09-02/コンセプトを決める

テーマが決まった人はべん図を再度使って、この企画のコンセプトを作りましょう。

先ほどよりもうちょっと深い部分でべん図をおこしてみます。
Aにはもともとのアイデアを書き入れます。
Bには、自分が今回したい作業の内容を書きいれます。
重なった中央の部分が、今回の作品の特徴です。これをわかりやすい単語に置き換えてみましょう。

A:宮沢賢治の詩「雨ニモ負ケズ」
B:イラスト 旅の絵日記
C:旅を味わう「雨ニモ負ケズ」→どこにもない特徴であり、伝わりやすいワード

コンセプトということばには「ものをつくるときの方向性とアイデアを支えるキモのキーワード」という意味があります。
だれにでも理解できる、わかりやすい言葉であることが条件です。

saishuu_kikaku02.gif


ものつくりは普通、独りで行うものでなく、必ずたくさんの人たちとのチームワークで生まれます。
実際の仕事の現場での制作では、まず最初に目的が決まります。(今回の課題ではテーマ)コンセプトは、クライアントも制作者も含んだチーム全体の「共通の問題について解決案」についての話し合いで練られるものです。
独りだけで決定するものでも、制作者側、クライアントサイドのどちらか一方の押しつけで決めるものではないです。
コンセプトは制作が進行するあいだじゅう、灯台の明かりのように、チームの標語として掲げられます。
コンセプトが適切かどうかで、チーム一人一人の意識がしゃきっと同じ方向を目指せます。
芯がぶれない、伝わりやすい仕事になるかどうかが大きく左右されますし、効率にも影響します。
今回の制作は個人プレーですが、コンセプトをはっきり持って制作に取り組みましょう。最初に計画したものを最後まで作り切れるように、自分のための「制作の核心キーワード」を一つ決めましょう。

投稿者 yone : 2011年12月05日 10:54