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他の職種とあきらかにテンポが違う
経営の本にあった、クエッション、スター、金のなる木、ドッグの図のよね版。
新規起業は図の右上から始まる。シェアは低いけどアイデアは新しい。うまく広まれば、左の部屋の「スター」に。「スター」が「金のなる木」になると、業は安定する。金のなる木は、たいして成長はしないけど、ともかくたくさんの人が買ってくれて利益を生んでくれる支えの収入だ。
「スター」は「金のなる木」に育ちにくい。話題になる商品には必ずライバルが登場する。シェアはすぐに取り合いになる。価格が破壊する。
アイデアがいくら良くても、時代が一歩早すぎたとか、あまりにも一部の人にしか受けない、ということになると、新規事業は、投資費用ばかりがかかる「ドッグ」に転落する。この図では「どぼん」と書いた。(オリジナルネタは小宮一慶著/「ビジネスマンのための発見力養成講座」から。)
ひどい不景気のとき、新規事業なんてとんでもない、と考えるのが普通の会社なんだろうが、デザイナーやライターやプログラマーや音楽家やイラストレーターが考えることは全く違う。わたしたちが何かを作ろうって場合、自分でするんだから費用はタダ。時間だけはたっぷりできる不景気の時にこそゆっくり、自分自身の業に向き合うことが出来る。
収入がおもいっきり影響を受けるのはわかりきっていることだが、はたしてよねの仲間は今をどう受け止めているのか? 仕事が少なくなってきている今、みんないったいなにをしているのか?
「今年はどんな仕事していきますか?」クリエーター業の友人や仕事仲間何人かと話してみたまとめ。
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・数年来の宿題になっていたプロジェクトの案をまとめるチャンス。
・仕事を休みやすいので今年はぜったい行く旅行の企画。
・業に加える新しいパーツのツールを開発する。
・溜まっていた注文をひたすらこなしていく。
・もうからないとわかっている仕事。今だからできる。
・親の介護。
・レコーディング。
・マラソン。会費もタダだし調子もいい。
・このすきに婚活!
・ちょうど病気。治療に専念。
・休みを減らした。忙しくなって余計な心配をする暇がなくなった。
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フリーランス仲間はみんなけっこう落ち着いていた(というより、ひらきなおっている?)。ピンチだといいながら、「今しかできないこと」に着手していてけっこう夢中になってる。どの方もすてきです。
暗い話題ばかりですが、クリエーター界ではみんな、もう次の玉をクリエイトし始めているのですね。