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沈丁花の香りと桜が散る間に
先週からこんな感じ。もっとも不得意とする分野で四苦八苦しどろもどろのよね。電卓くわえてじたばたしてます。「青色申告+確定申告」は年に一度の会計祭り。いよいよフィナーレに突入。
沈丁花の香り。花粉症を知らなかった時代は思い切り好きなシーズンだったのに。
よねは、いったいいつから花粉症か?ということが、重大になってきた。花粉症について、耳寄りな話を知った。
多くの経験者が語るのだ。花粉症って発症してから30年たつと軽くなるんだって。ぴったりなくなるわけではないが、はくしょんも鼻水もだんだん少なくなって、過ごしやすくなるそうだ。
大学3年の春休みは実家に帰っていた。2月24日に初めての海外旅行に旅立つ予定だったのだ。出発の直前、鼻が出はじめて体がだるくなり、すわ、風邪か?旅行行けなくなるか?と思って、一日ベッドでおとなしくしていたのを覚えている。
生まれて初めての長旅の前で、ナーバスになっていたこともあったけど、とにかく前日にどうしようもない不安とだるさの中にいた。翌日、飛行機に乗ったとたんに元気になって、ちゃんとそれから20と数日の旅程をこなして無事に帰ってきたのだけどね。あの時の体調は、今の花粉症そっくり。
旅の翌年の春休みは就職先の広告会社へアルバイトとして出社していた。会社といっても、住居用マンションの2戸分を会社に改造して営業している小さな現場だった。
やしきごりさん(仮名)ってディレクターがいた。この方はすごい花粉症で、その存在がよねの一番の悩みの種であった。デザイナーの部屋でだれかがスプレーのりを使うと、ずうっとやしきごりさんのくしゃみが出っぱなしになる。初めて見るくしゃみの連発は衝撃的であった。
「早く止んでくれー」。よねは心の中でいつも毒づいていた。やしきごりさんは酒を飲むとき以外はいつもマスクをかけていた。口元が見えないと、人は常時機嫌悪そうに見える。&、指示の言葉が聞こえにくい。
やしきごおりさんからの作業指示をどうやってかわすか、が、アルバイトよねの最大の心配事であった。夜寝る前には「4月からはやしきごりチームに入れられませんように」なんて神様にお願いしてた。
花粉症=やしきごりさんの代名詞みたいに言われていたので、「よねちゃん、それって花粉症なんじゃない?」とか言われると即刻否定してた。
当時そんなよからぬことを考えていたばちが当たっので、今、こんなにひどい花粉症に苦しんでいるのかもしれない。花粉症を笑う者は花粉症に泣くのだ。花粉症の人にはやさしくしようね。
社会人になってしばらくは、春先にいつも風邪っぽくなるなあと自覚していて、医者には行ってた。その医者はアレルギー検査なんてしないで、普通に風邪薬を出した。飲んでも飲んでも2か月ぐらいずっと調子悪いままだった。風邪じゃなくて花粉症だったとしたら、違う薬を飲んでたってことになるな。
よねの花粉症が、もしも大学~就職したあたりで発症していたのだとすると、もうじきに25th Aniversary。花粉症卒業の日って、おれにもいつか来るんだろうか。今のところはまだまだ鼻水爆裂、のどもいがいがだが。