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巨大にんじんを揺るがす

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朝方、雨があがって屋根が空けられた。薄いブルーのところは朝の空です。十日町市にある「光のやかた」のお座敷から天井を見上げたところ(天井に穴が。ふだんは閉じている)。やかたを借り切って、日没と日の出の空の色の移り変わりを眺める。建物自体が、それからまわりの景色と空気、光と時間の流れ全体がジェイムズ・タレルの作品。(「どこまでがアートでどこまでが仕事よ?」「なんでそのデザインが必要なのよ?」ってな感じの、よくされる、あの質問の答がまとめて、ここにある。知りたい人はぜひ、体験してね。)
 昨日のサッカー、オランダ選手が走るにんじんに見えたよ。巨大な、速い。
 まず、シュートが正確だよなあ。ばつーっって、ま直線だもの。あのボールをはじいたとき、すごい、手ぇ痛そうだった。あと、上からみていて、ボールを送る軌跡がすごい美しい。すわ、攻撃ってなると、すごい速さで△をつないだ図形が現れる。マスゲームかブラスバンドのフォーメーションが広がるみたいに。選手たちが作るいろんな形が動くのが、すごくきれいだった。美しい試合って言い方、変?
 1-0だったけど、すごくいい勝負になっていた。シュートがもっと決まって、あとスタミナが続けば勝てたかもしれない。巨大にんじんらの△をあれだけ揺るがしたのだもの、さむらいチーム、すばらしい。