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月食を見なかった話

111213.jpg次はケーブルカー。でも街の景色なんか見るではなく、日本のお腹の中にずぶずぶーっと、潜ってくかんじ。ずっとトンネルの中。胃カメラの先になったらこんな気持ちかも。
 月を見上げる回数にかけては標準よりずっと多いはずのよねが、この皆既月食を見逃しました。
 昨日、大学の仕事の帰り、アキバ駅の上にぽっかり、取れそうに大きな月が「やーい、きょーうはたべられないもんねーっ」と、らんらん光っているのが目に入りました。土曜日の月食、見られた方はきっときれいだったでしょうね〜。

 どこで風邪をいただいたのか、覚えがとんとないのですが、数年ぶりに寝込んだのです。先週。火曜日までは元気だったのだけど、水曜日、昼過ぎ頃から悪寒がおそってきました。
 仕事の予定と夜に友達と食事する約束がありまして、なんか早く歩けないなあ、おかしいなあと思いながらも外出しました。今思うときっとその頃から発熱始まっていたのだと思います。
 翌日もなんかおかしいので体温を測ってみると38度越え。ふだん熱なんか出さないのでもう、数字見ただけで負けちゃいました。手を入れなくてはいけないホームページとか、企画書書かなくちゃ、とか、請求書ださなくちゃ、とか、年始のポスター出さなきゃ、あれー!年賀状が!とか、もう、てんこ盛りだったはずが、手も足も出せず、ベッドで丸くなって、木曜日は1日眠りたおし、土日はなんとか復活して仕事に行けました。
 インフルエンザ検査は陰性。だいたい、これって風邪だったのかな?予防注射だってちゃんとしてあるし、咳がひとっつも出ないし。いつも喉から悪くなるのにね。食欲もあったしお腹も壊さなかった。ただ、ひたすらだるかったです。けだるさ300倍。それと、薬が切れるときに、あ〜きれる、きれる、ってわかるくらいの、悪寒が始まるやな感じがつらかったです。
 
 こんなだったのです。この週末。土曜日の夜、熱はもう平熱だったのだけど、なんだかどうにも頭が重くて、仕事を1時間早引けさせていただきました。ちょうど月が本気で欠け始めたであろう時間に千葉に帰りつきました。バス降りた瞬間、空見ましたよ!いちおうは。
 なんと、欠けつつある月に照らされた柔らかな雲が、ぼーっと明るく一部光ってる。
 そう、曇り。千葉市上空に雲襲来!東京地方全体はよーく晴れていたのに。千葉市上空だけに雲が出てたらしい。

 ふだんのよねだったらじたんだ踏んで悔しがるシチュエーションです。でもこの日のよねには月が、いや空みんながよねの味方に思えました。
 もうこれは、「月食は気にせずにゆっくりお眠りなさい。」お月さんがよねにそう言っているとしか思えなかったので、そのままベッドに直行しました。
 せっかく食べられている月を、いちども見に起きることもなく、朝までまたこんこんと眠りました。
 日曜日にはもう、シーツ洗濯してお布団やらマットレスやらすべてを干して、部屋の掃除してから出かけられるくらい元気になりました。