5回目|5月10日(木)・11日(金)の授業復習ノート

テーマ
Photoshopで画像の加工を楽しもう!
本日の素材ダウンロード(kiso_ps02.zip)
授業に出てきたキーワード
・傾きを取るテクニック
  ものさしツール→キャンパスの回転→「角度入力」
・不要なものを消すテクニック
  塗りつぶし→「コンテンツに応じる」
  スタンプツール
  パッチツール
・ブラシ・消しゴムツールの先端の硬さ、大きさ、流量
・レイヤーの透明度
・色調補正「レベル補正」「色相彩度」
・範囲を特定して色の加工をかける→自然な選択範囲の作り方
  選択ツール
  長方形
  円形
  投げなわ
  多角形選択
・選択範囲を修正する「クイックマスクモード」
・塗りつぶし
・ショートカットの設定パネル
  選択範囲をぼかす
  選択範囲の反転
・フォントツール フォントパネル
・レイヤーの透明度

5回目の宿題:「いちばんすきな時間の空」を表現しなさい
青空の画像を加工して、「自分がいちばんすきな時間」を表現しなさい。
素材として配られた画像を加工しても、自分で素材を探しても良いです。
夜明け、朝焼け、午前中、お昼、午後、黄昏どき、夕焼け、真夜中……。
色調を変化させて一枚の写真からいろんな時間の空を表現することができます。

フォントツールを使用して、画面のどこかに、想定した時間を書き入れなさい。

・画像の大きさ:幅1200px 高さ800px
・カラー形式:RGB
・ファイル名と保存形式:「自分の学籍番号と名前sky.psd」
・レイヤーは保持したまま結合しない
・数量:1点以上
・提出:Google Classroom 5回目の宿題ボックス

05-01/映ってるものをなかったことにする修正

写真の見栄えをよりよくするために「修正」することを「レタッチ」と呼んでいます。
フィルムと光で写真を紙に焼き付けていたアナログ時代、レタッチは筆や修正ペンで上から加筆したり、写真を現像する際に、光を長く当てたり、反対に遮光したりして調整していました。
レタッチはPhotoshopの重要な役割の一つです。
「写ってしまったパーツを最初からなかったかのように消す」というレタッチを体験してみましょう。

05_01ita.jpg

配布した本日の教材画像の中から、「01wall1.jpg」を開きましょう。

①画面の大きさをチェック。
画像解像度をチェックします。
画像解像度とは画像の大きさのことです。
「イメージ」→「画像解像度」
この画像の大きさは1200×800pxであることが確認できました。

もしも1200×800pxよりも大きい場合はパネルに1200×800pxと入力します。
OKを押すと、画像サイズは小さくなります。

05_04retouch01.jpg

②レイヤーを複製する
背景レイヤーをつかんで、レイヤーパネル下辺の「新規レイヤー」アイコンにドラッグしましょう。背景レイヤーがコピーされます。
レタッチ作業をする際、作業後と作業前がどのくらい変わったか、効果を比べながら進めると良いのです。
そのために、レイヤーをコピーして、下のレイヤーを最初の状態で残し、上のレイヤーに手を加えていきます。

05_05layer_copy.jpg

③psd形式で別名保存
オリジナルの画像を取っておくため、必ず別名保存します。
Lessonフォルダーの中に本日の日付のフォルダーを作り、保存先にします。
ファイル形式は「.psd」を選択しなくても、レイヤーが2枚以上になると「.jpg」という拡張子が「.psd」という拡張子に変わります。
※「.jpg」は複数のレイヤーを保持できないファイル形式です。レイヤーが複数生まれると、自動的に「.psd」で保存されます。

③選択範囲を作る、選択する
木目の一つを投げ縄ツール、もしくは多角形選択ツールで囲みます。
多角形選択ツールは、クリック(投げ縄ツールであればドラッグ)した軌跡に、細い線がでてきますから、かならず始点と終点を重ねるように(クローズパス状に)します。
修正したい箇所を囲むと選択範囲が生まれます。

メニュー→「選択範囲」→「選択範囲を拡張」→「1px」と入力
メニュー→「選択範囲」→「選択範囲をぼかす」→「1px」と入力
※選択範囲がくっきりしていると、修正結果がばればれになるので、まわりをほんの少しぼかします。

05_02retouch.jpg

④コンテンツに応じてぬりつぶし
編集メニュー→「塗りつぶし」→「コンテンツに応じて塗りつぶし」
うまく消えたようでも、色のなじみが不自然な場所ができたら、スタンプツールで修正します。

⑤コピースタンプツール
スタンプのアイコン。
ブラシツールとおなじように、筆の先の大きさと硬さを選んでしようする。
シミの大きさをうまくカバーする大きさのソフトブラシを選択すると良い。
 1最初、移植したい色の場所を選んで、Altキーを押しながら、クリックする。
   (これで、インクのサンプリング準備完了)
 2次に消したいシミの上で、なにも押さないでクリック。
   (先に採集した部分の色が移植される)
スタンプは何回か押して試してみよう。
※間違った場合はCtrl+Alt+Zで、動作をもどそう。2アクション以前の動作にさかのぼってもどることができる。
05_03stamp.jpg


⑥パッチツール
つぎはぎのアイコン。絆創膏のアイコンの裏にある。
05_06pachi_tool.png
パッチツールで、修復したい部分を囲むと選択範囲と同じ点で囲まれる。
その範囲をパッチツールで移植したい部分までドラッグ。
マウスを離すと手放した箇所の色が最初にドラッグした部分に移植される。
縁は、ぼけていて、境界もうまく馴染むが、不自然なしみができることもある。
スタンプツールを併用して、きれいにする。

05-02/色調補正

 太陽の朝の光は青っぽいけど、午後の光は黄色みを含んでいます。
 画像で「白」と感じる白い部分、じつは、撮影した時の光を浴びた、白でない色がうっすら含まれています。
 例えば、レストランの照明は料理をおいしそうに見せるため、黄色っぽい光線を含んでいることがほとんど。
 黄色い光を浴びたお料理の写真もやはり黄色っぽさを帯びています。

 人間の脳は「白いものなんだから白」と感じてるので、白に見えています。でもじつは、真っ白であることはほとんどなくて、人間の目の「白」という補正をかけて見ているので白に感じるのです。

 デジタルの画像はその場の状況を正直に再現してしまいます。
 そのままだと黄色っぽくなったり暗すぎたりで、とてもみにくい写真になってしまいます。そこでデジタルカメラには、撮影したときの周り光を感知して、写真の写り方を調整する機能が搭載されてます。
 これが「ホワイトバランス」という機能です。

 カメラで調整しきれなかったホワイトバランスや、色のレベルをPhotoshopでは再調整することができます。
色の調整をする機能や作業をひっくるめて色調補正といいます。

 調整とは反対に、色を意図的に加えることによって、素材の画像に求められたイメージを変化させることもできます。
「さわやかな感じに」「ぬくもりのある感じに」「やわらかな感じに」「強い感じに」「新しい感じに」「懐かしい感じに」……。
 色調補正に挑戦していろんなイメージを作ってみましょう。

05-03/青空を夕焼けの空に

「色相・彩度」を使って、青空の写真を自分の好きな時間の空に変えてみましょう。
月や星、太陽を書き加えて、「好きな時間の空」というテーマのイメージを作成します。
sora_kadai00.png

素材を開いて別名保存
配布した素材から「05sora.jpg」を開きます。
またいつか、別の素材として使用できるように、素材は必ず別名保存しておきます。
lessonフォルダーの中の日付のフォルダーに、「自分の学籍番号+名前.psd」で保存します。

レイヤーを複製
背景レイヤーをレイヤーパネルの下辺にある「新規レイヤーボタン」の上にドラッグすると、レイヤーが複製されます。
色の加工は複製したレイヤーに施しましょう。
背景は必ず残しておきます。

色相・彩度を変える
複製したレイヤーを選択して、メニュー→「イメージ」→「カラー補正」→「色相・彩度」を選びます。
パネルが開いたら、色相のスライダーを動かして、空のピンク色の部分を作ります。
レイヤー全体がピンク色に変わります。
消しゴムツールを持ち、コントロールパネルのブラシの先端を選ぶボタンを押し、ブラシオプションを開いて、筆の先端を大きめ、硬さを0%に変更します。
ピンクのレイヤーを選択して、画面の上部をドラッグすると、下のレイヤーが見えるようになります。
同じようにレイヤーを複製して、オレンジのレイヤー、紫のレイヤー、濃いブルーのレイヤーを重ねていきます。
sora_kadai03.png

月を描き入れる
レイヤーパネルの下辺にある「新規レイヤーボタン」を押して、レイヤーを増やします。
追加したレイヤーの上に、ブラシで月を描きましょう。
月のレイヤーを選択して、レイヤーパネルで透明度を下げると、透き通った感じが出ます。
sora_kadai02.png

文字を入れる
フォントーツールを持つとコントロールパネルがフォント仕様に変化します。
コントロールパネルの中心から右側寄りに、フォントパネルを出すためのアイコンがありますから、これを押します。
フォントツールで画面をクリックすするとカーソルが点滅し、フォントが打てるようになります。
font_panel.png

宿題として提出するときは、レイヤーを統合しないでください。
作業状況をチェックします。

05-04/素材を探す

仕事にふさわしい素材の画像を探すことも仕事の重要な作業です。

今回の宿題は配布された素材を使用しても良いのですが、もっと別のイメージを作ろうと思う人は、別の素材を使用してもかまいません。

しかし、作品の大きさは1200×800ピクセルと指定されていますから、1200×800ピクセル以上の大きさの素材をみつけてください。もちろん、じぶんで撮影した写真をパソコンに取り込んで加工してもよいです。


写真の調達方いろいろ
1 自分で写真を撮る。

デジカメや携帯の写真でも加工によってはミステリアスで楽しい作品が作れます。
写真のクオリティーが良ければ良いほど、修正が少なくてすみ、あとの作業が楽ちんだということは、前回までで経験しましたよね?

2 イラストが得意な人はイラストを描く。
紙に描いたイラストも、スキャナーがあれば、簡単にPCに取り込めます。

3 どちらも得意でない人は、素材を世間様からお借りしましょう。
人の素材を使用する際には、著作権と画像の大きさについての条件をクリアーさせること。


写真を探してみようという人は、ブラウザの検索ウィンドウに「素材 フリー 著作権フリー」などのキーワードを入れて探してみましょう。


「フリー」という言葉には2重の意味があります。
一つは「著作権についてフリー」の意味、
もう一つは「限られた条件だったら値段がタダ」という意味。
ロイヤリティー フリー」とかいてあるやつを「まったくのタダ」だと勘違いしてはいけません。

自由に使ってくれてかまわないが金くれ、という人と
お金は要らないがかならず俺の写真だとわかるように使ってくれ、という人と
どっちも要らない、もってけ
という人がごちゃごちゃにまざっていますので注意すること。

サイトには、「何についてフリーで、何については課金されるか?」が記載されています。必ず使用条件をチェックすること。

※もしも他人の著作物を素材として今回の作品に使用した人は、著作権保有者が求める表記を作品内に入れていください。

素材が転がっているのはインターネット上だけではありません。
本屋に行って雑誌を探すのもよいです。

街を歩くとフリーの雑誌やフライヤーがたくさん拾えます。

これらもすばらしい素材になります。


ただし、雑誌や印刷物の写真には、基本、著作権や肖像権が派生して、
スキャナーで取り込んで、そのまま使用すると違法になります。アイデアスケッチやラフを描くときの手本にするならOKです。

注意してね。

05-05/ダウンロードした画像のサイズを修正

ダウンロードした画像のサイズを調べましょう。
イメージ→「画像解像度」
05_07image_size.jpg

この画面で画像のサイズを1200×800pxと入力します。
今週の宿題の提出サイズです。

しかし、ダウンロードした素材画像が、1200×800pxと同じ比率とは限りません。
そのばあいは、縦横のどちらかに1200px、800pxと入力します。
縦横どちらかが1200px以上、800px以上になるようにして、あとから多い分を切り取ります。

イメージ→「カンバスサイズの変更」
05_07canvas_size.jpg

パネルが出たら、元のサイズ、「幅1200px、高さ800px」と入力します。
OKを押すと、余分な周りがカットされ、1200×800pxの画像が残ります。

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