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浅川伯教&巧ブラザース

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これはいったい、なんでしょう?正解はCDーRが重なって入っているのを横からみたところ。なんでもないものなので、ばかみたい、って思うものからでも、きれいな色のサンプルが取れる。
 昨日から千葉市立美術館で始まった美術展は「美の壷」。いや、正確なタイトルは「浅川伯教 巧兄弟の心と眼ー朝鮮時代の美」。
 浅川伯教さんってのは、日本がお隣の朝鮮を統治していた時代に、朝鮮に渡って朝鮮に住み着いて焼き物を研究した人。
 この人が李の時代の焼き物を日本に広めた。ほいで、この人と柳宗悦さんなんかと友達だったので、浅川伯教のとこに柳宗悦が遊びにいったりとかして、李朝の魅力が広まり、日本の民芸運動が花開く。日本の工芸史のキーパーソン。けど、よねもこの美術展を見なかったらあえて名前を覚えなかったな。

 伯教自身も土を仕事にしている人なのだけども、それよりも、この時代、朝鮮じゅうの骨董屋をめぐって、うもれてた宝物を選んで集めたってことがすごい功績です。
 朝鮮に住み着いて、焼き物の工房の研究もして、骨董品についての魅力についての本を書いたり、大正時代の雑誌に発表したりした。伯教が紹介したり、たいせつに眺めていてた壷やら器たちが、現在の美術館の李朝コレクションの核になっている。
 ごめんよー韓国の人。いいものこんなに日本に持って帰ってきちゃって。韓国からの留学生もぜひ、見に行ってね。すばらしいから。(美術展の展示品は陶器と古い文献なんだけども、見てると韓流の時代劇のシーンが思い浮かんでくるよ。そういう世界が好きな方には超おすすめ)