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28 april 2005

小島への旅

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飯田橋の神楽坂の甘味屋「紀の善」の脇の細い道を入ったところに、小津映画にでてくるみたいな昭和っぽさが残るファンタジックな飲み屋小路がある。ゆうべはそこの一軒、韓国料理屋に入った。キムチチジミと韓国春雨、豚カルビとマッカリで、楽しくおいしい一夜。
酒の肴がもう一つあった。
エルバ島という、イタリアの小島にお嫁に行った友だちがいることは前に話したことがあるけど、日本で働く別の友人が去年の9月にその島をバカンスで訪ねた。その旅の写真を見せていただき、一枚一枚説明を聞く。(エルバ島豆知識:ナポレオンが流されて、復活をくわだてた地。グラン・ブルーのイルカ男のモデル、ジャック・マイヨールが絶命した地だということも知る)
すごい青の海、底の白い石が、水がないみたいに透けて映っている。「写真にこのブルーが写るかね」と、話しながら撮ったという。肉眼で感じたのとほぼ違いない色、と、友人は言ってたけど、本物のほうが、もちろんこの数倍美しいのだろう。友だちに海の写真と友人の3歳と1歳の娘たちの写真をねだった。
3歳の友人の長女はバイリンガルに育っているという。日本からのお客さんがいるあいだに、すごく口数が増えて、日本語が上手になったって。
エルバ特産品の蜂蜜をお土産にいただいた。ナッツが浸けてある。お昼に、薄く切ったフランスパンに塗って食べたら、イタリアに旅したみたいな気持ちになった。

投稿者 midori : 06:22 pm | コメント (1)

15 april 2005

ピタゴラスイッチ

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今、もっとも楽しんでるテレビ番組。NHK教育の朝5分間(月〜金、朝8時10分〜15分)、子ども用の番組「ピタゴラスイッチ」どす。(よねが見ているのは「ミニ」。短縮版。本番組が他の時間帯にある)
定規やパチンコ玉や釘やストローや、そのほか身近にある材料を組み合わせて、ピタゴラスイッチを入れる装置を作ってある。その仕掛けがすごくおかしくて、よくできていて、うちではこのところ毎朝、家族じゅうで「きょうはどんなスイッチだろうねー?」とわくわく見ている。
番組の途中でやる「アルゴリズム体操」ってのが、これまた、まったくよね好みの体操で、のっぽの二人組が「前へならえ」とか「ぱっちんぱっちん、がしんがしーん」とか、歌いながらひょうひょうと踊るのが楽しくてたまらない。アクションもすごくよくできていて、かわいくて、短くて、簡単。自分で歌いながらどこででもできる体操なので、今週とか来週とかに、新人歓迎会とかで一発一芸が必要な人は、これ、覚えるといいと思う。

投稿者 midori : 09:54 am | コメント (1)

04 april 2005

集中!

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人はどれくらい集中できるものか。
夕べのテレビ番組「情熱大陸」(←「はたらくおじさん」大人版)で、装丁のデザイナー鈴木成一さんが取材されていた。
年間600冊の本をデザインしているという。一冊一冊ゲラを読み込んでデザインを決めていた。まあ8人もアシスタントがいて、鈴木さんの手足になって実作業を片付けているから効率はいいのだろうけど。仕事は数でなく、質だと思う。でも、600冊という仕事量はすごい。読むだけだってたいへんだ。
会社にいたときもよく思ったけど、ばりばり仕事している人の時間をのぞくといつも圧倒される。
自分がこれだ!と、決めた分野なり世界で活躍できる人ってのは選ばれた人で、だれもがそうなれる、ってわけでもない。よねはラッキーな人で、わりあいすごい人たちに出会い、囲まれるチャンスが今まであった。それでよくわかるんだが、すぐれた人のなかでも、密度の濃い仕事をすごい量こなす「旬」ってのは一生のなかでもごく限られた一期間なんだよなあ。「人の旬」って見ていて、感動はもちろんするけど、すこし切ないきもちにもなる。
振り返ったり、どれが正しいとか考えてる暇なんかない。こなさなきゃならないことが目の前にどんどん積まれて、それをとりあえずクリアしていく。自分の心も体も現課題に集中するためにある。今の仕事のために生きている。瞬時に決めた判断がぱちっぱちっと魔法みたいに時代にはまって、いくらでも仕事がこなせる時期。鈴木成一さんもそういう旬に今ある。
テレビだから鈴木さんは、すっきり、かっこいいところだけしか映らなかったけど、同じデザインの現場だ。みえないところではきっと、すごい、ぼろぼろになって追い込まれる場面もきっとあるだろう。
グラフィックデザイナーはスポーツ選手に似ている。仕事が刷り上がる最後は派手で華やかに見えるけど、普段している実作業は、腹筋とか筋トレとか基本の練習みたく、地味な動きの繰り返し。その積み重ねなのだ。目をお大事に。

投稿者 midori : 09:42 am | コメント (0)