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27 februari 2009
他の職種とあきらかにテンポが違う
経営の本にあった、クエッション、スター、金のなる木、ドッグの図のよね版。
新規起業は図の右上から始まる。シェアは低いけどアイデアは新しい。うまく広まれば、左の部屋の「スター」に。「スター」が「金のなる木」になると、業は安定する。金のなる木は、たいして成長はしないけど、ともかくたくさんの人が買ってくれて利益を生んでくれる支えの収入だ。
「スター」は「金のなる木」に育ちにくい。話題になる商品には必ずライバルが登場する。シェアはすぐに取り合いになる。価格が破壊する。
アイデアがいくら良くても、時代が一歩早すぎたとか、あまりにも一部の人にしか受けない、ということになると、新規事業は、投資費用ばかりがかかる「ドッグ」に転落する。この図では「どぼん」と書いた。(オリジナルネタは小宮一慶著/「ビジネスマンのための発見力養成講座」から。)
ひどい不景気のとき、新規事業なんてとんでもない、と考えるのが普通の会社なんだろうが、デザイナーやライターやプログラマーや音楽家やイラストレーターが考えることは全く違う。わたしたちが何かを作ろうって場合、自分でするんだから費用はタダ。時間だけはたっぷりできる不景気の時にこそゆっくり、自分自身の業に向き合うことが出来る。
収入がおもいっきり影響を受けるのはわかりきっていることだが、はたしてよねの仲間は今をどう受け止めているのか? 仕事が少なくなってきている今、みんないったいなにをしているのか?
「今年はどんな仕事していきますか?」クリエーター業の友人や仕事仲間何人かと話してみたまとめ。
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・数年来の宿題になっていたプロジェクトの案をまとめるチャンス。
・仕事を休みやすいので今年はぜったい行く旅行の企画。
・業に加える新しいパーツのツールを開発する。
・溜まっていた注文をひたすらこなしていく。
・もうからないとわかっている仕事。今だからできる。
・親の介護。
・レコーディング。
・マラソン。会費もタダだし調子もいい。
・このすきに婚活!
・ちょうど病気。治療に専念。
・休みを減らした。忙しくなって余計な心配をする暇がなくなった。
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フリーランス仲間はみんなけっこう落ち着いていた(というより、ひらきなおっている?)。ピンチだといいながら、「今しかできないこと」に着手していてけっこう夢中になってる。どの方もすてきです。
暗い話題ばかりですが、クリエーター界ではみんな、もう次の玉をクリエイトし始めているのですね。
投稿者 midori : 02:40 pm | コメント (0)
20 februari 2009
2つのトラブル
うといぺんこ?。じゅもんみたいでかわいいことば。つぶやくと、ハーレムパンツをはいて蛍光色のウィッグをつけた、あくびちゃんみたいな妖精が現れそう。
サイト構築と軽いリニューアルの仕事、それと悪夢の確定申告の準備。2機のパソコンフル回転……と思ったら、昨日、なんとMac機が壊れた。立ち上がらない状態になり、あわや絶対絶命か?と思った。レスキューに電話してやっぱりというか、いつも通りシステムインストールの指示を受け、なんとか自力で動くようにできた。病院行きにならずにすんで、とてもほっとしたものの、このトラブルで遅れることほぼ1日。これが1つ目のトラブル。
2つ目のトラブルはクレームレター。顔が見えない相手からのちょっと怒りを含んだメールにひやっとする。ちょうど自分のパソコンを自宅で見ている時間にキャッチできたのが幸いであった。何通かのやり取りののちにがらっと文面が変わった。相手の気持ちが伝わってきて、どうすればいいか答えが出たのでこちらもオーライ。
時間を止められたり損害が生じたり、健康を害する。これが自分の仕事の上でのトラブルの定義だが、思わぬ結果や間違いが発覚しただけでは、それはまだ「ハプニング」だ。問題のうちには数えない。
トラブルって、一発ではトラブルにならなくて、じつはいつでも手前で前ふりがあるはずだと思う。パソコンだっていきなり壊れることは少ない。「あ、やばっ」という操作ミスがいくつかあって、それが不運にもなにかの不幸な動作と重なったときにトラブルは来る。来るなあと思っているときに来るのである。
<トラブルについて思うこと>
1時間と気持ちの余裕がないときは、ことが起こったときの対処を誤りがち。時間の余裕って常に大切。
2トラブルは成長のチャンス。ちゃんと向き合ってことを納めると、危機を乗り越えたその経験がそのまま自信になる。たいへんな時の行動こそがその人の本質だと考えている。人のせいにしてばかりいる人、自分で向き合わない人は成長できない。魅力的でもない。
3トラブルの種を撒かないように工夫する。(でもこれはあるていどトラブルを乗り越えないとむりかも)
投稿者 midori : 05:33 pm | コメント (0)
16 februari 2009
大風で眠れない夜、ひらめいたこと
立派な木の枝ぶりを見るのが好き。木に住んでいる虫になった気持ちになる。ぐんぐん登る登る。
先週の金曜日、千葉に大風が吹いた。よねの家は、築40年の木造の平屋である。風が吹くと雨戸はがたがたなり、車庫の屋根はばりばり震え、ものすごい音をたてる。夜12時ちょっと前に家にたどり着いて、少し考えごとをしてベッドに入ったのは2時過ぎになった。風は勢いはぜんぜん止まらない。
眠れない。そんなこと、よねにとってはすごく珍しいのだが、風の音を聞いているうちに、いろんな考え(それも楽しいことではない、切ない気持ち)が押し寄せてくる。不眠って、こんなふうに辛いんだろうか?
バレンタインの前日だったので、お世話になっているディレクターの事務所にチョコを持ってうかがった。愛を告白に行ったわけでない。バレンタインチョコはよねにとって、「台湾のビジネスマンにおける月餅」みたいなもので、お礼の気持ちを伝える格好のチャンスでなのである。この先生は夜中に仕事をされる。じゃまをしたくなかったので、まだ出勤されない3時半をねらって出かけた。いろいろのお礼の手紙を置いてそっと帰るつもりだった。
アシスタントさんとのお話が弾んで時間が過ぎた。もう帰ろうと思ったときに、先生がみえる。予告より早めのご登場であせった。B0のポスターを3枚頂いてしまった。ご挨拶をして引き上げたが、応援をいただいたことに感謝を伝えるつもりで出かけて、また気を遣っていただく結果になってしまった。
大風の音を聞きながら、よねの心はこの日の出来事を何度も反すうしている。恥ずかしいような、後悔に似た気持ちで胸がいっぱいになり、すっかり目が冴えてきた。
「行かなきゃよかったのかも」
くよくよした気持ちがどん底まで沈んだとき、ぱちっとスイッチが切り替わるように、ある問いが浮かんだ。
「なんでこんなに落ち込んで、嫌な気持ちになってるんだろう?」
嫌だ嫌だと自分をせめるのをちょっと置いておいて、この「みじめで酸っぱい気持ち」を中心にすえて考えてみた。
申し訳ない、わたしってだめな人、という気持ちになるので嫌なのだ。なんで申し訳ないかと思うかというと、先生と向き合うと、いっつも、「Give and take」でいう「take側」つまり「取ってくほうの役」になっているからだ。
かつて、よねはこの先生からすれば、「クライアント」の会社で働いていた。先生からすればお客さんだったのである。よね個人は「Take」ばかりやらかしていても、ディレクターさんからすればよねは「Give」な人であったはずだ。
会社を辞めてからが問題なんである。1ファンとして遠くから応援を送る以外、「Give」することが出来ないよねなのに、お会いすれば若いときと同じ調子で、まだ「Take」し続けである。6年経った。いままで一度も「Give」側になれたことがない。ここがダメなところのキモなんだと気がついた。
「よし、またチョコもっていくぞ。でもきっと必ず、チョコの他にもプレゼント持っていけるようになる!」
先生はよねの父と同じお歳であられる。お元気なうちに、いっしょにお仕事ができる日が来るのであろうか?野望、というより無謀なドリームだが、どんな夢もまず見なければかなわない。がんばる。
投稿者 midori : 10:57 am | コメント (0)
13 februari 2009
今できることから一歩づつ
いつもと同じ道なのに、ぱっと気がついたら次のステージを走っていた。南風堂も初章を終えて、次のステップへ!
やりたいことがあるならば、とりあえず、今持っている力を100%使って、ブツ<現物>をとにかく作ってみよう。作ってみれば(あるいは、一歩踏み出せば)わかる。その道が自分にふさわしいか。選択が間違いでなかったか。どこを目標にするか。どうすれば目標までいけるか。いつごろまでかかるのか。
全部がすぐにはわからなくても、においぐらいはわかる。
いけるか、だめか、その先、どうすればいいのか。
さいしょの一歩はだれにとっても、いちばん力と勇気のいる、偉大な一歩だと思う。
こんなふうにけしかけて、取り合えず、本を一冊完成させる。IllustratorとPhotoshopを基本操作を覚えて、たった半年間で。
べつに、本に生きなくたってかまわない。でも、一冊、本が完成できたんだから、同じように、映画だって、アニメだって、ゲームだって、作っていけばいいのだ。とにかく「完成という経験」「アウトプット」というキーワードにこだわっている。
いつものことなのだけど、生徒さんの作品に励まされる。教えたことを、そういうふうに、柔軟に解釈して、そんな物を作ってくるかーっ。思いもよらなかった力作に、心が揺すぶられ、胸がいっぱい。
投稿者 midori : 01:28 am | コメント (0)
05 februari 2009
プログラマーの世界をちょっと見る
イスラムの街の道路の側溝の蓋のパネル。こんなにかわいい。昨年の2月6日はアジアの旧正月で、よねはシンガポールにいた。2月なのに、すごくむし暑い夏であった。
Movable Typeの勉強は少しづつだけど着実にじっくり、いろんな機能の意味を確かめながら進んでいる。やっとサイト構築の部分に突入。長年の謎が解けてとても気持ちいい。新しいことができるようになるのって、楽しい。もちろん、知っただけじゃ知識って身に付いてなくて、使えるようになってなんぼ、のものなんだが。がんばるよ。ぜったい。
発見が多いと、勉強はだんぜんおもしろくなる。よねはもともと、プログラミング界なんてとんでもない!、って思い込んでたアート系軟弱派。ところが、「スタイルシート」だって「Xhtml」だって、Webブラウザ用の「プログラミング」のひとつだとわかって以来、急に世界が広がった。(いま、考えると、DreamWeaverとかHomepageBilderとかのソフトの使い方を最初に知らないまま、サイト作りの仕事に入ったってのがとてもラッキーだったと思う)Os8台のMac Bookを購入して10年になる。いつのまにか、文字ばかりの解説書を読みこなしている自分にびっくり。数年前の企業のデザイナーのままの自分だったら、プログラミングの書籍が面白くて手放せないなんて事態、考えられない。この歳になって、このように人生が展開するとは思わなかった。すげー。おれ。自分がどこまでいくのか、恐ろしい気もするが、開けてしまった扉だ、進むしかない。
現在の猛特訓、これからの1〜2ヶ月にアップする予定の仕事に超反映できそう。勉強が直に生かせるチャンスが目の前にくるってこと自体、自分って幸せ者だと思う。