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ご近所のおじさんに言葉をいただく

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友人から旅の絵はがきが届いた。アンデルセンの故郷、デンマークから。今は長い旅行には行けない。かわりに、Googleのマップでアンデルセンの故郷、オーデンセの上空を飛んでみる。自宅にいて、心は世界を旅する。
 短期間にいろんなことが起こったので、昨日の真夜中まで気持ちの整頓がつかないままであったが、本日朝から平常モード。このひと月ちょっと。失われた楽しみの時間を復活させよう!まずはブログから!
 仕事がからまって、徹夜が続いていたさなかのこと。地元にたどり着きよろよろ歩いていたら、隣の通りにお住まいのいまださん(仮名)と同じモノレールに乗り合わせた。いまださんは数年前まで、大きな企業で人を束ねる偉い役をしていた方で、よねの住んでいる辺りのパトロール隊の隊長である。

「どうしたんですか?話をしてごらんなさい」
 よねは、あまりにへこたれた顔をしていたらしい。世間話をするところが仕事の悩み相談みたいになってしまった。
 このたびの仕事に何回も直しが加わって、なかなか進まない、という経過をかいつまんで言ってみた。いまださんにはちっとも関係のない話なんだが、関係ない人にだったら、だれにも言えない愚痴を聞いていただいても、ま、いいか、と思って。
「会社だと、一番下の社員がえらい残業していて、やっている業務の内容を細かく聞いていくと、真ん中のやつが上につなげる前に、よけいな気を回して、上から見ると無駄なことやらせてる場合がほとんどだ。高い見積もりのときは、細かく話を聞いていくと、必ず必要ない部分があって、それを省いていくとえらく安くなるもんだよ。まず、むだな時間を探しなさい」
 モノレールは7分でよねといまださんの最寄り駅に着く。改札を出て、それぞれの家のある道を曲がるまでのほんの10数分の間だったが、なんだか、とても元気が出た。やっぱ、たくさんの人をしきっていた人は言うことが違う。行く先にかすかにうっすら灯火が見えたような気がした。そちらに向かって歩こう。

 心が正しいと思う方、じぶんの思う方に。自分で行き先を決められるのが、フリーランスが会社員と徹底的に違うところ。自分で選べる。難しいことではあるが、これは喜び。