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ホワイトスペース
甘いもの爆弾。ショコリクサーという食べ物。フローズンチョコのドリンクに、細かいチョコが混ざっている。東京駅の地下から繋がっている新丸ビルB1、ゴディヴァチョコのドリンクスタンドで。おすすめっす。
Webデザイナーの卵さんたち向けに、単発でグラフィックデザインの話を頼まれた。よねがデザインを教えにいっているビジネススクールは、主にWebの仕事で働きたい人に技術を教えるビジネススクールである。人って半年とか1年で、どれだけがんばれるものだと思います?パソコンのスウィッチの入れ方もおぼつかなかった人がほぼ1年弱で、立派なホームページを作れるようになって社会に挑戦していく姿に、毎度感動させられている。
デザインの中の「空き」について話をさせていただいた。教科書なんかには「ホワイトスペース」っていう用語で載っていることなんだけど、画面の中の何も書かれていない部分、「空き」の形を見るようにする。物のかたちは、その物の形だけではなく、その周りの「空き」のきれいな形があってこそ、美しく引き立つのだ。きれいなホワイトスペースを作れるようになると、きゅうにデザインを思う通りに操作できるようになる。
しゃべりながら、突然、重大なことに気がついた。まあ当たり前といっちゃあ当たり前のことなんだけど。
「ホワイトスペース」って、なにもデザインに限ったことじゃなくて、人の人生全体にもいえることなんじゃないか?
人が人から選ばれたり評価されたりするときには、仕事の結果や肩書きだけが重要視される。仕事で立派なことがないと、社会的には信用を受けにくい。だから、仕事でなにしているか?の範囲だけで成長しようとしゃにむになりやすい。
つい仕事に没頭して、仕事以外の時間を犠牲にしたり、最悪の場合は仕事で無理をして病気になったりするけど、そんな状態に向かい始めると、「仕事」に真面目にしゃかりきに向かえば向かうほど混乱は増し、やることなすこと空回りしていく。余白の形を無視して、言いたいことをつめこみすぎたデザインに、さらに追加情報を足すみたいなかんじだ。伝えたいことの焦点がどんどんぼやけていく。
「仕事している時間」をデザインのエレメント(要素)に置き換えるならば、「仕事以外の時間」、つまり「ホワイトスペース」を満足して過ごせないと、仕事は良くならない、ということになる。
(空きスペースばんざい!余白時間の過ごし方で、将来が変わっていくってことは、ビジネススクールに仕事しながら来ているの生徒さんたちを見てると明々白々である。)
うーん。そう考えると、休み時間は大切だあ。いい本読んで、いろんな物を見て、いろんな人と出会って。豊かなホワイトスペースを!。