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耳鳴りの話

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↑よねの母則子の福耳。市販のイヤリングの金具では挟めないほどの厚み。現在耳鳴りはないが、テレビの音量が上がっている。

「耳鳴りを治す コントロールしながらうまくつきあう/神崎仁著/慶応義塾大学出版会」を読んだ。
耳鳴りは脳の病気やリンパや腎臓疾患の前触れ、という場合もある。耳鳴りを検査して腎臓の病気がみつかることもある、というのが興味深い。検査で重大な病気が発見されない場合、だいたいは耳鳴りが原因で死ぬようなことはない。取ろうとしても取れないことが多い。老化現象の場合もある。耳の中の音を感じる器官にはいろんな液体が入っていて、その流れが音となって神経に伝わっているのだけど、そのちょいとした成分の変化がノイズとなって出るらしいのだ。(うーん。耳は坎!昔の人は偉い。開けて確かめたんだろうか?)
よねにも耳鳴りがある。会社でリストラに遭った時代、ロックのコンサートによく行ってた。すごい音量の会場から一人暮らしの部屋に戻ると、部屋の隅のどこかにコオロギとか鈴虫でも潜んでいるのか、と思うくらい、はっきりくっきり、音が鳴っているのに気がついた。その虫はどこに行ってもついてくる。一時は眠れないくらい不安になったが、そのうちに、もっと案じなくてはならないことがつぎつぎ起こって、気にしていられなくなった。よねの耳の虫は10匹ぐらいのコーラス隊で、今日も休みなく演奏つづけている。
治らない、と聞いて絶望することはない、と、神崎先生はおっしゃる。ストレスを減らして、耳鳴りに耳を澄ますことのない暮らしをすれば、うまく耳鳴りと共存することができる。音楽聞いたり、人と一緒に過ごして他の音を聞く時間を持って、気分を明るくすると、耳鳴りの体感音量は減るのだそうだ。
断易でいうと冲や剋より合、の疾患だよな。