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目に見えない場所に祈りを込める

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 お正月をいかがお過ごしでしたか?新年、明けましておめでとうございます。
本作り+グラフィックデザインのあれこれを紹介するサイトhttp://nanpuudo.comの構築を練り中。南風堂6年目です。

 元旦は9時ごろ起きてきてお雑煮を食べ、1時〜5時まで昼寝をし、夜は9時にはベッドに行く、という、異例の「眠り正月」でした。ほんとこんなに眠った正月は乳児の時以来人生初かも。
 2日は、5日開始の授業の教材の準備から仕事スタート。
 それと昨年末から走り続けている情報誌のデータに、さらに磨きをかける作業に取り組んで今日に至ってます。一週間、作り続けてます。2日は午後から友人宅にあんこう鍋のおよばれがあり、3日に家族と初詣に行き、4日、5日、6日と外出を伴う仕事がありましたので、ずっとパソコンの前に居たわけではないのですが。
 出かけなくていい日の昨日と本日は、LANに繋がれっぱなしでデザインのチャッチボール中。ここまでくると、ものすごい楽しいです。

 パソコンでかなり大きな拡大率にして、うぶ毛1本分レベルの差にこだわりながら文字を調整してます。(よねは仕事するとき、ワンクリック0.02mmのピッチで移動するように設定してあります)
 普通の人にしてみれば「ここまで、必要ないかも」って、無駄としか思えないかもしれないくらいの、きちがいっぽいこだわりなんですが、こうまでして調整しないと、だらっとしたせつなさが消えないのです。
 また、手に取られるものですから、上下左右、斜め、ときには裏から、どこから見ても壊れない確固とした美しさでなくてはなりません。ここが、webなどのモニターで見るガラス越しのデザインとの違いなんだと思います。
 「細部に神は宿る」って、よねの先輩がよく口にする言葉です。
 別の仕事仲間は「目に見えない場所に祈りを込める」という言い方をします。
 仕上がったときには普通の人には目に見えないところ、気がつかないところに、人の手と精神を統一した時間が詰まると、出来上がったものにはなんだか説明できない神々しさが宿るのです。
 たかが紙の印刷でさえ、こうなんだから、洋服や建物や乗り物、全ての工業製品や、あるいは食べ物についても同様なんだと思います。どんなものであれ「いいもの」には「祈り成分」が入っている。たぶん、なんらかの物作りを体験した人にしか理解できない微量の差なんだと思うけど、これを感じられるようになると、日々の毎日でいい物を手に取ったとき、じーんと響くようになります。人生楽しくなること請け合い!です。

 なんちって。しょっぱなから、ヒートした文章からはじまりました。今年のよねはこのモードでぶっ飛ばします。2009年もご愛読どうぞよろしくお願いいたします!