« 昔のお茶の水資料 | メイン | 13-12/ラフを描く »

13-13/素材調達心得まとめ

スケッチを素に今度は素材を探します。
探すものは大きく分けて二つあります。
一つはアイデアを深める参考ビジュアル。加工や素材探しのお手本となるものです。
もう一つは実際に加工する写真そのものです。

実際に加工する素材そのものはインターネットでも探せます。
「フリー写真素材」「著作権フリー」などと検索ウィンドウに入れて検索してもいいし、デザインの参考サイトなどを探すのもよいでしょう。
写真をダウンロードさせるサイトのほとんどが、640×480pxくらいの、表示してもユーザーの負担にならない程度の写真を掲載しています。
最近、PCの性能が上がって、大きな画面や高解像度のクリアな画像を表示できるようになりました。
サイトのサイズも大きい画面で見ても見劣りしないように、1000px前後の大きなサイズのワイヤーフレーム(ウェブデザインの骨組み)を持つものがスタンダードになりつつあります。(ちなみにみなさんが今読んでいるこのコラムの本文の幅は530pxで設定してあります。)

印刷用の原稿だと画像解像度はおよそ5倍、350ppi必要です。
ただでそんな大きな画像を提供してくださる、聖人のような人がいるのか?
いるのです!
検索ウィンドウに「素材 フリー 著作権フリー」などのキーワードを入れて探してみましょう。

「フリー」という言葉には2重の意味があります。
一つは「著作権についてフリー」の意味、
もう一つは「限られた条件だったら値段がタダ」という意味。
ロイヤリティー フリー」とかいてあるやつを「まったくのタダ」だと勘違いしてはいけません。

自由に使ってくれてかまわないが金くれ、という人と
お金は要らないがかならず俺の写真だとわかるように使ってくれ、という人と
どっちも要らない、もってけ
という人がごちゃごちゃにまざっていますので注意すること。

サイトには、「何についてフリーで、何については課金されるか?」が記載されています。必ず使用条件をチェックすること。

※もしも他人の著作物を素材として今回の作品に使用した人は、必ず自分のオリジナルの加工の手を加えるか、著作権保有者に許可を取ってください。

素材が転がっているのはインターネット上だけではありません。
本屋に行って雑誌を探すのもよいです。
街を歩くとフリーの雑誌やフライヤーがたくさん拾えます。
これらもすばらしい素材になります。

ただし、雑誌や印刷物の写真には、基本、著作権や肖像権が派生して、 スキャナーで取り込んで、そのまま使用すると違法になります。
色や素材の使い方、組み合わせかた、フォントとか、形や大きさのサンプルとして、アイデアだけをいただいて、自分で調達できそうな素材に置き換えて新しくデザインします。

1 自分で写真を撮る。
デジカメや携帯の写真でも加工によってはミステリアスで楽しい作品が作れます。
写真のクオリティーが良ければ良いほど、修正が少なくてすみ、あとの作業が楽ちんだということは、前回までで経験しましたよね?

2 イラストが得意な人はイラストを描く。
紙に描いたイラストも、スキャナーがあれば、簡単にPCに取り込めます。

3 どちらも得意でない人は、素材を世間様からお借りしましょう。
人の素材を使用する際には、著作権と画像の大きさについての条件をクリアーさせること。

※画像素材についての品質保証書を提出します。著作権のある素材を使用した場合は必ず記載すること。