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13-01/現場に出かけてみよう

 いきなり、献血とは別の話をしますが。先週、NHKのBS3が北欧特集をしていて、版画家の山本容子さんがホスピタルアートという「病室をアートで飾る」仕事をするようになって、スウェーデンの病院を見学に行くというドキュメンタリーを偶然見ました。
 この番組で山本さんに、見学先のスウェーデンの病院の治療室の壁にアートを依頼されるというハプニングが起きるのだけど、このとき山本さんも、「とにかく思うがまま、いろんなものをがんがん見る」ことから取りかかっておられました。
 回られた場所は「オープンエアの古道具市場」「船舶などが展示してある歴史博物館」。ぐるぐる車で回って気になったところで止まる、その脈絡のなさがおかしかったです。つくづくみんな一緒なんだなあと思いました。
 とにかく、パソコンにしがみついていても出てくるアイデアは限られています。手が止まってしまった人は足を動かしましょう。
 わたしは、ついでに口を動かす、ということも実行しています。制作を仕事にしている友達に電話をかけて、「最近見た面白いもの、なにかない?」と情報収集をします。「あれがよかった」とか、「こんな新しい仕事をした」などのたわいもないこぼれ話から、思わぬヒントを得ることもあります。
 アイデアにつまったら人に聞いちゃいましょう。人から得た情報から、展覧会やショップを見に行ってください。
 それと押さえて欲しいのは、宣伝する現場。または宣伝する現場のライバルとなる場所など。
 どんな人が出入りしている場所なのか、じっさい、どういう立地なのかを見ておくことはとても必要です。
 見ないとアイデアは出て来ないかも。