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こちらシンガポール

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夕立の後、虹が出たところ。夕焼けの時間とかさなって、空はとんでもなく美しいことに。アニメ監督の、今敏さんの遺書を読んだら、結婚したほうがいいよなあ、やっぱ、と思った。家族に思われているっていいよね。せめて一生懸命仕事しよう。
 今年の夏はあんまりにも暑いので、奥の手を使うことにした。ここはシンガポール!と、思い込むことにする。
 高い費用を払って、わざわざ長い時間飛行機に乗ってこちらから旅に出かけるのではない。シンガポールさんが、この夏、こちらに来てくださってるのだと思おう。
 ここは温帯ではない。もともと熱帯なんだとおもえば、いろんなことにあきらめがつく。
1. 熱帯なので、お化粧は汗で流れて当然。もともと化粧にはまじめに取り組む方ではなかったが、粉をはたくのはもうやめた。そのかわり、ちょっと価格の高い、くっつきのいいファンデーションとベースを奮発した。
2. 服は基本木綿。しかもノーアイロン。上着とストッキングが必要な案件は極力パス。半日にいっぺんお着替えだ。ひと仕事すると着ていたものは洗濯機に放り込み、乾いた洗濯物をそのまますぽっと着る。3種類くらいをヘビーローテ。いろいろ考えないことになるが、しかたない。今は旅中なのだから。
3. 昼ご飯のメニューも麺、麺、麺類ばかり。それしか頭に浮かばない。いいのだ。ここはシンガポールだし。
4. いつもの枕の場所だとあついので、ベッドの下の方を頭にして眠る。ここは赤道直下。北枕でもいいのだ〜。
5. パソコンのパワーボタンを押すと同時にエアコンもつける。熱帯では当然の行為だ。

 昭和30年代生まれの悲しい癖。エアコンつけるたびに、なんだか申し訳ないような、自分に負けたような気持ちになる。炎天下の体育授業なんかのとき、「なるべく水飲むな、飲むと余計つらくなる」とか言われて暑くても水を我慢した世代なもんで。
 ところが前回の猛暑のとき、エアコンの調子が悪くて、冷房を我慢したことがあった。パソコンの温度が上がり過ぎ、ロジックボード取り替えという惨事になる。このときからよねの家の夏の常識が変わった。冷房はマシンのために絶対つける。しかし、木造平屋築40年の小さな家は、全館冷房というわけにはいかない。パソコンを付け、飯を炊き、エアコンを2台稼働するとブレーカーが落ちる。トイレは暑い。それと、1カ所だけ涼しくしている仕事部屋に親父だのおふくろだのが涼みに来る。しょうがないか。熱帯だもの。ここは。