新サイトをお楽しみください
ながい間ご愛読いただいた「旅はいいなあ。」は、終了しました。新しいホームページは「本を手に散歩」です。(←これまたいままでと同じく「パキッ」としないゆる感満載なんですが…)のんびり進んでます。新サイトをお楽しみください。
投稿者 midori : 12:21 pm | コメント (0)
外は北風今夜はあったか鍋
いただいたマロングラッセの下に敷いてあったケース。ぜんぶ食べちゃった後に残った。この神々しさはいったいなんだ?あまりの神聖さにおもわず笑う。
水道が凍りました。ある朝、蛇口をひねっても水が出ない。お湯も沸かせないし、お味噌汁も作れない。
子どもの頃、よく母が寝る前に、凍んないように水をほんの少し出したまんまにして眠ってたっけ。すっかり油断していた。ひさしぶりの零下ってこと。
北風が直接は当たらない洗面所と深夜も使用のあったトイレのお水は生きてたので、洗面台でお皿洗いした。なんか、キャンプ場にいるみたいな気がしたよ。
昨日は昔の仕事の仲間と久しぶりに集まった。地震以来初めて。
浦安市や東北からも友達が来て、「そのとき、どのくらいたいへんだったか」を直に聞いた。
こうして、またうまい酒が一緒にのめて、ほんとうによかった。生きててよかった。命あるうちにやりたいこと、どんどんしよう。会いたい人には会えるときにどんどん会おう。行きたいところへ行こう。
あらためて命を無駄にすまい、と、誓い合った。
ばたばたしているうちに1月があっというまに過ぎた。
毎年飾っている穴八幡の一陽来復お守りを今年もぎりぎりでいただきに行った。明日はもう節分だ。
2月から仕事のシフトといろんなことが変わる、というか、変えようと思って変える。
今日は、心を正すためにも、だらだらを仕切り直すためにも、またお掃除。それといろんなものの位置をまた動かした。
椅子を2脚、買い替えた。カーテンとソファーのカバーを縫おう。玄関と廊下を広くするために、また少し、いろんなものを捨てる。売り飛ばす。
投稿者 midori : 08:25 pm | コメント (0)
月食を見なかった話
次はケーブルカー。でも街の景色なんか見るではなく、日本のお腹の中にずぶずぶーっと、潜ってくかんじ。ずっとトンネルの中。胃カメラの先になったらこんな気持ちかも。
月を見上げる回数にかけては標準よりずっと多いはずのよねが、この皆既月食を見逃しました。
昨日、大学の仕事の帰り、アキバ駅の上にぽっかり、取れそうに大きな月が「やーい、きょーうはたべられないもんねーっ」と、らんらん光っているのが目に入りました。土曜日の月食、見られた方はきっときれいだったでしょうね〜。
どこで風邪をいただいたのか、覚えがとんとないのですが、数年ぶりに寝込んだのです。先週。火曜日までは元気だったのだけど、水曜日、昼過ぎ頃から悪寒がおそってきました。
仕事の予定と夜に友達と食事する約束がありまして、なんか早く歩けないなあ、おかしいなあと思いながらも外出しました。今思うときっとその頃から発熱始まっていたのだと思います。
翌日もなんかおかしいので体温を測ってみると38度越え。ふだん熱なんか出さないのでもう、数字見ただけで負けちゃいました。手を入れなくてはいけないホームページとか、企画書書かなくちゃ、とか、請求書ださなくちゃ、とか、年始のポスター出さなきゃ、あれー!年賀状が!とか、もう、てんこ盛りだったはずが、手も足も出せず、ベッドで丸くなって、木曜日は1日眠りたおし、土日はなんとか復活して仕事に行けました。
インフルエンザ検査は陰性。だいたい、これって風邪だったのかな?予防注射だってちゃんとしてあるし、咳がひとっつも出ないし。いつも喉から悪くなるのにね。食欲もあったしお腹も壊さなかった。ただ、ひたすらだるかったです。けだるさ300倍。それと、薬が切れるときに、あ〜きれる、きれる、ってわかるくらいの、悪寒が始まるやな感じがつらかったです。
こんなだったのです。この週末。土曜日の夜、熱はもう平熱だったのだけど、なんだかどうにも頭が重くて、仕事を1時間早引けさせていただきました。ちょうど月が本気で欠け始めたであろう時間に千葉に帰りつきました。バス降りた瞬間、空見ましたよ!いちおうは。
なんと、欠けつつある月に照らされた柔らかな雲が、ぼーっと明るく一部光ってる。
そう、曇り。千葉市上空に雲襲来!東京地方全体はよーく晴れていたのに。千葉市上空だけに雲が出てたらしい。
ふだんのよねだったらじたんだ踏んで悔しがるシチュエーションです。でもこの日のよねには月が、いや空みんながよねの味方に思えました。
もうこれは、「月食は気にせずにゆっくりお眠りなさい。」お月さんがよねにそう言っているとしか思えなかったので、そのままベッドに直行しました。
せっかく食べられている月を、いちども見に起きることもなく、朝までまたこんこんと眠りました。
日曜日にはもう、シーツ洗濯してお布団やらマットレスやらすべてを干して、部屋の掃除してから出かけられるくらい元気になりました。
投稿者 midori : 04:09 pm | コメント (0)
アンチ・ダンシャリヤン(片付け大作戦2)
台風が来てからずっと風が強い。いろんな雲が生まれて去っていく。空はいちばん身近な大自然。あたりまえの色に癒される。
会社勤め時代に谷山さん(仮名)という先輩の隣の席だったことがある。
谷山さんは当時の社長とじきじきに、会社のいろんな重要事項を運営していて、ほかの社員とはがっつり距離があった。管理職からも恐れられていたと思う。よねの前任者は谷山さんに徹底的にいじめられたという話だった。
「谷山さんには気をつけなさいよ」
他の先輩から忠告を受けたこともある。谷山さんの隣の席になることが決定して「うまくやっていけるかな」と心配だった。しかしなぜか、谷山さんはよねに対して、「隣の先輩以上」、「肉親以上」といってもいいくらい、気を遣ってくださったのであった。
例えば、時間にルーズだったよねのタイムカードを預かってくださってて、毎朝、遅刻にならないように、しかし、矛盾しないような刻を選んで、良い時間にぴしっと打刻してくださった。おかげでよねは、毎朝、エレベーターの前でどきどきしたり、非常階段を駆け登ったりしなくても良くなった。よねがお願いしたわけではない。谷山さんから「わたしに預けておきなさいよ」とお申し出があったのだ。いっしょに飲みにいくと、よねが電車を降りる時間を調べておいて、直前にかならず携帯電話を鳴らしてくださるというふうに。親切をしはじめると、とことん親切になる方だった。
よねはダメ社員だった。それに出世欲も政権略奪にたいしての欲も根回しもなく、目の前のデザインに対してだけ頑固だったので、谷山さんにとってはわかりやすい女だったのかもしれない。
またたいそうな「のんべ」で、谷山さんの飲みのお伴も十分こなせた。そのころの谷山さんのがんばりぶりを思うと、多少おばかだったとしても、ダメ社員だったとしても、話が通じる相手が隣の席に来たのは嬉しいことだったのだろうと思われる。
谷山さんは整理整頓がとても上手で、机の周りはいつもぴっちり、きちんとしていた。
毎朝のぞうきんがけの際は、電話の受話器のぐるぐるのコードまで丁寧にのばしながら時間をかけてふいていらした。椅子は製図なんかの道具で消しゴムかすを払うための鳥の翼型の羽でほこりをはらう。ときどきよねの椅子も、製図用鳥の羽で払ってくださった。(毎日ではなかったが、それが「あんたも掃除しなさい」のサインだと受け止めてた)
よねの席の周りには、印刷所から戻ってきた使用済みの版下やら資料やらがいつも積み上がっていた。谷山さんの席の方にまで、荷物が飛び出すことはしばしばあった。しかし、整理整頓がなっていない、ということで苦情を言われたことは一度もなかった。
よねの席の隣はさぞかしストレスだっただろうに。
家を片付けたくて「段捨離」の本を購入した。本に取材されている片付いた家の写真を見たら、谷山さんのお宅を思い出した。
ある日、酔った勢いで谷山さんのマンションに泊まることになった。玄関には一足も靴が出ておらず、ほこり一筋もないぴっかぴかの下駄箱の上に、ちいさなお人形とお花がディスプレイされていた。「家庭画報」のグラビアのように。
玄関だけでなくどこもかしこも整っていた。リビングのテレビの前に座布団が正しく敷いてあり、その上にぬいぐるみが10体ぐらい顔をテレビの方を向けてきちんと背の順に一列に並べてあった。赤ちゃん言葉でお人形に話しかける谷山さんに驚いた。
主人は今日はいないから、と、ふりふりの付いたパジャマと布団を用意してくださった。よねがお風呂を使わせていただいて出てみると、谷山さんはエプロンをしてキッチンでてきぱき雑炊を作ってくださっていた。真夜中の12時過ぎの話である。
大きく表紙に「断捨離」と印刷された本は買ってはみたものの、ちょっと開いただけでザゼツした。見出しだけを飛ばし見。詳しく読むことは脳が拒否。しかし、谷山さんのことが思い出せたので買ってよかったと思う。
過去にも今にも、こだわりばかり、自分大好き、煩悩の固まりのよねである。ダンシャリヤンにはなれない。捨てたくないもので人生あふれている!(そもそも、物には命があると思ってしまうし。)
片付かないのは困る。断捨離以外の掃除の方法を見つけよう。
投稿者 midori : 08:39 pm | コメント (0)
家でドリームパーティー(片付け大作戦1)
「なる」茶碗と「た」茶碗。そう、ここは成田山。茨城の友人とちいさんぽ。御休憩所にておやつのパンを食べる。へこたれたときには神頼み。涼やかな風に癒されて、パワースポットできゃあきゃあ騒いで、夏のやる気にスウィッチが入った。
そういえば、パーティーって、最近あまり出ていないなあ。
飲み会ではなく、パーティー。
立食でもテーブルに座ってでも、料理が高いとか安いとかどうでもいいんだが、飲み物がビールだけでなく、シャンパンとワインが出てくるやつ。
会社員のときって、名前を知ってもらったほうがポイントお得!知り合いはは多ければ多いほどよしっ!みたいな勢いで、名刺配りまくり。あんまり自分に関係ないパーティーでも、どんどん出席していたよなあ。
「めずらしいワインを開ける」とか「○○さんのお話を聞く」とか、いろんな名目でパーティーもたくさんあったなあ。ああいう夜って、今でも誰かが同じように過ごしているんだろうか?あのときあそこにいた人たちって、今はどうしているのかしら?
お祝いごとに呼ばれる機会が機会がぐっと減ったせいもあるし、いっしょに仕事をしていた人たちも会社を退いたり、家庭に入ったりして、交遊地図がせばまっているせいもある。仮に誘われたとしても仕事が休めなかったりでほとんどをお断りしている。ここ数年、土日が仕事で体が空かないし、学校の先生業始めてからは、平日は夜も授業入るから、18〜19時始まりのイベントにはほとんど伺えない。授業の走っている時期の出かけない日は、授業の準備と家仕事で精一杯で、わざわざ出かけなくていい日に出かけたくないと感じるスローな年齢になってしまいました。
積極的に営業をしまくらなくてもよいという幸せな状況であるということでもあるかもしれないけど、ときどき、ぽつねんと淋しくなるときがある。仕事ばかりしているもんなあ、最近。
こういうときの息抜きって、旅じゃないんだよなあ。パーティーなんだよなあ。
友達に来てもらえるくらいに家を片付けて、料理作って、家でパーティー開きたいなあ。千葉の田舎にようこそ!。
そのころには地震も原発も落ち着いて、食べ物の心配も交通機関の心配もしなくてよくて、安心してみんなに千葉県に来てもらって笑い合えるようになってますように。
投稿者 midori : 11:19 am | コメント (0)
散歩ですが何か?
近所のバスどおり沿いの飲み屋の看板の裏。子育てが始まりました。よねも新学期が始まりました。今、つばめの父さん母さんの心境っす。
6時45分に出発。久しぶりに近くの神社まで朝の散歩をしました。がしがし歩いていたら、警察の前のバス停で呼び止められました。小学校の同級生の日戸さん(仮名)がご出勤のために街行きのバスを待っていたのでした。
数年ぶりなのに、よくわかったなあ。よねだって。
「がんばるねー。ウォーキング?」ってほがらかに聞かれたけど、視線は上から下にずずっとなめておられた。
日焼け止めだけ塗って日よけの帽子を被ってて、着てたのはジーンズとてれてれのTシャツでした。首に手ぬぐいを巻いていなかっただけまし、と思おう。
がんばってないのよ。ぜんぜん。
出られるときに出かけておかないと、本日も一歩も家から外に出ないいちにちになってしまうので、時間があるうちに歩いているだけなのよ。健康を損なうことが今はいちばん恐ろしいので、散歩が保険のかわりなのです。と念力だけ送って笑顔で別れました。
朝の7時半って、普通の40代の女の人にとっては、仕事に出かけるか朝ご飯の準備にいちばん忙しい時間だもの、こんな時間にただ歩いているなんて、何?って思うよなあ……。こういう瞬間、自分がすっかり怪しいチーム員なことを自覚します。
野原でひばりさんがさえずっていました。すごくさわやかな天気ですが、きょうもパソコンとともにネットに繋がって一日家仕事してます。おーし、学生の作品、これから見るぞ。
投稿者 midori : 10:46 am | コメント (0)
冬と春の星座
中学生のときから愛用している星座盤。流星群が来るたび、それから、今晩みたいに季節が変わって空も変わると、しばしば持ち出す。これのおかげで、ずいぶんと星座の名前を言えるようになった。
3月ですな。季節が変わったってさっき、強く思った。今夜は10時頃、スポーツクラブからの帰りに空を見上げた。模様が変わってた。
天頂に6月生まれの人の星座、双子座のカストルとボルックスが仲良く光っているのを見つけた。体を北に向けると、双子座の斜め下に大好きな北斗七星が、お水がじゃーっとこぼれる角度で回ろうとしている。ひしゃくの深さのちょうど5倍の距離のところに、簡単に北極星が見つかった。
双子座の隣にぎょしゃ座の五角形、東に頭を回すと獅子座の逆ハテナマークがやさしく「はてな?」と語りかけてくる(宇宙からの問いかけを裏から見ている感じだね!)。真冬には東南のそらの王様だったオリオン座は、西に傾いていた。
小学の低学年から、近視がはじまった。こどもの時って、ものすごい勢いで近眼が進む。眼鏡の度を合わせるより、近眼が進む方が早くて、いつも遠くが見えずらい子だった。
だから、夜空は大の苦手だった。小学生のときも中学生のときも、星座は見つけることができませんでした。星座観察の宿題は、前の家の屋根とか塀とか、もっともらしく描き入れて、あとは父親に、どのへんに出ているのかを指で示してもらって、図鑑を丸写しして乗り切りました。
始めて、星座ってもんがほんとにあるのだとわかったのは高校生のとき。わたしはだいぶ大きくなるまでピアノを習ってまして、そのレッスンの帰り道、空がきれいに見渡せる場所で、「ん?」と思った。
星が斜めに3つ並んでいた。さいころの「3」みたいに1列に。
その「3」の外側に目を動かすと、4方に明るい星が。オリオン座を発見したのだった。星座ってもんがほんとうにあるんだ!生まれて始めて自分の目で知った。
ただの点が線でつながった瞬間の感動は忘れない。
ヘレンケラーが水を触ってて、これが水ってもんなのね!と知った瞬間の喜びはこれだったか!くらいの衝撃だったな。
高校のクラスメートが描いていたマンガの話の主人公が「リゲル」っていう名前だった。オリオンの足に当たるリゲルは、三ツ星を囲む四すみの星の一つだ。
理科の宿題もちゃんとやって持っていってたよねは、オリオン座がどういう風に並んでいるかということだけは知ってたんだな。
オリオン座はよねがインチキして描いた宿題のスケッチより、ずっとゆったりと大きく、のびのびと広がっていた。
そんな大らかな規模で、星座ってもんが展開されているとは。
投稿者 midori : 10:02 pm | コメント (0)
なにやってきたんだろう?友人の発言に思うこと
今までおれ、なにやってきたんだろう?
きみはつぶやいた。(きみがそんな発言をするなんて、よねは驚いた。)
だけど、よねは思うよ。
きみがしてきたことは、なにもしなかったより、ずっと意味がある。
なぜって、
きみが何かをした。そのおかげで動かされた人がいる。
だれかがきみの払ったお金でうるおい、
だれかがきみの一言に生きがいを感じ、
だれかがきみの喜ぶ顔みたさに仕事した。
あのとき、わたしの話をじっときいてくれたおかげで、
わたしはとんでもない間違いをしでかすのを、一回避けることができたし。
きみが腹を立てたため、過ちに気がついた。
結局もとに戻ってしまった。
きみは嘆くけど、
「もと」なんてもともとないと思わない?。
スタートだと思っている地点だって、なにかの結果だし、
結果だと思っている地点だって、なにかのスタートだよ。
ほんとの結果が出るのはよぼよぼになって死ぬときだ。
空しい気がしているのは、きっとまだまだこれからこの先に
いままでと違う、すべきことが、あるからなんだだとよねは思うよ。
なんだってほっておいても時間は進むもんだし。
良いことも悪いことも嫌でも変わる。
だから、流れを受け入れて、先に行くしかない。
今日はゆっくり眠って、あしたはがっつり朝ご飯食べてさ。
どうせ行くなら楽しく行くしかない。(自分にも言ってるんだけど。)
西を見るとちょうど日没。東には月が登ってきた。同じ空に夜と昼。卒業生と新入生と両方のことを考えている。今の季節、みたいな空。
投稿者 midori : 11:19 pm | コメント (0)
楽しみが止まらない
こんなわけで、夜眠る時間がぐっと遅くなってます。まずいです。あっという間に2時過ぎになります。今週はずっと夜行性。朝ねぼうなとんすけになりさがっております。
ひゃあ、やっとiPadが楽しくなってまいりました。「Adobe idea」というアプリ(無料!)を入れて、それでやっと、iPadさんとどうおつき合いしていけばよいのかが、わかってきたのです!
「Adobe idea」はただのメモソフトなんですが、いままでマウスでやってたドラッグをこのたびは指で、それも直接画面をなぞることで、なぞった部分がなぞったとおりに絵になってくれる、というものです。
ガラスに指で絵を描く感覚っていいですよー。曇ったガラスに指を走らせて落書きして遊んだあの原始な喜びがよみがえります。
ペンタブやマウスでPhotoshopに描くのとちょっと違うのは、手のびびりをideaが勝手に修正してくれて、スムーズな線に修正してくれる、という機能がついている、というところです。Flashのブラシツールの「スムーズ」ボタンを押したときの味に似ています。
ブラシの先が丸っちょい、柔らかめマーカー風。これ一種類なのですが、太さのバリエーションと透明度いろいろが選べます。
文字も丸っこくなる機能のおかげで、かわいくよみやすい描き文字に変身。
どんななげやりで雑なストロークでも「毎日かあさん」あるいは「べつやくれい」風の描き味になります。レイヤーも追加(800円)しちゃいました。
iPadではショートカットが効かなくて、文章書いているときとかについ、いらっとしてたのだけど、このソフトにはなんと、ショートカットでいうところの「コマンド+z」「コマンド+shift+z」(あ、Winの人はコマンドでなくてコントロールねっ!)に相当する「戻る」ボタンと「取り消しを取り消す」ボタンがついています。うれしくてつい、さわいじゃった(夜中)!
さらにさらに。できあがったイラストの解像度は300!メールに添付する機能を使ってPCに送ったのを見てみたら、上のイラストはなんと幅が4000px近い高解像度PDFに書き出されていました!
Photoshopで開いてみたら、レイヤーは保持されていないのだけど、バックグラウンドは透明でした!。これは、いろいろに使える予感。
あとね。ぜんぜん関係ないのだけど、iPadのデザインって 「石盤」に似ていると思う。
「石盤」っていうのはアンとか大草原の小さな家の時代の小学生がノートのかわりに勉強に使っていたボードのこと。
指絵描いてたら、「赤毛のアン」でアンがギルバート・ブライスの頭を石盤でたたいて、石盤を割るシーン(世界名作劇場の絵で)が鮮やかによみがえってきた。今、アーリーカナディアン小学生気分。
投稿者 midori : 12:15 am | コメント (0)
ささやかな人生
秋葉原のイルミネーション。信じられないくらい秋葉原は変わったよ。西池袋→八王子→麹町→銀座に連なる、よねの青春(いや、朱夏かな?)の舞台になって5年が過ぎました。
午後10時11分の快速発車まであと一分のところで地下2階に着いた。東京駅の地下4階、総武線ホームへのエレベーターを駆け下りる。
グリーン車(土、日曜は安売りデーなので特別に乗ってよいルールになってる)チケットの販売機の操作がスムーズにいって、発車ベルにどうにか間に合う。窓際に席が見つかり、座れた。
これっていろんな意味で、幸せの一つなんじゃあないか?
あまりにお腹が空いたので、ちょこっと立ち居よったスタンドバーで、初めて頼んでみたサンドウィッチのクリームチーズがおいしかった。で、つい、追加で赤ワインを注文する。
チーズはもちろん、おいしさが倍増。お店の人に薦められたボジョレーはあまりにもいい匂いで、きれいな色で、香りを楽しんで眺めているだけで、なんだかいろんないい思い出が湧いてきた。
これも幸せといえるんじゃないか?
思い出が繋がり、いろんな楽しい記憶がよみがえる。いろんなシーンの中でいちばん重要なのものは仕事の記憶だ。
わたしがデビューした4分の1世紀前、仕事対象はすべて手で触れられるメディアで、うんざりするくらいの工程と量があった。当時はほとんどが手仕事だった。それだっておもしろい経験だったし、今は今で座る場所とLANとパソコンがあれば、世界中どこにいっても好きな物を作ることができる。
そういうことだって幸せの一つだって言えるんじゃあないか?
上の文章のハテナマークを打ったとたん、ipodの音が急に好きな曲に変わった。目を上げたら、ちょうど電車はわたしの大好きな橋にさしかかるところ。
おかげでいちばん好きな音楽に乗せて、ぷちぷち続いていく光の列と水に映る素晴らしいシーンをしみじみ見ることとなった。
グッドタイミングに運命の天使の笑い声がはじけるのを聴く。これってきっと幸せの一つっていってもいいんじゃない?
これっくらいのことのでうれしくなる。わたしにとって幸せとは、こんなささやかなこと。その連続でじゅうぶんなのではないかな。
投稿者 midori : 12:13 am | コメント (0)
巨大にんじんを揺るがす
朝方、雨があがって屋根が空けられた。薄いブルーのところは朝の空です。十日町市にある「光のやかた」のお座敷から天井を見上げたところ(天井に穴が。ふだんは閉じている)。やかたを借り切って、日没と日の出の空の色の移り変わりを眺める。建物自体が、それからまわりの景色と空気、光と時間の流れ全体がジェイムズ・タレルの作品。(「どこまでがアートでどこまでが仕事よ?」「なんでそのデザインが必要なのよ?」ってな感じの、よくされる、あの質問の答がまとめて、ここにある。知りたい人はぜひ、体験してね。)
昨日のサッカー、オランダ選手が走るにんじんに見えたよ。巨大な、速い。
まず、シュートが正確だよなあ。ばつーっって、ま直線だもの。あのボールをはじいたとき、すごい、手ぇ痛そうだった。あと、上からみていて、ボールを送る軌跡がすごい美しい。すわ、攻撃ってなると、すごい速さで△をつないだ図形が現れる。マスゲームかブラスバンドのフォーメーションが広がるみたいに。選手たちが作るいろんな形が動くのが、すごくきれいだった。美しい試合って言い方、変?
1-0だったけど、すごくいい勝負になっていた。シュートがもっと決まって、あとスタミナが続けば勝てたかもしれない。巨大にんじんらの△をあれだけ揺るがしたのだもの、さむらいチーム、すばらしい。
投稿者 midori : 07:49 am | コメント (0)
双子座のしわざ
アートみたい。でもよく見ると、おなじみのレディースとメンズのマーク。新潟県十日市の「キナーレ」という工芸体験施設のお手洗いです。入り口&たたずまいが劇的素敵すぎ。わらっちゃうトイレベストの3本指に入るな。
パスポートと運転免許の更新に旅券事務所と幕張の免許センターまでいってきました。2カ所を掛け持ち。車で自力で運転して。国道14号をぶっ飛ばしてきました。
免許の受付時間は午前は10時まで。午後は13:00から15:00まで。午前中はゆっくり朝の連続ドラマなんか見てたら出そびれて、受付に間に合わず、午後1番をめざしたら、12時半ごろついて、けっこう込み合っていました。視力検査と撮影の間、広い部屋に行列になって名前が呼ばれるのを待つのだけど、このとき、ちょっとおもしろいことに気がつきました。
今日は6月9日なので、ここに待っている200人ちかい人はほぼ全員(免停食らった人と失効した人は除くが)、5月半ば〜7月初め生まれ。つまり、双子座と蟹座の人が大集合しているってことじゃない!
そう思って回りを見渡すと、なんかやっぱり、双子座っぽい人が多い気がします。双子座っぽいってのが、どういうの?って一言では言い表せないのだけど。(一見ごく普通でも、「変わってる」っていわれて、怒らない人、とでも言いましょうか、世の中をちょっと斜めに見ている人とでも言いましょうか。違っているかもしれないけど、頭のてっぺんからみえない角が一本、にょきって立ってる、イメージ。)
今、200人近い双子座さんに囲まれているのだと思って、周りの人を見出すと、待たされている間もなんだか楽しくなってきました。
よねは、つい1年前までペーパーでした。今でもかなり安全運転を心がけているし、いまだにまっすぐな道以外は走れないので、ゴールド免許!です。優良ドライバーの双子座くんたちはぞろぞろと、安全運転協会のおじさんのお話のみの教室に通されました。
「千葉県は2年前まで毎年、交通事故が多い県、3位以内に毎年入っていましたが、昨年は事故が減り7位でした。」的なお話は申し訳ないのだけど、ちゃんと集中するにはちとつらい内容です。ところが。
「愛知県はここのところ、ずっと事故数ベスト1です。」と安全運転おじさんが流れるように言ったところで、「ベストじゃなくてワーストでしょ」と、すかさず突っ込みが。笑う人こそいませんでしたが、教室がしゃきっ!
声の主、あいつもぜーったい双子座だーと思いました。
投稿者 midori : 05:24 pm | コメント (0)
6月の17時
低くて頭がつきそうな2階展示スペースの天井。1階はバーのカウンター、2階3階は写真専門のギャラリーという不思議な店。20年以上ぶりで足を踏み入れた新宿ゴールデン街。会社員時代、にしむら課長に連れてきてもらって以来だ。よく行く渋谷の道玄坂界隈よりずっと、なんだかすっかりこじゃれて活気ついていた。まえに来たときはもっと猥雑だったのに、まるで「文人!」って感じに(ちょうど、かつての有楽町〜都庁&博報堂までのガード下みたいなイメージ)エイジングしていてびっくり。いや、若く生まれ変わってるのか。
今、使っているマシンの時計の声の設定はヴィクトリアさん。「It's seventeen hours」とエーゴで時を読み上げてくださる。作業に夢中になると時間を忘れるよねに、このかけ声はありがたい。
6月だというのに、湿気がない。半袖でいると、うっかり風邪をひきそうになるほど寒い。ヨーロッパの6月みたいだ。
とくに、夕方の午後五時ごろがいちばん西欧臭い。
急がないと店がしまっちゃうという時刻なのに、ぜんぜんまだ明るいじゃん。反対に言うと、まだ明るいのに店しまっちゃうの?的な夏の白夜の夕方の感じがいちばん強くなる。「まだまだ照らしまっせー」って感じで太陽の光は白くてまぶしい。風景は真昼間なのに、建物や木々の影は長い。そのせいか?
伝わるだろうか、今年の6月の午後5時。「仕事ひとまず終わったんだけど、まだ歩き回る時間がたっぷりある」的、満ち足りた幸せ感。人にたとえると、「年金あるけど、体はだんぜん冴えてる、もうひとっ働きするぞ65歳」みたいな余裕の感じ。
投稿者 midori : 05:13 am | コメント (0)
夢を言ってみます
棚田。アジアの原風景の中にタイムスリップ。なんとここは、千葉県の鴨川市にありまする大山千枚田というところでござる。話し声が風景に吸い込まれる。「思い出の中でしゃべってる」みたいに音の伝わり方が普通と違う、不思議な場所。
今、かなっててよかったこと。ベスト。
第1位:家族が健康なこと。
第1位:自分も健康なこと。
第3位:家族と仲良しなこと。友達とも仕事のお客さんともよい関係でいられること。
第4位:自分で仕事を選んでいること。そしてそのお仕事が繋がっていっていること。
第5位:仕事で、人さまの役にたててるかなあ、と思えること。
かないそうでかなっていない、近々にかなえたい夢。ベスト。
第1位:週4回の割で運動したい。
*あるいは散歩でもいいです。
第2位:晩ご飯を家で料理して「隣の晩ごはん」みたいな時間に食べたい。
*できれば、買い物から自分でできたらうれしいなあ。
*せめて、朝起きて、「うへーきのう夜遅くに食べ過ぎたー」と反省することがないようにしたいものだよなあ。
第3位:もうちょっと効率よく人の役にたちたい。
*ああっー!眠りすぎた!ばかばかばか!と叫んで猛スピードで顔を洗うなんてことがないようにしたいものだなあ。
*モノレールのホームまでの階段をダッシュで登ることも、なるべく避けたい。
第4位:「シュミは旅行」といってみたい
*遠くに行かなくたっていいのだ。近くのいい景色をみて、浮かんだいろいろをもっとちゃんと書きとめたいものだ。
第5位:楽器を練習する時間を毎日とれたらいいなあ
*土曜の夜中、NHK教育番組、サカモトキョージュの「schola」を見ていたら、猛烈に音楽したくなってる。バッハを練習したくなる。今はipadよりもピアノがほしい。
いまんとこの夢は以上です。かみさま、夢は今の幸せに追加で実現、お願いします。
もうすぐ誕生日ざんす。見ない夢はかなわない。願っていれば、いつか実現することを祈って。
投稿者 midori : 12:28 pm | コメント (0)
ちゅうりっぷ君たちは無事に眠れているか?
ちょうど一週間前、新潟県十日町市に旅をしてきました。これは午前中の風景。まだ雪が残っている山間の農地に、霧が流れてきた。季節も時刻も鈍く遠くなっていく感覚は、お話の国に迷い込んでしまったかのよう!
久しぶりの休みinお家デーです。部屋のごたごた荷物を片付けて、暖房器具を片付けて、本や棚に積もった埃を拭って、たまった領収書や郵便物をファイルするのに2時間ほどを費やしました。図書館に借りた本を返却しに、さっき家の外に出たらすごくいい天気で、気温もぐっと上がっていた。半袖でもいいくらい!
おとといまできゅうっとすぼまったつぼみ状態だった鉢植えのチューリップが今日は思いっきり開いてます。紫がかったブルーのムスカリと寄せ植えになっている、花びらの先が尖ったオレンジ色のチューリップを眺めていたら、ふと、オランダのキューケンコフ公園のチューリップ達は今、どうしているか?と考えた。
4月の第2週目から今頃にかけてが、確か、オランダのチューリップ畑の見ごろだ。きっとたくさんの人が旅行を計画していただろうに。勉強やビジネスの旅の始めや終わりに、不意打ちで足止めを食らった人もいるに違いない。
アイルランドの噴火はヨーロッパ中の航空機を止めているけど、よねの心配は航空機のことだけにとどまらない。
火山灰が畑にも落ちて、チューリップの花びらは傷ついていないか?草原では灰を牛や羊が草と一緒に食べて、おなかを壊してはいないか?それから、アイスランドの人たちは、いつもと同じ春を迎えられているのか?
今年は花粉症が軽く済んでて、よかったよかったと喜んでいたら、桜がとっくに散ってしまった今ごろになって、ひどくなってきている。すごく寒い日がきたり、熱帯みたいな大雨がふったり。火山が爆発したのも季節がずれているのも、どこか繋がっているのかもしれないな。
これから管理をしているウェブのお手入れ作業タイム。また家の中にこもりまあす。
投稿者 midori : 02:18 pm | コメント (0)
ラベル付けで暗黒部分に立ち向かう
よねが癒された本たち2009年ベスト。3位「ピタゴラ装置DVDブック1〜2巻」慶応大学佐藤雅彦研究室 小学館。放送では装置に使われてる文房具やパッケージのロゴにみとれて、肝心の装置を見逃す。DVDだと何度でもあともどりできて満足。2位「聖☆おにいさん(1〜4巻)」中村光 講談社。そして1位は……!「バカ姉弟(1〜5巻)」安達哲 講談社。おねいみたいな子って、案外と近くにいるよね。まわりの大人もすてき!
ここ、10年ぐらい、「買おうかなあ」と思っていったん手に取り、「必要ないかも」と思って買うのをやめてた品があります。
なにかというと、「テプラ」です。名前を貼るシールを作る、そう、セロテープみたいなテーブが「がちゃこん」と印字されて出る、それだけのあれ、です。別物で代用できるっていえばできないことないのですが、「ああ、あれがあればなあ……」と困るたびに考えている自分がいました。
8月に部屋を改造したとき、片付けの最後の方は疲れてて、細かい物を、とりあえず、いろんな箱にぶち込んで棚に押し込みました。アマゾンで本を買ったときに来る段ボールをリユースしてます。同じ形のがいくつもあるので積み上げやすい。収納にぴったり!と思っていたのですが、ぜんぶが似ているので、なにをどこにしまったのかわからなくなりました。
しかし、そのまま学校の後期が始まりました。細かいことはすっかり忘れ、なにかを引き出しそうとしては、違う箱を開け、驚く。使ったあとは、ちゃんとしまえず重ねていく、を繰り返し、物が地層のような状態で累積し始めました。
<出なくてとりあえず困っているもの>
1. キャノンの古い方のプリンタのインク。予備で買い置きしていたはずのカートリッジがあるはずなのに。どこにしまったのか、まったく思い出せない。
2. ユニクロのフリース靴下。新たに購入しようと手に取った瞬間、「あれ?これって去年も買ったかも。持ってるかも」と思い出した。買わずに帰ったけど見つからず。
3. 製本の糊とテープの大量買い置き。来週以降必要。これもどれかの箱にしまったはず。
個々の品は買っちゃったほうがテプラ購入よりどれも安い。でも、どうも、暗黒のごにょごにょが部屋の一部から増殖しはじめているってのが重荷でしかたなかった。
インデックスをつけて、物の在処が一目でわかったら、不安が少し減るかも。今日は祭日で出かける仕事は休業です。一日引きこもって暗黒退治を始める決意を固めました。整頓にあたり元気を出したくて、昨日ヨドバシでつい、テプラ購入となったわけです(「聖☆おにいさん」イエスばりの衝動買い)。
積み上がったアマゾンボックスを一箱一箱開けて、中身のリストをテプラでシールにし、箱にぺたぺた貼っていく作業を一日じゅう行いました。暗黒部分が解明していくのは、想像以上にすっきりする作業でした。この物の名前だけを印字する道具がどうして売られ続けているのかがわかった。
使用頻度の高いものは出しっ放しになっています。それらをいい場所へ。使わないものは捨てるか奥か下段に移動。「野口式超整理法」みたいですが、よねの場合は箱と引き出し単位で行われます。
配線の埃をぬぐっているうちに、プチ模様替えにも突入です。机の向き変更したくなりました。おおごとになってしまいました。
靴下と接着道具は無事発掘されました。インクカートリッジは出て来ない。はて?すてちゃったのかなあ。
投稿者 midori : 10:16 pm | コメント (0)
緑のランプ
「automatic」っていう歌があったね。メロディーは切ないんだけど、歌詞は温かな遠距離恋愛の歌。どんなにつるっとしたものにでも心をのせて、触りごこち良くしてしまう、人は不思議な生き物。
GMailっていう、インターネットのホームページ上でメールをやり取りできる仕組みを愛用してます。よねはパソコンを複数台使用しているし、いろんな場所からメールを確認しなくてはならない日もあるので、ネットの繋がる場所でならどこでもメールを送受信できるウェブ上のメールサービス(GMailの他にもHotmailとか、Yahoo Mailとか、いろいろあります)のほうが、PC側にインストールされたメーラー(Microsoftの"Outlook"とか、Macの"Mail"などのソフト)よりも都合がいいのです。
よねが使っているサービスは、こちら宛にメールをくれたことのある人のアドレスがぜんぶ登録されて、リストとなり一覧が画面の端に表示されるのだけど、同じGMailのアカウント(メールアドレス)を持っている相手に対しては特別な機能が働きます。ログオンしているときに緑のランプがともります。今、緑色の○がついている人は、PCの前でインターネットを繋ぎ、メールの画面を開いている状態なんだということが確認できるしかけ。グーグルのチャットですぐに会話ができるよ、という目印です。
早朝とか、深夜とか、シーンとしている時間にサイトを開いて、友人や生徒の名前の頭に緑の「ポチッ」がついていると、「あー、この人もまだ起きているんだなあ」とか「徹夜かなあ」とか「がんばっているんだなあ」思って、こちらも気合いが入ります。よねのリストには出張や留学で、今日本にいない人も載っているんだけど、その名前の前に、緑の「ポチッ」がともると、遠い外国にいる人なのに、まるで隣の部屋にいるみたいに、その人の気配を感じます。「おお、今、忙しいんだね」とか、「むこうは朝になったんだなあ」とか。すごい離れているのに、それからぜったい、すぐには会えないのにね。SF小説で、離れていても相手の思うことがなぜかわかっちゃうテレパシーってあるじゃない。いわば、あんなふうな、不思議な感覚。
ちなみにさっき、だーっとついていたみんなの緑のランプが、ぽつ、ぽつ、ぽつ、と続けざまにオレンジ色に変わって、おかげで「あ、もう、お昼を作んなきゃ」と気がつきました。オレンジ色はメールの画面をお休みにした印。「あ、お昼休みかあ」と、わかります。
投稿者 midori : 01:33 pm | コメント (0)
ウォルト・ディズニーの遺伝子
最近納めた横組みの本。共通テーマのイラストを各分野で活躍するアーティストに依頼して書き下ろしていただいた。作家はすごい面々なのだが、オリジナルの原稿を綴じて製本したので世界に一冊。製本はシンプルだけど、贅沢な本。本当の意味での「豪華本」ではないかと自分では思っている。
ディズニーの話題が続きます。
2008年の4月15日はTDL(東京ディズニーランド)25回目のお誕生日。明日はばっちり仕事の日がはいっていたが、休みをもらっている。期日指定のチケットもゲットした。久しぶりに舞浜に行く。
誰とも約束していないし、なーんの予定もたっていない。いきあたりばったり。けど、なんとなく仲間と合流することになってて、どこからともなく世界じゅうから(本当に文字通りそういうことになるに違いない)かつての同僚が集まり、パレードをみんなで一緒に見ることになるのだ。だれが決めた訳でもない。わたしたち、ウォルト・ディズニーの子どもの5年ごとの習慣だ。
TDLオープンの年、よねは大学1年だった。夏休みにバイトで入り、いくつかの職種を経て、なんと30代の半ばまで、人生のいちばんいい時期、毎週何日かを(別の会社の社員もしていたため)この聖地で過ごした。
ディズニーでなんの仕事を経てきたかは、ウォルト父さんとの秘密なので詳しくは話せない。けど、TDLから教わった大切なことは、今仕事で悩みを抱えるどの人にもお役に立つと思うので、いろんな人に伝えたい。
とくに今、貴重だったと思っている教えは「仕事って、役割を演じることだ」という考え。
TDLでは現在もアルバイトのことを「キャスト」と言っているけど、パレードのダンサーやショーの役者なんかの特別なエンターテイナーだけでなく、普通の仕事も「演ずる」人なのだ、と、最初にしっかり叩き込まれる。
「この場所全体が大きな舞台で、ここで働くのはただの労働ではありません。お客さんを楽しませるためのショーの一部。仕事は役割の一つ。あなたはその役を完璧に演じてください」というもの。ここまでは、いろんな人が本に書いているので、けっこう知られた有名な話だ。よねの言いたいことはもっと深いところにある。
芝居には魔力がある。演じているうちにほんとうに楽しい気がしてくるのが不思議だった。先輩も上司もにっこにこだと、下だって、機嫌よくなる。上から親切に教えてもらえたことは、自分だって後輩にちゃんと伝えようという気持ちになる。
おそらくアメリカのディズニーランドでは、日本よりはるかにいろんな人種でいろんな考えの人が職を求めて集まったはずで、だれにでもわかる言葉で、サービス業の本質をわかりやすく伝えなくてはならなかったのだと思う。「ここで働くからには、作業の動作や時間そのものだけでなく、メンタルな部分も含めて契約してもらわなくては困る」ということを伝えようとして、だれかがだれかに言った言葉なんだろう。のちにそのまんまマニュアル化し、TDLがオープンするときに和訳されたのだろうけど、最初にこういう表現で言った人はすばらしい。人の心を持ち上げるちょっとした言葉や、体に感じる時間や空間の操作が、ほんとうの意味での「ディズニーの魔法」だと思う。
若いときに身につけた魔法はよねの体に染み付いて、今も効いている。学校の先生をしているときは、先生を、セラピストの仕事のときはセラピストを、アシスタントのときはアシスタントをデザイナーのときはデザイナーを「演じている」。
「お話を混ぜない」「キャラクターを混ぜない」というテクニックは、自分のエゴが不適切な場面で出しゃばりそうになるのを強力に押さえる。
例えばわたしは、自信のない人と自信たっぷりの人物、両極端の人を場面に応じて完全に切り替えて、複数の職場で働いている。嘘をつくのとは違う。それぞれ、自分の本心からのキャラクターなんだが、職場で求められることと人間関係に応じて自分の顔を意識的にスウィッチしている。自分があやふやな態度でないということは、それぞれの仕事場で、それぞれのお客さんの信頼を得つづけるために、とても大切なことだ。複数の仕事の利潤を混同しないことにも役立っている。
ウォルト・ディズニー父さんからは、こういった贈り物の他にもいっぱいのものを受け継いだ。明日、久しぶりに故郷の星に帰れるうれしさで、今日はちょっと興奮している。
投稿者 midori : 01:59 pm | コメント (0)
がんばれ、がんばれ、生協の白石さん、のじょびさん
成田山裏参堂、動物を売ってる?変な店シリーズ①「成田インコ店」いいや、たぶん、かばん屋かも
東京農大の生協の白石さんのブログの管理人、じょびさんが、この春卒業された。来週からじょびさんは社会人1年生。よねがたまにのぞいて、ほっとしていたブログ「がんばれ、生協の白石さん」も、この3月卒業となる。
ここ数日、読者からのお祝い、惜しみの声がいっぱい。あまりにたくさんの人が、よねと同じに、ときどきこのブログを覗いて癒されていたのだな、と知ったら、なんかほろりとくる。ブログの花道。すごいぞ、じょびさん。
「がんばれ、生協の白石さん」は農大の一学生、じょびさんがライター&管理人だった。じょびさんの心からの興味と感心、あと、書く喜び、受け取られる喜びが、生協の白石さんと農大の学生さんたちの知性とユーモアを彩ってきた。3年間淡々と。すごいたいへんだったと思う。本が出版されたとき「売名行為だ!」などの騒ぎもあったが、じょびさんは表に出ることもなく、みごと一観察者としてのポジションを守りきった!)だれにこびることもなく、ただただ、楽しみにしてくれる人のために(それも、顔の見えない)、ペースを変えることなく淡々と白石さんのお客様カードへの返事を発信し続けた。心意気と体力と精神力に、感服である。
終わっちゃうのはさびしい。が、それでいい、と思う。終わりがあるから価値があるものもあると思うよ。ご卒業おめでとうございます!
投稿者 midori : 03:37 am | コメント (0)
久しぶりにダンス、いぇい!
インデザインで仕事するときが、いちばん楽しい。いずれ、これだけに、ずーっとかまっていられるようになりたいなあ。InDesign CS3は書類のアイコンがぶどう色。おいしそう。パレットの格納がちょースマート。それとちょっとずつ機能がよくなっていて作業がとても楽。本の仕事ウィークです。200ページの本、とかだと、かなり恐怖心が伴うが、絵本やページ数のわりと少ない本の編集はただただ、楽しい!作家さんの美しい原稿を扱うのは緊張するとともに、本屋としてはまことに誉れな瞬間だ。
本日、予定では朝の数時間だけでさっと終わるはずだった編集作業が、文字を組み始めたら、はまった。昼すぎまで没頭してしまい、出かけられなくなってしまった。午後は久しぶりに製本工房に出かけて製本の作業する予約を入れていたが、残念なことにキャンセル。
今手がけている仕事、納期がせまっているのに、まだ原稿が完全に手元に集まらない!5時きっかりにイラストレーターに電話すると、本日も描けていないと。出ない原稿のことを、あまり心配してもしょうがないので、7時前に家を出て、スポーツジムに行った。久しぶりにヒップホップダンスのクラスに出た。
ヒップホップダンスには、浦安に住んでいた時代の終盤、かなり熱くはまっていた。いちばん好きなときは、週に3回か4回レッスンに通うおばかぶりであった。熱くなるとどこまでも愛してしまうのがよねの悪いとこで、床で体を回す等の練習で膝を、ロッキングで右肩の間接を壊しそうになったのと、学校の先生を始めて夜のクラスに通えなくなったという理由が重なり、ダンス部は休部状態になっていた。もう、すごい久しぶりのヒップホップ!
数年ぶりでダウンアップをしばらくしていたら、ウォーミングアップだけで太ももががしがしになった。でも、コントラクションリリースをしばらく繰り返したので、作業で固まった肩こりが解消!気持ちいい。
担当は初めてお会いする、すっごく元気のいいギャル先生。一回でノックアウト!ファンになる。体が出来ていて、振り付けもチアリーダーみたいなかわいいメリハリポップで楽しかった。生徒はおじさんとおにーさんとおねーさんとよね、の、たった4人。こんないい先生にこんな少人数なんて、ものすごいラッキー。毎週月曜日はもう外出しない日にして、ヒップホップだけに出ることにしようっと。
投稿者 midori : 03:14 am | コメント (0)
コンセントレイト!
カロリーヌちゃん。子供の頃、わたしはあなたになりたかった。サリーちゃんとサファイア王子を抜いて、ダントツトップの憧れの人。年末、彼女にばったり巡り会った!この話は後日しますね。 あけましておめでとうございます。2008年がきましたね。ついに。なにも変わらなくみえますが、よねは新年を機に決めたことがあります。今年の標語は「集中」。えーごで言うと、コンセントレイトですな。
普通の人の言う「集中」と「よね的集中」には、少し意味のずれがあります。よねの言う集中とは、「あちこち寄り道をしない」あるいは、「いろいろ候補を持たない」と、いうこと。わかりやすく言うと、「ひとすじ」。
デザインと本作りひとすじ、学校の先生ひとすじ、断易研究ひとすじ。現在すでに「ひとすじ」が3本くらいあり、かなり怪しい。いろいろ持っちゃうところ、よねの強いところでもあり、弱みでもある。いろいろを組み合わせてなんとか暮らしている。そして、それが自分には性に合っていて、必要な個性なんだと言えなくもない。だが、ここんとこ、どっちの顔にもそれなりに責任ってものが生じてきつつある。どの道も「間違いました」では済まされない、正念場に突入し始めた。
よねはいつ、どっちを向いていても本気は本気なんだが、一人でしていることである。ひとつに集中しようとすればするほど、他の仕事が散漫になるという悩みができつつある。どの方面でも「ひとすじ」を成立させるためには、その場に臨む際の集中度と、作業の密度を上げるしかない。とにかく、集中。
「ひとすじ」を貫くために、よねは自分に言い聞かせている。「これ以上、選択肢を増やさない」。もう、よそ見しないぞ。
今年は仕事もターゲットも絞る。道具も持ち物も整頓するのだ。
東洋の考えでは、「少ないを尊し」とする。仕事も得意なこともたった一つがあれば、それがいちばんいいのです。
投稿者 midori : 12:34 pm | コメント (0)
2007のベストブック
よくやってしまう「ジャケ買い」いや、「カバー買い」か。デザインや本文の文字組み、紙の使い方がうまいと、ジャンルや内容にかかわらず手にとってしまう。そんなわけで読んでない本も多数所持。でもこの本はビンゴ。中身も面白い。
2007年のよねのベスト。まず、今年いちばん歌った歌。今年春に出たYokingのアルバム「日々とポップス」の中の2曲目「遠い匂い」。カラオケでも、家でも。
真心ブラザーズの新しいアルバム「DAZZLING SOUNDS」ももちろん聴いたよ。たいがいどのアルバムも12曲のうちいつも決まって1曲だけ、猛烈に好きになる曲が入っている。「All want to say to you」。もっと聴きたいと思うのも、いつもだいたいきまって2曲。あとの2曲はうまいこと言うなーと思う。残りはちょっと作りすぎてるよ、とか、考えすぎだよ、と思う。きっとライブで聴くと、家では飛ばす曲のほうがかっこよく聞こえるのだと思う。ライブに行っていない最近は、アルバムの真の迫力を発見できないまま、耳触りのよい曲だけをチェインにしてリピート。もったいないことだ。
Bookベスト。小説部門一位は浅田二郎「憑神」。それと今さらですが「ダヴィンチ・コード」。ビジネス本部門では「IDEA HACKS!今日スグ役立つ仕事のコツと習慣」。もともとこの本もジャケ買い。でも内容も良くて、ほんとにすぐ役立つアイデアが拾える。
それから、このコラムのTOPの写真にも掲載した「数学に感動する頭を作る」栗田哲也・著 ディスカバー21。この本の内容についてはまた後日。
投稿者 midori : 12:16 pm | コメント (0)
秋の行楽デー
かなり楽しみにしているためか今朝は夢まで見た。
(夢のあらすじ)友人のれくは、衣装デザイナーなので(これは夢でなく事実)、エルドラドファンクラブのメンバーために、仮装用のコスチュームを縫って準備していた。よねが、としまえんに到着すると、すでに仲間の仮装のしたくは終わっている。「ドイツ」ということだからか、なんなのか、その衣装は「7人の小人」なのだ。よねの分もあった。白雪姫役はなんと桜塚やっくん。白雪姫の衣装だけがなぜか、ディズニーなのだった……。(夢終わり)
誕生100周年のイベントを考えるとき、としまえんの担当の方がものすごく天気を心配していらしたが、今週で2週続けて全部、雨じゃない!このイベントは本日も午後3時から。としまえんの入園料が100円!10月に入ってもまだ続くので、お時間のある方はぜひ!
投稿者 midori : 09:48 am | コメント (0)
筆記具を求めて
書籍の編集作業中です。200ページぐらいの版下をInDesignというレイアウトソフトで一挙に進めます。作業に入ると、あっという間に昼が来て、あっという間に夜になる。時間がかかる地味で細かい仕事だけど、没頭すると楽しい。
このところ、よねはメモの道具を探しています。外にいるときデジタルでテキストを制作できるようになりたい。本やWebを作る仕事が走り出してからこっち、圧倒的に文字をデータにしなくてはならない率が増えました。走り書きやメモの状態を飯の種に変える段どりが、現在うまくいってません。
学校の仕事のあるときは、パソコン背負って旅していたのですが、やっぱり重い!以前は、いつパソコンが必要になるかと不安な日が多出かったし、実際に出先やカフェでぱちぱち仕事してピンチを乗り越える場面もけっこうあったのですが、このところは、だんだん道すがらに立ち上げる回数が減ってきています。パソコンって使えば使うほど、その中身も厚く重くなります。抱えて移動するには重要すぎるデータも構築されてきます。持ち歩くには気が重いし危険な状況です。
この秋から、Dellを外に連れ出すのはやめよう、と思います。
ヨドバシカメラの売り場で外仕事の道具をリサーチ。必要なデータは持ち歩く手段があるし、特別なソフトが入っていなくてもよいのです。空いた時間にささっと文字入力ができる環境が欲しい。
工人舎のモバイルがいちばん理想に合ってる気がするけど、やっぱりこれもバッテリーをつけると1キロぐらいにはなる。何べんも手にとってみたけど、価格は10万円。ちょこっと試すには勇気が入るなあ。
電子辞書くらいの大きさで使えるものはないかな。「メモが書ける電子辞書ってないですか?」って、愚問。「単語は登録できますが、ふつう文書を作る機能はついてません」と一蹴されました。
少し前の電子手帳やPDAってのは、コーナー自体がもう消えていた。
「あとは携帯になりますね」
若い方は親指一本でぱぱっとメモるのが普通になってるから、わざわざ高い道具作っても売れないわけね。みなさんは、仕事の構想練ったり、メモを取ったりを、どんな道具で工夫してらっしゃいますか?
投稿者 midori : 09:28 am | コメント (0)
夏休みのアポイント
久しぶりにいろんな人に会った。木曜日は日蘭学会にオランダ語習いに行ってたときのクラスメートと津田沼で乾杯。ライデン大学に留学中の友人が夏休みで帰国するたびに集まる仲間。女流版画家とオランダの研究をする先生と大使館員さんとよね。オランダ語なんて、ぜんぜん使えるようにならなかったのだけど、こうして人の縁はつながる。不思議。
金曜日は、高校時代の美術部の先輩方と久しぶりに杯をかわす。母校の美術部は大学受験のためのデッサンを描き込んでいる先輩が多かった。その当時、すばらしい先生が顧問として受験指導していたせいもあって、高校や中学の先生になっている先輩の率がきわめて高い。高校時代はよねも「美術の先生っていいなあ。先生になるんなら、美術か音楽だよな」と、「美術準備室+美術の先生+絵の具の香り」にあこがれたこともあった。しかしいまや事情は大きく変わった。中堅どころの公立学校の先生はとてもハードで危険で、命を張らなくてはできない場面も年に何度か通り抜けるということだ。「美術以外の仕事がほとんで、制作の時間なんて日常ほとんど取れない」とおっしゃっていた。今、この時代、ある意味、いちばんたいへんで尊い仕事かもしれない、と、先輩方をリスペクト。
土曜日は今わたしがデザイン教えているコンピューター学校の社会人クラスの最後の授業が終了し、そのお祝いと卒制の打ち込み会だった。このクラスはもともと少人数でスタートしたのだが、さらにドロップアウトした人がだいぶ出て、少し考えながら進めた組だった。確実にデザインの仕事を得られるなあ、と思う人ばかりが生き残り、卒業制作に入った。すごい一生懸命だしライバル心も旺盛で、飲みながら、コースターにメモ取ってる生徒もいて、その勢いでなんでもやれば大丈夫よ、その勢い続けろよ、とうれしく思う。
投稿者 midori : 09:37 am | コメント (0)
さあ、休暇はおしまい!
休暇中、みそびれていた「スパイダーマン」の1と2を連続で見た。主人公の体が変わると視力が良くなるってシーンがあったのだけど、現在のよねはあんな感じ。目が良くなって、耳も鋭くなった感じ。
夕べはテレビでルパン3世を見ていたのだけど、砂漠の追いかけっこのあたりで眠くなった。10時にリタイア、今朝は7時にぱちり、という感じで目が覚めた。
今日から仕事開始だ。まず、授業の教材を準備する。InDsignの版組み練習の教材を考えた。
基本フォーマットをマスターで作って、本文のテキストデータを流し込む。この流し込みテキストはなんとよねの拙著、「風の国水の街」。数年前に自分のホームページで連載したオランダの紀行文を休暇中に推敲した。InDesignの基本的な機能を使って、四六判書籍のマスターレイアウトを作る。フォントを選んで文字と文字の間の距離を微調節して、日本語を読みやすく組めるようにする基本感覚のトレーニングのための教材です。
学校で生徒さんにお配りする素材でいちばん頭痛いのが著作権問題です。生徒さんたちが楽しく取り組めて、なおかつ文字の修正などの機能の練習を盛り込むために多少の変更もOKな素材……って、なかなかないので自分で作っちゃいました。
素人の書いた文章も写真もきちんと編集して形を整えると、ちゃんとした本になるってところにつなげたいのだけど。編集のクラスでは、「就職」っていうことよりも、自分の体の中に眠っているいろんな宝物をアウトプットする術を伝えたいと思ってます。
それともう一つ、DVDジャケットの仕上がり見本を制作。こちらはPhotoshopとIllustratorのテクニックをいろいろ盛り込んで、素材の料理法を学ぶための教材。手順のテキストもしっかり書いとく。楽しいの作るぞ。
投稿者 midori : 09:03 am | コメント (0)
ゴールデンウィークの喜び
天気がよいので窓を開けて布団を干して、部屋の掃除をした。3月にクーラーの工事が入り、そのときに本も書類も服も死にそうな大処分をしているので、今は比較的ほこりも物も少ない状態。楽勝で終わった。
パソコンをつける前に、キーの間を赤ちゃん用の細い綿棒でこすって埃をかき出す。カメラマンが使うブロアー(ボールみたいなゴムの風せんに空気の出口が突き出ていて、プシュプシュ押して空気を出して、フィルムやレンズについた埃を払う道具)で仕上げてキーボードもすっきり。なぜだか、じぶんの耳を耳かきをしたみたいな爽快感だ。
昔のCD箱を出して、「よくかけるCDケース」の中身の選手交代をした。今かかっているのはElvis Costello "This Town"。1番最初に入った会社のコピーライターが残業のときによくかけてたアルバム"SPIKE"の一曲目。不思議と気合が入るので真似して購入したんだっけ。ギネスが飲みたくなる音だ。
よねの部屋の窓のすぐ下に、何の木だかわからない木が生えてる。鳥が種を運んできて実生から大きくなったと母は言う。柑橘系だと思われるんだが、実がならないのでなんの木なのか誰にもわからない。その木のてっぺんに伸びてきた若葉と家の軒の間にクモが巣を張ろうとしている。細い糸がきらきら、風に揺れてきれい。本日は虫もクモも大忙し。よねはまったり。
投稿者 midori : 11:15 am | コメント (0)
マッスルビート
体のための時間をキープしなくちゃ。
「出かけない日が週1日」パターンは昨年後半にも経験済み。
いったん出かけると仕事先は都内以遠なので帰宅は終電。深夜から朝まで、デザインの仕事に向かうことになる。家にいる日はメールの整頓や他の日の準備。本の制作でパソコン前から離れられず、あっというまに夜。一日に一回も外に出ない。追い込まれた日々が半年続いた。
会社員のころは週に3回はエアロビしていた人なので、40代越えても人並みの体力は保持していた。こんなに運動しない歴は、いままでなかったのである。
ここのところ、ひしめき合っていた納品もいくつかクリアし、スポーツクラブで筋肉をゆっくり動かす時間が取れるようになる。まあひさびさのスポーツクラブ復帰となったわけだが、体の重いこと重いこと。体重の増加より、全身のゆるみが悲しい。それと肩こり。からだの節々はかちんこちん。
思えば階段も駆け上がれなくなり、それから、片道50分の総武線の行きかえりにもすごく疲労するようになったなあ。
「まあ、しかたないこと」とゆっちゃってたし、しばらくは運動不足には触れないようにしていたが、全身の代謝の高低が行動全般のスピードと仕事の効率にも大きく関わってくることを本で知った。もう、たるたるのアブラミを無視できない。
スポーツクラブにコンスタントに通うことは来週からの半年も望めなさそうである。クラブに頼らない別作戦を考えなくては。デザイン学校の授業のプログラムを考えるついでに、よね自体のデザインのための「今できる法」を考案した。
1.日火朝早歩き
毎週日曜日と火曜日は出かけるまでに少し余裕が取れる。
1時間起床時間を早めて4キロコースの早歩き。
ついでに隣町の早起きパン屋に寄り、焼きたてパンを買う。
(だので、日曜と火曜朝はパン食 雨の日は近所の近いほうのパン屋に変更)
2.毎日腹筋 ”カントリーロード法”
John Denverの「Country road take me home」を3番まで歌いながら腹筋
1番は腹直筋のため。2番は右の内外腹斜筋、3番は左。
歌の前半部分は4-4と2-2でゆっくり巻き上げる。
サビの「Country Ro~ad take me ho~me」んとこは1-3のリズムで追い込む
3.櫻井くんのマッスルビート
月曜日の午後はどんな仕事をしていてもジムに行き
櫻井インストラクターのウェートリフティングのプログラム1hに参加する。
余裕があるときはそのあと1時間のストレッチとマイセルフのなんちゃってヨガ。
実はこのメニュー、先週から施行開始している。靴も買いました。なんか、生きるのが楽しくなってきたぞ。
投稿者 midori : 11:34 am | コメント (0)
勤労に感謝!
本日は祭日で。よねも久しぶりに朝寝坊。朝ごはんを食べ終わったら10時!NHKのヨシダタクローのおやじライブとエルサレムの番組をじっくり見た。でるでる(Dellのパソコン)を起動したのは11時過ぎ。
きんろーかんしゃ!これは、どういう意味なんだろう!
「自分に働いてくださる新聞配達とか、牛乳配達の人に感謝しましょう」子供のとき、小学校んときはそう習ったな、確か。でも、いまや、牛乳はとってないし、新聞も読んでないし、大人になった。働く自分に対して、「感謝」なんだろうか?ネットで調べたら、法話のページにこうあった。
「一年間の汗の結晶が見事にみのったという天地自然の恵みに対して、働く人々が敬虔な気持ちで感謝しお祈りをする秋祭りの日であります。
禅宗では、勤労のことを「作務」と呼んでいます。「作務」の大切なことは、人間として当然の務めを果たすという意味であり、働くことのみをいうのではなく、また生活のために食わんがために働くという意味ではないのであります」
資生産業実相に違背せず
資生とは、いのちをもうけること。産業をまっとうして働くことによって社会を動かし、人びとの「いのち」をつなげる。それ自体が仏道にかなうことという意味だそう。
そーか、本日はそういう日であったか。易の五行でいうならば、「財」フェスティバルではないか!
本日よねの勤労は学校の仕事の教材作りでありました。午前中からさっきまで。社会にデビュー前の生徒さん方の顔を思い浮かべつつ、ぱたぱた、キーを打ってまた一日が終わりました。夢中になりすぎ、家族に食事の当番をするといっておきながらすっぽかしたので、非難gogo。償いとして家族には来月ちゃんこ鍋をおごることになりました。
それから4時ごろ、もと働いていた会社の同僚と電話でおしゃべり。組織の中で働く以上、自分を殺さなくては生きてゆけない宿命を同僚はあきらめ半分で呪っていた。励ましながらも、同僚に感謝。いろんな方に感謝。いまやそういった組織におられるいろんなかたがたの苦労と涙あって、食べていけている、現在のよねである。日本全国の勤労に感謝!
投稿者 midori : 08:59 pm | コメント (0)
秋の風
本日は家族と夕方から近所の焼き肉屋に行きました。あきしのみやに男のお子さんがお生まれになり、よねにもたったひとつだけいいことがあった。生ビールが「紀子さまご出産おめでとうございます」記念で100円引きだった。
あきしのみやばんざい報道のすごさに、「次の次の天皇は次男だけどおれ」プロパガンダを感じ、かえって不安が呼びさまされたよねだったが、まあ、ビールはおいしくいただいた。よねはだんぜん女帝でもいーじゃん派である。あと、雅子さんのほうが好き。
投稿者 midori : 07:43 pm | コメント (0)
みちのないみち
「道のない道」
青くはれた空 駐車場を横切る
信号を二つ渡って 急ぎ足で駅に向かう
すれちがってく学生たち いい大人になってちょうだい
わたしはこれから会社よ お仕事に出かけます
顔を上げれば銀色飛行機が 北に向かってまっすぐ飛んでく
道のない道長い道
歩きなれてる道だけど
違うどこかに続く道
一人で歩くよ長い道
投稿者 midori : 09:56 am | コメント (0)
夏休みの予定<Macromedia FLASH>
久しぶりに気温が低い朝。ぐっすり眠れた。目覚める直前まで、夢の中でなにかの版下をPCでつくっており、フォントを選んでいる最中に目が覚めた。わたしの夢はいつもとてもリアルで、どちらが現実かとみまごうこともある。ときどきものすごい勘違いをものすごい確信をこめて言っていることがあるのは、こういった夢で体感したことと現実が混ざることがあるためかもしれない。
本日は海の日。月曜日だけど学校がない。依頼されて数ヶ月、なかなか手をつけられなかった、本の版組み&デザイン。やっと本業にたどり着ける。うれしい。
大学も専門学校もあと2週間で夏休み。授業が終わっても生徒さんに引き止められ、いろいろなものの作り方について、ちょくちょく質問をされる。夏休みは生徒さんにとっても大作にいどむ格好のチャンス。時間の使い方が上手だなあと感心する。
よね先生にとってもこの夏休みは制作強化月。8月は自分のためにまるまる空けてある。海にも山にも行かず、Macromedia FLASHに集中的に取り込もうと思っている。
Macromedia FLASHはWebの神器の一つ、手軽にWeb用のアニメを作るためのソフトなのだが、ところがところが、その機能や奥深く、ActionScriptというプログラミングを画像にしかけることによって、サイトのいろんな仕掛けを作ることができる。
簡単な基本操作はだいぶ前に習っていたが、ActionScriptの壁は生やさしいものではない。忙しさを理由に、乗り越えることがなかなかできないまま、今日まで「宿題」となっていた。
それが、だ。ついこの間、デジタルハリウッド大学の「フラッシュアニメサークル」の顧問先生に就任することになったのである。もう、腹を決めたぞ。いまこそFLASH勉強しなおすときだっ!ちゃんとものにします!
今日からまた、なるべく日記を更新しようと決めた。あんまりにもごたごたしくて、日々のことをきちんと覚えていられない。喪失感がちくり。ブログに向かう時間も必要なものなんだなあと思う。
投稿者 midori : 09:55 am | コメント (0)
小樽
よねのルーツは北海道の小樽というところ。先祖のお墓も北国の小さな坂の街にある。住みついたことは一度もないが、子供のころは長い休みには、北海道や福井の田舎に送られていた。だので、故郷というと、丘の上から見下ろした小樽の港を思い浮かべる。
ほぼ休みなしのマラソン的営業が半年続いた。とくにデザインとwebの先生業に心を注いできたが、毎週木曜の夜と土曜日朝一の授業が5月で終了したため、気持ち的に一区切り付く。6月の頭の金曜日、丸一日休日が取れた。それで、独りで航空券を予約して、小樽で短い休暇を過ごすことにしたのだ。10年ぶりくらいの北海道。いぇい!
よねの祖母のマサおばあちゃんの命日が6月であるため、一族は一年でいちばん美しい季節の小樽に集まることになっている。マサおばあちゃん、うまいときに亡くなってくれたものだ。
北国では夏にはアジサイとコスモスがいっしょに花開く。今年の冬は雪がいつもよりうんと多かったそうで、春もずっと遅い。家々の庭ではライラックが満開。ボタンとツツジがいっぺんに咲く。山に登ったら、桜とタンポポまでいっしょに見られた。泊めてもらった親戚の家では6月だというのに、ストーブを炊いていたよ。
小樽の親戚がよねが行くと必ず用意しておいてくれるご馳走がある。それは、寿司でも刺身でもかにでもえびでもない。「そうはちがれい」という魚の干物。シンプルに焼き魚にしてあつあつのところに醤油をちょろっとかけてはぐはぐ食べる。身はふわふわしていて、真っ白。口に入れるとほろほろ柔らかくてうっすら甘い。子供の頃の夏休み、マサばあちゃんといっしょに、市場に行き、この干物を選んだことを思い出す。あの頃はおばあちゃんちの夕飯には必ず登場するポピュラーなおかずだったのに、現在はたいへんな高級魚になってしまったそうだ。丁寧にしゃぶるように食べ尽くす。皿にはほんのちょっとの骨しか残らなかった。食いしん坊万歳。
翌日お墓参りの後に、丘を降りて倉庫街方面に繰り出す。連れて行っていただいた運河沿いの寿司屋。こちらもすごかった。回転すしでありながら、すごいグレードであった。めっずらしくビールも頼まず、寿司だけに集中した。最後はなまうに4連発でしめくくり。ゴージャスな休暇であった。
投稿者 midori : 10:32 am | コメント (0)
また涙
きょうは、よねがヘッド先生として教えているグラフィッククラスの話。12月から始まった、グラフィックデザイナー養成のクラスはあと1ヶ月で全カリキュラムが修了する。ソフトの使い方を教えて、自由にいろいろな物を作れるようになった生徒たちには、現在、現場を想定した課題をばんばん出している。今月は実技の一部に同じ時期に始まったWEBのクラスとグループ課題と同じクライアントさんからいただいたお題を出した。「カフェのメニュー」。ウェブのクラスとは2日遅れで、土曜日、発表の日を迎えた。
もう、想像もしていなかった展開となった。みなさん、その人なりにすごくいい出来!なんである。なによりも、全員が、そろって執念の提出までこぎつけた。よね、大喜び。生徒さんたちのおかげで、先日のノックアウト状態からするりと立ち上がる。これでいいのだー!!
半年間のグラフィックのクラスの授業内容を作るとき、「半年間でグラフィックデザイナーなんかになれるのか?ほんとに」みたいな気持ちが正直あった。いや、でも、今は確信する。たった半年間で人は変われる。進路変更できる。人間ってすごーい。
11月にクラスがはじまって、実際に、生徒さんたちを目の前に話し続ける。ソフトの使い方を教え、それから、デザインの集め方と良い部分の盗みかた、を教えた。自分がデザインの仕事始めて、「確実にこれで目からウロコが落ちました」みたいなときを思い出して、そのときに先輩からいただいた「開眼のひとことアドバイス(よねのクラスの生徒だけが知る企業秘密)」もたたき込んで、とにかくしつこく、やり直しをさせた。じりじりしたけど、しつこくしつこく、ていねいに、で、正しかったと思う。
あと1ヶ月で何を伝えられるか?なんの手助けができるか?頭をぐるぐるめぐらせる。こんなふうに、よねも、自分の先生たちに育てていただいてたのか、と思うと、感謝でまた泣きたくなる。
投稿者 midori : 12:03 am | コメント (0)
ぼくのまえの道
あおきさん、という六十代の友人がいて、その人はいつもびしっとスーツを着込んで、背筋をのばして歩いていて、いつ会ってもかっこいい。それをほめたら、「女が一人で生きてくためには、しゃんとしてないと」と即答。よねは、いつもなにかに寄りかかっているなあ。あおきさんの言葉を聞いて「もっとしゃんとしないと」と、思った。
でれでれのよねだが、それでもよねなりに進歩はある。今日はそんなことがあった。
就職話が舞い込んだ。ちょっと前まで「いいなあ」と思っていた、とある会社のポストが空いた。やってみないかというお話をいただく。一年前なら、間違いなくお受けしていた。今日も、ちょっと迷った。厚生年金と交通費の魅力に心が揺らいだ。が、一時間考えて別の方に譲った。月火水木金土日。今はしなくてはならないことが、取りあえず目の前に並んでいる。
最近むちゃむちゃ落ち込む、ということが、なくなったなあ。若い人と話してて思った。以前は人前で平気で、つらさを吐露する人だったよ、よねも。今は、おならやげっぷと同じように「人前でしないようにしよう」と思う。それでも悲しいときもある。一晩なにもしないでぐっすり眠って、あとは成り行きにまかせる。考えたって仕方ない事が、世の中にはあるのだ。そういうときは、あきらめる。後悔しないように、できるとこまで、しておく。それで解決つかないことは、ご縁がないか、わたしにそのことにふさわしい能力がないから。
今は凹んでいられないくらい、厳しい条件で暮らしているので、悲しんでいる時間が、もったいない、ということだろうと思う。あと、悲しんでいる人にいい仕事は来ない。そういう事をいろんなことから学んだから。ほんとだよ。
投稿者 midori : 01:59 am | コメント (0)
要領いいわるい
4月ですね。桜を見る間もなく、新学期突入で、昨日から新学期に向けての雑務に追われています。
この半年、腰を据えて家でじっくり仕事をするという時間が極端に少なくなってしまいました。ノートパソコンを持ち歩いているので、ちょっとした書類は外で書いてしまうので便利には便利なのですが、やはり、画像を作るとなると、マックに繋いだ、でかいモニターで進めないと効率が上がりません。それと、ノートは普段持ち歩いているとき通信につなげていませんから、こうして家にいる日に、メールの処理やペンディングになっていた書類の送付をじっくりまとめてすることになります。
本日も、あるファイルをFTPでアップロードしようとしていて、異様に重たく、ファイルを小さくしようと試みたり、圧縮し直したり、再送にまた時間がかかったり、と、そんなんで半日が過ぎてしまいました。(今も送信中で、アップロードが終わるの待ちでこれを書いている)
ここは、反対の発想をしてみようか。外に出歩いているときこそ、通信をできるようにして、メールやら、ものをさがすやら、をこまめに処理するようにして、「うちでパソコンをつけたら、まずメーラー」という流れを「最初からおおごとにとりかかる」に変えられたら。
これから、それにかかる費用を調べてみようと思います。
パソコンの先生をしていて、自分でもすごい勉強になっているので、ある部分のスキルや知識のレベルはとっても上がったと思うのですが、今度はそれを使う時間が足りません。ここでまた、なんとか工夫しなくては。
要領いい人になりたい。
投稿者 midori : 10:13 am | コメント (0)
新ページ・ワン
最近、夜眠る時間がどんどん朝に近くなり、目覚める時間が遅くなる。本日が何曜日か、何日か、わからなくなる現象が起きるようになった。体も硬くなって、筋肉も落ちてくる。
いかん。リズムを変えよう。自分に違う曲をかけよう。そう思い立った。
ゆうべ眠ったのはやっぱり明け方だったが、むりやり6時に起きてみた。パソコンをしょって6時半に家を出かけてみる。駅はまだラッシュの少し前。7時前の電車に乗った。べつに誰と約束をしているわけでもないが。きょうは、ドーナツ屋やカフェをはしごして、たまっていた仕事を片付けるつもり。しばらくお休みしていたブログとサイトの手入れも近々また再開したい。
いい天気。オレンジがかった朝の光が真横に射す。くしゃみ2連発。鼻をかんだら、いいにおいがからだに流れ込んできた。
投稿者 midori : 10:39 am | コメント (0)
ステップ台
本の作り方を教えた生徒たちの作品が、宅急便で届いた。
じーん。
巻いてあるプチプチを開いた瞬間、ものつくりの基本の心みたいなものを生徒さんから、反対に教わった。
24人中17人提出。遅れて出しますという知らせが2人からあった。
一年生なので、いろいろケチつけるところはある。でも、一冊一冊から伝わってくる。それぞれの生徒が、何時間、パソコンの前に座りっぱなしだったか。
夢を語る口だけは大きいけど、手がさっぱり追いついていなかった生徒も、彼にしては大作をちゃんと出してきていた。提出名簿に丸ついてないので、きっと、梱包ぎりぎりに滑り込ませたんだろう。提出直前の週に、中身ができてないと言い訳するところを無理やり、プレゼンさせて、クラスの前で大風呂敷を広げさせた。それがよかったのかもと、感じている。
この人たちとつきあう1年の最初に、
「2005年の日本という場所で、デザインを勉強しているってことじたいが、世界的に見たら、すごいこと(よねは、まじ、そう思っている)なんだ」と、はっぱをかけた。そのアンサーがこの作品たちなんだと思った。
デザインの現場は厳しいし、はっきりいって空気は汚い。
師匠がタバコを吸う人なら、副流煙をじかに浴びて身も心も汚染される。。どんなに胃の調子が良くなくても、出された杯は断ってはならない。カップラーメンを10回は食べなきゃなんない週もある。目も歯も悪くなる。結婚だって簡単にできないし、したとしてもうまくいかない(だんなと仲良しの女デザイナーがいたら、よぉっぽど、だんなの性格がやさしいか、なさけないか、お互いにうそつきかのどれかだと思う)。おまけに、そんなにもうかんない。自分を見失うことだらけの道である。
会社員時代、大学のときに作ったよれよれの絵本を何べんも取り出して見ていた。ただ懐かしくて見ていたんじゃない。自分の出発地点を確認していたのだと思う。
この生徒の中にも、今回作った自分の本を今後何回も取り出して、自分確認する人がいるかも、と思う。
今年は各々のための1年だったけど、2年生になったら、もっと大人の仕事をさせなくては、と、誓う。
デザイナー業はたいへんなことばっかだった。たぶん、わたしはもうデザイナー道の、折り返しをかなり回ったと思う。ぜんぜんたいしたことない先生である。それでも、生徒はこんなにいい仕事をしてくれる!。
「わたしを踏みつけてどんどんおおきくなって!」と言いたい!
投稿者 midori : 01:26 am | コメント (0)
緩衝材が好物
最近、好きなもの。それは、電気機器やパソコン類を買うと、パッケージと本体との間に詰めてある、ショックを和らげるための詰め物。
子どものころ、家族が電気釜とか買うと、発砲スチロールをもらって、人形の家具を作ったり、ブロック塀にこすりつけて削って雪にしたり(今考えるとすごい、環境破壊)して遊んだ。大人になってからも、あのでこぼこをさすると、なんだかいい物がつくれそうな意欲が湧いてきたものだったが、近年、オール紙製に変わって、ますます楽しみになった。すごい工夫がこらしてある。ときには商品よりうれしいときもある。
先々週、セール品のバファローのハードディスクを買っておいた。久々に時間がとれたので本日やっと開けたら、ものすごい神業的詰め物に梱包されてた!。
広げると一枚の段ボールなんだが、切り込みにほんのちょっと角度がついていて、そこがうまく引っかかって強度が上がる。余白を生かしてロックにしていたり。考えた人はすごい職人だと思う。崩したり、もう一度組み立てたりして、しばしうっとり。
一昨年、Power Macを買い替えた頃は、まだ、発砲スチロールが使われていた。去年の秋にWinのノートを買ったとき、Delldellくんは、段ボールをうまーく組み立てたクッションに包まれて眠っていた。今、インテルマックとかを買うと、どんな梱包になってるんだろうか?
投稿者 midori : 04:55 pm | コメント (0)
ふうたくん
すげー、ほしいぞ。ふうたくんねつけ。
「たてるんだもん」って書いてあるパッケージに入っている。
ふうたくんとは、よねんちの近所の千葉動物公園の看板レッサーパンダ。千葉動物公園に公共の交通機関でゆくにはモノレールに乗るしかなく、モノレールの「どうぶつこうえん」駅は、千葉動物公園のエントランスに直結している。そのためか、ふうたくんは、千葉都市モノレールのキャラクターとして、広告にしばしばかり出されている。モノレールの車内には、「ふうたくんとランチ、割引一日乗車券」のポスターが貼ってある。それから、「見返りふうたくんモノレールカード1000円限定1000枚!」とか、思わず買っちゃう作戦を千葉都市モノレールはうってくる。
このたび、千葉ロッテが日本シリーズで優勝したおりにも、千葉モノレールは営業にふうたくんをかり出した!
ふうたくんストラップだ! ところが、もらえる条件があまりにしぶい。「モノレールの6ヶ月定期券新規購入者」のみ。しかも11月20日まで。
最寄りの駅から、いつもJRに乗り換える都賀駅までの6ヶ月定期券の料金を調べたら、55750円だって。高いよー!だって、乗ってるのたった7分だよ。
山手線だったら新宿から高田馬場か目白あたりまでだ、きっと。それがなんで、55750円か?と思う。
でも、ふうたくんねつけ、ほしー。
投稿者 midori : 11:50 pm | コメント (0)
でるでると出かける、新しい集中の形
新しいWIN機「でるでる」と、ほぼ毎日いっしょに出かけてます。重いのでしょってます。中身も外見も完全にあきば系。サンボマスターの電車男の歌だって歌える。
でるでる、ぱっと開いて、画像を人に見せたり、ちょっとの空き時間にメモとったり、考えたことを記録するのにとても便利。昨日は充電ミスでバッテリーが途中でなくなり、京橋で、店内に生きてるジャックがあるカフェを探した。こっそりコンセント入れて、壁に張り付きながら、イラレを開いて夕方まで仕事した。カフェにはパソコン開いた仕事仲間がけっこういて、心強い。
都内に出る日は何にも手に付かず、この先、出かける日がもっと多くなりそうなのにどうしよう?と思っていた心配が一挙に解決。おお、都内全部がよねの仕事場。これからは。
外での仕事は散らかっている自宅の部屋より、ときにはずっと能率が上がることに気が付いたよねは、自分ちで仕事デーでも、最寄駅まで4.5キロ自転車をこぎ仕事に出かけた。今日の勤務地は総武線都賀駅前のドトールとミスド。さすがに一回引越しをして足かけ4時間半、がーっと集中してテキストを入力した。でるでるのバッテリーは満杯から使えば、思ったより長持ちだった。5時過ぎて日が沈んじゃったことに気づき、あわてて店を出る。よねの自転車は現在ライトが壊れており、暗くなってから乗ると危ないのだ。
都内に仕事場ないのはすごいハンディで、こんなんじゃだめだよなあ、っ悲観していたのだが、仕事の仕方や考え方をちょっと変えると、事務所なんて持たなくてもいけるんじゃないかって気になってきた。
占いや製本や先生、いろんなことをしすぎていることに関しても、特別なことではなくて、できるペースでどれも進んでいけばいいのだと思えてくる。そもそも結婚して子供いれば、お母さんと奥さんとパートと3つくらいのことを、普通の女の人は当たり前の顔でこなしているんだから。よねは奥さんとお母さんがないのだから、仕事は3つくらいはもって当然といえば当然。
女の人は男の人に比べて右脳と左脳を間の橋渡しをする線が太いのですって。いっぺんにいくつものことを同時進行できる能力が高いんだって。「地図を読めない女」に書いてあった。
投稿者 midori : 11:33 pm | コメント (0)
ドイツ流行中!
よねのうちうちでは、今、ドイッチュランドが流行中。それもこれもとしまえんのエルドラドがらみなのだけど、いろんなものを追いかけるうち、ドイツ熱が浮上してきて「また一度いってみなくては」という気持ちになっている。
大学生のころ、留学中だった友人の住むゲッティンゲンという街に泊まったことがある。ディズニーの白雪姫の小人のすみかみたいな建物がふつうの住宅地にぽこぽこ混ざっているような場所だった。春先だったので、道が悪かった。ローテンブルグという観光地は、うたい文句どおり、完璧に中世の街として整いすぎていた。レーゲンスブルクで、教会の合唱隊の音楽を聴いて、「こんなきれいなものがふつうに日常にあるんだったら、日本人があとから練習してもとてもかなわないなあ」と思った。
先日日比谷公園で行われたビールのイベント「October festa」に参加したら、20年くらい前の旅の思い出がよみがえってきて、きゅうに旅人みたいな気持ちになってきた。あーベルリンの排気ガスが吸いたい。
投稿者 midori : 09:17 am | コメント (0)
1980年代生まれのすばらしいもの
かーっ。
夏になっちゃいました。暑いです。 MacG5。顔のすぐ横ですごい熱を放射しながらぶんぶんいってます。今年も冷房、壊れたままです。(あと、ファックスも壊れてしまいました。ときどき、電話が繋がらないみたいです。新しいのが買えるまで、がんばれ、おれ、がんばれ、Mac, がんばれ、FAX)
数あるカフェのコーヒーの中で、よねがいちばんおいしいと思っているのは、スタバでもドトールでもなく、ミスタードーナツのコーヒー、です。(オレンジジュースとカフェラテはドトールがいちばんと思っている。それから、エスプレッソはセガフレード。スタバは当たり外れが多いので、最近警戒)
よくミスドに入る。そしてポンデライオン、でなくて、ポンデリングとコーヒーを頼む。このあいだ、つい買いすぎて、おまけの35周年グラスをもらった。創立当初、ショップで使われていたグラスの復刻版ということだ。もらった瞬間はちょっと迷惑だったけど、いまやよねのお気に入りになっている。
これ、すごい優れたデザインです。氷を入れた場合、腰の部分のくびれに氷がひっかかり、飲みものだけがストレートに口に入るようになっている。洗うときにもちゃんと指が底に届く。きもちいい高さ。ビールをついだ場合、泡がすぐに消えてしまうのは淋しいが、350ml缶を開けた場合、確実に2杯取れる、一缶が長持ちする、飲み過ぎない、ありがたサイズなのだ。
80年代、ビールは飲まなかったが、唇に当たる触感が懐かしい。
そーか、あの頃、ミスドはこんなに優れた食器を使っていたのか。
よねの住む町にはモノレールが通っている。乗っている時はわからないのだが、夜走っているモノレールを下の道路から見上げると、これはなぜか、「銀河鉄道999」に似ている。宙に浮いているのでも、宇宙を走るのでもないのだが、なぜかいつも「メーテルゥー」と心の中で言う。
きょう、スポーツクラブの帰り、モノレールの下を歩いてて謎が解けた。
ヘッドライト、だ。ヘッドライトが銀河鉄道なのだ。
千葉のモノレールはぶら下がり式なので、ヘッドライトが、普通の乗り物とは違う場所についている。車両の先頭を顔に例えると眉毛の当たり。夜は暗いので、向こうからやってくるモノレールがライトから視覚に入って、窓の明かりを光らせながら空に消えていくるのだが、このライトの感じが、アニメの銀河鉄道999を彷彿とさせるのだ。
松本零士先生〜。
80年代に作られたアニメとか漫画とか、歌とか、キャンペーンのキャラクターとか。現在50代後半〜60歳前後になろうとしている世代の人たちは、なんだか、少し年上の大人に比べてずいぶん割りにあわない目に遭っているみたいだ。ちょっと損してるみたいな世代だが、文化的にはすごい仕事を残した人たちだと、よねは思う。
投稿者 midori : 11:17 pm | コメント (0)
お知らせ
制作中はいつも子育て気分
ながいあいだご愛読していただいております、このページ「Yone is」ですが、来月を持ちまして、移動することになりました。
今までは断易のサイト「Saicoropee!」のコーナーのひとつだったのですが、「南風堂」という新サイトのブログになります。
読者の皆様には「Saicoropee!」→「Yone is」というリンクをたどってこちらのページにお入りいただいていたのですが、6月10日より、「南風堂」→「Yone is」という道すじに変わります。
ですので、”お気に入り”や”ブックマーク”に「Saicoropee!」のトップ画面を登録していて、そこからボタンを押してきてくださっている方は、今後「Yone is」へ、入れなくなります。
「Yone is」のこの画面を、もういちど"お気に入り”に、ダイレクトな登録しなおし、お願いいたします。
ずーーーっと、いい続けて、口ばっかりだった、「Saicoropee!」を、ようやっと、もうちょっとましな内容にリニューアル。
ブログはよねのぐうたら日記ではなく、断易の話にしぼっていくつもり。自分の立てた易とその結果だけを淡々とあっさり、レポートしていこうと思ってます。
そんなことする必要あるのかどうか、自分でもよくわからないのですが、こうしてこのサイトをたくさんの方に見ていただいていることに、少しでもお答えできるよう、できる範囲でできるだけがんばるつもりでおります。
あと、「Saicoropee!」に納甲表と暦のページをつけます。たとえば、外出中にピンチに合っちゃって、どうしても易を立てなくてはならなくなった方が、ご自分の方法でばばっと易を立てて、卦を持って街のインターネットカフェなどに飛び込んで、Saicoropee!から納甲を確認、なんてふうに、お役立ていただければと思います。
今までいっしょくただった、デザインと製本業の模様は新サイト「南風堂」にて、繰り広げていきます。
新サイトが完成いたしましたら、順々にまたご案内していきますね。
投稿者 midori : 09:48 am | コメント (0)
にじがでた
数日前、家で仕事してたら、夕方ごろから熱帯みたいな大粒の雨が降って来て、きゅうに晴れた。
「ねえねえ、にじがでてるよー」
庭いじりに出てた母がわざわざ、わたしを呼びにきた。
虹は夕焼け空のオレンジをバックにした珍しい色合いで、見ているとだんだんに色が濃くなっていく。
「ほんとだー、にじだねー」
虹が出たとき、虹のことを話す人がそばにいるのはほんとうに幸せだなあ。
あたりまえでなんでもないことなんだけど。
いろんなきれいなことや楽しいことを自分以外の人とシンクロしていっしょに味わう。そういったことができないと、どこまでもいつまでも安心感を得られない。人は、というより、よねは。伝達幸せ式人間である。
きれいなものやいいものを、伝えた人が、いままで何にも思わなかったのに、きれいさを発見してくれるのはうれしい。
それで、それをもとにもっときれいなものを作って見せてくれたり、紹介してくれるのはもっとうれしい。
単純な喜びは文字で書くとばかみたい。
そういう、ごくごくかんたんな、うれしさの中にいる。
投稿者 midori : 02:00 pm | コメント (0)
なんちゃって南仏
このゴールデンウィークはフランスの友人のお宅にお世話になってます(←ウソ。ここは千葉県大多喜町のハーブアイランド)。
家から車で1時間ほども走ると、ポピーの花畑やハーブの花園や海やら、ただただのんびりした田植えの風景に出会える。
外国に出かけなくても、素敵な場所が近くにたくさん存在することが最近わかった。いいとこですよ。千葉県。
とくに気に入って、このところちょくちょく行くのが「サンファーム・ハーブアイランド」。植物が「植えられた」って感じじゃない。ミントなんか種がとんで、そのへんの地面にうわーっと茂っている。嘘くさくない植生がほほえましい。もともとハーブって雑草だものね。
よねも雑草みたいな人間なので、無理やり生きてるんじゃなく、「この場所にはびこルゾー」って感じでそこにしっかり根付いている植物を見ると、なんだかいつももりもり元気をもらう。勝手に生えているようで、でもすごく全体としてバランス取れている。
自然に生えているカモミールやらラベンダーから咲いたばかりの花の匂いがのぼってきて、うっとり。花の間を歩くと目の疲れがすーっと抜ける。
きれいなところだし、ハーブ料理を出すレストランもおいしいので、千葉県来ることがあったら、ぜひ、寄り道してみてください。
投稿者 midori : 11:10 am | コメント (1)
塗りちがい事件
暖かい日は花粉が恐ろしくて外に出られない。
一日パソコンに張り付いて仕事してる。今日は集中できたおかげで細かいいろいろがずいぶんと片付いた。
少し寒くなってから、ちょっとだけ外出した。先日サイトを作った近所の教会に。牧師さんに、ブログの書き込み方レッスンを少しだけする。完全防備で出たのだが、帰ってからくしゃみの発作が止まらない。
傷んだ鼻下に効くのはメンタムリップだ。左手でメンタムリップを鼻の下にぐりぐり塗りつけながら、右手はマウス、目はモニター。鼻をかんでもういちど、塗る、の繰り返し。よく見もしないでメンタムリップに手を伸ばす。
キャップを外して、ぐりっと鼻の下にすり込んだら、おえ〜。やな臭い!スティック糊であった!
領収書をノートに貼付けたあと出しっぱなしだった「トンボ消え色ピット」をたっぷり人中にすり込んでしまった!
投稿者 midori : 07:53 pm | コメント (0)
はくしょーん、だいまおう!
「ハクション大魔王」というアニメがあった。子供の頃の話。
そのテーマソングを思い出す。歌ってみてしっみじみ感心。
歌詞がすっごく、よくできてる。お話の設定がわかりやく語られているし、くしゃみが止まらないときの模様がよーく描かれている。
くっしゃみひとつで呼ばれたからにゃあ
それがわたしのご主人様よぉ〜
は、は、は、は、はくしょ〜ん 大魔王
壷の中から、飛んでくる〜
は、は、は、は、はくしょ〜ん 大魔王
壷の中から、ははははーんは飛んでくる〜
メロディー繰り返す「は、は、は、は、」のところがまさにこのとおり!というリズムだと思う。花粉症の気持ちととってもよく合う。名曲だと思うでごじゃる。
投稿者 midori : 11:38 am | コメント (0)
とりの日
2月14日が終わりました。みなさん、いかがお過ごしでした?
よねたちは今年もだいたんな襲撃作戦を決行。衣装デザイナーの友人Oに、「とり」のコスチュームを作っていただき(おいおい、バレンタインだぞ!ハローウィンじゃないぞよ)、Oといっしょに2羽の白鳥?(*^*)(*^*)に扮して、ふだん不義理をはたらいているN恩師(酉年生まれ)にご挨拶。N先生は締め切りに追われてて編集の方も事務所に詰めてる。「今夜は徹夜」とかおっしゃってた。そんな中、えらい迷惑だったと思うけど、今年も追い返されることなく、まんまとチョコを渡して逃げ帰ってきました。
襲撃作戦大成功!
投稿者 midori : 11:12 am | コメント (0)
図書館の本
「モンテ・クリスト伯」の3巻を図書館で借りてきたら、写真のような補修の跡が残っているのを見つけた。この文庫本は昭和49年の発行の活版印刷の本だが、多くの文庫本は昭和40年代にはすでに、かがりとじから、背を裁ち落とす製法に変わった。
一枚一枚ののページはホットメルトという糊で固めて作られているだけだ。新しいうちはいいのだが、こうして20年も30年も先になると背の糊が効かなくなって、ページがぱらぱら抜け落ちる現象が起きてくる。
1、2巻をめくるときもじつは、そろそろ形が崩れてきそうなのをそうーっと読んでたのだが、この巻は痛みが激しい。途中、セロテープを糊の跡がべったり残っているページも出てくる。だれか乱暴な人が借りていたのだろう。4巻は比較的きれいだ。
この本は、ぶちっ、ぶちっと開けられた目打ちの穴に、太い木綿をとおして縫った上を、カバー用のビニールで覆ってある。目打ちの穴を開ける前に引いたボールペンの当たり線と、裏のほうにまわされた糸の固い結び目を見つけて、どんな人がどんな気持ちで直したのか、考えた。
いろんな人の手をへてきた古い物には、いろんな時間が刻み込まれていく。本屋で新品を買って読んでいたら、物語に対する印象はぜんぜん違ったものになっていただろうと思う。
投稿者 midori : 09:35 am | コメント (0)
スカートの話
今、うちの家族で流行っているのはフラダンスだ。
家族でほとんど毎日お風呂に行っている、近所のスポーツクラブの月曜日のコースメニューが変わった。母とわたしは8時20分からの「ジャズダンス」のクラスに出ていたのだが、インストラクターが先月で辞めた。替わりに入ったのが「フラ」。
このクラスがすごい。
月曜日の夜にフラのレッスンが入った、ということを聞きつけた「フラダンスおばさん」たちが殺到した。
地元の公民館にはフラダンスサークルがあるらしい。長く踊りを続けている人が集まる。みんな、花柄がついてて、赤だの紫だのきれいな色のひだひだたっぷりのスカートをはいている。人が少なくて、黙々と筋トレをする人々が主だった汗臭い地味な月曜の夜のスポーツクラブが、花が咲いたみたいな異様な賑やかさに包まる。トレッドミルやらステアマスタをしていたおやじたちは目をくりんくりんさせて汗をふいてる。なんか気がすすまないよねだったが、「なにか一曲でも覚えたら、なんかの時に一発芸として役に立つかも」と考えて、試しに参加した。
まあ、気分はいい。でもちいっとも汗をかかない。スポーツと思ってはいけないクラスだった。運動不足解消のためにクラスに出ているよねにとっては、その前のエアロビとかけもちしないと、せんぜん運動足らない。ちょっと不満。
よねの母のりこ68歳は、がぜんやる気だった。踊りはともかく、みなさんのはいてるスカートに異様に感心をしめした。クラスのあとのお風呂でフラスカートの作り方をハワイアンのバンドをしている奥さんから詳しく聞き出し、直ちに布を調達して1日で縫い上げた。ピンク色の地に白や赤い花が散る、超明るいスカートである。4メートルも生地を使い、ウエストのところに5本もゴムが入る。昨日の第二回レッスンに間に合わせるために、朝6時起きでミシン掛けしてた。
第二回の昨日、レッスン前のお着替えの時間から、まあ、のりこのスカートは奥さんたちに大好評をはくす。あとでこっそり「お母さんのがいちばんきれいな生地だったわ」とうれしそうに言ってた。
よねが1時間前のエアロビに出て、大汗をかいたシャツを着替えていると、「あんた、オレンジのがいいって言ってたでしょ。(そんなこと言ったっけ?)これ、ちょうどオレンジだからはきない」と、ふわふわのスカートをよねに渡す。ロッカールームで新しいスカートを作ってきたフラ好きの会員さんから、無理矢理ゆずってもらったらしい。なんだかよくわからないうちに、願ってもないスカートが手に入った。それをはいてフラを踊るよねであった。
スカートをつけるとあら不思議。なんか先週とぜんぜん取り組みが違ってくるのである。フラの心までも踊ろうと、今週は目線なんかもついてくるのであった!
いろんな踊りやってみたが、フラはなんかよねのキャラとは違う気もする。でも、ま、いっか。これもなんかのご縁だ。めざぜ一発芸。