« 「数学に感動する頭をつくる」とデザイン | メイン | メイドのしぐさにどきどきする »
「数学に感動する脳をつくる」に感動する
2007年のベストカフェは、スタバでもエクセルシオールでもなく、南船橋のIKEA。パソコンしょって海回り(総武線を使わず京葉線)で寄り道。家具売り場はスルーして直接カフェへ。混んでてもたいてい空いてる隅っこの席でコーディングに集中する。お腹が空いたら、ついでにスウィディッシュフード。 数学が得意な子どもには共通の履歴があるという。「5歳~小学校低学年の間に公文式をやっていて、高学年にはやめている経験」。公文式の低学年バーションを学習した子は暗算が得意で、問題用紙にあれこれ書き込みをしないで問題を解くことができる。頭の中で、いろんな検証を済ませてから、やがて少しだけ、書き込みをする。問題が解けない子の問題用紙はすごく汚いんだって。
将棋のプロも対局の先の先が、頭の中で映像として見えているという。
ねえねえ、これって、デザインも同じじゃない?。初心者ほど、何かものを作る課題が出てすぐに、Illustratorを開きたがる。よね自身も、なにやっていいかわからないときほど、コンピューターを先に広げ、ぼーっといじっている時間が長い。作業がうまくいくとき、Illustratorを立ち上げるタイミングは仕事の最後の最後。頭の中に完成の絵がかかっていて、手を動かしての確認作業に使うだけって感じなんだ。
数を感覚で感じる力。絶対音感みたいな「数感」とでもいう力は、問題を解くのに失敗し、その失敗ととことんまでつきあって、あれこれ検証したうちから正解をやっと見つける、という「失敗克服の体験」を数多く乗り越えないと身につかない。安易に正解を調べて、問題の解き方の表面的なテクニックだけを習ってきた子はいずれ、難しい問題が解けなくなる、と、「数学に感動する脳をつくる」の作者は書いている。
「個々の事項はわかったが、他の事項とのつながりが構造化されていない段階では、わかったような気がしない、という慎重な子がいるが、納得しないと先に進めない子だなどといわれて、取り残されたりする。しかし、こういう子ほど実は数学が得意になる可能性をいちばん秘めている」
「最初に問題を解こうと試みて、そのやり方がうまくいかなかったときに、なぜだめだったかを徹底的に考え、反省して別のやりかたを考えてみる、そういった経験の蓄積」こそがほんとうの数学の力だという。
じーん。そして追い討ちの名フレーズ。
「教師がやるべきことは、自分が失敗したときの体験談を語ること。失敗を成功の元にするモデルを提示できる教師は最高の教師」。
むー。がんばるぞ。