« 13-06/ポスターの提出条件 | メイン | 13-03/解像度を変える »

13-05/印刷原稿を入槁する場合に必要なもの

 印刷には大きく分けて2つの種類があります。版にインクをつけて紙に転写させる従来の印刷とオンデマンド印刷は仕組みがちがいます。

 オンデマンド印刷は一般のプリンターと同じしくみです。トナーを紙に吹き付けていくタイプのデータ出力の一種だと考えてください。版を作る必要がないので、少しの枚数を作る場合は製版の代金がかかりません。
 枚数が多くなると、オフセット印刷をしたほうが、コストが安くなります。
 制作の部数によって、適した印刷の方法を選びましょう。いくつかの方法で見積もりを取って、値段を比べるとよいでしょう。
 印刷用の原稿として、データを印刷会社に引き渡すことを「入稿」といいます。
・入稿した「.ai」のデータから、印刷会社はC(シアン)M(マゼンタ)Y(イエロー)K(黒)の4色のインクを刷るための版を4枚作ります。
・データから版をつくる製版の技術は、精巧な技術です。印刷会社や印刷機によって持ち味が違います。
・正確なデータを仕上げ、色や出来上がりのイメージを印刷の職人さんに間違いなく伝えるのが、デザイナーの任務になります。
■印刷入稿に必要な3点セット
1.データ
 メモリスティックでなく、CD-Rに焼くほうが親切。先方は返却しなくてよいので。
2.仕上り見本
 出力でプリントした見本を一枚添付します。
 写真や色が間違っていないかを、実物に近い紙の状態で確認するために必要です。
3.注文票
 印刷会社に用意されているシートに、注文を記入します。
 仕上り枚数や大きさ、紙、印刷の色数、使われているソフトのバージョンやフォントなどの確認をするための書類です。
■入稿までにはっきりさせておくこと
 入稿のときに印刷会社に伝えるインフォメーションは次の通りです。原稿を持ち込む時までに決定しておきます。
・制作枚数
・紙の質と厚さ
・値段
・納品日
・納品場所
・支払い方法(請求先、支払い期限、支払い方法など)