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よねはイノベーションにとりくんだ
コードレス時代突入。本が電子ですと、メモりたいことが小さいメモ用紙じゃあ足りないほどの妄想規模。手元に大きな紙とペンが必要になってきてます(紙の本のときは必要事項は本に直接書き込んでました)。
「もし高校野球のマネージャーがドラッカーの『マネージメント』を読んだら」
長いタイトルの本を一冊、iPadで読書した。
本の内容に関する感想はいろいろあるけど、アプリケーションショップから指「とん」で購入した(800円。紙の本は1600円だから半分)、人生初電子書籍。いろいろ発見したことをはっぴょうします。
■集中することはできるか?
手に持つのは、板。でも、読書の臨場感はばっちり。
ページの左下(進む)右下(戻る)の領域をタップすると、ページをめくるアニメーションとともにページ移動する。紙の本のように、重量と手で触る厚みで進み具合を確かめることはできないが、ページの左上に常時、何ページ目/全ページ数、という番号が表示されるため、不安感を感じることは一度もなかった。かえって進度が数字で示されるため、元気づけられる。集中できる。
■読みやすさ
ページレイアウト、美しい。本には、フォントの大きさと行間の幅を可変できる仕掛けが施されている。
文字をどの大きさの見ていも、禁則その他で途中「ん?」と、止まったところはなかった。本の筆者の漢字の使い方で戸惑った部分はあったけど。
よねは文字を20ポイントにして、行間は18ポイントにし、画面を横向き、見開きの状態で一気に読んだ。楽。一般の書籍にはできなない、すばらしい長所だと思う。
(字送りはつめとか、緩みすぎとか、ない。ルビもちゃんとはまってた。文字の大きさを変えても、つじつまが合う仕組みを知りたい)
ただ、光を発するものの宿命で、電車の中で読書するには場所を選ぶ。立ったままでは、隣と後ろの人目が気になり、集中するのはちょっと無理かな。
席についても晴れている日、総武線の海側の席に座ると、画面はもろ日なたになり、モニターが光って自分の顔が映り込む。これはかなり読みにくい。
一冊読み終えたときの疲労感は、首の後ろに集中。どうしても首を下げて見下ろすことになり、頚椎にばりばり負担がかかる。紙の本にはない疲れを感じた。
よねは乱視が強く、紙の本を見ているときはいつも「ちかちか」に悩んでいるのだが、iPodは画面の光量を調整できるので、この「ちかちか」がない。これは反対にたいへんに楽だった。目の弱い人にとってはとてもやさしいメディアなのではないか?
■内容が頭に入るか?
せっかく読んでも頭に残らなくては意味がない。
普通の本と同じに味わえ、内容を深く理解することができるか?という点では疑問点が残る。
マネージャーのみなみは最後どうなったんだっけ?
ショックなことにラストシーンが思い出せなかった。
あまりにも早く読み終った感がある。きっと読飛ばし状態だったんだろうと思う。ラストシーン以外にあっさり、という、この本の書き方にも原因があるのかもしれないが、映画を映画館で見るのと飛行機の中の映画見終わる感じくらいの違いがあるとおもっていい。
試しに2回目を読んでいる。1回目と同じ頻度でいちいち感心している。1回目の読書をいかに「ランスルー」していたかがわかる。
それで、スケッチブックのおでまし、となった。
■みなみのマネージメントからよねが学んだこと
1要求をいつも考える そこからぶれない
2何かに集中するには何かを捨てる必要がある
3エラーを恐れない
■また電子書籍を買うか?
よねはこのスタイル好きである。買っても買ってもいくら買っても家が狭くならない本。それだけで夢のようだ。
じっくり味わいたいときは、紙の本を買い直したくなるな、きっと。
近い将来「電子書籍でしか読めない」本、というのが普通に出てくるな。これもきっと。
あとさ、いまのテレビみたいに、iPad大画面化、40インチ絵画用リーダー、なんて展開はどうだろう。そしたら、世界中の美術館をお家で!である。……ないか。