12回目の授業で勉強すること

いよいよオリジナル本の制作の佳境にはいりました。
■作品の進行をチェックします。
 次のポイントで講評します。
1 タイトル名が読めるか?
  (基本的な伝達機能 "Something proper")
2 はっと思うか?
  (アイキャッチャーとして目をつかむ力 "Something new")
3 タイトルから内容をほんのり感じるか?
  (目をじっくり吸着させ、じっくり伝える "Something beautiful")
4 熱意が伝わるか?
  (買おう、手に取らせよう。行動を動かすのは♥ "Something warm")

■最後までスムーズに読ませるために本に施された工夫について復習しましょう。
1 ページデザインについての工夫
  ・全体は一定のフォーマットを保って進行するようにデザインされます。
  ・見出しや本文で使うフォントの種類やサイズ、カラー、空間の寸法を統一させ、
  一定のリズムを保って読み進めるよう工夫されています。

2 読みやすくするための注意点
  ・書いてあることはすべて読めるように!
  ・各ページ、どこを読んでいるのか迷子にならないように、目の動きを誘導する。
  ・退屈にならないように、強調したい場所、大切な場所はわざとリズムを崩す。

3 フォントを扱う練習
  ・次のことを頭に入れてひとつづつ要素を決定していきます。
   1 ページの大きさと文章量のバランス
   2 本文の文章の基本のサイズ、フォントの種類
   3 1行の文字数、1ページの行数、段数
   4 ページマージン、段と段の間の空きの距離
   5 カラー

■制作が遅れている人も絶望しないで!
 今からでもじゅうぶん間に合います。落ち着いて、すぐ作り始めましょう。
 まず、1見開きだけをじっくりデザインしましょう。そのとき決めた上の要素を全ページに行き渡らせるルールとしてルール化します。ガイドを引いたり、段落スタイルや文字スタイルに登録していくと良いかもしれません。
 この基本デザイン(フォーマット)をしっかり作り込み、全体を作りきます。

■宿題「がしがし制作を進める」
少しでもいいものを作り込めますように!あわてずに丁寧にすすめてください。内容が足りない人は1見開き分でもいいですから、「見せるもの」を準備してきてください。
 ちなみに、データチェックをモニターの中だけで受けるよりも、実際に出力してみて、失敗や修正の箇所を把握するほうが、作品のクオリティー
実力ともに、ずっと効果があがります。

 次回の授業は「ハードカバーの作り方」をプレゼンテーションします。

投稿者 yone : 2012年01月06日 11:11