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ぼくのまえの道

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※マイ・バイブル。だれにでもそれぞれ、信じているものはある。それは一生ぜったいではなくて、時とともに移ろう。変化する。それでいいと思う。

あおきさん、という六十代の友人がいて、その人はいつもびしっとスーツを着込んで、背筋をのばして歩いていて、いつ会ってもかっこいい。それをほめたら、「女が一人で生きてくためには、しゃんとしてないと」と即答。よねは、いつもなにかに寄りかかっているなあ。あおきさんの言葉を聞いて「もっとしゃんとしないと」と、思った。
でれでれのよねだが、それでもよねなりに進歩はある。今日はそんなことがあった。
就職話が舞い込んだ。ちょっと前まで「いいなあ」と思っていた、とある会社のポストが空いた。やってみないかというお話をいただく。一年前なら、間違いなくお受けしていた。今日も、ちょっと迷った。厚生年金と交通費の魅力に心が揺らいだ。が、一時間考えて別の方に譲った。月火水木金土日。今はしなくてはならないことが、取りあえず目の前に並んでいる。
最近むちゃむちゃ落ち込む、ということが、なくなったなあ。若い人と話してて思った。以前は人前で平気で、つらさを吐露する人だったよ、よねも。今は、おならやげっぷと同じように「人前でしないようにしよう」と思う。それでも悲しいときもある。一晩なにもしないでぐっすり眠って、あとは成り行きにまかせる。考えたって仕方ない事が、世の中にはあるのだ。そういうときは、あきらめる。後悔しないように、できるとこまで、しておく。それで解決つかないことは、ご縁がないか、わたしにそのことにふさわしい能力がないから。
今は凹んでいられないくらい、厳しい条件で暮らしているので、悲しんでいる時間が、もったいない、ということだろうと思う。あと、悲しんでいる人にいい仕事は来ない。そういう事をいろんなことから学んだから。ほんとだよ。