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29 september 2007

IllustratorとPhotoshopで本作り

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ときどき通るJR成田駅構内の床タイル。あまり古くない近年作のモザイクなんだが、タイル職人の仕事中の様子が思い浮かんでくる、泣く力作。
 学校の新学期が始まりました。ここのところずっと、過去にまとめたテキストや教材を並べなおしたり、書き直したり、教材をわかりやすく作り変える仕事にとりくんでます。
 このたびは、絵本つくりの教科書になりそうな何冊かの本を取り寄せて、いっきに読んでみました。
 ・五味太郎 「絵本をつくる」
  作り方というよりも「五味氏、五味道を語る」の一冊。
  絵本にとどまらない、クリエイティブワーク全般に当てはまる心構え。☆☆★★
  (五味氏をささえる周りの方もすばらしいんだとわかった)
 ・エレン・E・ロバーツ「絵本の書き方 おはなしつくりのAからZ教えます」
  絵本の編集者側からみた、作品に求められるものを知る。☆☆☆☆
 ・みづゑのレシピ 絵本の作り方1 2
  具体的な造本の過程が、説明の仕方のとても参考になる。☆☆☆☆
  (あれ?巻頭にいつも作ってるぱたぱた絵本が載ってるぞ?)
 ・長谷川修平「絵本つくりトレーニング」
  10年以上前の本持っていたはずなのに、どこ?もういちど購入。
  今読むと、ちょっとへりくつが多い。☆☆★★
 
 2冊目に掲げた本以外は、趣味やホビー、生きるための喜びとしての、本作りの魅力を大いに伝える。最近、本を作りたいと思っている若い人がとても多いことを知る。なんか喜ばしい。
 たとえ8ページの小さな本にでも、自分の喜びや考えが込められます。大がかりなものでなく、身近で小さなものが人の心を動かすことができるってすてきだと思う。
 IllustratorとPhotoshopが使えれば、「限定本」を「広める」ことができる。この2つの道具で紙に印刷してあるもののほとんど物が、なんだって設計できて、作ることができる。かなり、シンプルであたりまえなんですが、その基本とノウハウをちゃんと伝えていきたいという方針でいってます。

投稿者 midori : 10:36 am | コメント (0)

24 september 2007

秋の行楽デー

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イタリアに旅したくなった。この2ヶ月間、よねをどきどきさせた、ダン・ブラウンの長編小説。移動中に読書するのだが、夢中になるとなにもかも忘れる。何度か降りそびれた。だので、「行き」に読むことを禁じられた8冊。
 本日は秋の行楽日。これから、としまえんに行く予定です。エルドラドに会いに行く。
 かなり楽しみにしているためか今朝は夢まで見た。
(夢のあらすじ)友人のれくは、衣装デザイナーなので(これは夢でなく事実)、エルドラドファンクラブのメンバーために、仮装用のコスチュームを縫って準備していた。よねが、としまえんに到着すると、すでに仲間の仮装のしたくは終わっている。「ドイツ」ということだからか、なんなのか、その衣装は「7人の小人」なのだ。よねの分もあった。白雪姫役はなんと桜塚やっくん。白雪姫の衣装だけがなぜか、ディズニーなのだった……。(夢終わり)
 誕生100周年のイベントを考えるとき、としまえんの担当の方がものすごく天気を心配していらしたが、今週で2週続けて全部、雨じゃない!このイベントは本日も午後3時から。としまえんの入園料が100円!10月に入ってもまだ続くので、お時間のある方はぜひ!

投稿者 midori : 09:48 am | コメント (0)

21 september 2007

寂しい

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スポーツクラブの知り合いにいただいた、秋の味覚。こんなに暑いのに、確実に時は進んでいる。
 長い間、助けてくださっていた人が亡くなった。お通夜にもお葬式にも行けなくて、目で確かめた訳でない。でも、亡くなったという事実が、じんわり体のすみずみまで行き渡って、今、とっても悲しい。悲しいを通り越して、まともに作動できない日が数日つづいている。
 生きてきたあいだじゅう、その人のことはずっと考えていて、なにかピンチになると、ときどき会いにいっていた。会えないときでも、今までの思い出や格言を取り出して、心が痛む部分にぴたっと、湿布みたいに貼って難所をこらえる。そんな大切な人だった。
 昨日の夕方、家の雨戸を立てて回りながら気がついた。どんより、心があまりにも重苦しいのは、心があることに気がついているからだ。
 あるとき、ぜったいに、親も自分も死ぬ。あたりまえなんだけど、そんなこと普段は忘れている。たいせつな人が亡くなって、そのさけられない現実問題がぶり返す。じっくり味わおう。
 寂しいなあ。
 言葉で書いてしまうと単純だけど、この寂しい、って気持ちは恐怖に近い。もうそれは、小さい子供のころに感じた、親が近くにいないことに急に気がついたときの絶望的不安みたいな、なにをしても埋まることのない、やるせない苦しみだ。世界の何一つ、留めておけない、持つこともできない、と知ったときのあせりだ。
 心に開いたこの穴を無理に埋めたりしようとしてはならないのだと気がついている。埋まりっこないのだ。こいつの存在を認めて、その上で、なるべく楽にたのしく過ごす工夫をしなくては。痛みと穴を見つめ続けていては気が狂う。
 よねの物を作ったり、書いたりというすべての「生む作業」の動機は、過ぎ行く時への抵抗。もうだいぶ大人なので、大人らしく理由づけて、前に進もうとしたりする。

投稿者 midori : 11:34 am | コメント (0)

04 september 2007

世界ふれあい街歩き

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ゴーヤ。今年は当たり年なのだそう。家庭菜園をしている親のお友達がたからのご提供ラッシュで先週は毎日。ゴーヤチャンプルなど、炒め物はおいしい。けどジュースは、はちみつをかなり入れてもやっぱり苦い。罰ゲームな感じ。
 このところ一番好きなテレビ番組がNHKの「世界ふれあい街歩き」。
 一都市を徒歩だけで歩く。たんたんと道だけを撮る。旅人の一日の行動が一時間弱の番組に、歩いた経路の地図付きで収まっている。週一回、深夜の天気予報のあとに放映されていたのを昨年の真ん中ぐらいから発見してからずっとファン。
 とりあえず道なりにひたすら歩いていくところ。興味あるところに出たところで時間を食うところ。人についていくので予定が変わるところ、などが、ツアーでない独り旅のときを思い出す気持ちいいテンポ。ただ、よねの旅とは違うのは、地元の人たちとの言葉に日本語完訳がついているところと、さっすがNHKなので、ちゃんとためになるところにしか出ないところ。決して迷わないところ。途中で酔っぱらわないところ。トイレを探さないところ。
 朝の光、午後の光、夕方の光、それぞれの色に建物の様子がうつろっていくのが記録されてて、心奪われた。ずっと見ていくうちに、不思議に思えてきた。歩く感じが伝わる、ゆっくりパーンする映像が、番組中ずっとゆるやかに人間目線を保って連続している。どうやって撮っているのかな。手持ちカメラだと絶対にがっくんがっくん揺れるはずだし、車みたいのに乗せて引き回していたとしても、すっごい狭い道だって入っていっちゃうのはどう考えても不思議。
 今宵、メルボルン編を見終えて、あんまりみごとなカメラワークだったので、ホームページを探ってみたら。やっぱり、すごいことをしていた!
 カメラマンにショックを和らげるスプリング付きのアームから成るモビルスーツみたいなものを装着して、歩かせていた!総量は10キロだそう。これを一日付けて歩き回るんだって。ふえー。
 やっぱりなー。ぜったい、命張ってる人がいそうな、仕事だと思ったよ。心打たれるものって、やっぱり、なんだかんだいって、人の力技だったりするんだよな。人間万歳。
 腰に負担がきて、撮影不能な日もあったそう。番組仕上がりはのんびーりした音楽に縁取られて、そんな重さも痛みもまるで感じられない、癒しの時間です。ますます好きになった。
 地上波NHK総合の毎週月曜深夜0時10分から。眠くなってもよいように、いつもビデオもセットして見ている。

投稿者 midori : 01:56 am | コメント (0)