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13 januari 2010
妖怪どーちてばあや
シルクスクリーンの工房です。2色目のグリーンを色出し中。色チップで指定した色を一色一色、職人さんがインクを練って調合してくださる。本番で使う紙にちょこっと付けて、乾かして、確認しているところ。よねはこの脇で「もうちょっと白っぽく」とか声をかける役。
さて、申告に向けてのスタンバイに入ったばい。
昨年はvistaのSony Vaioにて申告用書類作成一切を行いました。わたしはなんだかvistaと相性が悪く、入力作業がとても疲れる気がして、今年は方針を改めました。
会計ソフト「ブルーリターン」は、14インチのDell Inspairon君にインストールしなおしです。Dell君は、xp。ずーっと出番がなかった旧友です。音が出なくなっていたのを昨年、きれーにリペアしたまましまってあったのを久しぶりに立ち上げました。(おお、立ち上がりのサウンド!懐かしい!)
当然ですが、インストールすると、ブルーリターンはまっさらなあかちゃん状態にかえりました。よねの脳の海馬からも「ブルーリターン」の思い出は残念ながらリターンしません。二人とも初期設定しなおしです。
さすがに最初どこをクリックすべきか、ぐらいは覚えていたんですが、キーナンバーを聞いてきて作業画面に入れません。パッケージから説明書を取り出して探すと、「青色申告会に電話をして、キーナンバーを発行してもらうように」とありました。昨年のナンバーが書き残ってましたので入れてみましたが、だめです。
青色申告会さんに電話をしまして、訳を話してナンバーを再発行していただきました。すごく急いでいるとか言って、割り込みしました。ごめんなさい。
20分後くらいに係の人がナンバーを電話でバックしてくださって、そのナンバーを入力してみると……。
拒否されるじゃあ〜ないですかあ〜!
もしかして?と思い、Vaioを立ち上げて確認してみると、なんと、こちらのパソコンに早々とインストールを済ませてありました。昨年の大掃除時に再インストールした記憶を、どうもよねの海馬は泡にしちまったらしいです。
ひゃあ〜。1回のインストールのたびにいちいちNewナンバーを発行してもらわなくてはならないのだろうな。もう一度青色申告会に電話をして確認すると、さっきの係の女の人ではわからないということです。年上っぽい声の女性にチェンジしました。質問を繰り返すと、やっぱり、もう一回再発行が必要ということでした。
「ごめ〜んなさ〜い〜」きっと相手は受話器から耳を外しただろうな、と言うくらいの大お詫びを(電話口でおじぎつきで)言って、再再発行をお願いすると、先方の女性はあきらめた様子で、もういちど会員名を聞いてきました。名字を伝えると、
「あ〜よねざわさんね〜」だって。
「またきたか〜ようか〜い」という感じの言い方だった。
思い出したか。おらだ。ようかい「どーちてばあや」のよねざわだ。
去年も会計の知識がゼロ状態で果敢にも自力で電子申告に挑んだのだが、青色申告会さんには「電話で質問攻め+押し掛けて質問攻撃」でかなり迷惑をかけた。電話の声は、そのときによねのミスに立ち向かってくださった入松さん(仮名)という女性だと確信した。
今年は生まれて6回目の青色申告+確定申告です。6回目だというのにまだ謎ばかりです。ひとつひとつクリアーしながら、また、そろりそろりと行きたいと思います。
入松さんとその仲間ご協力で、よねの「ブルーリターン」は無事に動くようになりました。ところが!初期設定をしているうちにまたまた次の謎に!(つづく)
投稿者 midori : 04:43 pm | コメント (0)
04 januari 2010
いろんな意味で歩いていきたい
近所の里山。かもの家族も住んでいる小川。右手は加曽利貝塚のある丘。新年の初散歩で開発したコース。一回りで8000歩、5キロちょっと。車で行けば15分のところを70分かけて歩く。贅沢な楽しみだなあ。
10月の終わりの母の誕生日に万歩計をプレゼントしたら、凝り性の母は、毎晩歩数をノートに記録するほどの熱心さでウォーキングにはまってる。コンスタントに1日で4〜6000歩は歩くようになって2ヶ月後、ホームドクターから「血糖値を下げる薬をやめてみましょう」と言われ、年末から1種類薬が減った。すばらしい。ウォーキングの効果だろうか?
わたしも去年の5月の連休あとから、「週に3回以上は駅まで(3.5km)歩こう作戦」を実施した。幼稚園の出席スタンプみたく、歩けた日にはカレンダーに花マークをつけた。あれってどうなったかというと、週3回が守れないときもあったし、あと、年末はほとんどできなかったけど、とりあえず半年以上続けられた。
体調はあんまり変わってない気もする。でも、あれほど心配した風邪にも倒れず、1回の欠席もなく仕事を勤められた。ウォーキングのおかげだろうか?
いままでなめてたけど、歩くのって、考えてたよりうんと体にいいんじゃないかなと思う。
よねが自分に課したことは、モノレールで7分の道のりを50分かけて歩く。これだけ。だが、たったこれだけのことが、すごいたいへんなことだった。50分前に家を出るために、すべての仕事の準備は前の日に済ませて置かなくてはならない。朝の出勤前、1時間弱の時間を作る。よねにとってはすごい贅沢な時間配分だ。
かつてスポーツクラブのとある先生のエアロビクラスが気に入っていた。毎週毎週、連続で振り付けが追加されていく。続けて出られているときは快感に感じてた内容も、1回出られないと「出来ない生徒」になる。1時間を劣等感にうちひしがれて終わったあと、すごいもやもやに侵略された。何度か休むことが続いた。ストレスのあまり、そのうちに出られなくなった。
会社員の頃は普通にじゃかじゃかできていた。エアロビ中心に生活が回っていたものな。それもある意味贅沢だったということか。今考えると。
フリーランスになると、スポーツクラブの時間割中心でなんかスケジュールは決められない。必死のときは健康なんて言ってる場合じゃない。そのエアロビに「もう出ない」とあきらめたときは、すごい敗北感だったよ。年齢的、経済的、人格的いろんな意味で自分に負けたと思った。
スポーツって時間にゆとりがない限り続けられないし上達しない趣味なのだなあ。痛感した。潤っていないときは運動する時間なんか持てないもの。
今年もたくさん歩けますように。
投稿者 midori : 05:30 pm | コメント (0)
02 januari 2010
2010年元旦の朝日新聞(千葉)
モノちゃんのモノレール。千葉のお父さんたちは、このふざけたモノレールに乗って出勤している。いいでしょ。モノちゃんに出会えた日はラッキーなことがあるんだって!(←千葉市伝説)。
1月1日の新聞広告は、広告業界の大バトル。どの会社がどこの面にどんな広告を出しているか?元旦の朝は毎年、時間をかけて新聞を見る。
一般の人も年賀状や1月1日のブログで、決意を表明することが多い。決意表明って、過去の反省や実現していない自分を前提に書かれる。その人の素の日常の様子が、良いところも具合わるいこともストレートに伝わることが多い。年始の企業広告も同じで、ボディーコピーも細かい文字、イラストや写真から、その企業の健康状態やなりたい姿が浮き彫りになる。メッセージを読みながら、今の日本を旅することにもなる。
一面はおなじみの三八広告。
・研究社
・風間書房
・朝倉書店
・山川出版社(受験のときにお世話になった。懐かしい!)
・東京大学出版会「新老年学/42000円」(おお!きっとこの日にぶつけることは1年かけて決めていたに違いない)
・誠文堂親光社「至高の芸を味わう 秀行百名局」(雑誌「アイデア」の出元)
・有斐閣
学術書を扱う出版社ががちんこする中で、偕成社の絵本の書名が際立っていた。「ぎゅうってだいすき/大好きな人から抱きしめられたときの、うれしくてくすぐったい気持ちがいっぱいにつまっています。●0歳〜 735円」
今年のよねの元旦広告のデザインベストはキャノン。
ピンクのイソギンチャクの中からカクレクマノミが顔を出しているのを正面から撮った写真がメインビジュアルなんだが、くまのみくんのかわいさに大笑い。
キャノンさんの企業理念は「共生」だそうだ。「地球環境さん」がすうっと企業広告から姿を減らし、どこかしこも「コドモ」にすっかりおんぶ。そんな中で、キャノンは「地球環境さん」と「せいかつ豊さん」の共生をうたっている。
「エコ」というワードが古びていく現象に、政治の力を感じなくもないが、規制に振り回されて会社やっていくのも大変だったのだろうなあ。でも、キャノンくんなら、なんとかするかなあと思わせる。楽しい未来をイメージさせてくれた一作に一票。
プリンターとカメラはキャノンをひいきにするよ。
投稿者 midori : 06:07 pm | コメント (0)
モノちゃんに会えたよ!
やったー!駅伝がゴールした後に母と連れ立ったお散歩中、やーっとモノちゃんと遭遇。しかもベストなポイントで。ラッキー!!これで今年もごきげんな1年になること間違いなし!(←かなりうれしい。興奮ぎみ)
広告の話続きます。
1月1日の朝日新聞朝刊P2から順に、広告主の社名と目についた内容を羅列してみるね。
■p2新潮社(全5段)「1Q84 BOOK3 4月刊行決定 物語をお届けします。」
■p3文藝春秋(全5段)「活字の力。文藝春秋のロングセラー」(←坂の上の雲を始め売れどころのカバーが勢揃い。)
■p4三省堂(全5段)「こども マナーとけいご絵じてん」「こども きせつのぎょうじ絵じてん」「ことばつかいかた絵じてん」(←ここもどうも「こども」がキーワード)
■p5岩波書店(全段) 「床下の小人たち」「星の王子さま」など。(1950年から1982年までに刊行された児童書のタイトルと挿絵ラインナップ。児童書なんだが、並べ方は「どうだまいったか!」という体の大御所勢揃い。)
■p6大修館書店(全5段)「辞書を、読もう。」(辞書の「新」の内容例を並べている。おもしろーい。ちなみに「新」という文字は斤+木+辛(音)。木を切ってたきぎにする意味だそう。)「漢語林」「明鏡国語辞典」「ジーニアス英和辞典」「ジーニアス和英辞典」。
■p7講談社(全段)「親鸞 上下 手に汗握る展開! 魂を揺さぶる物語。」(昭和の日活映画を思わせる素人っぽいキャッチ。社長とか部長みずからが考えたっぽい。)
■p8新潮社(全段)「十字軍物語 全4巻 今夏刊行開始」(著者塩野七生のことばがそのままボディーコピーに。「13世紀イギリスの写本に描かれた、神に祈りを捧げる十字軍騎士」の図入り。うーん。これは読みたい!)
■p9光文社(全5段)「カッコウの卵は誰のもの 1月20日発売 1680円」
■p10集英社(全段)企業広告+下の白帯内に今後刊行予定の書名のみのラインナップ。「若い芸術家の肖像」「海猫ツリーハウス」「桐島、部活やめるってよ」
■p11実業之日本者 (全5段)「ゲゲゲの女房」「徳川家康」
■p12小学館 (全段)企業メッセージと「ウィークリーブック」。「坂本龍馬 脱藩の道」「織田信長 天下取りの道」「ウィーンフィル 魅惑の名曲」
※出版社の広告はここで終わり。13ページから一般の企業に変わる。
■p14クラブツーリズム (全段)充実の5コース「日本航空プレミアムエコノミー利用」
■p19積水ハウス株式会社(全段)「家に帰れば、積水ハウス」
■p20~21HITACHI(全段×2ページ!)「人類の課題に立ちむかうにはグループが力をあわせることだ」(見開きぶちぬきの”きになる木”の上にグループ会社の社名が12級行送り17歯でびっちり!「立ちむかう」「力をあわせる」がなぜあえてひらがなか?が聞きたいところ)
■p22トヨタホーム(全段)「いい家を立てよう エコミライの家」(今年はここで初めて「エコ」というワード出現)
■p23日本メナード化粧品(全5段)
■p24花王(全段)「笑顔が咲く。未来に咲く。あなたに、地球に、もっとやさしい”モノつくり”を。」(「ECO」というワードもやっと出現)
■p26HIS (全段)「2010年も燃油込み 初夢フェア」
■p27黄桜(全3段)「酒は黄桜」
■p28~29千葉パルコ(全5段×2ページ)「千葉・津田沼PARCOグランバザール」
■p31TOYOTA(全段)「子ども店長」
■p32キャノン(全段)「末永くよろしくおねがいします。」
■p33サントリー(全段)「プレミアムモルツ」
■p36ダイワハウチュじゃない、ダイワハウス(全段)「xevo」唐沢ダイワマンの書き初めで「ジーヴォ」
■p37avex 「槙原敬之ベストアルバム」(5段)
■p40Panasonic(全段)「Panasonicは三洋電機を迎え、新たな一歩を踏み出します。」
さてここで一発、かましていいかな。トヨタの宣伝部にもの申す。もう、その赤いブレザーの子どもを広告に出すのはやめなさい。新年ですでに手あかにまみれた感じ。疲労感。
ちなみに「動物」と「こども」を起用するのは、昔からの「こけない広告の作り方」の定石として知られている。こどもや動物は反感を買うことは珍しい。プレゼンでの勝率が高いため、魅力的な決め手となる商品やメッセージがないときには特に、制作プロダクションは奥の手として、「こども作戦」「動物作戦」を使う。
動物は虐待しなければ起用してもよいと思う。しかし、こどもは違う。いろんなことをさせられるうちに、この子の未来がめちゃめちゃにされるんじゃないかと、なんだか苦しくなる。社運をこんなこどもに背負わせるとは情けない。周りの大人たちと親のがめつい言動が見えるようだ。見苦しいぞ。NHKとトヨタさんはとくにわかりましたか?
投稿者 midori : 04:03 pm | コメント (0)
01 januari 2010
元旦にしたこと
「たかいー(ちゃらちゃらちゃ!) はやいー(ちゃらちゃらちゃ!) っも のれーええる」(音楽もとうぜんある)100パーセントこどもの気持ちで乗っていたときに浮かんできた歌。「たかいー」という部分は運賃がばか高いという意味ではない。高いところを走るのは、歌にしたいくらい、気持ちいい。
本日元旦は今年初の散歩にでかけた。カメラを持って。モノレールの下の道を駅に向かって進むと、ごおーっという音とともにモノレールが通り過ぎていく。
カメラを向けたが、けっこう難しいのだ。街路樹がかぶらないところとか、太陽がまぶしくない場所、などと足場を選んでいたら、けっこう時間がかかった。おまけにシャッターのタイミングが取りにくい。モノレールのないフレームでシャッターを押す練習を何度かして、次のモノレールを待つことになった。散歩中断。風が冷たくなってきた。鉄道の写真を撮りたい人って、きっとこんなかんじで電車を待つのだな。撮り鉄たちの気持ちがなんかわかる気がした。
毎日乗ってもう何年にもなるが、いまだに、飛行機や特急電車や馬の背中を抜いて、よねの乗り物ランキングナンバーワンの座をキープし続けている。
このモノレールはぶら下がり式である。ぶら下がっていることはもちろん、中に入ると見えない。だが、きっといつか落っこちるんでないかというスリルはかなりのやなかんじである。人が歩くと下には車輪がないから、「ぼくっぼくっ」と、足音がやけに響いて、不気味な感じを高める。外から聞くと「がらんごろん」の音が中に乗ると「ぎしぎし」に変わる。内部は普通のバスくらいの幅しかない。ちゃちい。道を走っているどっかの街の路面電車なんかと同等のローテク感で、社内放送は運転手職員のそのまんま、素のしゃべりだ。
高度がやたらあるわけではない。都内の高速道路やら高いビルがある都会だったら、普通の現象に感じるだろう。首都高だって京葉線なんかだもっと高いところを走っている。ところが、このモノレールは「千葉」を走っているってことで重要な意味を持つ。
日常的な日本の田舎都市の少しだけ上空は鳥たちだけの領分だった。そこを自動車より速いスピードで駆け抜ける。昭和に開発された古びた日常レベルの家の屋根や庭を空側から見るのだ。しかも、下がない。この不思議感は、そう、遊園地のアトラクションと同等の楽しさだ。
千葉市民はこのわっくわくの乗り物に毎朝、まじめな顔をして乗って会社や学校に行き、すらーっとした顔で仕事を済ませ、また楽しい、わーい!な乗り物に乗って家に帰る。すべりだいをすべりおりて会社に行くのと同じくらいに、まったくふざけた現象だ。が、そういうおふざけの感じはたまらなくすてきだと思う。
他県、他市在住のかたは機会があったらぜひ、乗ってみて欲しい。できたら千葉みなと駅から千城台駅までの約30分のコースを全線体験することをお勧めする。からすやすずめの視点が体験できる。