« 雨ニモマケズ | メイン | EMOBILE入りました »

コウイフ人ニワタシハナリタイ

081030.jpg
ドールデザイナーの友人たちのプロジェクト。ペットのぬいぐるみオーダーメード。納品に立ち会った。顧客は最初「しろちゃん…そっくり」と息が止まりそうだった。つぎにうるうる。
 先週、来年出すとある媒体でファッションの記事を作る打ち合わせをする機会があった。モードの記事をHさんにお願いしているという。よねは最後の版組みを依頼されただけなのだが、顔合わせ、ということで呼ばれて出かけた。
 Hさんとお会いするのは10年ぶりくらい。会社員時代、よねは同列の会社内なので同じビルで働いていたことがある。HさんはPR誌の編集長をされていて、厳しい仕事ぶりで有名であった。下っぱであったよねからみると、「とーっても緊張する、なるべくならいっしょのエレベーターに乗りたくない人」だった。
 ランクも分野も違うけど、お互いにフリーランスとして名刺を交わす。来年のモードの話はとても楽しかった。元いた会社でめまぐるしいファッションの情報にもまれていた日々の感じを思い出した。
 同じ会社で仕事していたときは、「目を合わせると焼かれてしまうのではないか」くらいに恐れていたが、こうして、同じテーブルから眺めてみると、とても美しくかっこいい人なのであった。この日は手に取って広げて眺めたいくらい素敵なプリントのラグラン袖のプラウスに、たらーんとほそくて長いネックレスを楽そうにかけていらした。着こなしにうっとり。
「次に仕事があるから」と言われて、Hさんは席を先に立たれたのだけど、部屋を出ていかれるその後ろ姿のシルエットが、まさしくよねのよく知っているHさん。つくづく、あの時代のよねはこの角度からばかり、Hさんを眺めていたのだな、と思った。
 くるぶしの上の丈のパンツにかかとの低い靴を素足で合わせておられた。ベージュのレインコートと長い傘。すてきだなあ。憧れスウィッチが入った。