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ユダヤ人大富豪の教え
講談社のミッキーマウストレジャーズをプレゼントされた。シーの5周年、行きたいな。オープンの頃、よねは大ピンチ中。遊ぶ心境でなかった。浦安のあそこはもうひとりのデザイナーでないほうのよねの出生地。願いと祈りを仕事にこめる哲学を学んだ。
『ユダヤ人大富豪の教え』という本読んで、なるほどーと思った部分がある。「なりたい姿をイメージすること。そんなことできっこないと最初からあきらめるようでは、夢は決して実現しない」あたりまえのことだが、それはほんとにそうだ。同感。
ユダヤ人に教えられ、この本の筆者は「今の時点で実現していることは、たしかに数年前にこうなるといいなあと思ったことばかりだ。自分には願ったことを実現させる力があるんだ」と気がつく。
よねも、このくだりを読んだときに思わず今の自分の現状を確認した。
技術の学校でデザインを教える仕事のときは、生徒さんのモチベーションをキープしなくてはならない。この仕事中は「デザイナーって楽しいよー」ということを明るいトーンで話して、ネガティブな話題にはなるべく触れないように心がけている。ほんとはたいへんな仕事なんだけどね。生徒さんたちは、よねがデザインしかしたことがない、世渡り上手なんじゃないか?と勘違いしているかもしれない。しかしサラリーマン時代のよねは、サニーサイドだけを歩けたわけでは決してない。上司と衝突し、デザイナー以外の業務にまわされた大失敗の経験もある。
畑違いの部署では、商品データをテンキーで一日きっちり8時間、ノーミスで入力し続けなくてはならなかった。デザイン以外のデスクワークなんてしたことがなかったので、さいしょは間違ってばかりいた。でもなんとか、こなせるようになる。が、情けないことなんだが、我が心のダークサイドはどうにも処理できなかった。
自分の席が欲しくて、同僚を嫉妬したり、上司の失脚を毎日願った。自分を正当化する作戦を幾重にも張るうちに、誰も信頼できなくなる。ぐずぐずした自分の心がどうにもがまんできなくて、会社員廃業を決めた。
現在よねは毎日、クリエイティブ畑のすみっこで、なんとか人の役に立って生きている。すごいじゃん。
実は会社に就職した瞬間から、フリーランスにあこがれていた。デザイナーとして会社で働いている間ずっと、発注先からの請求書を経理にまわす伝票を書きながら、「いつか自分も、請求されるほうでなくて、請求する人になりたいなあ」と考えていたのだ。
悔しい経験をちょうどいい時期に得られなかったら、今もまだサラリーマンを続けていたと思う。ショックが手ぬるいものであったなら、一流会社のOLという社会的地位も収入も厚生年金も捨てて会社を飛び立つ気力は生まれなかっただろう。神さまの配慮に心から感謝せずにはいられない。
思ったことを実現するには、それに向かって行動しなくてはならない。そんなのはあったり前なんだが、それよりも前に、しなくてはならないことがある。どうなっていたいか、具体的な夢を見ること。夢を思い描けない人の夢は決して実現しない。ほんと、ユダヤ人の大富豪の言うとおりである。