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よねと賢者の本

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衣替えのついでに、麻の帽子も洗濯した。帆布製なので洗濯機で丸洗い。脱水が終わって取り出したらしわしわ。おまけに少し縮んだ気がする。先に高温のアイロンを当て、まだ生乾きなのをかぶって外出。乾燥しながら型を整えてるところ。

 ひょんな理由で仕事が休み。打ち合わせ等いろいろな細かい用事も偶然、前と後にずれたので、思いがけない連休が発生した。うれしい。
 最初に大掃除+衣替え+洗濯。
 蔵書が一気に増えた。それらの収蔵に伴い大掃除となる。
 今年の春に亡くなった友人のご遺族が、故人の本のコレクションをよねに譲ってくださることになった。その本とは、よねが研究している道での文献である。すでに絶版になっている書物ばかりで、古書店でも順番を待たなくては手に入らない。もっとも、買いたくてもよねには手が出せない。一生かけても集められないくらい高価な本ばかりが二十数冊。たいへんなコレクションを譲り受けた。
 6月のある日曜日に宅急便で届いたのだが、部屋の中で居場所が決まらないまま、段ボールに入って、隅っこに積んだままだった。
 この本たちを湿気が及ばない、部屋の中央の本箱に納める。あまり古いものは酸化すると困るので、ビニールに入れて本箱に並べていく。時間をかけなくては読めないし、いい本か悪い本かもわからないので分類のしようもない。とりあえず今のところ、背の順に並んでいただいている。
 これまで特等席に座っていたいつかもう一回読むぞシリーズの本たちは奥の本箱と、仕事用の棚に分散して納めた。そうやって20冊の蔵書が増えた分、部屋じゅうの本や道具やら衣類やら、たくさんのものを移動しなくてはならなくなった。ごそっと棚から本たちが抜けるときに、いっしょに表出する埃をぬぐいながら、部屋をくるっと一周、出しては入れ、拭いてまわるということになる。大晦日ぐらいの大掃除になり、夜までかかった。
 古い書物がでーんと中央の本棚に座り、よねの部屋はきゅうに格調を増した。それから自分でもなんとなく、勉強を続ければいいんだよ、と、運命からいわれたような、答えをもらったような感じを受けている。まだ読んでもないくせに。学生時代も参考書を買っただけで、勉強した気分になったものだが、その時と同じような安心した感覚だなあ。本とは持っているだけで賢くなった気がする、不思議なものだにゃー。