10-05/本の丁裁(ていさい)

 この課題は「コンテンツの内容とデザイン」中心に見ます。丁寧にデザインし、きれいな造本が成功していることも、もちろんすばらしい仕事として評価します。ですが、簡単な製本だからといって低く評価されるわけではありません。
 「お金をかければいい」ってものじゃないのがデザインの世界の常識です。安いコストで、すてきなアイデアでどれだけ内容を引き立てる設計ができるか?が、日夜しのぎをけずって開発されています。
 内容を進行する前に、どのような仕立ての本にするか、全体の仕上がりのイメージを考えましょう。

 ・どんな大きさにしますか?
   →大きい本は出力は費用がかかります。
    表裏印刷は成功の確率が低いので、紙大も出力費も
    3倍かかると思ってください。
 ・どんな手触りにしますか?
   →紙の選択もデザインの一部です。
    紙のショップに
    行って、実際に紙を選んできましょう。
 ・表紙の厚みはどのくらいにしますか?
   →見返し紙は本文と表紙を視覚的にも
    構造的にも繋ぐ重要な働きをしています。
    見返し紙をつけましょう。

折り本
最初に作った「ぱたぱた絵本」のような、糊や糸を使わない折ることによってページを作る本です。
平とじ
ページを重ね、綴じ合わせる本です。
張り合わせ製本
見開きの状態で紙を出力して内側にページを折り、ページとページを張り合わせて仕立てる本です。のどまで開くことができます。
折り丁製本
8ページあるいは12ページ、16ページを一組として、折り丁用にページを面付けして出力し、のどを糸でかがります。この製本法ものどまで開く本になるため、たくさんのページ(50ページ以上)の読み物におすすめです。

 装丁にはいろいろな方法がありますが、自分のコンテンツに合った方針を決めてください。内容に合った形で「ぜったい完成させること」がいちばん大切です。

投稿者 yone : 2011年12月12日 10:36