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31 juli 2011

アイデア出し&ラフスケッチがうまく進まない人

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だいぶまえだけど、アキバ駅の軒先のストリートミュージシャンさん。もう今はアトレの入り口になってしまったあのすみでコンサート。
 さきほど、村上春樹のエッセイを読んでいたら、こんなふうに書いてありました。
「最初に書いたふたつの短編小説『中国行きのスロウ・ボート』と『貧乏な叔母さんの話』はどちらも先にタイトルができた。そのあと、こういうタイトルで短編小説を書くとしたら、どんな話になるだろうと考えた。」(†マガジンハウス「おおきなかぶ むずかしいアボカド 村上ラヂオ2」の中の「医師なき国境団」P36より)
村上春樹ほどの小説家でも「書くべきことを思いつけない」ことがあるという正直な告白にうれしいショック。

 よねは美術学校時代、かなりぼんやりと授業を受けていた生徒で、当時習ったことをほとんど記憶していない残念な人です。十分にトレーニングを積んだ訳ではないのに、いきなり制作現場に紛れ込み、最初に身につけた制作の方法が実は、「先にタイトルを決める」的方法でした。広告会社でしたので、「先にタイトル」ではなく、「先にキャッチコピー」でしたが。
 先輩のコピーライターさんのキャッチコピーを受けて、それに似合うビジュアルを考える、というやり方が一番最初に身に付いたのです。
 しばらくすると、一緒に組むコピーライターは先輩でなく、自分より後輩になっていくのですが、そのときも最初に覚えたやり方は変更なしでした。
 つまり、よねはデザイナーでしたけども、後輩コピーライターと一緒にキャッチコピーを考えたのです。

 キーワードやタイトルに、まず、イメージを加える。フォントを選んだり、並べたり、形をかえたり。これが仕事の第一段階。タイトルが決まってから、ビジュアルを探す、作る、と移るのです。これが第二段階。
 20年前は写植屋さんという文字を印字する職人さんに文字を注文する、というのが、時間的に先に進めなくてはならないマスト項目でした。そのせいで、文字にまつわる作業が先攻したのです。
 それより前ににはなにをしたかな? 事情調査、アイデア探し、でした。アイデア探し期間中の私は、何をしていても、目が泳いでる。「○○だったら?」という目であらゆるものを置き換えて、妄想に忙しいので、ときどき、普通の仕事が追いつかなくて遅刻したりするくらい、「だめな人」になってしまします。

 先週、NHKのBS3が北欧特集をしていて、版画家の山本容子さんがホスピタルアートという「病室をアートで飾る」仕事をするようになって、スウェーデンの病院を見学に行くというドキュメンタリーを偶然見ました。
 この番組で山本さんに、見学先のスウェーデンの病院の治療室の壁にアートを依頼されるというハプニングが起きるのだけど、このとき山本さんも、「とにかく思うがまま、いろんなものをがんがん見る」ことから取りかかってて、その脈絡のなさがおかしかったです。つくづくみんな一緒だなあと思いました。

 「先にタイトルだけを作り、内容を後から考える。文学的に不謹慎だと言う人がいるかも知れないけど、そうやってとにかく書いているうちに自然に、「自分が本当に書きたいこと」だんだんくっきり見えてきた。」(「おおきなかぶ むずかしいアボカド」P37)

 学生に見せるチラシ一枚に時間がかかってて、もめている(自分の中で)最中ですが、このもめている過程こそが、もしかすると学生さんにとってはいちばん知りたいことなんじゃないかと思えてきたところです。(まだ途中)
 なにがいいたいかというと、順番はどうだっていいから、作りたいものを早く発見すること。発見する方法がサムネールだったりラフスケッチだったりするわけで、それが描けないってことだけでつまづくなーと声を大にして言おうと思います。作るってことを楽しんで、とにかく手を動かせ!ってこと。
 ハルキだって言っているし。
 「書くという作業を通して、これまで形をとらなかったものが徐々にまとまった形をとっていった。「最初にこれを書かなくては」という『蟹工船』的な使命感ももちろん大事だけど、そういう自然さもまた、使命感と同じくらい文学には大事なんじゃないかと、」(「おおきなかぶ むずかしいアボカド」P37)

投稿者 midori : 03:10 pm | コメント (0)

06 juli 2011

トラーとコブタ

110709.jpg母が植えたあじさいの仲間。この花みるたびに同じことを思う。「キャンディーキャンディー」のラストってどうなったのかな?結局最後を知らない。連載開始のころはまだ少女だったよねは、主人公の背景にこの花そっくりな花がしばしば、どばーっと盛られてたのを、よく真似して描いてたな。
 昨日は毛布とシーツとタオルケットを洗濯した。洗濯機3回分の洗濯物を限られた竿に干すのって、けっこう企画力いる。
 暑いけど窓から強い風が吹き渡る。洗濯物はよく乾いた。しかし床は砂っぽくなった。梅雨はいったいどこへ行った?家中床をモップ掛けしたら、なんだかそれだけですごく仕事した気分になって、Webまで手が回らなくなった。
 夜、大学のミーティングがあるので夕方から秋葉原にでかけた。
 他のグラフィック担当の先生方と進行状態の擦り合わせとテスト問題と課題の打ち合わせ。今年は地震の影響あっていろいろ悪条件なんだが、他の先生たちとも知恵を持ち寄ったので、内容は上がっていると思う。進化したと思う。いろんなことを決めるのに白熱し、なんと午後10時過ぎまでかかった。
 「えーっ?も−10時?ビール飲みたかったのにー」とかいいながら、けっきょく最後は酒盛りになった。帰りは12時10分東京発の深夜高速バス。英語でいうとミッドナイトエクスプレスバス(←おお沢木耕太郎か)。
 ミーティングの前にヨドバシによって、MacBookAirの外付けDVDドライブを買い足しておいて、あー、とってもよかった!。

 深夜家に着いてみると、注文していた Adobeのソフトが届いていたのであります。
 
 本日はAdobeのCS5.5をMadBookAirにインストール。Flashのみ仕事の都合でCS3。そいからFetch(ホームページ用の書類をサーバーにアップロードするためのソフト)とドリ(ホームページ制作用ソフトDreamWeaver)が使えないコーディング用にCoda(ホームページ用のタグをキータイプするためのソフト)をダウンロードした。ストレス0で終了しました。
 ちなみにもとから動いているMacBookProは5年前のMacOS10.4.1、通称「タイガー」で動いているため、最近の呼び名は「とらー」となっています。従って、11インチのMacBookAirのニックネームは「こぶた」。お互いの中に共有したフォルダー名も「tigger」と「piglet」。となると、経理会計方面でまだ大活躍中のXPのDellは「ふくろう」、そしておいらが「ぷう」か?。なんかほのぼのして、やる気もほかほかしてくるな。

 ちいさいけど、ともだちのためならゆうきのあるコブタはぐんぐんインストールを続けていました。ぷうはトラーをふうふうさましながら、ホームページをがしがし更新しましたとさ。いぇい。

投稿者 midori : 10:32 pm | コメント (0)

02 juli 2011

よねの節電対策

 MacBookAir(11インチ)を購入してしまいました!
 あともう少しで新製品がでるのに。今このときになぜ? 若いマックユーザー達にいっせいに聞かれました。

 よねの愛機、すでにバッテリーがおかしくなっていて、コンセントが外れると、ただちに電源も落ちるというようなことになっています。それからときどき、キーボードも効かなくなるようになりました。外付けのキーボードも持っているのですが、キーが反応しなくなるたびにキーボードをつなぐのはけっこう煩わしいものです。かなりおんぼろっぽくなってます。

 それでもなんでもないときは正常に動いているし、ちょっと立ち上げとスイッチ切るのに時間かかるようになったけど、あとはストレスないし、いろいろいじくるの面倒だし、愛着もたっぶりだし。なによりも、現状のバージョンからアップできない走り中の仕事もいくつかあり、今、ぱたりと止まられては困る状態です。

 よねんちの状況はさておいて、世間さまでは今月からMacOSが新しくなります。一時は、新しいOSを楽しみにしていたよねですが、重要なことに気がつきました。
 よねのマシンに入っているOSは「タイガー」というニックネームがついた5年前のバージョンです。ちなみに、MacのOSには「スノーレパード」とか「ライオン」とか、猫系ニックネームがつけられているのですが、タイガーはiTuneの新しいヴァージョンもEverNoteもとっくにサポートを外されているという、何世代も前のタイプなのです。
 OSは新しければ新しいほどいいのか?というと、そうも言い切れません。よねのように、古いバージョンを使用していて急に何世代もジャンプさせようとすると、古いソフトや周辺機器が全く受け付けられなくなる、という不都合を覚悟しなくてはなりません。プリンターやその他の周辺機器は全部お取り替え、ということになります。となると、もしもよねんちのよれよれのタイガーがある日ぱったりと落ちたとして、次に最新の「ライオン」というOSが入ったMacに急に取り替えたとしても、データのいくつかは読めなくなってたり使えなくなる、という可能性もあるのです。
 不具合は起きないかもしれないのだけど、新製品が出る前に、一つ古い世代の製品を確保しておいた方がいいかな、と、直感しました。 

 もう一つ理由がありました。うちのMacBookPro、ものすごく熱くなるのです。まだ涼しいうちはいいのですが、よねとマシンのテンションが同時にアップすると、キーボードに手を置く辺りがやけどしそうになります。
 1昨年前にも熱のため、モニターが突然見えなくなり、一週間仕事ができなくなる、という事件が起こってます。ロジックボードお取り替えということになりました。そのときはまだapple careの保証期間だったため、費用はかかりませんでしたが、期限が切れて久しい今となっては、熱に対して過敏にならざるをえません。手の辺りが熱くなってくると、ふうふう冷ましながら……。冗談でなく、ほんとにそうしているのです。
 現在、扇風機はフル稼働していますが、それでは足りなさそうな暑さになってきました。
 暑さをさけるため、4時半に起きて5時から7時をコアタイムにすることにしてます。しかし、日中仕事しないわけにいかないときもあります。
 家の別の部屋では家族が汗を流しているのに、一人だけひんやり冷房の中でじっとしているという状況も、今年は「暑いなら、そっちの部屋も冷房つければ?」と言えない雰囲気です。
 そう、この夏を1台では乗り切れないかもしれない……。

 もう一機あれば、仕事を分散させて負担を減らすこともできるし、バッテリーが長持ちする健康な子ならばお外に連れ出して「暑い時間はマクドナルドで仕事」という選択もとれます。
 いろいろ理由をつけて、ついに子機を手に入れました。今はお外でこれを書いているのですが、感想は「もっと早く手に入れとけばよかった!」です。わたし、やっぱipadじゃ生きていけません。キーボードLOVE!。しかもぱちぱちタッチ。

投稿者 midori : 02:42 pm | コメント (0)