンのソフトに新しいプラグインを入れたのと似ている。
 クリエイティブ的な品質を維持するのっていかに大変か、仕事のふたが開くとわかる。体力との相談で、もちろん体力を取るのだが。作る喜びと健康って両立しないし、命と時間には限りがあるのが悔しい。自分が眠らないでいいサイボーグだったら、と思うこともある。
 とにかく、手がけた物はどんなものでもいとおしいし、役に立つ子に育てたいと思う。一見無駄と思えることに執着して、迷惑かけたり、かけられたり。新しいことがつぎつぎに起こってしんどい。けど楽しいっす。
 今週は、体力的に限界、というところまでがんばっても答えが出ないという急所を越え中だったのだけど、この曲がり角は、どこのクリエイターも会社さんも、ひっかかりがちなポイントなのだろう。会社員時代、悩んだりつまづいたりしたのと、今もまったく同じ感じで案件が難航している。今回はフリーランスという立場なので、役は別なのだが。この難所を上手に曲がれるプラグインあって、それを注入できれば怖い物なし、ってとこなんだろうな。そういうことを考えたのも貴重な体験です。

投稿者 midori : 12:18 pm | コメント (0)

ぎりぎり選手権

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どの仕事もご縁で自分に回ってくるのだと思う。どの役にも役がぴったりあう、自分の旬がある。どんなにうれしい仕事にも必ず次の世代に譲る日が来るのだ。だから関わっているうちは、100%がんばろう。
 学校の仕事とデザインの仕事の山がこのところ同じ日に重なる。ありがたいことこの上なしなんだが、いっぱいいっぱいではらはらする日々が続いています。
 とくに月曜日。午前中にクライアントさんに入稿、というケースがとても多い。

 今週も、もう、だめかと思うくらいのぎりぎりぶりであった。
 朝4時。目覚まし時計だけでは足りなくて、携帯のアラームも総動員でやっとベッドから出る。アラームは3時55分に「ハイホー」、4時5分に「世界はそれを愛と呼ぶんだぜ」、4時10分に「森のくまさん」。電話は離れた机に置いてある。鳴っては起きあがって、ボタンを探って止めに行く。この動作を3回繰り返して、やっと動ける状態になる。
 すぐに着替えて仕事に取りかかるけど、ぜんぜんデザインはまとまらず、6時半を過ぎてあせり始める。
 7時頃からようやく方針が決まった。ダミーの写真を雑誌から探してスキャナーで取り込み、7時半に朝ご飯を支度し始め、8時に食べ終わり、家族にコーヒーを出し、9時ごろ写真を貼り、文字原稿を流し、微調整が済んだのは10時半過ぎであった。
 作ったデザインを送信するため、データを送信できるファイルに作り直す(書き出し、という)のだが、大きなデータなので、メールに添付するのが不可能ということがわかった。
 ホームページ用にレンタルしているサーバーにアップロードして、お客さんにはそのアドレスをクリックしてもらう仕掛けを作る。アップロードには少し時間がかかる。パソコンの画面がアップロードのパーセントを示す画面で止まっている間に顔を再度洗い、歯を磨く。
 メールを送ろうと慌てて操作したところ、うっかり、別のファイルに触ってしまい、開いてしまった。ファイルが開く間、パソコンは一瞬、仕事が進められない状態になる。
 口では叫びながら目は画面を見つめ足はじたばたしている。開いたファイルはたまたま、一緒にデザインをしているアートディレクターの他のページのデザインデータであった。その瞬間に開くべきものではなかったのだが、そのデザインにはよねが朝から迷っていたことのアンサーが描いてあったのだ! 
 一目見て、そうか!そうすればよかったのだ!ということに気がついたからには、直さずにおられようか。いったんアップロードしたデータの作り直しをその時点から瞬時に決め、開始した。
 InDesignを再び立ち上げ、元のファイルを開き、速攻で修正をする。写真の大きさを2カ所変えた。そしたらいくつかの文字のバランスも変えなくちゃならなくなった。不思議なことに、こういうときって、実力の3倍の速度で脳が回る。手がどう動けばいいのかを知っている。
 受け持つ授業は午後1時から。12時45分に秋葉原にいるには、11時40分のモノレールがデッドラインだ。最おそでも11時35分には家を出なくては。
 メールの送信ボタンを押し、学校に出かける準備を開始する。授業の準備と食糧と教材のデータをリュックに詰め、服を外出用に着替える。こういうとき、あまり服のバリエーションを持たない、というのはとても良い。おしろいをはたいている最中に時計を見たら、もう11時20分を回っていた。
 携帯と定期と財布をバッグに押し込み、リュックを背負い、家から走ってモノレールの駅まで行き、さすがにものすごい長い階段は最後まで駆け上がることはできなかったが、とにかく全力疾走。JRの駅での乗り換えでも走る。全日本ぎりぎり選手権って感じだ。
 12時01分千葉発の総武線快速に空き席を見つけ、そこに座った瞬間に、ほっとして眠くなる(もちろんすぐに暴睡。錦糸町まで30分の仮眠)。
 時間が足りなくなるのは、自分の実力を過大評価しているから。ぜったいに良くない。でも、「追い込まれ」を経ないと、デザインが磨かれない気がするのには困ったものだ。

投稿者 midori : 10:17 pm | コメント (0)

頭でっかち病

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毎朝乗るモノレールのホームへの長い長い階段。4階建ての建物よりも高い位置に登る。持っている荷物の重さによるが、これを一気に駆け上がれるかどうかで、健康チェックになる。
 今、仕事で行っている大学で二十歳前後の若者との付き合いがあるから、自分の大学時代を思い出さざるを得ない。
 自分が作るべき、描くべきもの。それは世界を動かしちゃうくらいすごい作品のはずなんだけど、優先順位は提出課題やバイト、友達との付き合いのずっと後ろにあった。
 野田秀樹好きの演劇少女の友達ができた。いっしょに芝居やバレエなんかに足を運ぶようになった。映画といえば、ビスコンティーやゴダール。暗くてかわいくない学生だったなあ。
 しんとした部屋で催される不思議な儀式がコンテンポラリーアートと言われているのを知り、なんだか自分もゲージツ家になった気がしていた。
 毎日が忙しく、騒がしく、大袈裟で、落ち着く時間なんて自主休講を決めたときだけ。知っていること、関わっていることの壮大な音量に自分を合わせるのに精いっぱいで、ほんとうの意味で何かを作り出すことなんて一度もする暇がなかった。それなのに、今思うと笑っちゃうけど、いつか人を驚かすのだと、本気でそう信じていたと思う。知っていることがうれしく、それだけで「選ばれた」気になっていたのだ。恐ろしいくらいの誇大妄想だね。今思うと。大学時代は4年間もあったのに、なりたいものにはなれずに、大人になった。

 自分もそんなふうだったから、今の学生さんたちの気持ちが少しわかる。入ってくる情報と知識の量と自分のものを作る実体験とのバランスが取れない苦しみ。頭でっかち病だ。

 未来を乗り切るために学ばなくてはならない技術、今の人たちはすごい選択範囲が広い。全体の概要をざっと探索するだけでもすぐに2年くらいは過ぎる。どれかに集中したくても、次のソフトを習っているうちに最初に覚えたことを忘れる。ひとつを深く突き詰めるられるのは、大学入学前から何かを動かしていた経験のある、一握りの早熟な生徒たちだけの特権だ。普通の子どもは、覚えた技術を使って、課題をこなすだけでいっぱいいっぱい。質を「磨く」時間がなさすぎる。「おれのはだめだー」を連発しているうちに、作品を人に見せられなくなっていく。
 頭でっかち病の特効薬は、まめに作品をアウトプットするに限ると思う。簡単でも小さくてもいいから、完全に自分の手で一作を作り通してみる。とにかく作品を完成させること。最初の目標は人に認めてもらうことではない。まず自分で達成感を味わうこと。
 タイムマシンがあって、今、二十歳の自分に会えるなら、耳元でそう言ってやりたい。

投稿者 midori : 07:56 pm | コメント (0)

EMOBILE入りました

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どの課題も授業で出題して生徒に作業させる前に必ず自分で検証してます。20ページの絵本のイラスト描きはスケッチブックに割りばしと墨汁で。
 いま、大学の帰り。総武線の中から投稿してます(ただいま船橋停車中)。かねてから検討していたEMOBILEに入ってみました。去年の今頃は、まだよねのうちのあたりの千葉市は、モバイルの範囲でなかったので、試したかったのだけど導入を見送っていました。
 このたび、料金がぐーっとリーズナブルになったのを機に、思い切って契約してみた。夏の講習会の生徒さんの中にたまたまEMOBILEにお勤めの方がおられて、勧められたのも大きな動機。
 ダウンロードとかはちょっと時間かかるのだけど、以外にさくさく使い心地はわるくありません。少し、投稿が頻繁にできればなあ。

投稿者 midori : 08:41 pm | コメント (0)

コウイフ人ニワタシハナリタイ

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ドールデザイナーの友人たちのプロジェクト。ペットのぬいぐるみオーダーメード。納品に立ち会った。顧客は最初「しろちゃん…そっくり」と息が止まりそうだった。つぎにうるうる。
 先週、来年出すとある媒体でファッションの記事を作る打ち合わせをする機会があった。モードの記事をHさんにお願いしているという。よねは最後の版組みを依頼されただけなのだが、顔合わせ、ということで呼ばれて出かけた。
 Hさんとお会いするのは10年ぶりくらい。会社員時代、よねは同列の会社内なので同じビルで働いていたことがある。HさんはPR誌の編集長をされていて、厳しい仕事ぶりで有名であった。下っぱであったよねからみると、「とーっても緊張する、なるべくならいっしょのエレベーターに乗りたくない人」だった。
 ランクも分野も違うけど、お互いにフリーランスとして名刺を交わす。来年のモードの話はとても楽しかった。元いた会社でめまぐるしいファッションの情報にもまれていた日々の感じを思い出した。
 同じ会社で仕事していたときは、「目を合わせると焼かれてしまうのではないか」くらいに恐れていたが、こうして、同じテーブルから眺めてみると、とても美しくかっこいい人なのであった。この日は手に取って広げて眺めたいくらい素敵なプリントのラグラン袖のプラウスに、たらーんとほそくて長いネックレスを楽そうにかけていらした。着こなしにうっとり。
「次に仕事があるから」と言われて、Hさんは席を先に立たれたのだけど、部屋を出ていかれるその後ろ姿のシルエットが、まさしくよねのよく知っているHさん。つくづく、あの時代のよねはこの角度からばかり、Hさんを眺めていたのだな、と思った。
 くるぶしの上の丈のパンツにかかとの低い靴を素足で合わせておられた。ベージュのレインコートと長い傘。すてきだなあ。憧れスウィッチが入った。

投稿者 midori : 01:06 pm | コメント (0)

雨ニモマケズ

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母校の前を歩く機会があった。高校の前の道はプラタナス並木になっている、靴の下で落ち葉が「しゃくっ」っと音を立てた。その感覚で、高校生活のいろんな気分がどっと呼び起こされた。どうしたものかやたら考えこむことが多かった青み帯びた薄い灰色の時代。今はいとおしい。
 宮沢賢治の詩を絵本にしている。この連休、試作を作り始めた。
 雨にも負けず 風にも負けず 雪にも夏の暑さにも負けぬ丈夫な体を持ち。
 うちの台所と居間を区切るカウンターに、この詩を染め抜いた暖簾がかかっていて、よねは毎朝、洗った茶碗を拭きながら、「こういう人にわたしもなりたいなあ」と、思っている。
 絵本の場面をスケッチしだしてみると、詩の舞台は静かな東北地方の村ではなくなってしまった。絵本はよねが旅をしていて、居ついてしまったどこかの街という設定に生まれ変わった。このコンテに沿って絵を始めると、どこにもない「雨にもまけず」。
 詩を繰り返し読み込んでみる。賢治に対して親しみがぐっとわいてきた。詩に描かれた人物像は賢治の「なりたいなあ」という「目標」をつづったものなのだと仮定すると、この頃賢治が立ち向かっていた生活は詩に書いてある理想とは反対の状態にあったのだろう。
 雨にしくしく痛み、風が吹けば吹き飛ばされそうな自分。丈夫でない体の不安を抱えており、強欲で怒ってばかりいて、感情をコントロールできなくなっちゃっている状態。
 そう考えると、「1日に玄米四合と味噌と少しの野菜」に憧れる作者は、「収入への不安もあったのだなあ」と妄想が進む。
 「小さな萱ぶきの小屋の一人暮らし」に憧れるってことは、独りになれない、あるいは自立しきれないことへのいらいらを味わっていたのではないか?
 病気の子供がいるのに、力になれない悲しみ。老いた親になにもしてやれない情けなさ。よねが自分の老後に対して恐れているのと同じレベルの不安や悩みを、賢治も持って暮らしていたのかもなあ。スケッチしながらそんなふうに考えが及んだ。
 若い頃、賢治の実家に仕事の都合で関わったことのある父にこの考えを言ってみると、「宮沢家はすごい裕福な家で生活に困るなんてありえない」と一蹴された。けど、Wikipediaで「雨ニモマケズ」を引いてみると、「東北砕石工場の嘱託を務めていた賢治が壁材のセールスに上京して再び病に倒れ、花巻の実家に戻って闘病中だった1931年(昭和6年)秋に使用していた黒い手帳に記されていたものである。」とあった。
 賢治を自分よりずっと大人だと思っていた。これを書いた頃の賢治は「公務員を辞めて農場を経営し始めたが甘くなく、いったん就職し、東京で一人暮らしをしている途中に体を壊して実家に帰っている30代半ば」だったのか。
 詩の文章の文字組みをしながら、もう一度詩の文章をたどってみると、ちょっと失敗しちゃったさなか、目指そうとする場所をしっかり確認しようと、かすんだ目を必死にこすって前を見ようとする様子がくっきり伝わってくる。

投稿者 midori : 10:01 am | コメント (0)

なんかものすごく仕事しているのだけど進まないわけ

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赤い皮はワックス。貯蔵用の2番目の冷蔵庫から発掘されたチーズ。4年越しで熟成してた(忘れてた)ものを思い切ってカット。本来はしっとりしているはずのエダム(オランダ産)なのに、発酵が進みすぎてほろほろくずれる状態に。ぷーんとチーズ臭。死を覚悟して口に入れると……!@u@!!。この物語はまた後日ね。
 To doリストの優先順位、この夏からずっと1位に居座り続けたサイト作りがひとつ、やっと終わりに近づきました。もう何をしていてもずーっと気になっていて、いつも眉毛の上あたりにどんよりとどまっていた案件。途中どんでん返しがあったりして長引いてました。
 スタイルシートを使って組んだシンプルなサイトをご提案申し上げて途中まで進行していたのでしたが、クライアントさんからのご希望でFLASHのサイトに進路変更。サイトを作る側からすると、FLASHサイトにはあれこれ玉に傷な点があり、あえて、提案しなかったのだけど。
 電話で「ふるふらっしゅで」と、クライアントさんからFLASHさん名指しで。普通の人の目に、いまや止まっているサイトは「古く」、動くサイトは「新しく」映るらしい。普通の方が「ふるふらっしゅ」という言葉で普通に注文してくる、というのが、なんだか不思議な気がした。
 「フルフラッシュ」とは、FLASHというアニメを作るソフトでボタンからビジュアルから、記事から、全部を作っていったサイトのことです。いろんなからくりや動きを盛り込める。音も付けられる。が、ソースはとても複雑な構造になるため、チームでの仕事には不向き。作った技術者本人だけが全てを管理し維持し続けなくてはならない、という、欠点があります。
 サイトって作りっぱなしじゃなくて育てるもの。たとえばお手入れ、というときに、半年以上昔に描いた仕掛けの仕組みを思い出すのは、おそらくすごく時間がかかるだろう。メンテがきつい、という理由で、部分的に動画を使うことはあっても、フルフラッシュサイトを仕事で提案するのは避けてきたのだった。
 ところが。始めてみたらば、楽しくてしかたない。作り込めば作り込むほど入り込んでしまったのだ。
 一枚一枚の場面を描く楽しさもある。それから、時間をずらして画像をふわっと暗くしたり、ぱっと場面を切り替えたり、映画を作るみたいな作業も楽しい。それもあって、やってもやってもぜんぜん先に進まなかったのである。
 サイトを作りながら改めて実感したのだけど、このFLASH、とてもグラフィックデザイナー向きのツールなんだな。
 と、思っていたら、お世話になっている学校のグラフィックデザインのカリキュラムに、今まで教える範囲になっていなかったFLASHのパートがかなりの食い込みで組み込まれることになっているのを知る。
 紙の仕事自体が減る一方で、デザインおたくが生き生き表現していける世界って、やっぱ、ここなのかもなーFLASH。あー、でも、はまってしまうだけに、入るの、怖いなあ。

投稿者 midori : 07:54 pm | コメント (0)

悩む力

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移動距離が長いので、駅のお手洗いのお世話になること多い。個室の真正面に貼られた駅長からのメッセージ。トイレの落書きとしては今年BESTの出物。なんかかわいい。で、思わず撮影(←ばか)。沿線にあるI高校かO高校に通うギャルのしわざだと思う。
 このごろいろんな人に勧めまくっているBook。今のところ2008年の心部門ベスト。姜尚中(かんさんじゅん)という東大の先生の「悩む力」(集英社新書)
 偶然にも本を読み始めたちょうどそのとき、著者が爆笑問題のインタビュー番組で取材された。しゃべるかん先生は落ち着いていて静かで優しそうであった。テレビでは秋葉原の殺人事件のことを語っていた。あの事件は政治がおこした事件だと。開いていた本の内容がよけいに心に響いた。
 悩みってどうして起きるか、悩む人の可能性みたいなことが、静かにおちついたテンポで語られている。「超なんとか」とか、「なんとかパワー」みたいなスーパーミラクルな方法論ではない。人として当たり前のことが、改めて語られているだけ。病気の人の特効薬にはならないと思うが、悩み抜いたかん先生の「悩む時間全肯定」の姿勢の力強い応援に、かなり元気をもらえると思う。
 悩むのって、ちょっとかっこ格好悪い。それから時間の無駄、みたいに思われている。けれど、悩みって、実は人間が年を重ねる過程で絶対に必要な時間なんじゃないか?と、かん先生はおっしゃる。それから、悩みすぎると病気になったり、うまく働けなくなるのは、人間の体の仕組み上仕方ないことだと。悩みから逃げようとするんではなく、悩みととことん向き合い、自分なりのレベルで悩みの上に生きていけ。
『自我というものは他者との関係の中でしか成立しないからです。すなわち、人と人とのつながりの中でしか「私」というものはありえないのです。』(「悩む力」より)

 悩んでいる人にも、社会活動と自分との接点はきっとあるはずだとよねも思う。今よねが生きている地点も懸命に探し当てたすれすれの接点だ。
 会社なんかで悩んでいる人は、接点が自分の周りにないだけだと思う。接点をさがして、いずれ今の場所を出て、自分からそのポイントめざして歩いていけばいい。
 励まされたみたいな気がして、よねは正直、なんかうれしかった。

投稿者 midori : 11:53 am | コメント (0)

月夜のこどもとおまんじゅう

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2ヶ月間、緊張の連続だったお茶の水の学校の仕事が明日で終了。週2回、帰宅ルートは、お茶の水から中央線快速でいったん東京駅に出、総武線快速の地下ホームで、ホームライナーをつかまえて乗る。サラリーマンでまだ生徒だった8年前の夏と同じ帰宅タイムスケジュール。
 先週の金曜日は久しぶりにゆみこさんとビールをご一緒した。
 ゆみこさんはよねが大学を卒業して新卒採用で会社員となった広告制作会社で経理事務をしていた女性。デザイナー一年生、というよりはまるで子どもだったよねが、当時、経済的にも心理的にもいちばんご面倒をかけた恩人である。20年以上が過ぎ、二人が働いていた会社はとっくになくなった。けれど今でも、春夏秋冬と季節が変わる頃に集ってビールを乾杯するお付き合いだ。
 銀座の「ライオン」に4時半に集合した。クラッシックなビアホール内は外国人観光客で7割の席が埋まっていた。外国人たちの旅行気分がよねたちにも伝線して、だるさが吹き飛ぶ。マルゲリータピザをつまみにジョッキビールをお代わりした。とっぷり夜になった銀座をぶらぶら散歩して、地下鉄に乗って表参道のライブハウスに移動する。音楽を聴きながらウィスキーの杯を重ね、最後は渋谷道玄坂のいつものビール屋で締めにビールをまたまた乾杯。足かけ6時間、久しぶりにゆっくり楽しく、がっつり酔っぱらった。お酒はいいなあ。
 この夜は、こどものころのお月見の思い出の話が特別すてきだった。
 お月見の夜、ゆみこさんの田舎には、「月にお供えしたまんじゅうを子供が盗んでいい」という風習があったんだって。
 十五夜の晩にはどこの家でも、戸を開けななって、縁側にすすき15本とおだんごではなく、おまんじゅうを供える。このおまんじゅうは店で買うものではなく、各家がいろんな作り方をしていて、いろんな味があったという話である。
 月が昇ったころ、こどもたちは、外に出ることをこの夜だけ特別に許される。いろんな家の庭に忍び込み、そおっと各家の縁側に供えられたまんじゅうを盗む。大人は泥棒を心待ちにしているのだが、最初は気がつかないふりをしなくてはならない。小さな手がまんじゅうをつかんだ瞬間に「こらっ!」と叫ぶことになっている。
「こらっ!といわれて、きゃあっ!っと逃げるときが楽しかったのよぉ。おまんじゅうにはこの家のはおいしい、とか、この家のはまずいとか、いろんな味があってね」
 こどもみたいな顔でゆみこさんが言うので、よねは、月夜を走り回るゆみこさんをを思い浮かべて笑った。
 外に出て空を眺めると、右下が膨らんだ薄ーい三日月が明るく光っていた。ファンタジーの生まれそうな夜。今年の十五夜は15日。雨降りでないといいけど。

投稿者 midori : 10:03 am | コメント (0)

「とほほ」な気持ち

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旅人の朝ごはん。シンガポールの「カヤトースト」。これが一人前。セットメニューにはさらに卵が2個付く。はちみつを煮詰めたみたいなジャムとバターがパンと同じぐらいの厚みではさまっている。コーヒーにはレンゲがついていて「?」と思ったのだが、よくかき混ぜないで飲んでたら、底にエヴァミルクみたいな白いどろどろが溜まっていた。禁断の甘み。
 残暑お見舞い申し上げます。盆休みに入ってしまいました。この夏はひたすら家でWeb仕事。どこにも出かけられないので、このサイトでは旅の写真を編集して、夏休み気分を盛り上げてみたいと思います。
 大学の授業は終了したけど、現在、作品のデータチェック&採点中。夏休み関係なく、ビジネススクールのデザイン講座が2クラス、走っています。生徒さんは仕事を持っている人ばかり。この暑い中、がんばっているのはオリンピックや高校野球選手だけではないのだ。仕事の他に学校にも通うなんて、頭が下がる。今そのクラスでは、グラフィックのソフトのオペレーションを伝える基礎部分を進行中。全くの初心者に向けての内容です。
 先週、青色申告会にて、会計ソフトの講習会に潜り込んだ話を書きました。よねが「会計指導員の指示はいちおうこなせるんだが、まったく意味わかんないよ」状態だったときの「とほほ」な心境と、デザイン講座のよねのクラスの生徒さんの気持ち、同じなんだろうなあ、と思います。わかるよ、わかるよ、その「とほほ」な気持ち。その気持ち悪さ。
 ちなみに、ここのところの3年間のよね担当のケースでいうと、「とほほ」が「うひょひょ」に変わるチャンスが多い人、つまり、最初なーんにも知らなかった人ほど、最後の作品に気合いが入る、というジンクスがあります。途中が「とほほ連発」の人ほど、最後にはちゃんと目標まで行ける割合が高く、さらにその、おしまいのジャンプ率がすごい。
 こう書いてみると、自分の「とほほ」な瞬間もそんなに捨てたもんじゃないなかなあと、ちょっとうれしくなったりして。「とほほ」があるから「うひゃひゃ」がある。断言していいと思います。
 教える仕事って、最初はデザインとはぜんぜん別の部分を使う仕事だと思っていました。しばらくやってみて、デザインの仕事とまったく同じようにすれば良くなるんだなあということも、パソコンぶん回しの暑さのなか、発見しました。
1. 準備と下ごしらえが命
2. デザインが本当に良かったのかどうかは、しばらく時間をおかなくては答えが返ってこない
3. 粘ればねばるほど、良くなる
4. あきらめたら終わり
 とほほな先生よね、学んでいます。
 生徒さんたちの卒業制作発表会や終了作品提出が、よねにとっての「納品!」って感じです。

投稿者 midori : 10:03 am | コメント (0)

よね、青色申告会へ行く

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夜、家の塀の上で、はね乾燥中の蝉。薄みどりに光って神秘さアップ。完成の寸前、こんなふうにじっと動かないで待たなくてはならないが時間が人間にも必要な気がする。
 帳簿はできる範囲で自分でちゃんとつけよう。業を起こすときに決めた。
少女のころから数字は避けたい体質だった。簿記や帳簿の知識はむろんない。でも、独立初年度から弥生会計を買って、経理を勉強している妹に助けてもらいながら、会計ソフトの動かし方をなんとか覚えやってみた。
 初年から複式簿記を提出している。決算書を出し、申告のときに役所に提出すると、65万円分が課税額から控除される。といっても計算は会計ソフトがしてくれるので、よねはボタンを押すだけ。じつはちんぷんかんぷんだった。謎を解く勉強をする時間もないままに走ってきた。
 個人事業主や小規模の会社を経営する人たちの集まりで青色申告会というのがある。指導員の先生が「洋服は経費になりません」とか、「パソコンを買ったときは減価償却しなくてはなりません」とかいうルールを、よねみたいな「どうにもこうにもなんだかよくわからないけどとりあえず宿題持ってきました」みたいな人にも、辛抱強く、教えてくれるので登録している。
 この青色申告から会計ソフト「ブルーリターン」というのを進められた。「弥生会計」と同じような経理用のソフトなんだが、大きな会社向けの細かい機能が最初から組み込まれていないシンプルなソフトで、毎年の更新料がリーズナブル。おまけに青色申告の先生のユーザーサポートも付いている。使い方説明会に参加した。
 恥ずかしいくらいあほなんですが、ここで大発見をした。昨年までよねは帳簿を「現金出納帳」と「預金出納帳」の2つに絞り、まったくもってシンプルにアレンジして乗り切ってきた。間違っているのかもしれないが、それ以上のことは理解不能だったのだ。許してほしい。ところが、この説明会で、未来が開ける。
「日々の操作」の説明で、「売掛帳」と「買掛帳」というのが出てきた。その記入の仕方を聞いて、「売掛帳」と「買掛帳」の意味と役割を電撃的に理解したのだ!
 よねのように、デザインをお客さんに納品する仕事の場合は、月末に請求書を発行して、それが月遅れでに支払われる。そういう人は本来、売掛金を記帳しなくてはならなかったのだ。毎回差し引かれる源泉徴収と銀行手数料の始末をどう記録すればいいのかも今わかったよ。超すっきり!よし、2008年度からは売掛帳もつけるぞ!と、いっても、もう8月ですが……。(※帳簿は本来、1月1日から毎日付けるものです)

投稿者 midori : 09:29 am | コメント (0)

国際子ども図書館

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「店の主になるんなら、こんな店!」夢のリトルショップ・リスト第一位、シンガポールの「Wardah Books」。こんなにかわいいのに、イスラム教の本を扱う専門書店なのだ。
 国際子ども図書館は上野の森のはずれにある。石造りの建物は旧帝国図書館を改造したもので、館内全体には素晴らしい格調が漂っている。貴族のお屋敷みたいな手すりや壁と高い天井は、どんなビルもカフェもかなわない。プラス、すごい静か。物語の中に入り込んだみたいなムード満点の場所である。夏休み中はけっこう繁盛していて、利用者は大人1、子ども2、というところ。本好きな子どもがちょっと興奮気味に円形に並んだ本棚のラビリンスを回遊している。本たちもなんでもない日よりもうんとうれしそう。壁際の子どもサイズベンチは満席で、熟睡しているちいさい子を膝に抱きながら、お父さんやお母さんがジーっと子供の本に読みふけったりしている。
 メインは子供の本が詰まった図書室だが、ほかに、展覧会などの催しに使われる展示室やスクリーンのある上映コーナー、しゃれたテラス付きの明るい食堂や、常時LANがつながったパソコンが置かれたレファレンスコーナーなど、よねが必要だと思うもののほとんどが備わっている。本棚には大好物の絵本や少年少女用の物語本が詰まっているし、いうことなしのパラダイスである。夜は入れないのだが、このごろ週に一度くらいのペースで、学校の仕事の前後に2~3時間の余裕を取って、上野まで足をのばす。
 よねのこども図書館利用法は絵本を探して読んだり、明るい食堂でお茶をしながらパソコンを広げたりするだけにとどまらない。脚の短い子供用の椅子に座って、こどもが絵本をめくる姿をぼーっとながめたり、隣のお父さんが物語を読み聞かせをしている声を、子どもたちと一緒に聞きながら、うつらうつらしたりもする。
 南風堂もそろそろ夏休みシフトに入る。大学の授業期間中には時間をかけられなかった仕事が山積み。この夏はそのほかに、ちいさいこども向けの本を作ろうと思っている。絵本になるのか、普通の本になるのか、玩具の延長みたいなものになるのか、まだ決まっていない。小さな目と心を喜ばすことができたらなあ、と、絵本をつかむ小さな手を見ながら妄想している。

投稿者 midori : 10:49 am | コメント (0)

偶然の意味

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ものすごくいい香りが3日3晩続いた。萩尾望都の漫画の中にいるみたいな心地、流れる空気だけ6月のイギリスの田舎の貴族の別荘だ。ばらは種類によって、匂いがぜんぜん違うということを知った。
 誕生日、仕事を終えて遅い時間に家に帰ると、お得意先から郵便が届いていた。封を開けてみると、映画のチケットが2枚。誕生日をねらって送ってくださったわけではない。ある1件をお手伝いをした御礼、と手紙が添えられていた。誕生日のことをだれにも話すチャンスのない、地味で普通の1日だったので、うれしいサプライズ!。
 よい気持ちで眠りについたら、翌日の朝、宅急便が届く。1メートルくらいの長い箱に入ったばらの花束!。家族は「よねにも誕生日に花束をくれる彼が出現!」と、色めきだった。が、送り主は、クライアントの一つである花屋さん。開きすぎて商品に使えなくなったバラを花束にして、サイトのお手入れのお代につけてお送りくださったのだ。小さなホームページを納めたのは5年も前。現在も花屋さんの売り上げに貢献中だという。先方の気持ちが伝わってきた。
 よねはこの6月で45歳になった。一般の人より20年早く40のときにサラリーマンを自主リタイヤーしたので、生まれ変わってからの計算がしやすい。学校の先生の生活は4年目に入った。デザインの先生はサラリーマンのときから、「デザイン業と平行して、教えたいなあ」と、ねらっていた仕事だ。先生はなってみると楽しくて、勉強することもするべきことも山ほどあり、夢中で1年が過ぎる、という毎日。
 しかし、デザイン業の南風堂的に考えると、ちっぽけすぎることについて、「こんなんでいいのかなあ?」という迷いがなくもなかった。時間の制約があまりない小さな規模の仕事をこつこつ積み上げていくので精一杯なんである。とろ火状態が、このところ続いてて、ペースが上がらない。
 そこにこういううれしい偶然が起こったのであった。
 お得意先から、1年でいちばん、何かをいただくとうれしい日に贈り物をいただくことになった。送り主はちっとも誕生日のつもりではなかったのに。
 よいことや、うれしい知らせが、グッドタイミングでカチッと、同じ瞬間に起きることを「ただの偶然」と受け流すこともできる。でもよねは、偶然に意味を見る。偶然が重なったことも合わせて、45歳時点のキューサインと読んだ。
 ずっとわかりたかったことの答えがわかって、目の前が明るくなる。
「これでいーのだー」(なぜなのか、よねの天の声は、天才バカボンのパパの声)。
 
 あまり先のことを心配するんじゃなく、ご縁を着実に受け止め、受けた仕事はなるべく誠意をこめて納める。現在のよねにはそれで十分なんじゃないか。
 よねが仕事を選んでいた時代に夢見ていたように、仕事のほうが、よねを選んで来てくれているようになれたのではないか? だとしたら世界一の幸せものだ。よねは。十分準備を整え、来てくれた仕事にはベストのコンディションで向かえばいい。これからだって、同じようにしていけばいいんじゃないか。
 天と仕事と自分とのつながりを感じた45歳のバースデーであった。

投稿者 midori : 12:55 am | コメント (0)

長い旅路

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JR船橋駅に隣接したデパートのうちの一つ、最上階のレストラン街のトンカツ屋は、旅はしたいが、そんな時間のない人に超穴場。眺め最高。大きな窓からは東京方面の空が一望。眼下にはJRと私鉄2社の線路が交差する。いつでも視界のどこかになにかの電車が通っていて、ジオラマをみているよう。じゃっかん、「鉄」入っているよねは、もーごきげん。
 本日は一歩も外へ出ず。ここのところ新学期も走り出して、ちょっと疲れぎみだった。月、水をおとなしく家で過ごした。音楽を聴いて、ちょっと部屋を片付けて、3食ちゃんと家で料理したのを食べる。
 久しく会っていない知り合いの声が聞きたくなる。へんな時間なのに電話応じてくださった数人に感謝。久しぶりに長電話。楽しかった。
 よねにはいろんな世代の友人がいる。歳が上のグループは、定年退職時代に突入。いったん会社員を卒業という世代。これからは好きなことを、というスローライフを楽しんでいる。この世代と話すと、とても癒される。
 年下のチームは働き盛り。今、がんばらなくてどうする!という、まさに両手ぶん回しで泳いでいる最中。いろんな仕掛けを打ち、いろんなことを試している。男の子も女の子も夢中で失敗しまくり、立ち上がり、ヒットを打ち、進む進む!。よねの友人たちはみんな、かっこいいなあ。
 人ごとのように相づちうっているが、ほんとは関心している場合じゃないのだ。本来よねもまだ、こっち側でひと働きもふた働きもしなきゃなんないになあ。
 10ぐらい歳の違う友人とじーっくり語って発見。明らかに35歳のころと今と、欲しいものや見ているものが違うなあ。鈍くなったのか?。前はもっと、うらやましがりーだったんだけど。変わったなあ自分。これが年取るってことなのかしら。
 仕事や職業は自分の努力だけでゲットできるものではないとも思う。努力は必要だけど、がんばるだけで仕事は得られるものではない。道がなんらかの妨害に遭ったり塞がれることもあるだろうが、それは、自分のやり方では信頼を得られなかったということへのアンサーなんじゃないか。
 いつ、どの仕事にでも、「しどき」というものもあると思う。「永遠」に続けられる仕事なんてものはない。スポーツ選手と同じ覚悟でいる。いつ終わっても悔いがないように、それに向き合っている間は命をかけて、打ち込もう、と思ってはいるが。
 毎日の日々じたいが、バックパックを背負ったあてのない旅みたいだ。食べられなくなる恐怖と、背中合わせの長い旅、落ち着いていこう。

投稿者 midori : 10:26 pm | コメント (0)

ビジネスについて考える

 先週末から集中して、「ネット起業」系の本を4冊まとめて読みました。ビジネスマン御用達の大きい書店の「起業・開業」コーナーに並んでいた本の中から、発行年月日が新しいものだけを選んだ。
 「個人で挑戦するネットビジネスって、どんなやり方があるんだろう」という、素朴な興味から。わたしも独りで仕事している派ですが、自分のやり方はだれにでもおすすめできるほど楽じゃない。でも、後から人は続く。
 いったん仕事をやめた主婦や病弱な人が、普通の仕事よりずっとハードなネット系デザイン系の会社に採用される可能性はとても低い。ハンディがある人でも、なんとか食べていける確実なビジネスのモデルはないものでしょうか。自分の部屋で仕事している他の人は、どういうビジネスしているんだろう?と思って。
 4冊ともとても文章力のある方が書いていて、読みやすくわかりやすかった。サクセスストーリーとしてなら、文句なしの良エンターテイメントだったけど、ちょっと苦い思いが読後に残りました。ですので、本の名前は紹介しません。
 
 「アファリエイト」について、どの本にも語られていた。サイトに張り付いている広告で収入を得ることだっていう言葉の意味は知っていたけど、それがどうして生活できるまでの収入になるのか、具体的にどういうトリックをしかけているのかは、今まで詳しくは知らなかった。
 ちなみこのページにもアマゾンのタグが貼り付けてある。こういうバナーにはたいていプログラムが仕掛けてあって、たとえばアマゾンのシステムは、もしも読者がこのバナーに書名を入れて、検索してくれて、そこから購入してくれると、本の値段の数パーセントがよねに還元される仕組み。(とはいっても、このサイトのアマゾンバナーはほとんどよね自身のために働くのみ。1年間でけっこうな額の本をアマゾンから買うので、4ヶ月ごとにほんのちょっぴり還元がある)。そんなことぐらいしか知らない。「ひゃあ、世の中でこんなことが起こっていたのか」とちょっとびっくり。

 訪れる人を増やすためにコンテンツを工夫して、堂々中身で勝負しているアファリエイターもおられることだろう。広告のデザインやプログラミングを仕事にしているクリエイターだっていっぱいいる。広告やアファリエイトを否定するつもりはない。でも志の高くないアファリエイターがそれ以上にいることに恐怖を感じる。
 ヤフーやグーグルなどの検索で優遇されるために、堂々インチキサイトがアップロードし続けられている。また、むやみに自分とは関係のないメールが山ほど届くしかけも、それをクリックするだけで、アファリエイターにどのように還元されるのかも、本にはリアルに語られていて、暗い気持ちになる。金融や風俗などの広告以外には役割をもたないページが毎日何百何千も生産され、意味のないページにネット全体がかしいでいる。
 教え子たちが泳いで渡っていかなくてはならない未来の海。泳ぎきるための基礎の知識と体力をちゃんとつけて欲しい。心から願う。

 よねにとって、アファリエイトは「なんとかドーナツ」みたいな印象だ。いま現在は、すごくおいしいんだろうけど、ちょっと未来で同じ方法は使えない。筆者たちは「こんなにおいしい」と軽く言ってのけているが、じつはものすごい働き者。それに実作業にはWebの専門知識と根性、こまめさが必要。時間と戦える人だけが生き残れる厳しい世界だ。ここも。

投稿者 midori : 04:26 pm | コメント (0)

Dellのサポートセンターに感謝

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まだ慣れないVAIOの画面。真新しいパソコン、VISTAにおそるおそる触る。「一歩一歩、歩み寄る」って感じ。
 このところ、一番時間がかかっているのは、パソコンの環境のリニューアル。約3年ばりばりに動いてくれたDell機が、もうどうにも重くなってきていた。ついに「システムを初期化」を体験。
 ついで、といってはなんだが、3月末、外仕事の持ち歩きようにもう一台、新マシンを購入した。ずっといちど使ってみたいと思っていたVAIOを選んだ。モニターはワイドの12インチ。画面がとても小さい。ここでデザインワークは無理。バッテリーが3時間くらいしか持たないのだけど、ちょうどそのくらい作業すると、よねの眼も頭も限界になる小ささ。でも、きっと外でぱっと書類開いたり、ピンチのときに修正したり、そういうことに役立つなと思って、ここにWin版のAdobeのお道具一式とWebのツールをインストールした。
 さっそく、昨日はカフェでお客さんと打ち合わせに活躍してくれた。もうほんと軽くて小さいので、コーヒー類が乗っているカフェのテーブルで開いてもぜんぜん迷惑にならない。それと、ちょっと見栄えがスマートなので、クライアントさんからちょっぴり尊敬された。SonyユーザーからはVAIOのデメリット数々も聞いていたので、購入時に一抹の不安がなかったわけではない。でも「あ、これでいけるな」と感じた。
 新しいものずきでは決してないんだが、VISTAにはどうしても慣れておきたい。大学の授業が来週から始まる。今年の1年生のパソコンは間違いなくVISTAでしょう。生徒は授業に自分のノートパソコンを持参して、自分のパソコン上で操作を覚える。初心者さん一人ひとりのパソコンの中に直接入ることも当然予想される。初めての人がぶつかる、いろんなトラブルはひととおり、経験しておかなくては、と思って。
 初めて触るVISTAは使ってみて、よい、と感じるところもたくさんあるけど、まあ、違和感あること、あること。事前に練習期間を取ってて、ほんとうによかった。

 すっかり、生まれ変わった、XPの入ったDellはどう使うつもりか?というと、この中にXAMPPとMovable Type4をインストールして、自前サーバー+データベースというのを構築しようとしている。データベースの知識がまるでないので、勉強したい。
 Dellの初期化をする際には、サポートセンターに電話して作業の面倒を見ていただいた。2回か3回電話して、謎に思うことは全部質問して、いちいち説明をうけながら作業することほぼ一日じゅう。Macの初期化と違って、Dellのパソコンは、システムを動かすプログラムをCDからひとつひとつ自分の手で加えて、だんだんに使えるようにしていく。インストールを待っている間、あれこれサポートの方に質問した。パソコンがどうして映るか、などという初歩的なことをいまさら知った。Dellのサポーターのパーフェクトな応対に、えらく感動!ものすごい説明が上手で知識もすばらしい!どの方も感じいい!
 おそらく、ユーザーと同じ機種の同じ画面を向こうで同時に開いて、電話に応じてくださっているのだろうけど、電話がつながっているあいだ1mmも不安にならなかったよ。
 何年後かにまた買い換えるときがきたら、こんどはまたDellにしようと思った。スーパー親切なのと、それからマシン自体も3年使ってぜんぜんトラブルなかったしね。初心者にも、Dellは(ただし、保守契約できるだけ長くつけて)お勧め。

投稿者 midori : 10:28 am | コメント (0)

映画のB全ポスター制作

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成田山裏参堂、動物を売ってる?変な店シリーズ③猫を売ってる?猫が花、売ってる?ほんとはなんの店だったのだろーか?うーん、わからない。
 ビジネススクールの生徒さんたちがそろそろ卒業制作の時期に入ってきた。この学校のこのコースの生徒さんとよねが向き合える期間はたった6ヶ月。土曜日、週1で毎回6時間(1時半から夜10時半までびっちり)の授業をおよそ20回。パソコンの基本操作もおぼつかなかった方に、デザインの基礎知識を仕込む。短期でばーっと気分を盛り上げ、勢いで上手になってもらうために、毎週たーっぷり宿題を出す。
 授業期間の終わる前に、ひとついいものを作りたいなあと課題を練っていたら、すごいグッドタイミングで学校にグラフィックのOJTの話が舞い込んだ。OJTってのは、実際の仕事の案件の制作物を生徒さんたちがトレーニングとして作るプロジェクト。教育学部の学生さんにとっての教育実習みたいなものである。
 案件は、この5月末に全国で公開になる、ファンタジー映画のサブポスターのデザインと制作依頼。映画と森林保護キャンペーンを絡めたB全とB3のポスターで上映館に実際に貼られる予定だ。
 3月29日にアイデア出しからスタートし、4月5日にカンプ(プレゼン用のデザイン案)を一人一点作りボードに出力してクライアントチェック、4月12日にフィニッシュデータ提出。カレンダーとつきあわせてみたが、ビジネススクールの課題としてはありえない、超タイトなスケジュール&不確定な要素満載である。相手は個人ではなく企業さんだから、当然企業の仕事タイム。こちらが先方のニーズに合わせて小回り効かせて動けないといけないのだが、全員社会人のクラスだ。急な呼び出しと昼間の集合は無理。力量よりも時間的な不安要素が多い。いったんは断ろうかとも考えたが、ちゃんと納められたら、生徒が作ったB全のポスターが全国の映画館に堂々貼られるのだ。ものすごい経験になる。生徒さんたちに、自分の考えたものが本物の形に変わる、大変ではあるけど喜びの過程と、自分の意見を突き通す難しさを味わって欲しい。このOJTをそのまま授業の課題としてまるまるいただき、取り組ませていただくことにした。
 制作期間中は授業時間を大幅に拡張。生徒さんたちは一日中学校に詰めて、それから、登校日以外にも集合し、家でも制作を続けてもらい、なんとか終了。実際には、納品のあとにもかなりの変更があり、たまたま学校のクラス担任さんがグラフィックデザイナー出身だった(いろんな方が集まっている学校なのだ)ので、ほとんどかかりきりで対応してくださったそう。
「生徒の勉強のために、間にデザイナーを立てずに、全部こちらでやらせてください」などと、よけいなリクエストしたことを後悔した(間にデザイナーが入ると、せっかくの生徒の案が、途中で思わぬ形に変更されてしまうのを避けるために言ったのだったが…)。
 こういう仕事に変更が入らないないわけがない。入稿後からデザイナーの真の活躍時間が来る、といった仕事もあるほどだ。
 じつは授業あとの月曜日と火曜日は、ちょっとどきどきして緊急の電話に備えていた。ところが、よねは一回も緊急出動をすることなく進んだ。クラスの担任氏がぜんぶ修正に対応してくださったから!大感謝である。グラフィックのOJTには、こういった生徒さんたちをフォローする経験者の存在が必須だなあと痛感。担任さんがもとグラフィックデザイナーでなかったら、とんでもない結果に転んでいたと思う。
 OJTの機会をくださったクライアントのディズニーさんと学校、生徒さんを引っ張るのをお手伝いくださったアシスタントティーチャー氏、そして大変な思いをされた担任氏に心からありがとうございます!。

投稿者 midori : 12:45 am | コメント (0)

4月の大嵐

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成田山裏参堂、動物を売ってる?変な店シリーズ②いたち屋?「WATANABEハンドバッグ」と看板がでている。成田にはなぜか不思議なかばんやが多い。
 本日千葉地方はすてきなすごい暴雨風。春の嵐の一日でした。
 朝、雨が映画の特撮シーンのように街に降り注いでいるのを空中に浮いたモノレールの駅の上から眺めていたら、なんか、映画かなにかの中に入り込んだような妙な感じに襲われた。物語の中に生きているって気がしてきちゃった。変な現象だ。
 3月の確定申告が終わって後、ずーーっと、取り組んできた部屋の掃除が一区切りついた。今住み込んでいる子ども部屋に移って10年になるのだけど、引越しのとき、やけのやんぱちで押し込んだままのあけていない荷物や、片付けと分類のできていない仕事の残骸や、途中で中断した作品たちが堆積して、暗黒地帯が部屋のそこここにできている。ついに仕事に支障をきたすようになってきていた。パソコンでたとえると、保存も操作もいちいち時間がかかって、いらいらがつのる感じ。
 一人暮らしなら、家賃更新のときとかに、引越ししよう!とか思うのだろうけど、いろんな事情あり、よねは現状維持でいることに決めた。今回は謙虚に、自分の持ち物を見直し、いらないものは徹底的に処分しよう!と、決めて大掃除にとりかかる。
 今、やっと、新しくした机コーナーに座って、ブログ書くような落ち着きをとりもどしたが、ここまで来る間に、なんと3週間もかかったのだった!パソコンも周辺機器も全部線をはずし、埃をぬぐい、古いマシンはついに処分した。書類の束は全部見直し、必要なものはラベルを新しくして再ファイリング。本も一冊づつ、題名を確認し、分野別+背の順に並べなおした。
 とってあった書類も全部開けた。ほとんどが不要のものだったが、せっせとためこんだ、デザインのための資料はほとんど、再利用決定。 忘れかけてた自分のワークを思い出し、見失いかけていた目的地をしっかり再確認することとなる。現状での体力と残された時間を足し算して、「今やらなくてどーする!」と、最後のチャンスが目の前にあることにも気づいた。
 気の遠くなるような時間がかかって、ものすごく疲れたし、たまった仕事はなーんにも進んでいない。けど、今、掃除してよかったよ。先延ばしにしていたら、もう、永遠に再スタートは切れなかったかも。
 というわけで、4月、新たな気持ちで、南風堂も再び船出です!

投稿者 midori : 01:09 am | コメント (0)

IllustratorとPhotoshopで本作り

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ときどき通るJR成田駅構内の床タイル。あまり古くない近年作のモザイクなんだが、タイル職人の仕事中の様子が思い浮かんでくる、泣く力作。
 学校の新学期が始まりました。ここのところずっと、過去にまとめたテキストや教材を並べなおしたり、書き直したり、教材をわかりやすく作り変える仕事にとりくんでます。
 このたびは、絵本つくりの教科書になりそうな何冊かの本を取り寄せて、いっきに読んでみました。
 ・五味太郎 「絵本をつくる」
  作り方というよりも「五味氏、五味道を語る」の一冊。
  絵本にとどまらない、クリエイティブワーク全般に当てはまる心構え。☆☆★★
  (五味氏をささえる周りの方もすばらしいんだとわかった)
 ・エレン・E・ロバーツ「絵本の書き方 おはなしつくりのAからZ教えます」
  絵本の編集者側からみた、作品に求められるものを知る。☆☆☆☆
 ・みづゑのレシピ 絵本の作り方1 2
  具体的な造本の過程が、説明の仕方のとても参考になる。☆☆☆☆
  (あれ?巻頭にいつも作ってるぱたぱた絵本が載ってるぞ?)
 ・長谷川修平「絵本つくりトレーニング」
  10年以上前の本持っていたはずなのに、どこ?もういちど購入。
  今読むと、ちょっとへりくつが多い。☆☆★★
 
 2冊目に掲げた本以外は、趣味やホビー、生きるための喜びとしての、本作りの魅力を大いに伝える。最近、本を作りたいと思っている若い人がとても多いことを知る。なんか喜ばしい。
 たとえ8ページの小さな本にでも、自分の喜びや考えが込められます。大がかりなものでなく、身近で小さなものが人の心を動かすことができるってすてきだと思う。
 IllustratorとPhotoshopが使えれば、「限定本」を「広める」ことができる。この2つの道具で紙に印刷してあるもののほとんど物が、なんだって設計できて、作ることができる。かなり、シンプルであたりまえなんですが、その基本とノウハウをちゃんと伝えていきたいという方針でいってます。

投稿者 midori : 10:36 am | コメント (0)

せんせい開始

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成田山でアイボみたいなこま犬を発見 ぎゅっと結ばれた口元がりりしい「うん」のほう あー、いぬ、飼いたい!
本日は友人宅のニューイヤー会におじゃました。前回のブログで書いた「そうじ力」の話で盛り上がる。ファッション業界でもすごくはやっているんだそうで、「そうじライター」は三人いる。いちばん売れているなんとか先生の本は、よねが読まなかったほうらしい。「トイレは毎日、ありがとう、ありがとう、といって磨き、ふたは開けっ放しにしてはいけない」をちゃんと守ると、運がアップすると書いてあるそう。蛇口とか管とか金属の部分はぴっかっぴかに磨かれてなくてはならない。「磨いたら壊れた」と、もう一人の友人。そうか。このままそうじ本が流行れば今にジャパンは間違いなく完璧に美しい国になるな。
大爆笑&おいしい手料理のあと、渋谷の学校のグラフィックデザインのクラスの初仕事にでかけた。
6月に入学して半年教えた生徒たちの卒業制作のチェックが今年の初授業の内容。個別チェックの後、御茶ノ水の校舎に生徒さんたちと場所を移動して、こちらの卒業生の作品を見せていただく。
モニターの中だけで仕事していた生徒さんたちが、いかに実物を出し切れるかが、先生の力量の問われるところである。完成度の高い卒業生の作品を目にして、生徒たちの口から質問連発。
「せんせーオンデマンドってなんですかー?」
おいおい、これって、授業でちゃんと説明したでしょ。やっぱり、話だけじゃあ伝わってなくて、実物をみせなくちゃピンとこないのね。先生反省。連れてきてよかったよ。
「せんせーこれ、いくらぐらいかかるんですかー?」
出力ビュローでは一枚いくらの計算で見積もりが出るだろうけど、きっとこの本を作った生徒の財布はその4~5倍はいたんでいるとみた。アウトプットのクオリティーは失敗の経験値に比例するのである。ふだん授業をまじめにでているだけでは、悲しいけど上手になんない。経済力も実力のうちなんだな。悔しいだろうけど。経済力のない会社はとんちで乗り切るしかない、厳しい業界なのである。
見学のあとは御茶ノ水の東方見聞録で作戦会議。がんばれ、よねの生徒たち。時計をみたら10時半過ぎ。でもうれしいぞ。ここは御茶ノ水。錦糸町まで15分だから30分は長く飲める。最終の佐倉行きに余裕で間に合ったぜ。

投稿者 midori : 12:17 am | コメント (0)

2007年のよね!

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ベッドサイドにあっという間に山脈化する本たち ベストは「本が崩れる」(抱腹絶倒)2位は「そうじ力」3位は「へんな生き物」
あーけまして、おめでとうございます!正月のよねです。元旦朝はゆっくり雑煮とおとそしたのですが、一日じゅう、自分のホームページの更新にしゃかりき(易のサイトをやっているもので、暦を全部書き換えなくてはならなかったのです)でした。それからきのう、おとといは新年の仕事で出かけていまして、今日やっとお休み気分です。さっき、成田山に初詣いってきました。すごいにぎわっていて、大人気ぶりにうれしくなった。
本年になってから、よねはなんかまじめで、アルコール摂取量が毎年の正月に比べてうんと少ない。飲みすぎによる頭痛は一回もなし。ビールも2007年になってから、まだ合計3本しか飲んでいません。んで、明日からまた東京に出かける日々がはじまりますです。皆様、本年もよろしくお願いいたします!
ことしの目標はなんと「住環境を整える」です。
去年の夏は暑さのあまりマックが動かなくなったこともあり、今年はなんとしてもクーラーを買う。それにはクーラー工事ができるように、持ち物へらす。住居も自分も美しく。
年末、あまりにも家が片付かないので、気持ちを掃除に持っていこうと、買ってみた「そうじ力」という文庫本に、かなりがつんとしかられました。翌日よねは、風呂掃除と窓拭きとトイレ掃除を一気に終わらし、使いかけの化粧品とほこりだらけのインテリア小物のいくつかとの決別に成功したのでした。それから、すごく反省したのです。
「あたしって、よくばり」
持ち物も洋服も本も仕事道具も、たくさん持つ必要はなくて、いちばん必要なものをたくさん使ってあげればいいんだよね。思うだけでなく、実行を決意したよねです。シンプルな女になるのだ。

投稿者 midori : 05:28 pm | コメント (0)

Fireworks

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「お子様びぃるがーでん」…って、渋すぎでしょ。エルドラドに会いに、としまえんに行ったのだ。ナツノオモイデ。
 Macromediaのweb用ソフトの話ではなくて、今作っている本のタイトル。
 花火を研究している先生から原稿をお預かりし、研究の本をInDesignで組んでいる。図も表も、サービス版の写真の取り込みも、ぜんぶ自分ちの手作業。えらく時間がかかって、また申し訳ないことになっている。
 この夏の盛りからずっと、この本の編集作業を、冷房なしの部屋でぶんぶんしていたら、先週とうとうマックがオーバーヒート。ついにオーバーホールに出すことに。あまり日数はかからなかったけど、まっさらの記憶喪失の人となっての、ご帰還となった。いままでとは全くの別人状態のマックと友好関係を結び、新しいバージョンのソフトや音楽を記憶させ直すのはけっこう面倒だったなあ。仕事に戻るのに、またよけいな数日間を要した。
 まあでも、いつ壊れるかという心配がなくなったので、なんかすっきりしている。本日は気に入りのラジオ局のだみ声ブルースとシブギターをBGMに、文中に挿入する画像を白黒に準備して、トリミングする処理をし始めたのだけど、一日かかっても終わらず。この作業だけで日がとっぷり暮れた。
 きのうだったかおとといだったか敬老の日だったか、朝のNHKで、偉い人を取材する時間があるのだけど、義足なのにトライアスロンの選手のおじいさんが出ていた。その人の言葉にジーンときてしっかり覚えていた。
「休みながらでも、ゆっっくりでも、かならずゴールに近づいている、いつかゴールできる。あきらめさえしなければ」
 果てしない画像処理を繰り返しながら、今日はこのお言葉を反すう。見ていてよかったよ。このテレビ。でなきゃくじけていた。本の編集は、グラフィック界のトライアスロンですな。

投稿者 midori : 06:09 pm | コメント (0)

鬼が笑う

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ゴムまりの中には1kgの砂が入っていて、手の形にそってぶにょぶにょする。テレビみているときの筋トレ用ダンベル、2個セット。手帳といっしょに衝動買いした。
 毎年したい、と思って今年もあきらめたこと。それは、オリジナルのダイアリーの版組みです。
大きさはA6以下、マンスリーで見開きのカレンダー型予定表1ヶ月分の後に、一週間1ページの週間日記がその月の分だけ入り、次の月のマンスリーと続くタイプ。しかも、カレンダーや日記の罫はできるだけ細い線で構成されているデザインのが欲しいのだが、なかなか好みのものがみつからない。いや、そんなわがまま版など売っていないにちがいない。
 手間さえかければ、ばっちりのものが自分で作れるのだが、その時間がとれない。とうとう今年も来年の手帳が店頭に並ぶ季節になった。
 インテリアショップのフランフランで、スモーキーなピンクの布でくるまれた2007年の手帳を早々と購入した。それぱらぱらみていたら、またむくむくとアイデアが浮かんできた。2008年のダイヤリーを版組みする。これをデザイン学校の2年生用の編集デザインの課題の素材に使おう。生徒はよねの作った素材をもとに、おのおののオリジナルをデザインする。出力うまくできれば、生徒もよねも再来年は自分のオリジナルのダイヤリーが持てる。

投稿者 midori : 10:29 am | コメント (0)

がんばれ

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カーテンといっしょに洗濯された、くまのむーちゃん。夏の庭で陰干し。最初は「むむっ」としていたが、乾いてくるとごきげんが戻ってきた
今週末に、去年の年末から半年間、グラフィックを教えた生徒さんの終了作品の発表会がある。それから1年半教えた専門学校の生徒さんがたは就職活動の夏を熱く過ごされているようだ。どーしましょ−とか、先生できましぇーん、とか泣きのメールがぽつぽつ飛び込む。
じつはよねもこの夏、正念場です。懸命にあっという間、というのは内側の一方的な言い分で、実際にはできていないこととペンディングの山。人に迷惑をかけている事実も悔しい思いもひっくるめて自分の実力です。
なんでいっつもこーなっちゃうんだよー。どうにかがんばれ、おれ。と、自分に思っていたところ。
それぞれの生徒さんに返信しながら、はたと気がつく。
年を取ってくるとわかるんだが、絶対的な時間の長さの他に、いつもは見えていない「密度」という目盛りが実はあると信じる。「集中」「情熱」と「友情」という三つの力で「密度」にはスイッチが入る。経験からすると。
足りない!絶対絶命!という追いつめられた状態でどれだけ「密度」の濃い時間を過ごせるか?
地道な「努力」の他にもうひとつ必要なクリエーターの条件だと思う。
時間の足りなさに悔し涙って、すべてのクリエーターの共通課題。がんばれ、デザイナー1年生!

投稿者 midori : 09:10 am | コメント (0)