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600万人の女性に支持される「クックパッド」というビジネス

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かわいいでしょ。Illustratorの最初の練習でやる「基本オブジェクトツールとパスファインダーでできちゃいました」みたいな「いろんな形クラッカー」。ビールじゃ寒くなってきたので、最近は赤ワインのおともにちびちび食べてます。
 宣伝とか宣教とか販売とかプレスとか。そんな目的があるわけでない、シュミのホームページをいくつか運営している。サイトを運営するのって、地味に庭木を育てているのに近い。ときどき土を入れ替え、時にはどんどん伸びる枝葉を時々手入れして剪定してやる。虫や雑草を取り、要らない枝葉を処分して枯れないようにしてやる。
 花が咲いたり紅葉が見られたりする喜びもあるのだけど、幸せなゴールとでもいおうか、運営のいく末にどんなことが待ち受けているのかが、ときどき見えなくなることがいまだにある。そんなとき知人から「ホームページを作るならとても参考になるから」と教わった。なんだかとても明るい未来をいただいた。今年のベストブックです。
『600万人の女性に支持される「クックパッド」というビジネス』(上坂徹・著/角川SCC新書)
 欲しい情報が3クリック以内で探せる。圧倒的に早いレスポンス。ユーザーは日常生まれた自分のレシピをストレスなく更新できる。「レシビを紹介する」「レシピを調べる」というコンテンツに絞り込み、広告は細心の注意を払って仕掛けられている。実際のサイト自体を動かしながら読むと、ものすごい勉強になります。
 Webって「コンテンツ」「システム」「利益回収」。この三つが満たされて初めての成功なんだよなあと、しみじみ感じた。三つどもえのどのパートもスマートで参考になる。
 クックパッドの開発の秘密だけでなく、主催者の「大学卒業時に就職という道を選ばなかった起業家としてのサクセス・ヒストリー」としても二重に楽しかった。
 Web業を生業としている方にはきっときっとお役にたつと思う。