07-04/面つけの意味
皆さんが制作する作品にも出力代がかかるように、紙を媒体とするものには、生産のコストがかかります。印刷のコストの中では紙代がいちばんの比重をしめます。
紙を無駄なく使って、生産の費用を安くするために、印刷の業界にはいくつものルールがあります。
その一つが紙の規格サイズであり、また、面つけのルールです。
本や雑誌は16〜8ページがいっぺんに大きな紙に刷られて、折られてから裁断されるという行程で作られています。
1枚の大判の紙に印刷する用にページごとのデータを組み合わせることを「面付け」と呼びます。
面付けをするのは印刷会社の「製版部門」の仕事です。デザイナーは見開き(2ページ分の左右のページを開いて1枚の画面として見た状態)として見たときの見栄えと、左右のページが別の紙に刷られることを同時に念頭において、データを整えます。
たとえば、
1. 人の顔や体の重要な部分、あるいは文字が、ページの境にかからないようにする。
2. のど側のぎりぎりに細かい情報を入れない。
などの配慮をします。
この課題のような小さな印刷物も、小さな紙に1枚づつデータを出力するのではなく、大きな紙に何面分かをいっぺんに出力して、あとからカットするようにすると、出力代を節約できます。
今回は、5面を1枚の紙にいっぺんに出力するようにデータを作りましょう。
投稿者 yone : 2010年11月12日 09:07