11回目の授業で勉強すること

いよいよオリジナル本の内容の制作に入りました。本日は見開きの数ページをチェックし、本の企画を再確認します。見開きのページデザインについて講評をします。

■本文の進行チェック
 コンテンツについての評価基準は4項目です。
1「コンテンツの内容(書いてあることが正しい情報であるか?)」
2「コンテンツの鮮度(載っていることで読み手は新しい何かを得られたか?)」
3「仕事の丁寧さ(細部まで作者のポリシーが行き届いているか?)」
4「創作の熱意(愛情がこもっているか?)」

これらの点を中心にアドバイスをします。

具体的には、次のことを注意しながら、基本フォーマットを決定していきます。
   1 ページの大きさと文章量のバランス
   2 本文の文章の基本のサイズ、フォントの種類
   3 1行の文字数、1ページの行数、段数
   4 ページマージン、段と段の間の空きの距離
   5 カラー

 まず、1見開のデザインをもういちどじっくり検討しましょう。そのとき決めた上の要素を全ページに行き渡らせるルールとして「ルール化」します。ガイドを引いて、位置を数字化したり、段落スタイルや文字スタイルに登録していっても良いかもしれません。
 この基本デザインを「フォーマット」と呼んでいます。

■デザインのこつ|グリッドデザイン
・グリッドはラインの揃えや階層の仕組みをルール化した「ガイドライン」です。
 複雑で大量の情報を、秩序だった、わかりやすい構造としてまとめることができます。また、その構造は繰り返し使用可能です。
簡単なコツをまとめました。
自分の作品にもグリッドを設定して、ページを貫く統一感を出しましょう。

■宿題「基本フォーマットを修正する」
 基本のページデザインを修正しましょう、内容制作を進めていきます。
 自分なりのルールを決めて、基本ページをしっかり決めます。
 基本ページができたら、これを別名保存して、図版や文字などの内容を入れ替えて進行するとよいでしょう。フォーマットが統一されるし、制作時間の短縮にもつながります。

■宿題「タイトルとカバーのデザイン」
 本のタイトルをかっちり、しっかりデザインしてきてください。
 本の内容が決まらない人も、カバーをイメージすることで、内容についての想像が膨らむかもしれません。ですので、内容が決まらない人も作ってきてください。
 A4用紙中央に「表1」「背」「表4」「折り返し」の部分をつなげて製図する。
 本が開く方向に注意すること。前と後ろが逆さにならないように。
 本の背の幅は本文の枚数、選んだ紙の厚さに左右されます。本文が出来上がらないと正確な寸法は割り出せません。来週の課題は「厚さ4mm」と仮定して作成してみてください。
 出力したものを持参、提出。次週はタイトルのデザインコンテストをします。

投稿者 yone : 2011年12月19日 10:30