11-06/グリッドデザイン|ダイナミックに視覚を誘導

図版も文字の集合であるコラムと同等の扱いをするところから出発します。
 文字や図版と余白との位置関係を操作すると、各アイテムを視覚的につなげたり分離したりすることが可能です。
 紙面スペースをうまく小区画に分離して構成すると、見ている人の視線をドラマティックに動かすことができます。

①要素と要素の間隔が規則的で変化のない構図は表面テクスチャを持つだけの静止した領域になります。

②行間を広げたり、文字の線幅を太くしたりして変化を作ると、均一なテクスチャーの中に強調箇所を作ることができます。
 人は必ず、強調されている部分を何らかの意味で重要だと認識します。
 重要度の高いものが突出すると、紙面上のエレメンツの中に序列や階層ができます。(金持ちが大きな家を建てたりするようなものです。)

③この「重要度が高いものは目立つ、他は並」というルールを繰り返し、連続的させるとリズムが生まれます。

④各パーツの間にも、新しい関係を与えることができます。

各段落ごとに視覚的な強調の度合いをつけることは、読ませる、という行為にリズムを与えます。意味をわかりやすくする助けにもなります。

投稿者 yone : 2011年12月19日 10:09