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09-01|名刺の制作ワークフロー

今日は1回分の授業時間内で名刺を作ってみましょう。最初に制作の手順をチェックします。

1 何の用途に使う名刺なのかな?まず、使用する目的をはっきりさせます。
・目的によって制作枚数が決まりますね。名刺などを印刷屋さんに頼むときは、最低でも100〜200枚を一度に作ると1枚当たりのコストが安くなります。
 みなさんがサークルや就職活動などで使用する名刺だったら、A4サイズの用紙の中に何枚かを一度に出力できるように、版を組み合わせて、自分でカットする、という作戦でもよいでしょう。
・制作する量がはっきりしたら、印刷にかかる費用を調べます。
(費用の配分を決めることも、デザインの仕事の中に含まれる場合がほとんどです)

2 アイデアを出しとリサーチ。
・アイデアはじっと考えるだけでは出てきません。紙と鉛筆を用意して、時間を決めて集中的にスケッチしてみましょう。
・アイデアがでてきそうにないとき、わたしは必ず「市場調査」「マーケティングリサーチ」をします。
・お店に出かけたり、本や雑誌を見たり、自分の持ち物をひっくり返して、仕事のヒントを探しに行きます。

3 ラフスケッチを描く。
・うかんだアイデアをさらに練ります。
・でてきた案を組み合わせると思わぬ新しい案が生まれます。画像と名刺全体のアイデアが浮かんだら、紙に書き留めます。

4 情報と素材を作る
・入れる情報を決定し、必要な要素を揃えていきましょう。
・文字原稿を起こします。漢字や欧文のスペルが間違えていないか、辞書を引きながらすすめます。
・版下ベースのデータをIllustratorで準備します。
・画像を撮影します。またはライブラリから画像を探します。
・イラストやロゴマークを作る。

4 レイアウト
・Illustratorのデ版下データを開き、レイアウト開始!。
・トリムマークはいちばん上のレイヤーになるように気をつけて、画像を配置したり、文字を組み合わせていきます。

5 テスト出力
・ある程度できあがったところでテスト出力してみましょう。
・間違っている文字や読めない文字はないか、確認することを「文字校正」といいます。
・このとき、実際の仕上がりサイズに裁断してみると、直すべき箇所が発見しやすくなります。
・テストした出力紙に修正箇所を書き入れます。

6 修正と再出力
・修正箇所が訂正されているかどうかをまず確認します。

7 データ入稿(業界の一般的な例)
・印刷屋さんにデータを受け渡すことを「入稿」といいます。
・渡すものは
 1 文字のアウトライン化を済ませた版下原稿データ。拡張子は「.ai」
 2 出力見本 トリムマークもいっしょに印刷された出力紙は色の目安になります。
 3 印刷屋さんの発注書または作業申し込み伝票

 本番の仕事ではこれらを封筒に入れて印刷屋さんに渡すことになりますが、この授業では、印刷はしません。
 完全なデータと出力見本を作るところまでを完璧にやりとげましょう!。