12-04/ひらとじの本の作り方
左右ページに渡る見開きページがあまりない、小説や文字だけの本を作ろうと思っている人は、「平とじ」という綴じ方で設計するとよいでしょう。
ページの表裏にプリントアウトできないほとんどの皆さんのために、ここでは、1枚の紙にページの表と裏2ページ分をプリントアウトし、二つに折って綴じる方法を載せておきます。
上記のように2種類の製本はページの並び方が違います!
・違いを理解した上で作ったイラストと本文を配置しましょう。
・片面印刷しかできなくても大丈夫。1枚に裏と表をいっぺんに付け合わせます。
出力したあとで、印刷面を外側に真ん中で2つに折ります。
・輪になった方が小口(ページの外側)になり、ばらばらな方がのどになります。
・そろえた後でのど側を縫っていきます。この本はのどまで完全に開かない
設計ですので、のど側のマージンを多く取りましょう。
・また、縫い代分が3〜5ミリが必要ですので、紙の端が5ミリは余るように
設計しましょう。
印刷面を外側に二つ折り!
・しっかりと折ります。ページが外側になるので、折り目をつけるときに指でこすりすぎないように。
平らなものにはさみ、体重をかけてしっかりプレスすると良いです。
・トンボを目印に、ページを揃えていきます。
・よく揃えたら、動かないようにクリップで2個でしっかり留め、
のどの側(輪になっていないほう)に1列に穴を開けます。
・穴をあけるときは目打ちがあると便利です。身近にあるもので代用しても結構です。
・ノドから5mm内側(あるいはノドに余裕がなく、ノド側に紙の余裕があるときはのどの線上)に5~7個の穴をあけます
・A4サイズ以下の小さな本なら5個で充分です。穴の数は必ず奇数にしてください。
<糸でかがる>
・縫い終えたら内側のトンボに定規を当てて、天地とノドの余分を切り落とします
・小口は輪になってますので今回は切り落としません
・また、ノドの余白が足りなかったためにノドの線ぴったりで綴じたひとは外側に5mmの余白を残して裁ちましょう
<見返し貼り>
見返しにはページの見開きと同じ広さの紙が2枚必要です。
・紙の目には縦と横があります。注意して用意しましょう。
・二つ折りにした輪の側の外側に5mmの幅でのりを引き、本文の縫い目にかぶせるように貼り付けます。
・表にも裏にも貼り付けます。
<表紙の紙切る>
・本文+前後の見返しの厚さを測り背の厚さにします。
・裁断したあとの本文を採寸します。左右と天地に1~2mm余裕を持たせた寸法を表紙の大きさに決めます。
・小口側を5cm~10cm、少し多めに折り返し部分を持たせて内側に織り込むようにすると丈夫なカバーになり、見栄えも立派です。
・背の部分に木工ボンドを塗るか、両面テープで本体とカバーを貼り合わせます。
投稿者 yone : 2011年12月26日 10:12