02-12/出力と紙
作品をプレゼンするときに、紙と出力の問題は、作品の評価に大きく関わってきます。
デザインの仕事では「ぱっと見たときの最初の印象」が、もっとも重要視されます。
どんなに細かい仕事をしても、出力のレベルが悪く、紙の上に再現されていなければ、「無駄な労力」と化してしまいます。
Point1 最初から、出力する大きさを意識して、作品作りを進める。
Point2 データを作るときに、ファイルサイズを間違えない。
以上2つのポイントはこれまでの授業でもお話してきました。
ポイントはもう一つあります。
Point3 出力するときに、紙を選ぶ
紙だけで、印刷のクオリティーが違ってくるのです。
学生の皆さんが選べる範囲で、紙には、大きく分けて2つの種類があります。
1非塗工紙
普通紙や画用紙など、表面に紙の手触りが残った、ざらざらした風合いの紙です。
2塗工紙
表面を顔料で滑らかに加工したつるつるの風合いの紙です。
塗工紙の中でも、ツヤ加工を施したミラーコート紙やツヤの無いマットコート紙など、種類が分かれます。
表面の顔料のおかげで、インクが紙の表面にとどまり、濃くのある色が出ます。
確認のための出力は普通紙で十分ですが、コンペや就職用には、塗工紙をしようすると、作品のクオリティーが上がります。
キンコーズなどの出力センターでは、1枚づつ紙を購入して、選んだ紙に出力することができます。
また、厚みもいろいろ用意されており、用途によって使い分けるのですが、応募作品も、すこし厚めの紙を選ぶと存在感が増します。
見る人が手に取るものを作る場合は、プレゼン時から、製品の仕上がりを想定して、紙を選んで出力することが多いので覚えておきましょう。
投稿者 yone : 2011年10月17日 15:31