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本の読み方を忘れてしまったよう
たまごがちぎれた。ケチャップで顔を描いて、ごはんがはみ出たのをごまかす。そしたら70代の親たちが子供のように喜んだ。
本棚の目の前の段には「正月よむもの」と殴り書きしたメモが本の小山に貼ってある。
時間ができたら真っ先に読むんだ。楽しみにして、すぐに取れる場所に備えたのに、正月中、いちども開くことはなかった。正月中は皿洗いばかりしてた。皿を洗うと本が読みたくなくなる。なんでかわからないけど。
「人生がときめく片付けの魔法」も「ハーバードの人生を変える授業」も「テルマエロマエ」ももちろん買った。けど、どんなことが書いてあったのか、人にぱっと本を紹介する言葉が浮かんでこない。
いいこと書いてあるなあ、というときは、本を読むとき同時にノートを広げて、メモを取りながら読むようにしている。そのノートを後から見て「あれ、こんないい言葉、自分で書いたんだっけ?」と改めて感心するが、なんの本からの引用だったかも忘れている。
人間の前頭葉もパソコンのメモリみたいに、領域に限界があるらしい。
あまりに捨てられない項目が乱雑に押し込まれていると、記憶力が落ちるそうだ。
貸していただいた小説もちっとも読まないで、袋ごとお返しすることが多い。
昨年はなんどもBookoffに本を運んだ。スーツケースに何杯もの本を売ったり捨てたりした。読書のときめきが少ない。「はまる」ことが最近ない。それも寂しいものだなあ。
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