02-02/欧文フォントの扱い注意点

欧文フォントはざっくり2分類できます。

 ・セリフがある「セリフ体」
 ・セリフがない「サンセリフ」

 セリフというのは文字の縦棒の始めと終わりについている細くて短いでっぱりのことです。大昔、紙が一般的に使われる前、文字は石に彫られていました。のみで彫っていったのですが、セリフとはのみが滑らないように、先に文字の高さの上下につけた滑り止めなんだそうです。セリフを持つ書体は歴史が古いと言えます。
 セリフ体もセリフの丸みやストレスの角度によって細かい分類があります。
サンセリフも生まれた時代や開発の背景によって、太かったりやせっぽちだったり、さまざまな個性があります。

 このフォントたちを使いこなしていくのですが、わたしはフォントについてこう考えています。
 コンセプトは映画にたとえると「あらすじ」。コピーならびに文言はお話を伝える「セリフ」。フォントはセリフを言う「役者の声」。
 さあ、みなさんのストーリー「Feel The Earth」をどんな声で読ませますか?役者さんをキャスティングするような気持ちでイメージにぴったりのフォントを選んでみましょう。

 ぴったりのフォントが選べたら、次は、読ませるスピードを考えましょう。ゆっくり読ませるには、文字と文字の間「字間」をゆったりとります。楽しく読ませるには、なにか工夫を加えてリズムを持たせましょう。大きさを調節すると抑揚がつきます。まるセリフにアクセントをつけて読ませるように。 どこを強くさせたいか?によって、面積に差をつけていきます。そう、先に印象つけるのはどこにしたらいいかを決めなくてはいけませんね。 

投稿者 yone : 2011年10月17日 15:40