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緑のランプ

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「automatic」っていう歌があったね。メロディーは切ないんだけど、歌詞は温かな遠距離恋愛の歌。どんなにつるっとしたものにでも心をのせて、触りごこち良くしてしまう、人は不思議な生き物。
 GMailっていう、インターネットのホームページ上でメールをやり取りできる仕組みを愛用してます。よねはパソコンを複数台使用しているし、いろんな場所からメールを確認しなくてはならない日もあるので、ネットの繋がる場所でならどこでもメールを送受信できるウェブ上のメールサービス(GMailの他にもHotmailとか、Yahoo Mailとか、いろいろあります)のほうが、PC側にインストールされたメーラー(Microsoftの"Outlook"とか、Macの"Mail"などのソフト)よりも都合がいいのです。
 よねが使っているサービスは、こちら宛にメールをくれたことのある人のアドレスがぜんぶ登録されて、リストとなり一覧が画面の端に表示されるのだけど、同じGMailのアカウント(メールアドレス)を持っている相手に対しては特別な機能が働きます。ログオンしているときに緑のランプがともります。今、緑色の○がついている人は、PCの前でインターネットを繋ぎ、メールの画面を開いている状態なんだということが確認できるしかけ。グーグルのチャットですぐに会話ができるよ、という目印です。
 早朝とか、深夜とか、シーンとしている時間にサイトを開いて、友人や生徒の名前の頭に緑の「ポチッ」がついていると、「あー、この人もまだ起きているんだなあ」とか「徹夜かなあ」とか「がんばっているんだなあ」思って、こちらも気合いが入ります。よねのリストには出張や留学で、今日本にいない人も載っているんだけど、その名前の前に、緑の「ポチッ」がともると、遠い外国にいる人なのに、まるで隣の部屋にいるみたいに、その人の気配を感じます。「おお、今、忙しいんだね」とか、「むこうは朝になったんだなあ」とか。すごい離れているのに、それからぜったい、すぐには会えないのにね。SF小説で、離れていても相手の思うことがなぜかわかっちゃうテレパシーってあるじゃない。いわば、あんなふうな、不思議な感覚。
 ちなみにさっき、だーっとついていたみんなの緑のランプが、ぽつ、ぽつ、ぽつ、と続けざまにオレンジ色に変わって、おかげで「あ、もう、お昼を作んなきゃ」と気がつきました。オレンジ色はメールの画面をお休みにした印。「あ、お昼休みかあ」と、わかります。