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2016年05月06日

05-01/映ってるものをなかったことにする修正

写真の見栄えをよりよくするために「修正」することを「レタッチ」と呼んでいます。
フィルムと光で写真を紙に焼き付けていたアナログ時代、レタッチは筆や修正ペンで上から加筆したり、写真を現像する際に、光を長く当てたり、反対に遮光したりして調整していました。
レタッチはPhotoshopの重要な役割の一つです。
「写ってしまったパーツを最初からなかったかのように消す」というレタッチを体験してみましょう。

retouch01.png
配布した本日の教材画像の中から、「01door.jpg」を開きましょう。Lessonフォルダーの中に本日の日付のフォルダーを作り、別名保存します。
背景レイヤーをつかんで、レイヤーパネル下辺の「新規レイヤー」アイコンにドラッグすると、背景レイヤーがコピーされます。
ファイル形式は「Photoshop形式」を選びます。「.jpg」という拡張子が「.psd」という拡張子に変わります。
①画面の大きさをチェック。
画像解像度をチェックします。
画像解像度とは画像の大きさのことです。
「イメージ」→「画像解像度」
この画像の大きさは1200×800pxであることが確認できました。
image_size.png

②画面の傾きをとる。
画面が傾いていると修正の作業がしにくいので、いったん画像の傾きをとって、ドアの角度を床から垂直に修正します。
ものさしツールを使用します。
ものさしツールはツールボックスのスポイトの裏にあります。
ものさしツールを持ったら、画面上のドアなどの垂直に立っているはずものの辺上2点をものさしツールでクリックして傾きを測定します。
クリックすると、針金のような細い線が2点の間にできます。
「イメージ」→「画像の回転」→「角度入力」を実行します。
測った角度が入力されたアラートが出て、OKを押すと、画面の角度が変わります。
cambus_kaiten.png
※角度が変わった余白には、背景色が塗られてます。

③選択範囲を作る、選択する
ドアの上に貼られた文字、雪の結晶のシールをを投げ縄ツール、もしくは多角形選択ツールで囲む。選択範囲が生まれる。
メニュー→「選択範囲」→「選択範囲を拡張」→「1px」と入力
メニュー→「選択範囲」→「選択範囲をぼかす」→「1px」と入力
※選択範囲がくっきりしていると、修正結果がばればれになるので、まわりをほんの少しぼかします。

④コンテンツに応じてぬりつぶし
編集メニュー→「塗りつぶし」→「コンテンツに応じて塗りつぶし」
nuri_contents.png
うまく消えたようでも、色のなじみが悪いシミができる。
シミはスタンプツールで修正

⑤コピースタンプツール
スタンプのアイコン。
ブラシツールとおなじように、筆の先の大きさと硬さを選んでしようする。
シミの大きさをうまくカバーする大きさのソフトブラシを選択すると良い。
 1最初、移植したい色の場所を選んで、Altキーを押しながら、クリックする。
   (これで、インクのサンプリング準備完了)
 2次に消したいシミの上で、なにも押さないでクリック。
   (先に採集した部分の色が移植される)
スタンプは何回か押して試してみよう。
※間違った場合はCtrl+Alt+Zで、動作をもどそう。2アクション以前の動作にさかのぼってもどることができる。
⑥パッチツール
つぎはぎのアイコン。絆創膏のアイコンの裏にある。
pachi_tool.png
パッチツールで、修復したい部分を囲むと選択範囲と同じ点で囲まれる。
その範囲をパッチツールで移植したい部分までドラッグ。
マウスを離すと手放した箇所の色が最初にドラッグした部分に移植される。
縁は、ぼけていて、境界もうまく馴染むが、不自然なしみができることもある。
スタンプツールを併用して、きれいにする。

⑥画面の大きさを元のサイズ1200×800pxに戻す。
campas_size.png
イメージ→「カンバスサイズの変更」。
パネルが出たら、元のサイズ、「幅1200px、高さ800px」と入力します。
OKを押すと、周りがカットされ、最初のサイズの画像が残ります。