世界ふれあい街歩き
ゴーヤ。今年は当たり年なのだそう。家庭菜園をしている親のお友達がたからのご提供ラッシュで先週は毎日。ゴーヤチャンプルなど、炒め物はおいしい。けどジュースは、はちみつをかなり入れてもやっぱり苦い。罰ゲームな感じ。
このところ一番好きなテレビ番組がNHKの「世界ふれあい街歩き」。一都市を徒歩だけで歩く。たんたんと道だけを撮る。旅人の一日の行動が一時間弱の番組に、歩いた経路の地図付きで収まっている。週一回、深夜の天気予報のあとに放映されていたのを昨年の真ん中ぐらいから発見してからずっとファン。
とりあえず道なりにひたすら歩いていくところ。興味あるところに出たところで時間を食うところ。人についていくので予定が変わるところ、などが、ツアーでない独り旅のときを思い出す気持ちいいテンポ。ただ、よねの旅とは違うのは、地元の人たちとの言葉に日本語完訳がついているところと、さっすがNHKなので、ちゃんとためになるところにしか出ないところ。決して迷わないところ。途中で酔っぱらわないところ。トイレを探さないところ。
朝の光、午後の光、夕方の光、それぞれの色に建物の様子がうつろっていくのが記録されてて、心奪われた。ずっと見ていくうちに、不思議に思えてきた。歩く感じが伝わる、ゆっくりパーンする映像が、番組中ずっとゆるやかに人間目線を保って連続している。どうやって撮っているのかな。手持ちカメラだと絶対にがっくんがっくん揺れるはずだし、車みたいのに乗せて引き回していたとしても、すっごい狭い道だって入っていっちゃうのはどう考えても不思議。
今宵、メルボルン編を見終えて、あんまりみごとなカメラワークだったので、ホームページを探ってみたら。やっぱり、すごいことをしていた!
カメラマンにショックを和らげるスプリング付きのアームから成るモビルスーツみたいなものを装着して、歩かせていた!総量は10キロだそう。これを一日付けて歩き回るんだって。ふえー。
やっぱりなー。ぜったい、命張ってる人がいそうな、仕事だと思ったよ。心打たれるものって、やっぱり、なんだかんだいって、人の力技だったりするんだよな。人間万歳。
腰に負担がきて、撮影不能な日もあったそう。番組仕上がりはのんびーりした音楽に縁取られて、そんな重さも痛みもまるで感じられない、癒しの時間です。ますます好きになった。
地上波NHK総合の毎週月曜深夜0時10分から。眠くなってもよいように、いつもビデオもセットして見ている。