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失業者だったときの話1

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東武日光駅前の蜂蜜屋さんで買った、よもぎ配合のはちみつせっけん。泡がぴたーっと肌について、奥のほうの汚れまでとってくれる気がする。洗いあがりはとってもしっとり。 会社をやめたとき、就職活動を一ヶ月だけしたことがある。職安の「再雇用支援プログラム」というののお世話になった。このときのことは今、人の相談にのる仕事をする上でとても勉強になっていると思う。
 登録すると、専属のカウンセラーがついて週に1回呼び出される。カウンセリングはだいたい1時間で、履歴書を書いたり職務経歴書を作ったりするのをマンツーマンで手伝ってくれ、こちらの希望にあわせて、職安のデータを検索や、面接に行くべき会社のピックアップまでサポートしていただいた。面接に行く前にカウンセラーの方が一発電話を入れておいてくれるのだが、この電話の威力はすごい。「職安からじきじきの紹介された米澤さん」ということで、書類ではねられる可能性はぐっと低くなる。
 もともとこのサービスは「会社を早期退職した人、リストラにあった人の再雇用支援」ということで始まったらしい。失業率が5パーセント以上だった2002年ごろの話。私の担当のカウンセラーさんも、民間の会社からの再就職経験者だということだった。すごく気持ちを込めて相談に載ってくださる、よい方だった。今も職安で勤めてらっしゃるかしら。
 よねが検索した条件は、デザインの専門職で正社員で社会保険がついて週休2日、交通費全額支給、残業代全額支給。実際に試験を受けに行ったのは印刷会社や、百貨店やスーパーの店舗設計の会社、広告会社の3箇所。3社とも基本給20万円そこそこ。20万円以上なんて、職安のリストにはめったに上らなかったな。確か。
 この条件で入社すると、どんなにがんばっても年収は300万円止まり。かー。300万が現在のわたしの値段かあ、と思った。いままでの会社で、自分がどんなに優遇されていたかを、このとき初めて痛感した。(つづく)