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31 mei 2005
危険のP
スー・グラフトンのキンジー・ミルホーン(カルフォルニアのサンタ・テレサという街で自営業の女私立探偵が主人公の推理小説。アガサ・クリスティーみたいにタイトルがABCに順にシリーズになっている)のファンだ。
先週の日曜日に、遅ればせながら最新刊を手にして読み始めた。
とにかく、このシリーズを読み始めると、やたらとジョギングをしたくなり、白ワインを飲みたくなる。一度なんか、香港に旅行に行ったとき、行きの飛行機で読んだら、むしょうに走りだしたい衝動に駆られ、ホテルについたとたん着替えて、いちゃついてる恋人だらけのハーバーをほんとにジョギングしちゃったくらいだ。
読んでいる最中は必ずといっていいほど、ワインを空ける。(本日は冷えた白なんか家になかったので、ほこりだらけの怪しい赤を発掘してきて一杯やってる)
"A"を読み始めたころ、わたしはたしかキンジーよりもずっと若かった。ずいぶん年上になってしまったが、あいかわらず、大人だなあ、と思って読んでいる。先に進むのがもったいない、と思って読む貴重なエンターテイメントである。
先週から今週にかけて小さな本を一冊作った。「Damdam Amsterdam ゼペットじいさん」というタイトルで、昔書いた文章をオランダに行ったときの写真に載せて編集した。昨日一日かけて、InDesignというソフトでデザインを組んで、今日キンコーズで出力してカッターシートを借りて裁断・製本し、青山のスパイラルマーケットに納品してきた。明日から6月15日(水)まで開催される「思い思いのかたちに綴る自費出版の本」展で売られてます。
投稿者 midori : 09:51 pm | コメント (0)
30 mei 2005
たいせつな本の修理
読者から、「図案の手帖」の修理前の状態を見たい、というリクエストをいただいたので、ぼろぼろ時代の写真を公開。
こんな状態の本を装丁しなおしました。
今回は中のページまでばらして破れた紙も継いでいるので修理代は2万円頂戴いたしました。それと材料費と送料の実費。壊れた表紙の作り直しだけですと。半分ですみます。
投稿者 midori : 10:47 am | コメント (0)
27 mei 2005
図案の手帖2
以前、修復の模様をお伝えした「図案の手帳」、納品が終わりました。
見返し、表紙のイラストなど。残せる所は全部いかして、三方も断たずに古いところを残しました。
ソフトビニールの装丁が紫の布でくるんだ特製本に変わったけど、これなら、あと100年使っても壊れません。のどまでしっかり開きます。
話はかわって、なんか最近、小さい虫がすごく多い。明るい色の服を来て外を歩くと、なんだか黒い点がいっぱい付く。。なんだろうと思って見ると、小さい羽虫。モニターにも現在2匹貼り付いているんだけど、みなさんのうちのご近所は、どう?
投稿者 midori : 11:34 pm | コメント (0)
24 mei 2005
お知らせ
制作中はいつも子育て気分
ながいあいだご愛読していただいております、このページ「Yone is」ですが、来月を持ちまして、移動することになりました。
今までは断易のサイト「Saicoropee!」のコーナーのひとつだったのですが、「南風堂」という新サイトのブログになります。
読者の皆様には「Saicoropee!」→「Yone is」というリンクをたどってこちらのページにお入りいただいていたのですが、6月10日より、「南風堂」→「Yone is」という道すじに変わります。
ですので、”お気に入り”や”ブックマーク”に「Saicoropee!」のトップ画面を登録していて、そこからボタンを押してきてくださっている方は、今後「Yone is」へ、入れなくなります。
「Yone is」のこの画面を、もういちど"お気に入り”に、ダイレクトな登録しなおし、お願いいたします。
ずーーーっと、いい続けて、口ばっかりだった、「Saicoropee!」を、ようやっと、もうちょっとましな内容にリニューアル。
ブログはよねのぐうたら日記ではなく、断易の話にしぼっていくつもり。自分の立てた易とその結果だけを淡々とあっさり、レポートしていこうと思ってます。
そんなことする必要あるのかどうか、自分でもよくわからないのですが、こうしてこのサイトをたくさんの方に見ていただいていることに、少しでもお答えできるよう、できる範囲でできるだけがんばるつもりでおります。
あと、「Saicoropee!」に納甲表と暦のページをつけます。たとえば、外出中にピンチに合っちゃって、どうしても易を立てなくてはならなくなった方が、ご自分の方法でばばっと易を立てて、卦を持って街のインターネットカフェなどに飛び込んで、Saicoropee!から納甲を確認、なんてふうに、お役立ていただければと思います。
今までいっしょくただった、デザインと製本業の模様は新サイト「南風堂」にて、繰り広げていきます。
新サイトが完成いたしましたら、順々にまたご案内していきますね。
投稿者 midori : 09:48 am | コメント (0)
23 mei 2005
にじがでた
数日前、家で仕事してたら、夕方ごろから熱帯みたいな大粒の雨が降って来て、きゅうに晴れた。
「ねえねえ、にじがでてるよー」
庭いじりに出てた母がわざわざ、わたしを呼びにきた。
虹は夕焼け空のオレンジをバックにした珍しい色合いで、見ているとだんだんに色が濃くなっていく。
「ほんとだー、にじだねー」
虹が出たとき、虹のことを話す人がそばにいるのはほんとうに幸せだなあ。
あたりまえでなんでもないことなんだけど。
いろんなきれいなことや楽しいことを自分以外の人とシンクロしていっしょに味わう。そういったことができないと、どこまでもいつまでも安心感を得られない。人は、というより、よねは。伝達幸せ式人間である。
きれいなものやいいものを、伝えた人が、いままで何にも思わなかったのに、きれいさを発見してくれるのはうれしい。
それで、それをもとにもっときれいなものを作って見せてくれたり、紹介してくれるのはもっとうれしい。
単純な喜びは文字で書くとばかみたい。
そういう、ごくごくかんたんな、うれしさの中にいる。
投稿者 midori : 02:00 pm | コメント (0)
12 mei 2005
When you wish upon a star
長い間願っていたことがかなった。
あしたから、某専門学校のグラフィックデザインの先生をする。
企業でデザイナーを続けてると、ものを作るはずが、なんだか「壊さなくていいものを壊してる」みたいなむなしさに包まれる。
デザインは、新しいものを作ると言いながら、古いものを否定するという作業もかなりの分量で含まれるから、いつも、形あるものに対して、「すみません」を連発してきたような気がする。「いつまでもなくならないもの」を作りたいとどこかでずっと思っていた。
よねはラッキーな人で、デザインの現場では信じられないほど、たくさんのすばらしい先輩や先生にいろいろいいものを叩き込んでいただいた。だのに、一人で仕事するようになった。ひとからいただいた貴重なものを、次の選手にリレーすることができなくなったのは、つくづく申し訳ないなあ。いつのころからかそう考えるようになった。
教える仕事をしたいなあ。真剣に考えて、一人になってしばらくしてから、そうなるように運動したのだ。Dream comes tureである。やったー!
最初はInDesignという編集ソフトの使い方をという依頼だったのだが、話をよく聞いてみると、生徒は高校を卒業したばかりの1年生で、デザインの仕事がどんなものなのかもよくわかっていない人たち40人。なんというありがたさ。
コンピューターのインストラクターとして、というよりは、冊子もののグラフィックデザインのABCからをひっくるめての先生を頼まれた。
「本を作る」クラスをいきなり持てた。一年かけて、よねの生徒たちは自分の本を一冊作る。自分出版に挑戦するというクラスにすることにした。
いま、授業の準備をしているんだが、第一回目から、かなりわくわくする内容。
投稿者 midori : 10:53 pm | コメント (0)
04 mei 2005
なんちゃって南仏
このゴールデンウィークはフランスの友人のお宅にお世話になってます(←ウソ。ここは千葉県大多喜町のハーブアイランド)。
家から車で1時間ほども走ると、ポピーの花畑やハーブの花園や海やら、ただただのんびりした田植えの風景に出会える。
外国に出かけなくても、素敵な場所が近くにたくさん存在することが最近わかった。いいとこですよ。千葉県。
とくに気に入って、このところちょくちょく行くのが「サンファーム・ハーブアイランド」。植物が「植えられた」って感じじゃない。ミントなんか種がとんで、そのへんの地面にうわーっと茂っている。嘘くさくない植生がほほえましい。もともとハーブって雑草だものね。
よねも雑草みたいな人間なので、無理やり生きてるんじゃなく、「この場所にはびこルゾー」って感じでそこにしっかり根付いている植物を見ると、なんだかいつももりもり元気をもらう。勝手に生えているようで、でもすごく全体としてバランス取れている。
自然に生えているカモミールやらラベンダーから咲いたばかりの花の匂いがのぼってきて、うっとり。花の間を歩くと目の疲れがすーっと抜ける。
きれいなところだし、ハーブ料理を出すレストランもおいしいので、千葉県来ることがあったら、ぜひ、寄り道してみてください。