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31 augustus 2005
製本の仲間
(↑猫の豆本を作ろうと思って、”世界の猫切手”に目を付けた。すごいかわいいのだが、ものすごい高価なものとなった。涙)
製本工房リーブルに来ている作家さんたちを誘って飲みに出た。
酔っぱらった勢いで、東アジア手製本家ソサイエティー(ATS)という会を作る。
今のところメンバーは6人。なぜ東アジアかというと、きっと近い将来、日本以外からもメンバーになりたい人が現れるに違いない、という、酔っぱらい的見地から。酔った勢いで一人一冊ずつ、自分が近々手装丁しようとしている本の名をあげた。
ATSの課題本のリスト。
1・山羊の歌/中原中也
2・第八森の子どもたち/エルス・ペルフロム
3・人間失格/太宰治
4・薔薇の名前/ウンベルト・エーコ
5・機関車先生/伊集院静
6・異邦人/カミュ
書名と作家名が合えば、文庫本でも新書版でもなんでも可、製本もルリユールでもくるみ製本でもなんでも可ということにして、同じ本をそれぞれのデザインで作ってみる。6人が6冊(薔薇の名前は上下組なので7冊かも)作ると36点のライブラリーになる。
それが集まったらいつか、手製本の楽しさを人々に広げる展覧会しよう。そんな夢まで決まった。来年か再来年をお楽しみに!
南風堂に、すばらしい目標ができる。仲間がいるっていいなあ。ビールってすばらしい。あ、我も!と思われる方、どうぞご参加ください!お待ちしております。
投稿者 midori : 04:19 pm | コメント (0)
29 augustus 2005
ばらばらのページ修復中
今、進行中の製本の仕事どす。カメラマンさんが、お姉さんの結婚式のもようを写真に撮ったものを本に綴じてプレゼントしたものの修復。1ページ1ページは写真を印画紙にご自分で焼いたものを両面テープで張り合わせたもの。すごく丁寧な仕事。
背とのどの部分をセロハンの両面テープで綴じていたため、30年の歳月でばらばらになった。セロハンテープは接着力が時とともにゼロになり、糊が紙に染み込んで茶色く酸化する。
両面テープ部分は問題ないのだが、セロテープの糊の跡は残念ながら、一般人が入手できる範囲のシンナーやアルコール類では絶対に落ちない。紙の修復専門家に問い合わせたところ、染み抜きの価格は10センチ2000円。ですから、みなさん、本が壊れてもセロテープでぜったいに止めないでください。紙にとって、セロテープは天敵です!
いったん、テープを全部剥がして本を壊し、紙の状態までもどす。ページののどの部分に、別の紙を足継ぎする。幅1センチくらいの「枕」という、ページを束ねる支えの厚紙を入れる×31ページ分。綴じ直してカバーをつける。
修復・修理の仕事は、手をかけようと思えば際限ない。どこまで新しくしたいか、あと何年もたせたいか、お客さんの要望をよく伺って、中身を傷つけないように注意深く進めます。
張り合わされた印画紙のページを開いてテープを剥がし、糊を入れ、のどに足継ぎをしたところ↓
投稿者 midori : 11:32 am | コメント (0)
19 augustus 2005
や、やっと…2
どうですか?
「Yone is…」もデザインとり替えてみました。これで、書く方も、気持ちの切り替えができるってものだー!
こちらのブログでは製本の話、デザインの話を中心にすすめていきます。
投稿者 midori : 11:24 am | コメント (0)
や、やっと……。
もう夏が終わりそうでーす!しばらく書き込みできないまま過ぎてしまいましたが、お元気でしたか?
よね、長い間の野望を一つ達成いたしましたっ!
サイコロピー!をリニューアルしたのです!。
断易のサイト Saidcoropee!は、よねの鑑定のお客さんやら、デザインの仕事上で出会った方やらの目にも触れるようになり、日々の混沌、手違い、複雑な説明、疑惑……、もろもろのもとになりはじめていたのです。貧乏の話とか、仕事の失敗とかはざっくばらんに書けない状態。
んで、決めました。
断易の記事だけ読みたい人が、よねの私生活など知らなくていいように、すぱっと内容をわけようじゃん。
これが思いのほか、時間がかかった! 何を載せるかとか、誰向けか、とか、そういったことが、なっかなか決まんなくて進まなかったのです。
いままでのノータリン路線をすこし脱したく思い、文字が多くて、画像もしぶいし、まあ、じみーな仕上がりですが、これまでよねが作ったどのサイトよりも、効率的で将来を見据えた、いいかげんでない設計になっています。念願だった、(自分のための)ワールドワイド・デジタル筮具も無事掲載してます。これから、文字とか細かいパーツとか手を加える予定ですが、とりあえず、さっき、できている部分をえいやあーっと、アップしちゃいました。誤植あるな。きっと。
断易、わからない人には悪いなあ、と思って、今までは占例もちょっと遠慮して書いていたのですが、読者の対象を「菅原壮 断易入門を読んでなくても持っている人、以上」にしぼりました。これからこつこつ、占例をアーカイブしてく器としていきます。
こちらのブログ「Yone is…」は、今までどおり、仕事の話あり、楽しい話あり、ぼやきあり、の、読み応えあるエンターテイメントめざします!アップまで漕ぎ着けたし、読者も分かれたと思うので、ちょくちょくがんがんいきます。よろしくお願いいたします。