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13-10/PhotoshopとIllustratorの使い分けは?

質問コーナーです。
生徒からの質問は、皆さんのお役に立つよう、できるかぎり公開していきますね。

*Q
風景などを描くときはIllustraterの方が良いと聞きました。
私はノベルゲームの製作を私の友達としているのですが、背景を思うように描けません。Photoshopは昔から使っていて、Illustraterにすぐに慣れそうもありません。Photoshopでも背景はうまく描けないのですが、背景のポイントとなることは何でしょうか?よろしかったら、教えてください。

*A
IlustratorとPhotoshopの使い分けについての説明をいたします。
わたしは、輪郭線がはっきりほしいマークや文字、キャラクターなどはイラレで(ベクターデータ)、ぼかしや色の混ざり合いによる奥行きや空間の広がりがほしい背景などはフォトショ(ビットマップデータ)で、べつべつに加工し、イラレかフォトショのどちらか上で合体させて仕上げています。
仕上げる段階では、モニターで見るウェブの仕事はPhotoshopを、印刷の原稿はIllustratorを使うことが多いです。
仕事の内容や他のクリエーターから預かったデータのコンディションによって、ケースバイケース。IllustratorとPhotoshop、またはInDesignと、仕事のしやすいソフトをその都度、選んで進めています。
Photoshopは、写真を切ったり貼ったり、いろんな味に加工したり、といった作業が得意なソフトです。いい素材を手に入れ、機能をうまく組み合わせられれば、背景が「描けなくても」、「作れる」かも、です。
Photoshopのデータをイラストレータに読み込む際には、「画像解像度」に気をつけましょう。印刷物に必要な画像解像度は350ppi、プリンタ出力には200ppi程度必要です。
このクラスでは後半、PhotoshopとIllustratorを両方開いて、データをやり取りする作業を体験するような課題を用意しています。6月半ばには、両方をいったりきたりの作業ができるようになるでしょう。