06-05/印刷用にデータを書き出す
加工がおわったら写真はいったん保存しましょう。
次に書き出し用のファイルを別名で保存します。
印刷原稿用のデータですから、カラーモードを「CMYK」に変更します。
「イメージ」「モード」「CMYK」
CMYKにカラーモードを変更すると、色の鮮やかさが多少失われます。
それを色調補正したあと、印刷用のデータを書き出します。
<印刷のファイル形式は印刷会社の都合に合わせる>
印刷会社によっては、「EPSでなくPSDにしてください」というところも増えてきました。なにがどう違うかというと、印刷会社の持っている設備によります。
入稿前にかならず電話で、「入稿の際の画像のファイル形式」をたしかめましょう。
<PSD方式に書き出す>
出力の場合はPhotoshopPSD方式でもよいでしょう。
レイヤーパレットのメニューから「画像を統合」を実行します。なるべく軽いデータにします。
画像の統合をすると、背景を残して他のレイヤーが失われ、編集ができなくなります。ですので、事前に必ず、もとの画像を別名保存して、修正ができるように備えておきましょう。
<参考!:EPS方式に書き出す>
EPSは、作業用の軽い「アタリ画像」ときれいな画像が2枚一組になったファイルです。イラレ配置時に「リンク」にチェックを入れて配置すると、イラレ上には軽い「アタリ画像」が配置されます。この画像はモニターで見た目はざらついているのですが、いわば場所を示す目印です。出力時に自動的に、重いきれいな画像を読み込んでくれます。印刷の画像のデータは重いので、たくさんの写真を扱う本などの原稿にはEPS方式を貼り込んだ方が、作業効率が良いとされてきました。
EPSは透明の表現ができないので、透き通った表現があるときには、Photoshop上で画像を合成したり、クリッピングパスの処理をしておく必要があります。
「別名で保存」「ファイル形式」を「PhotoshopEPS」にし、Illustratorの版下原稿と同じ階層に保存します。
ダイアログがでますから、プレビューを「8bit」、エンコードは「ASCII85」を選ぶとよいでしょう。
投稿者 yone : 2011年11月14日 10:30