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雪の中を散歩に出かけた

110211.jpg近所(といっても歩いて3km)のカフェはちょうどいい2nd Studio。窓がいい場所に作ってあるので、裏の竹やぶもかっこ良く見えるところがいつも面白いと思っています。雪降ってますがまだ積もってません。
 鎌倉にいくつもりにしていた。でも計画変更。遠距離の外出は取りやめ。
 本日はもうひとつ予定していたことがあった。高校生のときからの友人と(向こうは公務員、私は土日に仕事が入っている。記念日か正月か盆くらいしか予定が合わないのだ)1時間ほどおしゃべりでも、と国道のスタバで会う約束をしていたのだ。久しぶりに顔を合わせてから、友人は車で成田に向かい、私は最寄りの駅までまた歩くということになっていた。
 ところが天気予報では大雪である。「帰りの道がこわいから今日は出かけない」と友人からキャンセルのメールがきた。待ち合わせはなくなった。

 それでも出かけることに決めた。この3日、家でずーっとパソコンに向かっていた。そろそろ散歩にでも出なくては。ほっんとに運動不足になるのだ。

 雨はもう雪に変わっていた。3キロの道のりをとことこ歩きはじめる。少しもいかないうちに傘が重くなってきた。少し風があるのか、雪が60度の角度で斜めから吹き込み、太ももの辺りがすでに冷たくなってきた。両腕の袖の先にも水滴がたまっている。
 引き返そうか?でも、もう歩き出してしまった。そのまま進むことに決めた。

「でも、そもそも、友達が待っているわけでもなんでもないのに、なんで行くんだっけ?」
 水溜りを除けて歩きながら、単純な疑問が沸き起こって、はっとした。
 普通の人なら出かけない。こんなひどい天気の日に散歩なんか決してしない。
「なんで、こんなたいへんなのにばかみたいに雪の中をでかけてるのか?」
 これってよねの生き方のほぼ全部を象徴するよく起こるパターンである。

 つい最近も、仕事のひとつが「若者たち状態」の渦に飲み込まれた。
 ほぼ10年細く続けてきた仕事のひとつなんだが、実はこの春、ピリオドを打てそうだった。ずっと、この機を狙って卒業しようと思っていた。Webの仕事が忙しくなってきたからである。もっと作ることに集中したいと思う。
 ところがどういうわけか、「セカンドシーズン」に突入することになってしまったのだ。収入の面から見れば、ありがたいことだと言わなくてはならないのだろうけど、降りようと思った列車を降りはぐった感じである。

「きみはーいくのかー?そんなにしてーまでー」
 雪の中で思わず歌ってしまった。
 まあね。楽じゃないけど進まなくちゃならないときって、いくらでもあるよね。進む道を選んだのは自分なんだから、途中で投げ出すわけにはいかない。

 がしがし歩いてたら、国道とよねが歩いて来た街道が交わる交差点の信号が見えてきた。

 カフェは暖かかった。天候のため、がらすきである。隅のテーブルに荷物を置き、空いた椅子に濡れたジャケットをかけ、コーヒーを注文してトイレに行き、飲み物を受け取って、パソコンのスウィッチを入れ、ワイファイを繋ぐ。
 コーヒーの匂いに集中力出てくる。今日はパソコンとよねのバッテリーが切れるまでここで仕事することにするよ。