02-04/画像データの下準備
加工がおわったら写真はいったん保存しましょう。
次に書き出し用のファイルを別名で保存します。
印刷原稿用のデータですから、カラーモードを「CMYK」に変更します。
「イメージ」「モード」「CMYK」
CMYKにカラーモードを変更すると、色の鮮やかさが多少失われます。
それを色調補正したあと、印刷用のデータを書き出します。
<印刷のファイル形式は印刷会社の都合に合わせる>
印刷会社によっては、「PSDでなくPhotoshopEPSにしてください」というところも増えてきました。なにがどう違うかというと、印刷会社の持っている設備によります。
入稿前にかならず仕事先に電話で、「入稿の際の画像のファイル形式」をたしかめましょう。
<PSD方式で印刷用のデータを書き出す>
今回の出力はPhotoshopPSD方式がよいでしょう。
この場合はレイヤーパレットのメニューから「画像を統合」を実行します。なるべくデータ量を軽く、安定したデータにするためです。
Photoshop形式のよいところは、透明の部分もそのまま書き出すことができる点です。「.psd」の画像をイラレに配置して入稿するときは、レイヤーを1枚にするのを忘れずに。レイヤーをまとめると編集ができなくなるので、必ずもとの画像を別名保存しておくのを忘れないようにしてください。
<EPS方式に書き出す>
EPSとは「Encapsulated PostScript」の略です。PostScript形式いうファリウの形式でDTPの仕事ではよく使われます。
もしもバージョンの低いInDesign,QuarkXPress,PageMakerなどの編集ソフトで仕事をするばあいも「EPS方式」のデータでしたら、トラブルなく使用できます。
「別名で保存」「ファイル形式」を「PhotoshopEPS」にし、Illustratorの版下原稿と同じ階層に保存します。
ダイアログがでますから、プレビューを「8bit」、エンコードは「ASCII85」を選ぶとよいでしょう。
EPSは、作業用の軽い「アタリ画像」ときれいな画像が2枚一組になったファイルです。イラレ配置時に「リンク」にチェックを入れて配置すると、イラレ上には軽い「アタリ画像」が配置されます。この画像はモニターで見た目はざらついているのですが、いわば場所を示す目印です。出力時に自動的に、重いきれいな画像を読み込んでくれます。印刷の画像のデータは重いので、たくさんの写真を扱う本などの原稿にはEPS方式を貼り込んだ方が、作業効率が良いとされてきました。
EPSは透明の表現ができないので、透き通った表現があるときには、Photoshop上で画像を合成したり、クリッピングパスの処理をしておく必要があります。
投稿者 yone : 2011年10月17日 15:36